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Z世代の採用を増やすポイントとは?若年層の特徴や就職観をもとに採用戦略を解説!

Z世代の価値観や就職観には、他の世代とは異なる特徴があります。若手社員を増やしたい場合は、まずはZ世代の特徴を把握して採用方法を選んだり、訴求を考えたりする必要があります。 株式会社学情の調査結果のニュース では、以下のように企業側の変革の必要性が高まっていることが明らかになりました。

  • Z世代の採用や新入社員の受け入れで、「価値観の変化を感じる」と回答した企業が6割
  • 「キャリアの自律」への関心の高まりを受けて、14.4%の企業が人事制度を変更。変更を検討する企業も4割超

この記事では、Z世代の特徴や採用を成功させるために押さえるべきポイントについて解説します。

Z世代とは

Z世代とは1990年代後半から2010年までに生まれた人をさす言葉です。まずはZ世代の特徴と就職観について理解しましょう。

Z世代の特徴

Z世代には次の特徴があります。

  • インターネットを使って情報収集する習慣がある
  • 社会問題への関心が高い傾向にある
  • 多様性を重視している

以上についてデータを示しつつ、わかりやすく解説します。

インターネットを使って情報収集する習慣がある

ネオマーケティングが全国の15~25歳に向けて行った アンケート調査 によると、SNSを情報源として活用するZ世代が多いことがわかりました。さらにWebメディアやニュースサイトの利用者も4割以上に達します。

▼Z世代が普段チェックする情報源

Z世代が普段チェックする情報源

Z世代は、普段からインターネットで情報収集をする特徴があることは、採用媒体の選定の際にも考慮する必要があるでしょう。

社会問題への関心が高い傾向にある

若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキューラボ)」が 15~24歳に行った調査 によると、半数以上のZ世代が社会的問題解決に関心を示していることがわかりました。

▼社会的問題解決への関心に関するZ世代への調査

社会的問題解決への関心に関するZ世代への調査

実際にエコバックやマイボトルを使ったり、フリマを活用したりして資源枯渇や環境破壊を防ぐための取り組みをするZ世代も多いです。

▼SDGsや社会的課題の解決に向けた行動

SDGsや社会的課題の解決に向けた行動

以上から、企業が行っているSDGsへの取り組みや、企業活動の社会的意義などをZ世代に向けて発信すると、若手人材の採用に役立つ可能性があります。

多様性を重視している

BIGLOBEが実施した「Z世代の意識調査」 によると、多様性を重視するZ世代が8割以上に上ることがわかりました。

▼Z世代の行動や考え

自身の行動や考え

多様性重視のZ世代を採用するためには、働き方や価値観についての多様性を認めることが大切かもしれません。

Z世代の就職観

就職観とは、仕事に対する価値観をさします。Z世代と昭和の世代では就職観にどのような違いがあるのかを見てみましょう。

株式会社SHIBUYA109エンタテイメントの調査 によると、Z世代はプライベートを重視して、自分のために働きたいという就職観のもとで仕事をする人が多い傾向です。

▼Z世代の就職観

Z世代の就職観

一方で、 エニワン株式会社の調査 によると、昭和世代の人は20代のころに残業も顧みずに働けるだけ働いていた人が半数以上を占めています。

▼仕事に対する世代間のギャップ

仕事に対する世代間のギャップ

プライベート重視のZ世代と仕事重視の昭和世代の就職観は、それぞれ真逆の価値観といえます。

昭和世代の価値観のままでZ世代の採用条件を考えてしまうと、若手人材を集めづらくなるかもしれません。

採用担当者が知っておくべきZ世代とミレニアル世代の違い

1980年代半ばから1990年代半ばに生まれた人は、ミレニアル世代と呼ばれています。ここでは リジョブの調べ をもとに、2023年現在において10代~20代前半のZ世代と20代後半~30代のミレニアル世代との違いを解説します。

仕事に対する価値観

仕事に対する価値観

仕事の価値観について、Z世代はミレニアル世代よりも楽しさを重視する傾向にあります。また出世欲がミレニアル世代に比べて低い点も、Z世代の特徴です。

成長への向き合い方

成長への向き合い方

Z世代は上司から認められたり、お客様から評価されたりして承認欲求を満たされると成長しやすいと感じる人が多い傾向です。

職場の好み

職場の好み

職場の好みについて、給与が高いことや人間関係が良好なことを重視している点は、Z世代とミレニアル世代に共通してみられる傾向です。

なおここで紹介した調査データはほんの一部です。参考元となった資料では15ページにわたって、ミレニアル世代とZ世代の違いに関する詳しいデータを紹介しています。無料でダウンロードできるので、ぜひご覧ください。

美容ヘルスケア業界のZ世代とミレニアル世代を調査! 世代別で見る仕事の価値観レポート

Z世代の採用戦略における雇用のポイント

Z世代を雇用するためのポイントとして、Z世代は正社員を希望する割合が高いことが挙げられます。

たとえば美容師として働くZ世代に行った調査では、正社員を希望する人の割合がミレニアル世代よりも高いことがわかりました。

▼Z世代とミレニアル世代における正社員を希望する人の割合の比較

Z世代とミレニアム世代における正社員を希望する人の割合の比較

この傾向は美容師に限らず、他の美容・リラクゼーションのデータでも見られる傾向です。

また求人の検索条件では、「完全週休2日」や「社会保険完備」などが上位にあり、休日や福利厚生がしっかりと整備されていることを望んでいることがわかります。

▼Z世代の求人の検索条件

求人の検索条件

Z世代を採用するためには、安定を望むZ世代のニーズに当てはまるような訴求をしなければ、採用が成功しない可能性があります。Z世代の希望をとらえた訴求ができるように、採用戦略を練りましょう。

美容・リラクゼーション業界で働くZ世代の詳しい調査結果については、各業種ごとに以下から無料でダウンロードできます。

データから見るZ世代−美容師−

データから見るZ世代−治療業界−

データから見るZ世代−エステティシャン−

データから見るZ世代−アイリスト−

データから見るZ世代−ネイリスト−

データから見るZ世代−リラクゼーション業界−

採用手法の選定におけるポイント

Z世代の採用手法を選ぶ場合は、次の機能が実装された求人サイトを利用するとよいでしょう。

  • スカウト機能がある
  • SNSと連携している
  • スタッフ紹介の項目がある
  • 社会問題への取り組みを記載する項目がある

以上は、Z世代の価値観や志向をとらえた機能と考えられます。

スカウト機能がある

スカウト機能があるとZ世代の承認欲求を満たしやすくなるため、若手人材の採用を有利に進められます。

BIGLOBEの調査 によると、自分の承認欲求が満たされることを望むZ世代は6割以上に上ります。

▼Z世代の承認欲求に関する調査

Z世代の承認欲求に関する調査

承認欲求を満たす採用方法として、スカウトやダイレクトリクルーティングなどが考えられます。

これらの手法は企業が求職者に対して直接アプローチします。プロフィールを見て具体的にどこに魅力を感じたかを伝えつつ、直接スカウトメールを送ると「自分のことを見てもらえている」「自分は期待されている」などと感じてもらえ、求職者の承認欲求を満たせます。

承認欲求が満たされた求職者は期待に応えようとして、求人に応募する可能性が高くなるのです。

スカウトやダイレクトリクルーティングを実践する場合は、求職者の細かい情報を確認でき、メッセージを一緒に送れるスカウト機能のある求人サイトを選びましょう。

SNSと連携している

SNSを利用するZ世代が多いため、SNSと連携している求人サイトを利用するとよいでしょう。 株式会社テスティーの調査 によると、Z世代が利用するSNSは、LINEとInstagram、Twitterの順に多い傾向です。

利用しているSNS

とくに就職を考える高校生や大学生になると、8割以上がLINEやInstagramを利用している状況です。LINEやInstagramで積極的に情報発信をしている求人サイトは、Z世代のアクセス数も多いと考えられます。

また今後はTikTok利用者の増加が見込まれるため、TikTokと連携している求人サイトを利用するのもおすすめです。

スタッフ紹介の項目がある

職場でのコミュニケーションを重視するZ世代は多いため、求人サイトにどんな人と仕事をするのかがわかるスタッフ紹介項目があると、Z世代を集めやすくなる可能性があります。

実際に、 株式会社うるるの調査 によると、上司や先輩と対面のコミュニケーションをとりやすい職場を理想とするZ世代が半数以上となっています。

▼Z世代がやりがいを感じる職場環境や組織文化、制度についての調査

Z世代がやりがいを感じる職場環境や組織文化、制度についての調査

社会問題への取り組みを記載する項目がある

求人票に社会問題への取り組みに関する記載項目があると、Z世代の関心を集めやすくなります。 日本労働組合総連合会の調査 によると、社会課題に関心がある若年層は9割近くに上ります。

▼社会課題に関心を示す若年層の割合

社会課題に関心を示す若年層の割合

さらに、Z世代にあたる15~24歳の世代は若年層のなかでも社会課題に関心を示す割合が高い傾向です。

「夢」や「想い」、「なぜやるか? 」などの項目があった場合に、そこで社会問題と自社の取り組みを関連付け、かつ実際の取り組みの具体例を伝えることで共感度を上げることができます。

たとえば美容業界では、髪が生えてこない子どもたちに向けたアドネーションへの取り組みや、キャリアの多様性を促すためのシェアサロンの経営などを実施する会社が見られます。

ヘアドネーション賛同サロンとして、髪が生えてこない18歳以下の子どもたちに、カットしたお客さまの髪の毛を寄付する取り組みも活動のひとつです。病気や事故などで髪の毛がなく、悲しい想いをしている子どもたちに自信と希望を取り戻してほしいという想いで賛同サロンになり、活動を続けています。

引用: REJOB AWARDS 2021

キャリアの多様性のひとつとして、ビューティシャン×アートをコンセプトに、美容師だけではなく、ネイリストやエステティシャンなどビューティシャン全職種対応で出店費用をかけずに独立できるシェアサロンの経営も行っています。こちらで働くことでより独立性高く働くスタッフもおります。

引用: REJOB AWARDS 2021

Z世代が避ける職場の特徴

株式会社SHIBUYA109エンタテイメントの調べ によると、Z世代が勤め先で価値観が古いと感じたり、遅れていると思ったりすることは次のとおりです。

▼Z世代が勤め先が遅れていると感じること

Z世代が勤め先が遅れていると感じること

以上をもとに、Z世代が避ける職場の特徴を解説します。

デジタル化が遅れている

IT環境が整っていないと、Z世代は業務を進めるにあたって不便さを感じストレスを抱える傾向にあります。そのため、Z世代を採用したい場合は、社内業務や教育システムのデジタル化を検討してみましょう。

顧客管理システムを導入すると、スタッフ間での顧客情報の共有や顧客とのコミュニケーションの効率化に役立ちます。

顧客管理はその名の通り、来店されるお客様の情報を細かく記録したり、写真を撮影して残したり、管理するための機能。どのスタイリストが担当して、どんな髪型になったのかなど、スタッフ側が共有できることはもちろん、アプリをDLしてもらうことでお客様側も自分のヘア情報が見られます。そのほか、アプリを介して担当スタイリストとチャットで会話ができたり、来店スタンプ機能などもあります。

引用: モアリジョブ

教育プログラムを動画で視聴できるようにすると、新入社員がいつでも自由な時間に苦手な部分を復習できます。

アシスタントの練習時間が減ってしまって、緊急事態宣言中はモデルさんを呼んでカットするのも中止している状況です。そういった部分を補うために、教育プログラムは動画で見られるようにしています。以前から準備はあったのですが、改めてこのコロナ禍でしっかり作って強化したという感じですね。

引用: モアリジョブ

ワークライフバランスへの配慮が欠けている

業務時間外の拘束が多かったり、休日が少なかったりするのはワークライフバランスへの配慮が欠けた状態です。Z世代はプライベートを重視する傾向にあるため、ワークライフバランスを整える必要があります。

時短勤務や休暇に関連した制度が充実していると、Z世代のニーズにあった職場環境を実現できます。

(働き方を改善するために)まず、実働時間8hのフレックス制を取り入れています。「拘束時間が長い」「土日休めない」を理由に美容師を辞めてしまう人をたくさん見てきたので、そこに自由を持たせられるフレックス制を導入すれば、応募も増えるんじゃないかなと。

引用: モアリジョブ

雇用体系では、時短勤務も取り入れています。12時〜17時まで勤務して、仕事終わりに家庭のことができるので、小さな子どものいるスタッフにも無理なく働いてもらえていますよ。

引用: モアリジョブ

仕事に対する価値観が古い

年功序列や上下関係の厳しさなど仕事の価値観が古い職場は、Z世代に避けられる傾向にあります。以下は、Z世代が実際にそう感じた具体例です(自由回答の一部抜粋)。

価値観 業務内容・仕事の進め方

年功序列

上下関係

男尊女卑

古い価値観の押し付け

男性の育休取得への反対

セクシャリティー関連の意識の低さ

業務外のボランティア精神が強い

最近の考え方とズレがある

接待や社内営業をしないと昇進できない

意思決定に時間がかかる

柔軟性がない

引用: 株式会社SHIBUYA109エンタテイメントの 調査

例えば、Z世代は上下関係においては新入社員でも話しやすいフラットな関係性を求める傾向にあります。まずは代表やオーナーと話しやすい雰囲気になると、Z世代が自分の意見を述べやすい職場環境に近づくでしょう。

コミュニケーションを深めるには、まずは自分が相談されやすい人柄になるという気持ちを持つこと。スタッフに慕われるように自分が努力する必要があります。誰よりも周りを見て、スタッフの変化に気づくようにする。嘘を言わずに、必ず約束を守るようにする。また常に明るく笑顔で、謙虚でいることも気を付けています。

仕事での厳しさと話し掛けやすさのメリハリを大事にし、普段はできるだけやわらかい雰囲気でいられるようにしたいと思っています。

引用: モアリジョブ

就活中のZ世代が重視する条件の整備状況

先述したように、Z世代はミレニアル世代に比べて正社員を希望する割合が高いです。そのため、Z世代の採用を目指す場合は正社員の採用を考える必要があります。

また 労働政策研究・研修機構の調査 では、福利厚生制度に満足している従業員ほど、現在の会社に勤め続けたいと考えていることがわかりました。

以上から社内で活躍するZ世代を増やしたい場合は、正社員採用と福利厚生の整備を検討する必要があります。

まずは各企業における福利厚生や、正社員採用の実態を把握するとよいでしょう。

ここでは各種データをもとに、福利厚生と正社員採用について各企業の状況を解説します。

福利厚生の整備状況

福利厚生には法定内と法定外があります。法定内は法律で決められた福利厚生であるため、差別化の余地がありません。そのため他企業との差別化を図る場合は、法定外の福利厚生を整える必要があります。

法定外福利厚生の主な内容

一般の企業が実施している法定外福利厚生は次のとおりです。

▼法定外福利厚生の実施状況(数値は%)

法定外福利厚生の実施状況

引用: 企業における福利厚生施策の実態に関する調査― 企業/従業員アンケート調査結果 ―|労働政策研究・研修機構

「慶弔休暇制度」や「慶弔見舞金制度」などの実施企業の多い施策は最低限カバーしつつ、なるべく実施企業の少ない福利厚生も取り入れると、差別化を図れます。

休暇制度における企業規模別の割合

各種休暇制度について、規模別の実施状況は次のとおりです。

休暇制度 規模計 30人未満 30~99人 100~299人 300人以上
慶弔休暇制度 90.7% 87.6% 94.1% 96.1% 97.0%
病気休職制度 62.1% 54.4% 68.5% 75.8% 86.5%
病気休暇制度(有給休暇以外) 40.1% 36.5% 43.2% 47.7% 50.4%
有給休暇の日数の上乗せ(GW、夏期特別休暇など) 26.1% 36.1% 36.1% 38.6% 36.1%
リフレッシュ休暇制度 12.6% 8.3% 14.4% 23.5% 29.3%
ボランティア休暇制度 4.3% 2.4% 5.3% 6.7% 15.0%

参考: 企業における福利厚生施策の実態に関する調査― 企業/従業員アンケート調査結果 ―|労働政策研究・研修機構

リフレッシュ休暇とは年齢や勤続年数に応じて、社員が自由に取得できる休暇です。数週間~数カ月の長期間で休暇をとれる特徴があります。

ボランティア休暇は無報酬の社会貢献活動を行う際に、休暇が与えられる制度です。

リフレッシュ休暇やボランティア休暇ともに、まだ実施企業の少ない福利厚生制度です。すでに実施している場合は、Z世代を採用する際に積極的にアピールすると他社との差別化になるでしょう。

正社員の採用状況

Z世代を採用する場合は、正社員での雇用が一般的です。しかしコロナ禍以降は、正社員の獲得競争が激化。このような状況下で、どのようにZ世代を正社員で採用すればよいのでしょうか。

正社員の獲得競争の激化

Z世代を正社員として迎え入れようとする企業は多いため、獲得競争が激しい状況です。

そのため中小零細企業にとっては、新卒と中途の正社員採用が厳しい状況になっています。

帝国データバンクの調査 によると、コロナ禍以降は正社員を採用する大企業が8割以上にものぼり、中小零細企業が正社員を採用しづらくなっています。

とくにサービス業に携わる中小零細企業は、賃金面において大企業よりも好条件を提示しづらいため、正社員の採用に苦戦するケースがみられるのです。

また経営や財務面の安定性を比べた場合も、大企業に対して中小零細企業は不利な立場にあります。

そこで中小零細企業がZ世代を採用するためには、賃金や安定性以外のニーズにも目を向けて差別化を図る必要があります。

Z世代は柔軟な働き方を求めている

Z世代をはじめとした若年層は、転職にポジティブな印象を持ち副業にも意欲的です。

株式会社マイナビ 「転職動向調査 2021年版(2020年実績)」 によると、20代の男女ともに「転職は前向きな行動である」に半数以上が肯定的で、「副業を始めたい」に対しても6割以上が肯定しています。

つまり就職先を探すにあたって、単に仕事の安定性や高い賃金を求めるのではなく、転職や副業といった働き方の柔軟性にもニーズがあると考えられるのです。

そこで中小零細企業がZ世代を採用したい場合は、働き方の柔軟性にも目を向けることをおすすめします。それにより、大企業と差別化した採用条件を提示でき、Z世代を採用できる可能性があります。

Z世代の採用におすすめの求人サービス

ここでは、マイナビ新卒とリクナビNEXTを紹介します。マイナビ新卒やリクナビNEXTは、全職種に対応できる総合型と呼ばれる求人サイトです。

採用条件がZ世代のみに限定される場合は、総合型が有効です。しかし、それ以外にも専門職や特定のスキルを採用条件に加える場合は、その特定分野に強い特化型の求人サービスが有効な場合もあります。

ここでは総合型に限定して紹介しますが、Z世代のターゲットによっては有効な求人サービスが異なる点にも留意しましょう。

マイナビ新卒

新卒のZ世代を採用したい場合は、マイナビ新卒の利用がおすすめです。 株式会社リソースクリエイション によると、新卒採用向けの求人サイトのなかではマイナビへのアクセス数が最も多いようです。

順位 求人サイト サイトへの訪問数
1 マイナビ新卒 600万
2 リクナビ新卒 490万
3 one career 230万

アクセス数が多いと、豊富な母集団のなかから自社にマッチした人材を見つけられます。Z世代が大半を占める新卒者を採用したい場合は、マイナビ新卒の利用を検討するとよいでしょう。

マイナビ2024の公式ページ

リクナビNEXT

中途でZ世代を採用したい場合は、リクナビNEXTがおすすめです。 インターギアソリューション株式会社 によると、リクナビNEXTは中途採用向けのなかで最も会員数が多い求人サイトです。

順位 求人サイト 会員数
1 リクナビNEXT 1280万7431人
2 エン転職 1000万人
3 doda 821万人

リクナビNEXTは幅広い職種に対応できる点が特徴で、 株式会社エール によると会員登録者のうち15.4%が20代のZ世代です。会員数とZ世代の登録割合から、Z世代の会員数を計算すると約197万人に上ります。

中途のZ世代を採用したい場合は、登録者数の多いリクナビNEXTの利用を検討するとよいでしょう。

リクナビNEXTの公式ページ

まとめ

今回はZ世代の特徴や採用のポイントについて解説しました。本記事の内容を総括すると、次のとおりです。

  • Z世代は他の世代とは異なり、安定やワークライフバランスを大切にする、社会問題への関心が高いなどの特徴がある
  • Z世代の特徴を採用戦略に活かすと若年層の採用数を増やしやすくなる
  • Z世代の利用者が多い求人サービスを利用するのがおすすめ

Z世代の価値観や志向を把握して、若手社員の採用を効率的に進めましょう。

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Bizリジョブ編集部
Bizリジョブ編集部では、人材・採用、店舗運営、経営、美容・ヘルスケア業界などで経験があるメンバーで構成されています。 美容・ヘルスケア業界の経営者・オーナー様にとって、リジョブだからこそ集められる価値ある情報をわかりやすくお届けします。