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美容室のMEO対策とは?基本からやり方、有効テクニック7選までを理解して集客アップ!

美容室のMEO対策とは?基本からやり方、有効テクニック7選までを理解して集客アップ!

  1. 美容室のMEO対策とは?
    1. そもそもMEOとは?
    2. MEOとSEOは何が違うのか?
    3. 美容室にMEOが必要な理由
    4. Googleマップが予約に直結する時代
  2. 美容室がMEOを行うメリット|集客が変わる!
    1. 検索結果上位で「地図から選ばれる」ようになる
    2. 予約につながる導線を確保できる
    3. リピートや口コミでローカル評価が向上
  3. 美容室のMEO順位を決める要素
    1. 「距離」「関連性」「知名度」の基本軸
    2. サロン情報の正確性と更新頻度
    3. クチコミ・写真・投稿などの運用要素
  4. 美容室に特化したMEOのやり方
    1. Googleビジネスプロフィールの最適化
    2. ヘアスタイル写真やメニュー写真を活用する
    3. クチコミを自然に集める導線作り
    4. 予約サイトやSNSとの連携も忘れない
  5. すぐにできる!美容室MEOの有効テクニック7選
    1. 1.ビフォーアフター投稿で「仕上がりの信頼感」を可視化
    2. 2.スタッフ紹介・人柄アピールで「選ばれる理由」をつくる
    3. 3.ローカルキーワードの埋め込みで「検索画面で目に留まる美容室」へ
    4. 4.地域・季節・イベントを活かした投稿で「検索されるタイミング」を逃さない
    5. 5.こだわり・強み・コンセプトを明文化して「比較検討時の決め手」に
    6. 6.キャンペーンやクーポン情報の掲載で「今行きたい理由」を提供
    7. 7.継続的な投稿・情報更新で「運営中の活気ある店舗」を演出
  6. 美容室MEOのよくある失敗と対策
    1. 放置されたアカウントは逆効果
    2. 評価が下がる対応・返信
    3. 良いクチコミ評価のためにリターンを用意するのはNG
    4. 競合との差別化ができていないケース
  7. 美容室のMEO順位を高めたいならノウハウをもった人材の採用も有効

美容室の集客に欠かせない存在となっているのが「MEO(マップエンジン最適化)」です。Googleマップでの検索結果で上位に表示されることで、新規顧客との接点が大きく広がります。

そこで本記事では、MEOの基本からSEOとの違い、美容室にとってのメリット、具体的な実践方法までを詳しく解説。すぐに取り入れられる7つのテクニックも紹介しています。集客力を高めたい美容室経営者の方は、ぜひ参考にしてください。

美容室のMEO対策とは?

美容室の集客において、MEO(マップエンジン最適化)の重要性は高まっています。

以下では、MEOの基礎から美容室に必要な理由、背景までを解説します。

そもそもMEOとは?

MEO(Map Engine Optimization=マップエンジン最適化)とは、Googleマップでの検索結果において自店舗を上位表示させるための対策です。店舗ビジネスにとっては、自社の情報を地域の検索ユーザーに見つけてもらいやすくするために非常に重要な施策です。

Google検索で「〇〇駅 美容室」や「近くの美容院」といったキーワードを入力すると、検索結果の上部にマップが表示され、周辺の店舗がリストアップされます。このときに自店舗が上位に表示されていることで、クリック率が向上し、結果的に集客や予約の増加に直結します。

▼MEOのイメージ:左の検索順位での上位表示を目指す

1_MEOのイメージ左の検索順位での上位表示を目指す

 

MEOでは、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に掲載する情報の最適化や、口コミの管理、写真投稿、営業時間の正確な登録など、ユーザーの信頼と利便性を高める工夫が求められます。地元での知名度を高めたい美容室にとって、MEOは非常に有効なマーケティング施策といえるでしょう。

なお「MEO順位」や「MEO対策」のようにMEOの後に単語を続ける表現は、厳密には不正確です。ただ、いずれも用語として一般化しているため、用いても問題ありません。

MEOとSEOは何が違うのか?

MEOとよく混同されるのがSEOですが、それぞれに明確な違いがあります。

SEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)は、Googleなどの検索エンジンで自社のウェブサイトを検索結果上位に表示させるための施策です。

▼SEOのイメージ:検索順位での上位表示を目指す

2_SEOのイメージ検索順位での上位表示を目指す

 

一方、MEOはGoogleマップを使った「ローカル検索」における上位表示を狙うもので、対象も表示される内容も異なります。

たとえば「東京駅 美容室」と検索した場合、SEOではそのキーワードを含んだ美容室のホームページやブログ記事が表示されますが、MEOでは地図上に近隣の美容室がピックアップされ、店舗情報、営業時間、写真、クチコミなどが一覧で表示されます。この情報は、Googleビジネスプロフィールから直接引き出されています。

つまり、SEOはウェブ上の「読み物」としてのコンテンツ対策であるのに対して、MEOはリアルな店舗情報を元にした「地図上の選ばれる対策」です。美容室のような地域密着型ビジネスにとっては、SEOよりも先にMEOに注力すると、より早く効果が表れやすい傾向にあります。

美容室にMEOが必要な理由

現代のユーザーは、スマートフォンを使って「近くの美容室」や「○○駅 美容院」など、場所を前提とした検索を行う傾向が強くなっています。この際にGoogleマップ内の情報に自店舗が表示されていなければ、どれだけ技術力があっても「発見されない」という致命的な状況に陥ります。

『MEO対策』をすると、グーグルで『代官山 美容室』と検索をした時に『Door代官山』が上位で表示されます。

(中略)約3万人がグーグルマップ上で『Door代官山』をタップして、それからホームページに飛び、スタッフやサロンのSNSを見て、そして気に入ったら予約をする。この流れが多いですね。

引用:モアリジョブ|美容室「Door代官山」代表 吉澤さん

また、美容室という業態は「場所」「雰囲気」「口コミ」「技術力」といった複数の要素が来店の判断材料になります。MEO対策によって、店舗の写真、口コミ、営業時間、メニュー、アクセスなどを正確かつ魅力的に表示できれば、それだけで集客力が大きく変わります。

さらに、Googleマップは24時間365日働き続ける「デジタル看板」ともいえる存在です。駅近の競合サロンより先に表示されるだけで、大きなアドバンテージになります。

以上のような理由から、美容室が安定して集客するには、MEOは避けて通れない戦略といえるのです。

Googleマップが予約に直結する時代

美容室を探すユーザーは、Google検索やGoogleマップで気になる店舗を見つけて、そのまま営業時間、口コミ、写真、価格などをチェックし、電話やWeb予約ボタンをタップして予約に至るという一連の流れをわずか数分内に完了します。このスムーズな導線の中心にあるのがGoogleマップです。

とくに、Googleが提供する「今すぐ予約」機能を活用している美容室は、ユーザーが他の予約サイトに移動することなく、マップ上から直接予約できるため、予約率が飛躍的に向上します。MEO対策は単なる上位表示を狙うものではなく、予約率の向上、機会損失の防止、ユーザー体験の最適化にまで直結しています。

今後もGoogleマップを起点とした「ローカル検索→比較→予約→来店」という流れはさらに加速するでしょう。こうした時代の変化を見据え、MEO対策を早期に整備することが、美容室の未来の集客力を左右する鍵となるのです。

美容室がMEOを行うメリット|集客が変わる!

MEO対策を取り入れると、美容室の集客は大きく変化します。以下では、具体的なメリットを3つ紹介します。

検索結果上位で「地図から選ばれる」ようになる

Googleマップの検索結果で上位に表示されるのは、店舗選びの第一関門を突破することを意味します。

ユーザーが「〇〇駅 美容室」や「近くの美容院」と検索した際、Googleは位置情報をもとに地図と一緒に周辺の美容室を表示します。この際、上位3店舗(いわゆるローカルパック)に入っているかどうかが、クリックされるかスルーされるかの大きな分かれ目です。

MEO対策を実施し、Googleビジネスプロフィールに正確な情報や魅力的な写真を掲載し、さらにクチコミの管理や定期的な投稿を行えば、上位表示の可能性が高まります。この点はSEOと異なり、比較的早く結果が出るのも魅力です。

上位に表示されると、「ここ良さそう」と思ってもらえる確率が高まり、競合よりも一歩リードした状態をつくりだせます。

予約につながる導線を確保できる

ユーザーがGoogleマップで美容室を検索した際、次に注目されるのは「口コミ」と「予約のしやすさ」です。Googleビジネスプロフィールには電話ボタンや予約URLを直接設置でき、サイト遷移なしでそのままアクションを取ってもらうことも可能です。

特に予約サイトと連携している場合、Googleマップ上から空き状況確認から予約までできるようになります。こうしたスムーズな導線を構築すれば、興味を持ったその場での予約率が格段にアップします。

また、営業時間、定休日、アクセス情報などが明確に記載されていれば、ユーザーは迷うことなく次の行動に移れるでしょう。

リピートや口コミでローカル評価が向上

MEO対策は「新規集客」だけではなく、「リピート促進」と「地域内での評価向上」にも直結します。

Googleビジネスプロフィールに寄せられる口コミは、信頼度の高い情報として新規顧客の意思決定に大きな影響を与えます。高評価の口コミが多ければ「ここは安心して通える美容室だ」と感じてもらえる可能性が高くなり、それが新規集客につながるのです。

さらに、定期的な来店や投稿によって「地域密着型の信頼できる店舗」としてGoogleからの評価も上がります。口コミへの丁寧な返信、施術後のお礼メッセージ、イベント情報の定期発信などを行うことで、顧客との関係性が強まり、自然とリピーターも増えていきます。

Googleのマイビジネス(現Googleビジネスプロフィール)に今のうちから力を入れていこうと。知らない土地で開拓するには、信頼がないとやっていけない。今のうちに「ここなら安心だ」と印象付けておくことで集客に繋がるし、最適なツールだと思いました。

引用:モアリジョブ|エクステ専門サロン・エクステンション キュー(extension Q)エクステスタイリスト 河原ユミさん

実際、口コミは来店後の体験を言語化するものであり、これを通じて「技術が確か」「接客が丁寧」「雰囲気がいい」といった評価が積み重なれば、検索結果の上位表示にもつながっていきます。MEO対策は、単なる宣伝ではなく、信頼と満足度の「見える化」を通じたブランディングの役割も果たすのです。

美容室のMEO順位を決める要素

MEO対策で上位表示を狙うためには、Googleの評価基準の理解が不可欠です。

以下では、美容室のMEO順位を左右する3つの基本軸に加え、具体的な運用要素について解説します。

「距離」「関連性」「知名度」の基本軸

GoogleマップにおけるMEO順位は、「距離」「関連性」「知名度」の3要素を軸にアルゴリズムが決定しています。これを理解することで、適切な対策が取れるようになります。

▼MEO順位の基本3軸

3_MEO順位の基本3軸

 

まず「距離」は、ユーザーの現在地または検索エリアと美容室との物理的な距離を意味します。これは店舗側では操作できない要素ですが、検索時にユーザーとの距離が近いほど表示されやすくなります。

次に「関連性」は、ユーザーの検索意図と店舗情報とのマッチ度です。たとえば「メンズカット」「縮毛矯正」などのメニュー情報や投稿内容が、検索キーワードと一致していれば関連性が高いと評価されます。

最後に「知名度」は、オンライン・オフライン両方での店舗の評価や存在感を表します。Webサイトの被リンク数、メディア掲載歴、Googleビジネスプロフィールのクチコミ数・評価点などが含まれます。

この3軸は単独ではなく相互に影響し合っています。たとえ距離が近くても知名度や情報が乏しければ順位は上がりませんし、反対に知名度が高くても距離が遠ければ上位に表示されづらくなります。総合的なバランスと戦略が必要です。

サロン情報の正確性と更新頻度

Googleは、ユーザーに信頼性の高い情報を提供するため、「正確性」と「鮮度」の高いビジネス情報を評価対象としています。美容室のMEOにおいても、この点は重要です。

Googleビジネスプロフィールには、「店舗名、住所、電話番号、営業時間、メニュー、サービス内容」といった登録できますが、これらの情報が古かったり誤っていたりすると、Googleからの信頼性評価が下がり、検索順位にも悪影響を与えます。

さらに、定休日や臨時営業などのスケジュール変更を反映していないと、ユーザーが来店時に混乱し、結果として悪い口コミが投稿されるリスクも高まります。そのため、定期的な情報更新が欠かせません。

また、店舗紹介文やサービス説明を充実させることで、ユーザーとのマッチング精度が高まり、「関連性」の向上にもつながります。Googleは静的な情報だけでなく、「どれだけアクティブに情報を管理・更新しているか」も見ています。

クチコミ・写真・投稿などの運用要素

Googleはユーザー体験を重視しているため、クチコミ・写真・投稿といった「ユーザーとのやりとり」が活発な店舗ほど高く評価する傾向があります。美容室のMEOにおいても、これら運用面の工夫が順位を大きく左右します。

まず、クチコミは数と質の両方が重要です。件数が多く、なおかつ高評価で具体的な内容が書かれている口コミは、新規ユーザーの信頼を得るだけでなく、Googleにとっても「人気のある店舗」と判断されやすくなります。加えて、口コミへの返信をこまめに行えば、顧客との信頼関係も築けて、評価が高まりやすいでしょう。

次に、写真投稿は店舗の雰囲気や技術力を視覚的に伝える強力なツールです。定期的にヘアスタイル、店内の様子、スタッフ紹介などの写真を追加することで、ユーザーの関心を引きやすくなり、クリック率も上昇します。

4_meo用掲載写真イメージ(雰囲気)

 

さらに、Google投稿機能を活用して、キャンペーン情報、季節のおすすめスタイル、空き状況などを発信すれば、鮮度のある店舗情報としてGoogleの評価にもつながります。

美容室に特化したMEOのやり方

MEO対策を成功させるには、美容室という業種の特性にあった具体的な施策が欠かせません。ここでは、実践的かつ効果的な取り組み方を4つのポイントに分けて紹介します。

Googleビジネスプロフィールの最適化

美容室のMEO対策は、まず「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)」の整備から始まります。土台となるこの部分が整っていなければ、他の対策を講じても十分な効果は得られません。

最適化の第一歩は、基本情報の正確な入力です。店舗名・住所・電話番号は”表記ゆれ”がないように統一し、営業時間、定休日、支払い方法、駐車場の有無などもきちんと記載しましょう。特に営業時間の変更や臨時休業の反映が遅れていると、Googleやユーザーからの信頼を損ね、評価を通じてMEO順位にも悪影響を及ぼします。

さらに、サービス内容(カット、カラー、縮毛矯正など)やターゲット層(メンズ、女性、子どもなど)を明記した説明文を記載することで、検索意図との「関連性」が高まり、上位表示を狙いやすくなります。

なお以下はブログのキーワード選定の事例ですが、MEOの説明文にも有効な考え方です。

Google検索で上位にくるようなキーワードを調べます。ざっくりと「ショートヘア」だけでは母数が大きすぎるので、「ショート 長め」「刈り上げショート」に絞り込み、その中で上位を狙う。

引用:モアリジョブ|美容室「aivee 吉祥寺店」店長 西川友規さん

Googleは、ユーザーにとって役立つ情報が丁寧に整理されている店舗を優遇します。MEOで成果を上げたい美容室は、まずこの基本を徹底しましょう。

ヘアスタイル写真やメニュー写真を活用する

美容室ならではの強みは、ビジュアルでサービスの魅力を伝えられる点にあります。MEO対策でも、ヘアスタイル写真やメニュー写真を活用すると、視覚的にユーザーの興味を引き付けられます。

5_meo用掲載写真イメージ(髪型)

 

また、メニュー写真も軽視できません。料金だけでなく、どのような施術内容かがわかる画像や補足テキストがあると、ユーザーは安心して来店を検討できます。特に初めて訪れる人にとって、情報の充実度は重要な判断材料となります。

写真は店舗の「顔」とも言える要素です。画質が悪い、古い、投稿頻度が低いといった状態では、逆にマイナスの印象を与えてしまいます。定期的に撮影・更新し、「今現在」の美容室の魅力が伝わるようなビジュアル運用を行いましょう。

クチコミを自然に集める導線作り

MEO対策において、クチコミの質と量は重要な評価基準です。美容室の場合、クチコミを自然に集める導線を日常業務のなかに組み込むのが成功のポイントです。

まず重要なのは、施術後のお客様との会話や接客のなかで「Googleでご感想いただけると嬉しいです」と丁寧に依頼することです。紙のPOPやカードにQRコードを印刷してお渡しするのも効果的です。

さらに、LINE公式アカウントやメールなどで施術後にフォローアップし、そこにクチコミ依頼のリンクを添えと、自然な流れをつくりだせます。

強制的・機械的な依頼は避け、あくまで「お客様に感謝の気持ちを添えてお願いする姿勢」が大切です。評価をお願いする際は「星だけでなく、施術内容や雰囲気などの一言コメントをいただけると嬉しいです」と伝えると、具体性のあるレビューが集まりやすくなるでしょう。

クチコミは、検索ユーザーにとってもGoogleにとっても信頼の証です。継続的に自然なかたちで集め、積み上げることで、MEO順位の安定と上昇につながります。

▼Google上における評価・クチコミ表示のイメージ

6_Google上における評価・クチコミ表示のイメージ

予約サイトやSNSとの連携も忘れない

MEOはGoogle上だけで完結するものではありません。美容室の集客力を最大限に引き出すには、予約サイトやSNSと連携させて、ユーザーの行動導線をスムーズにする必要があります。

たとえば、Googleビジネスプロフィールに「予約リンク」を設置して予約システムに直接飛ばせるようにすれば、ユーザーはワンクリックで予約まで進めます。導線がシンプルであるほど、予約率も高くなります。

また、InstagramやLINE、Xなど、SNSを活用している美容室であれば、そこに投稿されたヘアスタイルやキャンペーン情報とGoogleプロフィールの内容を一致させることで、信頼感が生まれます。特にInstagramとの連携は、ビジュアル面と相性がよく、投稿の内容を補完する形でMEOにも好影響を与えます。

SNSとGoogleの情報に一貫性を持たせるのも重要です。メニュー名や価格、営業時間などの情報がバラバラだと、ユーザーの不信感を招き、離脱の原因になります。情報の統一と連携によって、MEOの効果は何倍にもなります。

すぐにできる!美容室MEOの有効テクニック7選

「MEOを集客に結びつけるには、結局何をすればいいの?」と思っている方もいるのではないでしょうか。

以下では、美容室のMEO対策において、すぐに実践でき集客アップにつながるテクニックを7つ紹介します。

1.ビフォーアフター投稿で「仕上がりの信頼感」を可視化

施術前と後の写真を並べて投稿すれば、美容室の技術力や提案力を視覚的に伝えられます。

特に初来店を迷っているユーザーにとっては、仕上がりの実例を見ることで安心感を得られ、予約につながる確率も高まります。

画像だけでなく、どういった施術を行ったのか簡単に説明を添えると、より効果的です。MEO対策では、信頼感を可視化できるビフォーアフター投稿は重要な武器といえるでしょう。

ビフォーアフターの投稿は、自分と似た雰囲気やスタイルの方がきれいに仕上がるのを見て「自分にもできそう、似合いそう」と思ってくれることが多いようです。

引用:モアリジョブ|サロン「cinq」伊藤大智さん

2.スタッフ紹介・人柄アピールで「選ばれる理由」をつくる

どんな人が施術してくれるのかを事前に知れるのは、美容室選びにおいて非常に大きな安心材料です。スタッフの得意な技術、趣味、キャラクターなどをプロフィールや投稿、遷移先の紹介ページなどで伝えると、「この人にお願いしたい」と思わせる要素が生まれます。

「人柄の見える化」は信頼関係を築きやすく、リピーターにもつながりやすくなるため、MEO強化においても差別化の有力な手段となるのです。

▼スタッフ紹介のイメージ

7_スタッフ紹介のイメージ

3.ローカルキーワードの埋め込みで「検索画面で目に留まる美容室」へ

MEO対策では、地域名を含むローカルキーワードの自然な活用が不可欠です。

たとえば「○○駅近くのメンズカット専門美容室」や「△△市で白髪ぼかしが得意なサロン」など、検索意図を反映したフレーズを投稿や説明文に盛り込むと、ユーザーの検索結果により高く表示されやすくなります。

ただし、キーワードは無理に詰め込まず、自然な文章の中に組み込むのがポイントです。

4.地域・季節・イベントを活かした投稿で「検索されるタイミング」を逃さない

投稿内容に「今」の要素を取り入れれば、美容室のMEO効果は高まります。

たとえば「春の入学シーズンにおすすめのスタイル」や「梅雨のうねり対策メニュー」といった季節性のある訴求は、ユーザーの関心にぴったりと合致し、検索時に目に留まりやすくなります。

また、卒業式・成人式・夏祭り・ハロウィンなどイベントごとの投稿は、具体的なニーズとマッチしやすく、予約や問い合わせにも直結します。地域名を加えるだけでなく、時期や状況に応じた切り口で情報を届けることが、美容室の検索露出と集客チャンスを逃さない鍵となるのです。

5.こだわり・強み・コンセプトを明文化して「比較検討時の決め手」に

「オーガニックカラー専門」「ダメージレス施術」「育毛に特化」など、他店と異なる強みをしっかり文章で伝えることで、比較検討中のユーザーに“選ぶ理由”を明示できます。

MEO対策では、技術力だけでなくコンセプトの明確さが決定打になるパターンも多いです。自店ならではのポリシーやこだわりをわかりやすく言語化し、他店との差別化を図りましょう。

6.キャンペーンやクーポン情報の掲載で「今行きたい理由」を提供

MEOの情報欄や投稿に期間限定のキャンペーンやクーポン情報を記載することで、ユーザーに「今すぐ予約する理由」を与えられます。

たとえば「初回20%オフ」「雨の日割引」「新サービスお試し割引」といった訴求は効果的であり、短期間でも集客にインパクトを与えられます。ただし、内容が曖昧だと実際の行動に結びつきにくいため、条件・期限・対象メニューを明確に記載するのがポイントです。

▼キャンペーン投稿のイメージ

8_キャンペーン投稿のイメージ

7.継続的な投稿・情報更新で「運営中の活気ある店舗」を演出

MEO上の情報が数ヶ月更新されていない美容室は、「営業しているのか?」「流行に敏感なのか?」といった不安をユーザーに与えてしまいます。

対して定期的な投稿や写真更新を行っている店舗は、活気が伝わりやすく、信頼されやすくなります。Google側もアクティブなアカウントを高く評価する傾向があるため、MEO対策として情報の「鮮度」を保つのは非常に重要です。

美容室MEOのよくある失敗と対策

せっかくMEO対策を始めても、運用方法を間違えると逆効果になるため注意が必要です。以下では、美容室が陥りがちな失敗例とその対策を紹介します。

放置されたアカウントは逆効果

Googleビジネスプロフィールを開設しただけで、投稿や更新をしないまま放置している美容室は少なくありません。しかし、これはMEO上ではマイナス評価の対象です。

情報の更新がなければ「閉業」と見なされる可能性もあり、検索順位が下がる原因になります。月1回でもいいので、最新情報や写真を定期的に追加して、“生きた店舗”であることをGoogleにもユーザーにも示す必要があります。

評価が下がる対応・返信

クチコミへの返信が不適切だったり、無視されたりすると、店舗全体の印象が悪化する原因になります。

特に否定的なコメントに対して感情的に反応したり、「それはお客様の勘違いです」のような言い訳や責任回避の返信をしてしまうと、他のユーザーからの信頼を損ねかねません。また、指摘された内容に対して過度に正当性を主張するなど、言い争うような返信も避けるべきです。

一方で、クレームにも冷静かつ丁寧な言葉で誠実に対応すれば、店舗の真摯な姿勢が伝わり、評価を好転させるチャンスにもつながります。

返信はクチコミを書いた本人だけでなく、他の閲覧者にも見られているのを意識し、「この店なら安心」と思ってもらえる対応を心がけましょう。返信もMEO対策の一環と考え、慎重に運用することが大切です。

良いクチコミ評価のためにリターンを用意するのはNG

「クチコミを書いてくれたら○○プレゼント」というようなインセンティブ付きのクチコミ依頼は、Googleのガイドラインに違反します。そもそも景品表示法(ステルスマーケティング告示)違反とみなされかねません。

こうした行為を行うとペナルティの対象となり、最悪の場合はアカウントが停止される可能性もあります。あくまでも自然な感謝の気持ちからクチコミを依頼し、ユーザー自身の判断で投稿してもらうのが、長期的にMEO効果を高める上でも正しい方法です。

競合との差別化ができていないケース

MEO対策をしている美容室は増えているため、ただ基本を押さえるだけでは埋もれてしまいます。自らのサロンの強みやコンセプトを明確に伝えられていないと、他店との違いが見えず、ユーザーの記憶に残りません。

たとえば「ショートカットが得意」「30代女性向けカラー提案に特化」など、具体的な差別化ポイントを明文化し、それに基づいた発信を行えば、選ばれる店舗へと一歩近づけます。

美容室のMEO順位を高めたいならノウハウをもった人材の採用も有効

美容室のMEO対策を強化したいと考えるなら、MEOなどweb集客に関連する知識をもつ美容師を採用するのも有効です。

日々のサロン業務のなかで、ヘアスタイルのビフォーアフター写真を撮影・投稿したり、地域密着型のキーワードを使った投稿を行ったりと、現場にいるスタッフだからこそできるMEO施策は数多く存在します。

とはいえ、そうした活動を「やりたい」と思っても、なかなか継続・改善が難しいのが現実です。

そこで、Googleビジネスプロフィールや集客導線の基礎を理解している美容師を採用できれば、MEO対策と現場の動きを連動させやすくなります。結果的に、投稿やクチコミ管理の質が上がり、順位も安定するでしょう。

以下の資料では、美容業界で採用成功率を高めるための4つのステップをわかりやすく解説しています。技術力の高さはもちろん、MEOにも強い美容師を採用したい方は、ぜひ無料ダウンロードのうえ、ご活用ください。

まとめ

美容室のMEO対策は、Googleマップ上で“選ばれる店舗”になるために欠かせない取り組みです。本記事で紹介した下記ポイントをおさえて、今日から実践してみましょう。

  • MEOは美容室の「地図上での集客力」を高める重要な施策
  • 検索キーワードと一致した情報発信で「関連性」を強化
  • クチコミや写真投稿を継続的に行うことが信頼と評価アップにつながる
  • 現場スタッフがMEOに取り組む体制を整えれば、より効果的な運用が可能になる

Googleマップを活用した集客は今後ますます重要になります。だからこそ、今のうちからMEOへの理解を深め、戦略的に取り組むことが、美容室の集客力アップへの近道です。今の地域で「行ってみたい」「通いたい」と思われる店舗になるために、ぜひ一歩を踏み出してください。

高橋祐哉(Takahashi Yuya) プロフィール画像
執筆者情報
高橋祐哉(Takahashi Yuya)
BtoB・BtoC双方の商社で、営業・経営企画・企業HP運用・採用・社員教育・総務など企業の根幹を支える業務に計11年従事。幅広い実務経験を活かし、人材確保や店舗経営に役立つ実践的な情報をメディア記事として発信中。Bizリジョブ編集部では記事執筆のほか、一部編集・ディレクションを担当。