ジム集客の方法13選｜成功事例をもとに実践的な施策を紹介

フィットネス市場が過去最高の7,100億円に達する一方で、業界内の二極化も進み、約半数の企業が業績悪化に陥っています。

「新規会員獲得が思うように進まない」「競合との差別化ができない」といった課題を抱えるジム経営者の方も多いでしょう。

そこで本記事では、ジム集客を始める基本手順から、オンライン・オフライン合わせて13の具体的な集客方法を成功事例とともに詳しく解説します。

効果的な集客戦略を構築し、競合に負けない安定したジム経営を実現しましょう。

ジム経営の現状と将来性

帝国データバンクの調査によると、2024年度のフィットネス市場は7,100億円前後に達し、過去最高を更新する見込みです。この数字は、コロナ禍で落ち込んだ2021年度（5,248億円）から3割超の増収を示しており、業界の急速な回復を物語っています。

市場拡大の背景には、コロナ禍後の健康志向の高まり、SNSを活用したプロモーション活動の強化、積極的な店舗展開などが考えられます。

一方、業界内では二極化が進んでおり、2024年度の損益分析では、48.8％が黒字を確保したものの、47.6％の企業が業績悪化に陥りました。

2025年度も市場拡大は継続すると予想されますが、価格戦略や適切な集客方法の選択が成功のカギになるでしょう。

ジム集客を始める手順

ジム集客を始める手順は次の通りです。

1. 商圏エリア分析
2. 競合分析
3. 競合優位性の確立
4. ターゲットに合った集客方法の選択

それぞれの手順ごとに分かりやすく解説します。

1.商圏エリア分析

商圏エリアの分析は、効果的な集客戦略を立てるうえで欠かせません。商圏分析により、エリアごとに注力すべき集客方法を明確に選択できるためです。

たとえば、商圏エリアに高齢層が多い場合は、チラシポスティングが効果的である一方、若年層が多いエリアではホームページやSNS、Googleビジネスプロフィールを活用したオンラインでの集客方法が有効です。

商圏エリアの分析には、独立行政法人統計センター運用の「e-Stat　政府統計の総合窓口」の国勢調査データを参考にするとよいでしょう。

同調査では地域に住む人の年齢層や性別などの詳細なデータを保有しているため、商圏エリア分析に非常に役立ちます。

商圏エリアの分析は以下の手順で行います。

1. ジム付近の人口や世帯数を調査
2. 交通機関や周辺施設などの周辺環境を把握
3. 競合店舗の数や動向を調査

調査に必要なデータは上述した国勢調査を活用し、分析自体は地図アプリや商圏分析専用のツールを使用します。

商圏エリア分析は自分で行うことも可能ですが、より精度の高い分析を求める場合は専門業者に依頼するのも有効です。

2.競合分析

競合分析を適切に行えば、自店舗のポジショニングが明確になり、効果的な集客方法を選択できます。

競合分析では、まず周辺にある競合店舗の数や規模、提供しているサービス内容を詳細に調査します。具体的には、料金体系、営業時間、設備の充実度、スタッフの専門性などです。

また、競合店舗がどのような集客方法を採用しているかも把握しておく必要があります。調査する競合は多ければ多いほど精度が高まるため、エリア内は網羅的に分析しましょう。

3.競合優位性の確立

競合優位性を確立するためには、まず自店舗が提供できる独自の価値を特定します。

スポーツジムの強みにはさまざまなパターンがあり、具体的には以下です。

• フリーウェイトが豊富に揃っているジム
• プールやお風呂なども充実している総合型
• 女性専用のトレーニングジム
• ピラティスやヨガなどスタジオレッスンが豊富なジム

また、競合調査で価格帯を分析できていれば、値段で差別化を図ることも可能です。

このように、強みを明確にすれば、競合との差別化ができるだけでなく、特定のニーズをもつ顧客に対して効果的にアプローチできます。

4.ターゲットに合った集客方法の選択

顧客層の属性や利用目的を詳細に設定すれば、投資対効果の高い集客方法を選択できます。

この際、漠然としたターゲットに向けるのではなく、具体的な人物像を描いて訴求力の高い施策を打ち出すのが大切です。

具体例として、ボディビル競技に参加する筋トレ上級者をメインターゲットとする場合を考えてみましょう。

この層に向けた広告では、実際に大会出場経験のある男性トレーニーが重量挙げを行っている様子を見せることで「ここなら本格的なトレーニングができる」という印象を与えられます。一方、ダイエット目的で軽いトレーニングを行う女性の映像では、求めている環境とのギャップが生じてしまいます。

さらに重要なのは、各ターゲット層が日常的に接触するメディアの理解です。20代～30代のビジネスパーソンならInstagramやGoogle検索での情報収集が中心となる一方、50代以上の層では地域新聞やポスティングチラシの影響力が依然として強いのが現実です。

このように顧客像（ペルソナ）を具体化すれば、マーケティング予算の無駄遣いを防ぎ、より確実な会員獲得を実現できます。

ペルソナを作成する際は、以下を参考にしてみてください。

なお、ペルソナを作成する際は「ジムにとって都合の良いペルソナ」にならないよう注意が必要です。XやInstagram、アンケートなどを実施し、実際の声を反映した統計的なペルソナを作成しましょう。

ジム集客の方法7選｜オンライン

ジム集客に有効な方法（オンライン）は次の通りです。

1. MEO
2. SEO
3. Instagram・X
4. YouTube・TikTok
5. インフルエンサーの活用
6. 店舗ポータルサイト登録
7. Web広告の出稿

1.MEO

MEOとは、Map Engine Optimization（マップエンジン最適化）の略称で、Googleマップなどの地図検索で、店舗や施設などの情報を上位表示させるための施策です。

ランクエストの調査によると、ジム加入者の実際の検索行動では「地域名＋ジム」（41.5%）や「ジム＋料金」（32.5%）が上位を占めており、地域密着性と価格透明性が重視されています。

特に注目すべきは「地域名＋パーソナルジム」が26.5%と高い割合を示している点です。これは個別指導への需要が想像以上に高いことを意味しています。

こうした検索行動の実態を踏まえると、GoogleビジネスプロフィールによるMEO対策が極めて重要といえます。

たとえば「地域名＋ジム」で検索された際にGoogleマップの上位3位以内に表示されれば、SEO対策を講じている他サイトよりも優位に立てます。

▼「新宿 ジム」の検索結果

また、株式会社ecloreが行った調査によると、60代ではGoogleとYahoo!、両方の検索エンジンが利用されているため、Yahoo!プレイスの登録も重要です。下記のポイントを意識し、両方のMROを進めましょう。

MEOを実施する際のポイントは次の通りです。

• 顧客からの口コミ収集を癖づける
• ビジネス情報を充実させる
• 定期的な写真や投稿の更新を行う

2.SEO

SEOは、Search Engine Optimization（検索エンジン最適化）の略称で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでWebサイトを上位表示させるための戦略的施策です。

前述したランクエストの調査結果を踏まえると、顧客の実際の検索行動に基づいたSEO戦略が不可欠です。

たとえば、「地域名＋ジム」（41.5%）、「ジム＋料金」（32.5%）、「地域名＋パーソナルジム」（26.5%）といった検索キーワードでブログやホームページを表示できれば、中長期的に安定した集客が見込めます。

▼「新宿 ジム」の検索結果

特に、料金に関する検索ニーズが高いことから、料金体系を透明性高く記載したページや、初心者向けの分かりやすい料金プラン説明ページの作成が顧客獲得に直結します。

また、「ジム＋口コミ」（14.5%）の検索行動を意識し、実際の利用者の声や成功事例を積極的に掲載すれば、信頼性の向上と検索エンジンでの評価向上の両方を狙えるでしょう。

SEOを実施する際のポイントは次の通りです。

• キーワードを決めてから対策に移る
• 読み手ファーストなコンテンツ作りを心がける
• 即効性は見込めないため中長期的な視野をもつ

3.Instagram・X

SNSを活用した情報発信は、若年層の集客において高い効果を発揮します。

Instagramでは、ハッシュタグ機能の戦略的な活用により、フィットネスやトレーニングに関心をもつユーザーへの効果的なリーチが可能です。

▼ハッシュタグ活用の例

投稿では、ジムのキャンペーン告知や基本情報の発信だけでなく、具体的なトレーニング方法やフォーム指導の動画投稿により、ジムの専門性をアピールできます。

特に、トレーニング成果のビフォーアフター写真や、正しいフォームでのトレーニング動画は高いエンゲージメントを獲得しやすいコンテンツです。

また、近年のトレンドとして、利用者自身がトレーニング風景をSNSに投稿するケースが増加しています。この動向を活用し、SNS映えする魅力的な内装デザインや撮影スポットを設置すれば、利用者による自発的な宣伝効果を促せるでしょう。

Instagramは写真・動画中心のビジュアルコンテンツでブランディングを強化し、Xではリアルタイムな情報発信やコミュニティ形成に注力するなど、各媒体の特性を活かした使い分けが重要です。

4.YouTube・TikTok

動画プラットフォームの活用は、ブランディング形成や、ジムの雰囲気、専門性を効果的に伝える手段として効果的です。

ジムは一般的に閉鎖的な空間であり、外部から内部の様子を把握するのが困難です。この課題を解決するため、トレーニング指導動画、施設紹介、スタッフインタビューなど多角的なコンテンツ制作により、ジムの魅力を余すことなく発信できます。

▼YouTubeの活用例

また動画を通じた情報提供により、潜在顧客の心理的ハードルを下げ、来店前の不安を軽減する効果が期待できます。

さらに、継続的な動画投稿により視聴者のファン化を促進し、メルマガやLINE公式アカウントよりも強力な顧客関係構築が可能になります。

一方のTikTokでは「ワークアウトVlog」や「トレーニングルーティン」といったトレンドキーワードと組み合わせた短時間動画の投稿が効果的です。

▼「#ワークアウト」の動画

こうしたトレンドキーワードを活用し、若年層に向けたカジュアルなトレーニング紹介や、チャレンジ形式のコンテンツにより、幅広い層にアプローチできます。

5.インフルエンサーの活用

インフルエンサーとジム集客の相性はとてもよいです。インフルエンサーによる実体験レビューは、従来の広告よりも高い説得力をもち、フォロワーの購買行動に直接的な影響を与えるためです。

特に、フィットネス特化型インフルエンサーとの協働は、ジムの認知度向上や信頼性構築において大きな効果を発揮します。

ポイントは、自社のターゲット層と親和性の高いフォロワーをもつインフルエンサーの選定です。

選定の際は、フォロワー数だけでなく、エンゲージメント率や投稿内容の質、フォロワーの年齢層や居住地域などを総合的に評価しましょう。

また、PLAN-Bの調査によると、インフルエンサーが作成したコンテンツを広告クリエイティブやWebサイトなどで二次利用するケースが多いことも分かっています。

二次利用によって「商品・サービスの新たな訴求軸や活用法の発掘」「コンバージョン率の向上」などにつながったと報告されていることから、費用対効果の高さが伺えます。

6.店舗ポータルサイト登録

店舗ポータルサイトへの登録により、オンライン上での露出が増え、集客につながりやすくなります。無料掲載可能なサイトから始めれば、初期コストを抑えつつ、集客の基盤を固められるでしょう。

たとえば「エキテン」をはじめとする無料ポータルサイトでは、登録作業が簡単で、エリア検索機能があるため、地域密着型のジム集客に適しています。

ユーザーは居住地や勤務地周辺でジムを探すケースが多いため、地域特化型の露出機会確保は集客効果が高い施策です。

また、単一のポータルサイトに依存せず、複数のプラットフォームに分散して掲載すれば、より多くの潜在顧客にリーチできます。各サイトの特性や利用者層を理解し、それぞれに適した情報発信を行うのがポイントです。

7.Web広告の出稿

リスティング広告は、検索エンジンでの上位表示により、短期間での認知度向上と集客効果を実現する有力な手段です。

SEO対策よりも迅速に結果を得られるため、新規開業時や急速な会員獲得が必要な場合は特に有効です。

▼リスティング広告の表示例

リスティング広告は、特定キーワードでの検索時に広告が上位表示されるため、すでにジムを探している顕在層に対し、直接的なアプローチが可能です。

また、クリック課金制のため、実際の反響に応じた費用管理ができる点もメリットです。

ただし、継続的な運用には専門知識と予算確保が必要なため、費用対効果を慎重に検討する必要があります。

そのほか、Instagram広告やFacebook広告では、年齢・性別・居住地などの詳細なターゲティングが可能で、無駄な広告費を削減できます。

ジム集客の方法6選｜オフライン

ジム集客に有効な方法（オフライン）は次の通りです。

1. ポスティング
2. 看板設置
3. 交通広告
4. イベントやワークショップの開催
5. 紹介特典の設定
6. フリーペーパーへの掲載
7. 地域イベントへの参加

以下にて詳しく見ていきましょう。

1.ポスティング

ポスティングは、定期的な通いやすさが重視されるジムのような地域密着型ビジネスにおいて、高い効果を発揮します。

株式会社NEXERが実施したアンケートによると、合計で52.7%の人が「ポスティングの効果があった」と回答しています。

・その付近で芋づる式にご紹介ご依頼につながった（50代・男性）

・反響があったと会社から連絡がきたため。（30代・女性）

・ポスティングのチラシを見たという問い合わせがあったから。（50代・男性）

・仕上がりがよく、お客さんも来てくれた（20代・女性）

引用元：PRTIMES

チラシのクリエイティブは、ユーザーインタビューを実施するなどして、ターゲット層に響く文言やデザインにしましょう。

チラシに使用する写真は、施設内を明るく清潔感のある印象で撮影し、スタッフは爽やかで親しみやすい表情の写真を選定することが重要です。

配布方法については、商圏の範囲・年代・年収・性別・家族構成などを分析し、詳細にターゲティング設定するとよいです。

また株式会社NEXERの調査によると、ポスティング経験のある人の72.4%が個人で行ったと回答しています。

個人でポスティングをした理由は次の通りです。

・大々的ではなく近場の人に配りたいだけだった為（30代・女性）

・地域、番地ではなく、必要性のある会社にポスティングしたかったから。（40代・男性）

・頼むとお金がかかるから（60代・女性）

・社員数名で手分けする事で、どの辺りにどのような規模や等級の家があるのか等を把握し、今後の配布エリア等の参考にした。（50代・男性）

引用元：PRTIMES

ポスティングといえば業者に依頼するイメージがありますが、上記のメリットなどを鑑み、自社に合うものを選択するとよいでしょう。

看板設置

看板の設置により、地域住民に対してジムの存在を継続的にアピールできます。一度設置すれば24時間365日稼働する広告媒体として機能するため、長期的な認知度向上につながるのが特徴です。

看板を設置する箇所は、人通りの多い道路に面した場所や、信号待ちで目に留まりやすい位置を選択しましょう。また歩行者だけでなく、車で通行する人にも視認できるよう配慮するとよいです。

デザインは、遠くからでも読みやすい大きな文字サイズと、夜間でも視認できる照明設置により、幅広い時間帯での宣伝効果に期待できます。

さらに、ジム名、営業時間、主要なサービス内容に加え、「初回体験無料」「24時間営業」などの特徴的な情報を明記すれば、関心を引きやすくなります。

看板の設置費用は、看板のタイプによって大きく異なり、安くて数千円、高いと数十万円程度です。ただし、設置後の維持費用は最小限で済むため、長期的な費用対効果が高い集客手法といえるでしょう。

3.交通広告

交通広告は、通勤・通学で日常的に交通機関を利用する層に対し、継続的なアプローチが可能です。

各広告の特徴や相場は以下の通りです。

▼電車広告（JR東日本参考）

▼バス広告（首都圏参考）

▼タクシー広告

4.イベントやワークショップの開催

地域でのイベント開催により、ジムの専門性をアピールしつつ、新規顧客との接点を見出せます。参加者に直接アプローチできる即効性があるうえに、継続的に実施すれば地域での認知度を向上させられます。

具体的には、姿勢チェックや簡単なワークアウト体験などを行い、参加者とコミュニケーションをとります。

この際、年齢層や関心事に応じたテーマ設定が重要です。たとえば、高齢者向けには「転倒予防のための筋力向上」、働き世代向けには「デスクワーク疲労解消法」といった具合です。

5.紹介特典の設定

紹介特典制度は、既存会員を通じて新規顧客を獲得する集客方法です。特典設定のみで実施できます。

紹介による新規獲得の最大の利点は、既存の信頼関係を基盤にできる点です。特に、50代以上の層はインターネットでの情報収集が困難な場合が多く、知人からの推薦を重視する傾向があるため効果的です。

紹介カードの配布は、会員がトレーニング効果を実感している瞬間や、家族・友人の健康に関する話題が出た際に、スタッフが直接手渡しすることが重要です。

「ご家族やお知り合いで運動不足でお困りの方がいらっしゃいましたら、こちらをお渡しください」といった形で自然に声をかけましょう。

6.フリーペーパーへの掲載

地域密着型の情報媒体であるフリーペーパーへの掲載により、インターネットを積極的に活用しない層へアプローチできます。

特に60代以上の高齢者層は、新聞のようなオフラインの媒体で情報収集する割合が高いため、Web広告だけでは届かない層への有効なアプローチ手段となります。

実際、株式会社ecloreが行った調査では、48.0%の人が新聞で情報収集しています。

また地域密着型の情報誌であれば、信頼性の高い媒体として受け取られやすい点も魅力です。

7.地域イベントへの参加

地域イベントへの参加や協賛により、コミュニティとの関係性構築に加え、認知度向上にもつながります。地域との関係性が深まれば、紹介や口コミが発生しやすくなり、持続的な集客効果を生みます。

また既存の地域イベントに出展すれば、告知や集客の手間を省きつつ、多くの地域住民と接点をもてるでしょう。さらに、地域のホームページにリンクを掲載してもらえる可能性があり、Web集客との相乗効果も期待できます。

オフライン施策とオンライン施策を組み合わせ、より効果的な集客戦略を構築しましょう。

8.ジムの集客が得意な人材を採用する

ジムの集客において、人材の質は極めて重要な要素です。いくら優れた集客戦略を立てても、それを実行する人材が不足していては期待した効果を得られません。

たとえば、SNS運用、Webサイト管理、コンテンツ作成など、デジタルマーケティングスキルをもつ人材を確保すれば、集客効果を大幅に向上させられます。

特に、Instagramでのトレーニング動画投稿やTikTokでの短時間コンテンツ制作、YouTubeでの本格的な指導動画作成など、各プラットフォームの特性を理解した運用ができる人材は重宝されます。

効率的な人材採用のためには、フィットネス業界に特化した採用媒体の活用が重要です。一般的な求人サイトでは、業界特有のニーズや専門性を理解した人材を見つけにくい傾向があります。

美容・ヘルス業界に特化した転職サービス「リジョブ」などを活用すれば、ジムでの勤務経験や業界知識をもつ人材と効率的にマッチングできます。

パーソナルジム・ジムの成功事例3選

ここでは、パーソナルジム・ジムの成功事例を紹介します。

事例から学べる成功のポイントも解説しますので、実践的なノウハウを知りたい人はぜひ参考にしてください。

成功事例1.𝐁𝐈𝐄𝐍𝐄𝐒𝐓𝐀𝐑 𝐆𝐘𝐌 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎青山店

InstagramとYouTubeの両方を活用した事例として「東京・青山の𝐁𝐈𝐄𝐍𝐄𝐒𝐓𝐀𝐑 𝐆𝐘𝐌 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎」のフィットネストレーナー「ちゃんちーさん」の成功事例があります。

3人のうちひとりは、以前働いていたアパレルのお店の店長がたまたま私をSNSで見つけてくれて来店。他の2名はいずれもYouTubeを見て来店してくださいました。このときはまだ4000～5000人の登録者しかいなかったので、「わたしのYouTubeを見てくれている人って実在するんだ！」と本当にうれしくなりました（笑）。

そこからは1ヶ月毎にじわじわお客さまが増えて、今に至るという感じです。YouTubeの登録者数の増加に比例して、新規顧客も増えてきているという印象ですね。今のお客さまもほぼ全員がYouTubeをきっかけに来店してくださっています。

引用元：モ アリジョブ｜「東京・青山の𝐁𝐈𝐄𝐍𝐄𝐒𝐓𝐀𝐑 𝐆𝐘𝐌 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎」フィットネストレーナー ちゃんちーさん

上記事例から学べる成功ポイントは次の通りです。

• YouTube投稿の継続により、登録者数増加と新規顧客獲得の相関関係を構築

• InstagramとYouTubeの複数プラットフォーム活用でリーチを最大化

• 少ない登録者数でも実際の来店につながる質の高いコンテンツを制作

• SNS経由の来店体験を通じて、デジタルマーケティングの効果を実感・改善

• 長期的な継続により、安定した集客基盤を構築

成功事例2.株式会社Lime

株式会社Limeの代表取締役、斉藤隼生さんの事例では、大手との差別化戦略と独自コンセプトの確立が成功のカギとなっています。

広告費をかけていないことが大きな要因ですね。大手パーソナルジムは、CMや電車で大規模な広告などを打っていますが、そういう大規模なことは行わず、ターゲットをしぼったインターネットの広告や、地域に密着したポスティング広告などを活用しています。

引用元：モアリジョブ｜「株式会社Lime」代表取締役 斉藤隼生さん

また大手に対抗するために、独自のワードを生み出して広告効果を上げるのも一つの手段です。

広告には「ゆるダイエット」というわかりやすいコンセプトを掲げているので、その打ち出しがささり、広告の効果は十分に実感できています。「ゆるダイエット」を掲げることでコンセプトの差別化もはかれているので、他社さんと被ることがなく、広告を打たなくても集客に困ることはありません。

ほかにはGoogleマップで検索が上位にくるように対策をしたり、「ヤセラボ」という他社さんも集めたパーソナルジムの検索サイトを運営したりしていますので、そこからの集客も多くなっています。

引用元：モアリジョブ｜「株式会社Lime」代表取締役 斉藤隼生さん

上記事例から学べる成功ポイントは次の通りです。

• 大手との競争を避け、ターゲットを絞った効率的な広告戦略を採用

• 「ゆるダイエット」という独自のコンセプトワードで差別化を実現

• 地域密着型のポスティング広告で費用対効果の高い集客を実施

• Googleマップ上位表示対策（MEO）で流入を確保

• 自社運営の検索サイト「ヤセラボ」で業界内での存在感を強化

• 広告に依存しない集客基盤の構築により安定経営を実現

成功事例3.フリーランス 安藤洋樹さん

フリーランスのフィットネストレーナー、安藤洋樹さんの事例では、ターゲットに特化した発信戦略により、低予算でも高い広告効果を実現しています。

女性にターゲットを絞り、刺さりやすいメッセージを意識した投稿を毎日行いました。

たとえば、夏が近づくと腕を出す機会が増えるので二の腕痩せのストレッチを載せたり、冬にはむくみやすい下半身の筋トレをメインにしたり、季節に合わせて気になる部分を引き締めるトレーニング方法を投稿したんです。すると、徐々にフォロワーが増えて、レッスンのお問い合わせが来るようになりました。現在では、主にリピーターさんとご紹介、インスタグラムからのお問い合わせで予約が埋まります。インスタグラムの投稿については、投稿の仕方などのノウハウを教えてくれるセミナーに通ったこともありました。

引用元：モアリジョブ｜フィットネストレーナー 安藤洋樹さん

上記事例から学べる成功ポイントは次の通りです。

• 女性ターゲットに特化した明確なポジショニング戦略を実施

• 季節やタイミングに合わせたコンテンツで顧客ニーズに対応

• 毎日の継続的な投稿によりフォロワーとの関係性を構築

• Instagram投稿スキル向上のためのセミナー参加で専門性を強化

• グラビアアイドルやモデル事務所への直接営業で新規開拓を実施

• リピーター、紹介、SNSの3つの集客チャネルでバランス良く顧客獲得

Instagramを使ったキャンペーン事例3選

ここでは、Instagramを使ったキャンペーン事例を紹介します。

キャンペーンを実施し、SNS上で認知拡大を図りたい場合や、具体的な内容を把握しておきたい人は、ぜひ参考にしてください。

1.ゴールドジム

このゴールドジムの7月入会キャンペーンは、夏の季節性を活用しており、以下を特典としています。

• 入会登録料無料（通常5,500円）
• 同伴者への2週間無料パス
• 加圧サイクル体験無料
• ショップクーポン2,500円分

本事例の成功ポイントは次の通りです。

• 夏に向けたシェイプアップ需要が高まる7月に狙いを定める

• 金銭的メリット、体験機会、継続促進を組み合わせて包括的にアプローチ

• 同伴者への無料パス提供で、既存顧客による自然な紹介を促進

• 退会から3ヵ月以上経過した方も対象にして休眠顧客にも同時アプローチ

• 絵文字とスイカアイコンで夏らしさや親しみやすさを演出してシェアを促進

2.THE PRIME OF LIFE

THE Prime of Lifeが行った限定キャンペーンは、ジム乗り換えをターゲットとした戦略的な集客施策です

事務手数料3,300円無料、初月会費7,678円無料の2つの基本特典に加え、紹介者・乗り換え者限定のシークレット特典を用意しました。

本事例の成功ポイントは次の通りです。

• 「ただジムを変えるだけで」というメッセージで、他ジムからの乗り換えを明確にターゲット化

• 事務手数料と1カ月分の月会費無料により、約11,000円の具体的な節約効果を訴求

• 紹介者・乗り換え者限定の秘匿特典とし、限定性と特別感を創出して行動促進を強化

• 「もっと自由に、もっとお得に」「あなたの『選ぶ場所』が変わる」など、ベネフィットを意識したキャッチコピーの採用

• #筋トレ女子 #筋トレ男子 #24時間ジム など、多様なターゲット層をカバーするハッシュタグで露出拡大

3.マチカラフィットネス

マチカラフィットネスの3月入会キャンペーンは、初期費用完全無料と長期間のお試し価格を組み合わせています。

具体的な特典は次の通りです。

• 3月分月会費無料
• 入会金無料
• 事務手数料無料

上記3つの基本特典に加え、最大5ヶ月間のお試し価格提供により、ジム会員は通常7,590円が4,290円で利用可能となっています。

本事例の成功ポイントを見てみましょう。

• 入会時の金銭的負担をゼロにして検討段階の顧客の決断を促進
• 最大5ヶ月間という長期にわたる割引により、習慣化までの期間をカバーし、退会リスクを軽減
• 「通常7,590円→4,290円」という明確な比較でお得感を視覚的に訴求
• 「#大分 #大分市 #大分サウナ」など地域特化タグで、ローカル検索での露出を強化
• プロフィールURLからホームページへの誘導により問い合わせ促進を図る