無料でできる求人方法おすすめ6選!9つの求人サイトを比較!
「無料の求人方法だけで人材を確保できるか不安...…」
「無料で採用する場合は、どのような手段がある? 」
以上のような悩みや疑問を抱えていませんか?
無料の求人方法で人材を確保するためには、そのメリットやデメリットを把握して無料でやるべきかどうかを考える必要があります。自社にとってデメリットが大きいと考えられる場合は、有料の方法を併用して求人活動を進めることも大切です。
本記事では、無料の求人方法のメリットやデメリットを解説したうえで、おすすめの方法を6つ紹介します。さらに9つの無料で利用できる求人サイトも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
無料求人と有料求人の違い
マイナビの中途採用状況調査2023年版によると、50名以下の企業でも年間で平均187.7万円を求人に当てていることがわかりました。
内訳として、約60%は0~49万円と回答しています。なかには求人にコストをまったくかけていない企業も一定数は存在するでしょう。
その一方で、残りの約40%は50万円以上を求人に当てています。有料の求人方法を利用する企業は、何かしらのメリットがあるからこそ求人に費用を投入していると考えられます。
そのため、無料と有料のメリットやデメリットを比べたうえで、そもそも求人を無料でやるべきかどうかも考えることが大切です。ここでは、無料求人と有料求人のメリットやデメリットを紹介します。
無料求人のメリット・デメリット
無料求人のメリットとデメリットについて紹介します。
無料求人のメリット
厚生労働省の調査をもとに、無料求人を利用する理由(メリット)を項目ごとに多いものから3つ紹介すると次のとおりです。
無料求人の方法 |
利用する理由 |
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ハローワーク |
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ハローワークインターネットサービス |
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SNS |
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知り合い・社員などからの紹介 |
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自社HPなどからの直接応募 |
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無料で利用できるため、コストが安い点に魅力を感じる割合が圧倒的に多い結果でした。知り合いや社員などからの紹介(リファラル採用)に対しては、離職率の低さや希望とマッチした人材の採用などの、費用面のメリット以外にも魅力を感じる企業が多いようです。
無料求人のデメリット
厚生労働省の調査で、無料求人を利用する理由として割合が少ないものから考えると、無料求人を利用する場合は、次のようなデメリットの可能性があります。
- 競合が多いことで、他社に埋もれがちになる
- 採用するために人的リソースや工数が必要になる場合がある
- 自社にマッチした人材の採用が難しい場合がある
とくに店舗展開している事業者の場合、スタッフの稼働状況が売上げに直結するため、人手不足が続くと売上げの減少につながるリスクがあります。
東京商工リサーチの調査によると、サービス業や運輸業、建設業では人手不足が原因で倒産した企業数が他業界よりも比較的多いようです。
たとえばサービス業のなかには、エステティック業や美容業などの生活関連サービス業も含まれており、2023年の人材不足関連の倒産は6件でした。サービス業は人材不足関連の倒産に注意した方がよい業界のひとつといえます。
また、専門職の求職者にアプローチしたい場合は少し不利になる点も無料求人のデメリットとして考えられます。
現在は特定の職種に特化した求人サイトも豊富に存在します。そのため、専門スキルを活かして働ける職場を探している人材は、専門特化型の求人サイトを利用することが増えてきました。
実際に「(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー 美容就業実態調査2023」によると、美容・リラクゼーション業界においては美容系専門以外の求人サイトよりも美容系専門サイトを利用する求職者が多いようです。
▼復職時の仕事探しの方法
有料求人のメリット・デメリット
有料求人のメリットやデメリットを紹介します。
有料求人のメリット
厚生労働省の調査をもとに、有料求人を利用する理由(メリット)を項目ごとに多いものから3つ紹介すると次のとおりです。
無料求人の方法 |
利用する理由 |
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民間職業紹介事業者 |
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求人情報誌・チラシ |
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インターネットの求人情報サイト |
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インターネットの求人情報まとめサイト(例 indeed) |
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スカウトサービス |
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有料求人の場合、希望する能力を持った求職者を採用できることや専門性の高い人材の紹介など、希望する人材とのマッチングに関連するメリットが目立ちます。
他には、迅速に求職者を確保できるという採用スピードについてのメリットもあるようです。
有料求人のデメリット
無料求人と比べた場合、有料求人のデメリットとしてまず挙げられるのは、料金がかかる点です。
厚生労働省の調査によると、紙媒体への求人情報掲載料は1件当たり、5万円未満が最も多く、次いで5~10万円でした。
さらに、厚生労働省の同じ調査によると、インターネット媒体への求人掲載料は5万円が最も多く、次いで5~10万円、10~20万円の順に多い結果でした。
「広告掲載料として徴収」を参考に作図。※50万円以上の割合は記載なし
有料求人とひとくちにいっても、媒体によって料金やシステムに違いがあるため、資金計画を立てて自社に見合った採用媒体を利用することが大切です。
無料でできる求人の方法
無料でできる求人方法は次のとおりです。
- 求人情報誌への掲載・チラシの配布
- 知人からの紹介
- 専門学校への求人依頼
- ハローワークの利用
- 自社ホームページへの掲載
- SNSの利用
以上、6つの方法について解説します。
求人情報誌への掲載・チラシの配布
求人情報誌への掲載・チラシの配布は地域密着型のビジネスで利用しやすい求人方法です。
求人情報誌は地域ごとに作成され、コンビニやスーパーなどに置かれるので、各地域の住人にアプローチできます。
またチラシを利用した求人広告も、エリアを限定してチラシを配るので、比較的狭い地域での求人におすすめです。。
ただ、求人情報誌やチラシのスペースが限られるため、詳しい情報を伝えられません。
厚生労働省の調査によると、求人情報誌やチラシで求人企業の詳しい情報を知ることができると回答する求職者の割合は比較的少ないです。
▼各媒体を求職活動で利用する理由(求職者に対して行ったアンケート結果)
以上から、求人情報誌やチラシの場合、求職者が求める情報を十分に伝えきれないデメリットが考えられます。
デメリットをカバーするためには、求人情報誌やチラシに企業ホームページのQRコードを掲載してアクセスを促すのもひとつの手段です。
知人からの紹介
MyReferの調査によると、紹介の意向がある従業員は全体の68.8%に上ることがわかりました。
そのため、友人や知人を紹介してもらうように従業員に促すと、実際に人材を獲得できる可能性があります。
一方でenの調査によると、不採用の際に紹介した社員と応募者の関係が悪化したり、紹介した社員が退職した際に応募者のモチベーションがダウンしたりすることをデメリットと感じる担当者も多いようです。
そのためリファラル採用を実施する場合は、紹介した従業員や紹介で入社した従業員へのフォローを意識することが大切です。
専門学校への求人依頼
美容師やエステティシャン、柔道整復師などの技術職を採用する場合は、専門学校に求人票を出して卒業生を紹介してもらうように働きかけるのもひとつの手段です。
モアリジョブで話を伺ったオーナーや採用担当者のなかにも、専門学校や美容学生へのアプローチに力を入れて採用を成功させた事例がみられました。
ディーラーさんやメーカーさんに美容学校をご紹介いただいて、ガイダンスに参加させていただいています。あとは美容学生を対象としたスタイリングモデルの募集や割引クーポンの発行をSNSでしていまして、学生さんがうちのサロンに触れるきっかけになっています。
引用:モアリジョブ
採用を担当するようになって多くの美容専門学校を訪問する機会が増え、たくさんの先生方と話をする機会に恵まれています。先生や生徒たちと話をするなかで、「学校から見たヘアサロン」、「学生から見た美容師像」はどんなものなのかを考えるようになりました。
引用:モアリジョブ
ハローワークの利用
ハローワークは無料で求人情報を掲載できるうえに、利用する求職者の多い求人媒体です。ハローワークの担当者に窓口で求人を紹介してもらったり、インターネットに求人を掲載したりして採用につなげます。
厚生労働省が全国的に展開しているサービスなので、大きな母集団に対して求人を掲載できる点が魅力です。
ハローワークを利用するためには、事業者情報と求人情報の2つを仮登録してハローワークの担当者にチェックしてもらう必要があります。
ハローワークの利用方法については、次の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
ハローワークで求人が掲載されるまでの流れ6ステップ!費用や注意点、メリットについても解説
自社ホームページへの掲載
すでに自社ホームページを持っている場合は、採用ページを作成すればそこから求人を募れます。ディスコの調査によると、約70%の学生が就職活動の際に企業ホームページの採用ホームページを確認していることがわかりました。
さらに同調査によると、求人に応募する際に事業内容や実績を確認する就活生が多いこともわかりました。
他にも、待遇や福利厚生、ワークライフバランスを閲覧する学生も多いようです。よく閲覧されているということは、その項目が重視されていると考えられます。
採用ページを作成する際は閲覧されているコンテンツを中心に作り込むと、採用活動の効率化につながるでしょう。
SNSの利用
SNSを利用する場合は、ターゲットとする年齢層の利用率が高いSNSで求人活動を進めるのが効果的です。総務省情報通信政策研究所の調査によると、年代別のSNS利用率は次のとおりです。
LINEは全年代を通じて利用されているため、世代を問わず幅広く人材を採用したい場合に便利です。自社の公式LINEを開設して登録者数を増やして、求人活動に役立てるとよいでしょう。
ただし、LINEは情報の拡散力が乏しいため、ホームページやチラシ、他のSNSと併用して利用する必要があります。
X(旧 Twitter)やInstagramは、10~20代の比較的若年層の利用率が高いSNSです。美容業界では、とくにInstagramを積極的に利用する店舗が見られます。
無料で投稿できるので、時間や担当スタッフに余裕があれば求人活動に取り入れるのがおすすめです。
モアリジョブでのインタビューからも、SNSを求人活動に役立てているという声が聞かれました。
インスタの場合は、各スタッフが日々投稿しているコメントを読んで応募したという声が多いんですよ。やっぱり文章って人柄が出るじゃないですか? スタッフに対する憧れや共感から、私も働きたいと思っていただけるのはとても嬉しいですね。
引用:モアリジョブ
今の学生たちが、どのように就職活動をしているのか…という部分は以前よりも気にしています。以前はサロンに直接、足を運んで実際に見聞きするケースが主流でしたが、今はSNSから発信される情報やWEBからの情報を元に活動をする学生たちがほとんど。
私たちサロン側からも、学生に向けていろいろと発信することの重要性を感じています。
引用:モアリジョブ
無料で利用できる求人向けサイトと検索エンジン
無料で利用できるインターネット媒体として、求人向けサイトと求人検索エンジンの2タイプが考えられます。
無料で利用できる求人サイト
掲載から採用まで全て無料で利用できる、おすすめの求人サイトは次のとおりです。
- ハローワークインターネットサービス
- ジモティー
- engage
- 採用係長
- 求人Free
各求人サイトの特徴を解説します。
ハローワークインターネットサービス
ハローワークインターネットサービスの特徴は、利用する求職者が多い点です。公式ページよると、ハローワークインターネットサービスの1日当たりのアクセス数は、令和元年時点で約40万件です。
厚生労働省が運用しており、、大きな母集団に求人情報を開示できる点は無料で利用できる求人媒体としては大きな魅力です。
一方で求人を掲載するまでに登録すべき情報が多く、求人を開始するまでに手間と時間がかかる点がデメリットです。すぐに求人情報を掲載したい場合は、別の手段と併用することをおすすめします。
ジモティー
引用:ジモティー
ジモティーは地域密着型の掲示板サービスです。不用な商品を個人間でやり取りするためのサイトとして知られていますが、バイトや正社員の採用ツールとしても利用できます。
有料オプションを使わない限りは、無料で求人情報を掲載できることも魅力。利用手順は比較的簡単なので、手軽に求人活動をはじめたい場合は利用するとよいでしょう。
ジモティーのデメリットは、もともと人材を紹介するサイトではなかったため、求職者からの知名度も低く、専門的なフォローも乏しい点です。はじめての求人で専門的なサポートが必要な場合は、利用を慎重に検討することをおすすめします。
engage
engage(エンゲージ)は求人メディアの運営や人材紹介サービスを展開するエン・ジャパンが提供する採用管理システムです。採用サイトの作成と求人票掲載を無料でできます。
無料で気軽にホームページが作れるのは本当にその通り。簡単に作成ができる。
無料でも、職種によっては普通に応募が来る。
予算の少ない・無い中小企業にとっては良いサービスだと思う。
引用:ITreview
スカウトメールを送る機能も無料で利用できるため、自社にマッチする人材にアプローチしやすい点が魅力です。
一方でデメリットとしては、求人票を作成する必要があり、書き方についてのアドバイスを受けられないことです。求人票の書き方に不安がある場合は、専門家の指導を受けられるサービスの利用も検討した方がよいかもしれません。
採用係長
引用:採用係長
採用係長とは、採用サイトを無料で作成できるツールです。採用係長には、質問に答えるだけで、会社のPR文や仕事内容の紹介文を作成してくれる機能が搭載されています。
そのため文章を書くことが苦手だったり、求人票の作成時間を短縮したかったりする場合におすすめです。Indeedや求人ボックス、Googleしごと検索とも簡単に連携できるため、求人検索エンジンも利用したい場合は、利用を検討するとよいでしょう。
無料で気軽にホームページが作れるのは本当にその通り。簡単に作成ができる。
無料でも、職種によっては普通に応募が来る。
予算の少ない・無い中小企業にとっては良いサービスだと思う。
引用:ITreview
採用係長のデメリットは、有料プランを契約しないと使える機能が制限されることです。無料プランの場合、応募フォームから応募があった求職者の情報を毎月1件しか確認できません。そのため、実際に採用係長を求人活動に活かすためには、有料プランへの登録が必要です。
求人Free
引用:求人free
求人freeは無料で求人広告を掲載できるサイトで、シンプルで使いやすい点が特徴です。初期費用や定額の会費、成果報酬などは不要で完全無料で利用できます。
ただし求人Freeは、2023年12月現在において全国の登録企業数が4000件に満たず、地方に至っては登録企業数が2桁の場合もあります。
利用者数がそれほど多くないので、他の求人媒体と併用しながら使うとよいでしょう。
無料で利用できる求人検索エンジン
無料で求人したい場合に、利用しやすい求人検索エンジンは次のとおりです。
- indeed
- 求人ボックス
- スタンバイ
- Googleしごと検索
それぞれについて解説します。
indeed
引用:indeed
indeedは、有料オプションを利用しなければ無料で利用可能な求人検索エンジンです。利用者数は世界NO.1といわれており、毎月3億人以上が利用しています。日本国内でも最も多くの訪問者がサイトに訪れていて、月間の利用者数は3700万以上です。
応募者の詳細や面接日を一括で管理できるツールや、Web面談の機能を無料で利用できる点が魅力です。
さらに特定の地域内で働く場所を探す求職者が利用するので、特定エリアでの人材採用に力を入れる店舗型サービスにはおすすめです。
パートを探すときに大変役立ちました。まず、自分が住んでいるエリアから何キロ圏内の求人を指定したらすべて出てます。また、他のサイトよりも割りと細かい情報がかかれてあり、具体的で想像しやすかったです。インディードはたくさんの求人サイトのまとめのような感じです。地域の細かい求人にはかなり強いと思います。おかげでよい仕事に巡りあいました。(2022年1月25日投稿)
引用:クチコミランキング
ただし、indeedは幅広い層にアプローチできて汎用性が高い反面、特定の専門職に絞って求人をする場合は、希望するターゲットが集まらない可能性があります。そのため、専門職を採用したい場合は特化型のサイトを利用した方がよいでしょう。
求人ボックス
引用:求人ボックス
求人ボックスは利用者が多く、幅広い求職者にアプローチできる無料の求人検索エンジンです。
一般のサイトでは掲載期間が決められているなか、求人ボックスは掲載期間が無制限です。そのため、採用が決まらずに求人が長引いても、掲載が突然ストップする心配がありません。
求人ボックスのデメリットは、無料から有料に切り替えたときに求人広告の運用に専門知識や時間が必要になる点です。クリック課金制が採用されており、費用を投入して成果を上げようとすれば、ある程度のコツをつかむ必要があります。
スタンバイ
引用:スタンバイ
スタンバイは無料で利用できるうえに、Yahoo!仕事カタログと呼ばれるサービスと連携できる点が魅力です。Yahoo!仕事カタログは、社員の口コミや年収情報が多数掲載されているサイトで、Yahoo!で提供されているサービスの一部です。
そのため、求人票がYahoo!利用者の目に留まりやすいことがメリットで、Yahoo!の検索結果にもスタンバイの求人が積極的に掲載されます。
▼「美容師 求人」でYahoo!検索した結果
スタンバイのデメリットは、スタンバイのサービスだけでは求人情報を掲載できないことです。求人情報を掲載するためには、事前に採用サイトを作成する必要があります。
また掲載を希望する場合は、スタンバイへの事前の問い合わせが必要で、すぐに登録できるわけではありません。
問い合わせの際に、企業ホームページや求人サイトのURLの記載も求められます。URLの記入は必須なので、企業ホームページや求人サイトを持っていない場合は、掲載申し込みができません。
Googleしごと検索
引用:Googleしごと検索
Googleしごと検索とは、Google検索で求人関連のキーワードが検索されたときに、企業の求人情報を検索結果の上位に表示させる機能です。たとえば「美容師 求人」と検索すると次のように求人情報が表示されます。
▼「美容師 求人」でGoogle検索した結果
Google検索の利用者は多いため、インターネット検索で仕事探しをしている人に求人情報が触れやすくなるメリットがあります。
一方でデメリットは、文字情報の掲載しかできないため画像を入れられないことです。求職者に職場やスタッフの画像を見てもらったり、動画を紹介したりしたい場合は、Google仕事検索から採用ページへ誘導する必要があります。
▼Google仕事検索で表示される求人票
まとめ
本記事の内容を総括すると、次のとおりです。
- 無料でできる求人方法のメリットとデメリットを把握して、必要であれば有料媒体の利用も検討することが大切
- 無料で採用しようとして、ターゲットとする人材が集まらず人材不足で売上げが減少する事態にならないように注意する
- 無料の求人方法は求人サイトの利用以外にもさまざまなので、自社にあった方法を検討する
無料で利用できる求人サイトの求人検索エンジンも紹介したので、求人活動に有効活用してください。
- 執筆者情報
- Bizリジョブ編集部