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面貸し(ミラーレンタル)希望の美容師を集める求人方法とは?契約などの注意点も解説

面貸し(ミラーレンタル)希望の美容師を集める求人方法とは?契約などの注意点も解説

  1. 面貸し(ミラーレンタル)とは
    1. 業務委託との違い
    2. シェアサロンとの違い
  2. 面貸し希望の美容師を募集する前に決める条件
    1. 利用料・材料費・設備を決める
    2. 集客・予約・会計の役割を決める
    3. どのような美容師を募集するか整理する
  3. 面貸しで働く美容師を求人・募集する方法
    1. 求人サイトを活用する
    2. 面貸し・シェアサロン向けのマッチングサービスを活用する
    3. 自社サイトやSNSで募集する
    4. スタッフや知人から紹介してもらう
  4. 面貸し美容師の応募につながる求人・募集情報のポイント
    1. 「面貸し・ミラーレンタルOK」を分かりやすく伝える
    2. 利用料・材料費・設備を具体的に記載する
    3. 利用可能時間・予約・集客方法を明確にする
    4. このサロンを利用するメリットを伝える
  5. 柔軟な働き方を求める美容師と面貸しのニーズ
    1. 面貸しで2つの仕事を掛け持つ美容師の事例
    2. 面貸しでプライベートな時間を確保する美容師の事例
  6. 面貸しで美容師を受け入れるメリット
    1. 新規集客が期待できる
    2. 空きスペースを有効活用できる
    3. 雇用に伴う人件費負担との違いがある
    4. 即戦力の美容師とつながれる
  7. 面貸しで美容師を募集・契約する際の注意点
    1. 契約書を作成する
    2. テナントオーナーの許可・賃貸借契約を確認する
    3. 雇用と区別する
    4. 店舗利用のルールと責任範囲を明確にする
  8. 面貸しを取り入れている美容室の事例
    1. 美容室「BONDZSALON」
    2. 美容室「PaL at Lanai」
  9. 面貸し美容師を募集するなら条件を具体的に伝えよう

美容室の空いているセット面を活用する方法のひとつが、面貸し(ミラーレンタル)です。フリーランス美容師にスペースや設備を提供することで、空席を有効活用しながら、多様な働き方を求める美容師との接点を作れます。

ただし、面貸し美容師を募集する際は、利用料や設備、利用時間、集客・予約方法などの条件を明確にしておくことが大切です。また、面貸しは原則として雇用とは異なるため、実際の働き方によって労働者と判断されないよう、契約や運用方法にも注意が必要です。

本記事では、面貸しの基本から、美容師の求人・募集方法、募集条件の決め方、求人情報で伝えるポイント、契約時の注意点まで解説します。実際の美容師・美容室の事例も紹介するので、導入を検討する際の参考にしてください。

面貸し(ミラーレンタル)とは

面貸しとは、フリーランスの美容師などに美容室の空いているセット面やシャンプー台などの設備を提供し、その場所で施術してもらう仕組みです。「ミラーレンタル」「レントチェア」と呼ばれることもあります。

一般的には、美容師自身が顧客を持ち、自分で施術メニューや料金を設定して事業を行います。美容室側は、利用料などを受け取る代わりにスペースや設備を提供します。

似た働き方に業務委託やシェアサロンがありますが、それぞれ仕組みは異なります。

項目 面貸し 業務委託 シェアサロン
基本的な立場 独立した美容師が美容室のスペース・設備を利用 サロンから業務を受託して施術する 複数の独立した美容師が共用施設を利用
集客 美容師自身が行うことが基本 サロン側が集客するケースもある 美容師自身が行うことが基本
メニュー・料金 美容師自身が設定することが基本 契約内容やサロンの運用による 美容師自身が設定することが基本
店舗側との関係 場所・設備の利用が中心 業務の委託・受託 施設利用が中心
自由度 比較的高い 契約内容によって異なる 比較的高い

※実際の契約内容や運用方法によって異なります。

業務委託との違い

面貸しと業務委託は、いずれも雇用契約を結ばずに働くケースがありますが、店舗との関係が異なります。

面貸しでは、美容師自身が顧客を集め、料金やメニューを決め、美容室の設備を利用して自らの事業として施術する形が基本です。

一方、業務委託では、サロンが受けた仕事を美容師へ委託し、売上に応じて報酬を支払うなどの形が取られることがあります。

ただし、「面貸し」「業務委託」という名称だけで法的な扱いが決まるわけではありません。実態として美容室側の指揮監督下で働いている場合などは、労働者性が認められる可能性があります。

シェアサロンとの違い

シェアサロンは、複数のフリーランス美容師などが利用することを前提として、施術スペースや設備を提供する施設です。

予約管理、決済、材料、集客支援などのサービスを用意しているシェアサロンもあります。

一方、一般的な美容室の面貸しは、既存店舗の空いているセット面を美容師へ提供する形が中心です。サービスの範囲は店舗ごとに異なるため、募集する際には「何を利用でき、何を美容師自身で用意するのか」を明確にしておく必要があります。

面貸し希望の美容師を募集する前に決める条件

面貸し美容師の募集を始める前に、まず利用条件を具体化しましょう。

条件が曖昧な状態で募集すると、「想定していた設備が使えない」「材料費をどちらが負担するのか分からない」「集客まで店舗側がしてくれると思っていた」といった認識のズレにつながります。

特に決めておきたいのは、次の項目です。

  • 利用料と支払い方法
  • 利用できる曜日・時間帯
  • 利用可能なセット面・シャンプー台
  • タオル・薬剤・消耗品などの負担
  • 予約方法
  • 会計・決済方法
  • 顧客情報の管理方法
  • 集客をどちらが行うか
  • 清掃や片付けのルール
  • キャンセル時の取り扱い
  • 解約条件
  • トラブルが発生した場合の責任範囲

利用料・材料費・設備を決める

面貸しの利用料には、時間単位、売上に応じた歩合、月額固定など複数の設定方法があります。

料金だけでなく、「シャンプー台を利用できるか」「薬剤やタオルは利用料に含まれるか」「カラー剤は美容師自身で用意するか」なども決めておきましょう。

具体的な面貸し料金の相場や時間制・歩合制・月額制の違いについては、「【店舗経営者向け】美容室の面貸し相場を徹底解説|契約形態別の収益と成功ポイント・注意点」で詳しく解説しています。

集客・予約・会計の役割を決める

面貸しでは、美容師自身が顧客を集めて施術する形が一般的ですが、実際の運用は店舗によって異なります。

そのため、

  • 新規顧客は美容師自身で集めるのか
  • 店舗の予約システムを利用できるのか
  • 店舗名で集客してよいのか
  • 店舗のレジを利用できるのか
  • 売上をどのように管理するのか

といった点を事前に決めておくことが大切です。

どのような美容師を募集するか整理する

面貸しは、すでに顧客を持つスタイリストや、自分で集客できる美容師と相性のよい働き方です。

一方、店舗側が求める人材像も整理しておきましょう。

たとえば、

  • 既存顧客を持つスタイリスト
  • 副業・ダブルワークを希望する美容師
  • 子育てなどと両立しながら働きたい美容師
  • 独立前にフリーランスとして活動したい美容師
  • 特定の技術や顧客層を持つ美容師

などです。

「誰でも利用可能」とするより、どのような美容師に使ってほしいのかを明確にした方が、募集情報も作りやすくなります。

面貸しで働く美容師を求人・募集する方法

面貸し希望の美容師との接点を作る方法には、求人サイト、面貸し・シェアサロン向けサービス、自社サイトやSNS、紹介などがあります。

一つの方法だけに限定せず、自店舗の採用ターゲットに合わせて組み合わせることも検討しましょう。

求人サイトを活用する

美容師向け求人サイトを活用する方法です。

美容・ヘルスケア業界特化型求人サイト「リジョブ」では、美容師の求人を「面貸し・ミラーレンタルOK」という条件で探せる検索機能があります。

▼リジョブの絞り込み検索

リジョブの絞り込み検索

面貸しを希望する美容師へ求人情報を届けたい場合は、面貸し・ミラーレンタルに対応していることが分かるように条件を設定し、具体的な利用条件も求人情報内で伝えることが大切です。

また、リジョブではスカウトによる求職者へのアプローチも可能です。美容師向け求人掲載の詳細は、「美容師の求人掲載・料金について」をご確認ください。公式ページでは美容師志望会員数7.3万人、総会員数80万人超などが案内されています。

面貸し・シェアサロン向けのマッチングサービスを活用する

面貸しのサロンとフリーランス美容師をつなぐ専用サービスもあります。

ここでは、元記事で紹介していた「AIR SALON」「MENGASHI」「Lunapp」の現在確認できるサービス内容を紹介します。

AIR SALON

AIR SALON

引用:AIR SALON

AIR SALONは、美容業界のフリーランスとサロンをつなぐサロンシェアサービスです。

公式サイトでは、サロン側が貸したい空き席を登録し、スタイリストが予約できる仕組みを案内しています。また、オンラインで見学申請や予約管理ができ、契約内容の記録も残せます。

特徴 詳細
空き席を登録できる サロン側が利用可能な席を登録し、フリーランス美容師に提供できる
オンラインで管理できる 見学申請や予約管理をオンラインで行える
契約内容を記録できる 利用条件や契約内容を記録し、双方で確認しやすい

掲載店舗や利用可能なエリアは変動する可能性があるため、利用前に公式サイトで確認しましょう。

MENGASHI

MENGASHI

引用:MENGASHI

MENGASHI(メンガシ)は、美容サロンの空きスペースを活用したい店舗と、美容関連のフリーランスをつなぐ面貸しマッチングサービスです。

公式のサロン向けページでは、設備、営業時間、面貸し条件、料金などの店舗情報を登録し、利用希望者からの申し込みを受け付けられます。月額利用料金は3,000円と案内されています。

特徴 詳細
条件を登録できる 設備・営業時間・面貸し条件・料金などを登録できる
月額制 公式サイトでは月額利用料金3,000円と案内されている
利用希望者とマッチング サロン情報を公開し、利用を希望するフリーランスとの接点を作れる

※サービス内容や料金は変更される可能性があるため、利用時に最新情報をご確認ください。

Lunapp

Lunapp

引用:Lunapp

Lunappは、面貸し・シェアサロンと美容師をつなぐサービスです。

公式サイトでは、美容師免許や履歴書のオンライン管理、席の予約管理、ビデオ面談、契約書のクラウドサインなどの機能が案内されています。現在の公式ページでは「機能のすべてを無料で提供」と記載されていますが、今後一部機能を有料化する可能性についても案内されています。

特徴 詳細
美容師情報を管理できる 美容師免許・履歴書をオンライン上でやり取りし、PDFで管理できる
予約管理ができる 席の予約をオンラインで管理できる
面談・契約まで対応 ビデオ面談やクラウドサインによる契約に対応している

自社サイトやSNSで募集する

美容室の公式サイトやInstagramなどのSNSも、面貸し美容師との接点になります。

特にSNSでは、募集条件だけではなく、

  • 店内やセット面の写真
  • 最寄り駅からのアクセス
  • 利用できる設備
  • スタッフや店舗の雰囲気
  • 実際に利用している美容師の働き方

などを発信すると、利用後のイメージを持ってもらいやすくなります。

ただし、自社サイトやSNSは、情報を公開しただけで希望する美容師に届くとは限りません。求人媒体やマッチングサービスと併用し、接点を増やす方法も有効です。

スタッフや知人から紹介してもらう

既存スタッフや美容業界の知人から、面貸しで働きたい美容師を紹介してもらう方法もあります。

紹介であれば、経験や働き方、人柄などを事前に把握しやすいことがメリットです。

一方で、知人からの紹介であっても条件を曖昧にしてはいけません。利用料や設備、契約期間などを書面で明確にし、通常の募集と同じように条件を確認しましょう。

面貸し美容師の応募につながる求人・募集情報のポイント

面貸し希望の美容師は、「どの美容室でもよい」のではなく、自分の働き方や顧客に合った環境を探しています。

そのため、店舗側は面貸しが可能という事実だけでなく、具体的な条件を伝えることが重要です。

「面貸し・ミラーレンタルOK」を分かりやすく伝える

まず、面貸しに対応していることを求人タイトルや募集条件などの分かりやすい場所に記載しましょう。

「フリーランス歓迎」だけでは、業務委託なのか面貸しなのか判断できない場合があります。

「面貸し・ミラーレンタルOK」「セット面の時間貸し可能」など、募集している働き方を具体的に伝えることが重要です。

利用料・材料費・設備を具体的に記載する

面貸し美容師にとって、利用料金と利用できる設備は重要な判断材料です。

たとえば、

  • 1時間○円
  • 売上の○%
  • 月額○円
  • シャンプー台利用可
  • タオル利用可
  • カラー剤は持ち込み
  • Wi-Fi利用可
  • ロッカー利用可

など、具体的に書くと比較しやすくなります。

利用料を検討する際は、「美容室の面貸し相場を徹底解説」も参考にしてください。

利用可能時間・予約・集客方法を明確にする

面貸しを希望する美容師にとって、自由な時間に利用できるかどうかも重要です。

次のような情報を明記しましょう。

  • 利用可能な曜日
  • 営業時間
  • 最低利用時間
  • 席の予約方法
  • 土日・夜間の利用可否
  • 顧客の持ち込み条件
  • 店舗の予約システムを利用できるか

特に副業や子育てとの両立を希望する美容師を募集する場合は、利用時間の柔軟性が訴求材料になります。

このサロンを利用するメリットを伝える

料金や設備が同程度であれば、美容師は立地や店舗環境なども比較します。

そのため、

  • 駅から近い
  • 個室・半個室がある
  • 商材や設備が充実している
  • 顧客が通いやすい立地
  • 自由に利用できる時間帯が広い
  • フリーランス美容師がすでに在籍している
  • 子育てと両立しやすい

など、自店ならではの特徴も伝えましょう。

柔軟な働き方を求める美容師と面貸しのニーズ

美容師の働き方は多様化しています。

株式会社GO TODAY SHAiRE SALONの2021年の調査では、美容師・ネイリスト・アイリストなど210名のうち、働き方の選択肢として「フリーランス」を挙げた人が53%でした。また、「場所や時間を自分で選べる働き方に魅力を感じた」に「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と答えた人は合計98%でした。

▼フリーランスを希望する美容師の割合

フリーランスを希望する美容師の割合

さらに、株式会社リクルートの「美容サロン就業実態調査(2026年)」では、美容師免許保有者のうち現在美容師として働いていない「休眠美容師率」が56.4%でした。復職時に希望する条件では「勤務時間の柔軟性」が60.3%で最多となっています。

出典:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容サロン就業実態調査(2026年)」

この結果は「面貸しを希望する美容師が60.3%いる」という意味ではありません。ただし、時間の柔軟性を重視する潜在美容師が一定数存在することから、勤務時間に縛られにくい面貸しなどの選択肢を用意することは、人材との接点を広げる一つの方法と考えられます。

面貸しで2つの仕事を掛け持つ美容師の事例

面貸しで働く美容師は、勤務時間を自ら調整しやすいため、別の仕事と美容師を両立しているケースもあります。

ヘア&メイクglamsの小林懸さんは、撮影の仕事とサロンワークを組み合わせて働いていた経験について、次のように話しています。

簡単に言うと別のサロンで面貸しのような契約をして、そこで施術を行っていました。このときも同じ仕事の仕方で、ほとんどは早朝から撮影、午後はサロンでお客様という2本柱でした。ファッション誌の撮影のときは、当時も今もそうなのですが、モデルさんが朝、サロンにいらしてそこでヘアメイクをするんです。

引用:モアリジョブ|ヘア&メイクglams 小林懸さん

このように、本業以外の活動や撮影などと組み合わせて働きたい美容師にとって、利用時間を調整できる環境は魅力になり得ます。

面貸しでプライベートな時間を確保する美容師の事例

プライベートや学習時間を確保したい美容師にとっても、面貸しは選択肢のひとつです。

フリーランスのカウンセラー&美容師として活動するえんもとたかしさんは、ミラーレンタルで働くメリットについて次のように話しています。

一番のメリットは、家族との時間が取りやすくなったことですね。美容師としては、いわゆるミラーレンタルという形式で働いているので、タオル畳みや掃除といったサロンワークの付帯業務が一切ないんです。そのため、自分のお客さまのサロンワークだけ対応し、終了すれば帰宅できます。自分の時間を作ることもできるので、興味がある分野の勉強に時間を投資できるのもメリットかと思います。

引用:モアリジョブ|フリーランスのカウンセラー&美容師 えんもとたかしさん

面貸し美容師を募集するときは、料金だけでなく「自由な時間に利用できる」「付帯業務が少ない」といった働き方の特徴も、実態に合う範囲で伝えるとよいでしょう。

面貸しで美容師を受け入れるメリット

面貸しで美容師に働いてもらうことで、美容室側には主に次のメリットがあります。

  • 新規顧客との接点が増える
  • 空きスペースを有効活用できる
  • 雇用に伴う固定的な人件費との違いがある
  • 経験豊富な美容師とつながれる

新規集客が期待できる

面貸しで働く美容師が自身の顧客を持っている場合、その顧客が店舗へ来店することで、これまで接点のなかった客層がサロンを利用する可能性があります。

また、異なる得意分野や顧客層を持つ美容師が利用することで、店舗内で提供されるサービスの幅が広がることも考えられます。

東京都中央区銀座の「AUBE HAIR core 銀座店」では、業務委託から面貸しへ契約を変更する際、予約導線も変更しています。

業務委託から面貸し契約に切り替えるにあたり、LINEから予約するとホットペッパーからの予約より少し安い料金にして、LINE予約をお客様に案内しました。

業務委託から面貸しになったことで、歩合(ぶあい)が上がり給料も上がったので、お客様の施術代を安くしたとしても、売上が増えたんです。なので、利益が増えた分、料金を下げてお客様に還元するようにしました。そのほうが、お客様がLINE予約を使うメリットもあるので。

リザービア|AUBE HAIR core 銀座店 明松 孝典 さん

一方、業務委託から面貸しへ変更したことで、それまで使用していた店舗側の予約経路が使えなくなったことも紹介されています。

業務委託から面貸しに変わると、店舗のホットペッパーが使えなくなってしまいます。既存のお客様と公式ラインを繋げるのに、いいサービスはないかな、と思い調べていたときにリサービアを知りました。

予約システムをいくつか調べましたが、金額が安すぎるのもそれはそれでちょっと不安に感じました。予約システムは、一度導入すると途中で変えるのも大変ですし。

話を聞いてみたら、リザービアはホットペッパーとminimoとLINEと連携できて、値段も安く、私が求めていた条件にマッチしていました。他ツールとの連動も速かったので、リサービアを使うことにしました。

面貸しで、LINEと連携できる予約システムを探している方には、リザービアがおすすめです。

リザービア|AUBE HAIR core 銀座店 明松 孝典 さん

面貸しでは、店舗の集客・予約システムをそのまま利用できるとは限りません。募集時点で、予約や顧客管理をどのように行うかも確認しておきましょう。

リザービアの公式サイト

空きスペースを有効活用できる

サロン内で使用していないセット面や、稼働率が低い時間帯を面貸しとして提供すれば、既存設備を活用できます。

たとえば平日の昼間など、店舗スタッフだけでは使用しない席を貸し出すことで、スペースから利用料収入を得られる可能性があります。

ただし、面貸しによる収益性は利用料金と稼働率によって変わります。時間制・歩合制・月額制ごとの料金相場や収益シミュレーションは、「美容室の面貸し相場を徹底解説」で確認できます。

雇用に伴う人件費負担との違いがある

独立した事業者である美容師へスペースを貸す真正な面貸しであれば、その美容師を従業員として雇用する場合とは費用構造が異なります。

たとえば従業員として給与を支払う場合のように、その美容師に対する給与や事業主負担の社会保険料などが固定的に発生する形ではありません。

日本政策金融公庫の「小企業の経営指標調査」は業種ごとに隔年で実施されており、2025年度のサービス業等の結果は2026年8月に公表されました。美容業の人件費対売上高比率の平均値は41.9%です。

▼【業種別】人件費が売上高に占める割合

業種 人件費対売上高比率
美容業 41.9%
一般飲食店 32.9%
運輸業 35.9%
宿泊業 31.3%
小売業 19.6%

出典:日本政策金融公庫「小企業の経営指標調査(2025年度)」

美容業の41.9%は、ここで比較した一般飲食店・運輸業・宿泊業・小売業より高い水準です。

ただし、面貸しという名称で契約していても、実態として労働者に該当すれば労働関係法令が適用される可能性があります。「社会保険料を抑えるために面貸しにする」といった考え方ではなく、独立した美容師へスペースを提供する契約として適切に運用することが前提です。

即戦力の美容師とつながれる

面貸しを希望する美容師には、自分で顧客を持ち、すでにスタイリストとして経験を積んでいる人もいます。

そのため、面貸しの募集を通じて、技術や顧客基盤を持つ美容師との接点を作れる可能性があります。

ただし、すべての面貸し希望者が顧客を持っているとは限りません。「顧客持ち込み必須」「スタイリスト経験○年以上」など条件がある場合は、募集情報に明記しましょう。

面貸しで美容師を募集・契約する際の注意点

面貸し美容師を募集する際は、求人方法だけでなく契約・運用面も重要です。

特に次の点を確認しておきましょう。

  • 契約書を作成する
  • 賃貸物件の場合は面貸しが可能か確認する
  • 雇用と面貸しを明確に区別する
  • 店舗利用時のルールと責任範囲を決める

正社員・業務委託・面貸しなどを含め、美容室全体の人材獲得方法を整理したい場合は、「美容室の採用戦略とは?人材が集まる求人方法と定着率を高める進め方」もあわせてご覧ください。

契約書を作成する

面貸しを始める際は、双方の権利・義務や利用条件を確認できるよう契約書を作成しましょう。

たとえば、次の内容を明記します。

  • 利用料の金額と支払い方法
  • 利用可能な曜日・時間帯
  • 設備や備品の使用範囲
  • 材料費・消耗品の負担
  • 売上・会計の管理方法
  • 顧客情報の取り扱い
  • 清掃・衛生管理
  • 設備を破損した場合の対応
  • キャンセル時のルール
  • 契約期間
  • 解約条件

実際の契約内容によって必要な項目は異なるため、必要に応じて弁護士などの専門家へ相談してください。

テナントオーナーの許可・賃貸借契約を確認する

賃貸物件で美容室を営業している場合は、第三者へスペースを利用させることが現在の賃貸借契約上認められているか確認しましょう。

契約内容によっては転貸などに制限が設けられている場合があります。

「美容室として借りているので自由に面貸しできる」と判断せず、不明な場合は貸主や管理会社へ事前に確認してください。

雇用と区別する

面貸し美容師を受け入れるうえで、特に注意したいのが「労働者性」です。

厚生労働省によると、労働基準法上の労働者に当たるかどうかは、

  • 他人の指揮監督下で労働しているか
  • 報酬が指揮監督下で行う労働の対価となっているか

などを中心に、契約の形式・名称ではなく実態から総合的に判断されます。

そのため、「面貸し契約書を作れば労働者にならない」というものではありません。

たとえば、美容室側が勤務日や勤務時間を一方的に指定したり、業務遂行について強い指示をしたりする運用では、面貸しという契約名称だけで独立事業者と判断できるとは限りません。

厚生労働省は2026年1月1日改定の「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」も公開しています。契約形態を設計する際は、最新の法令・ガイドラインも確認しましょう。

店舗利用のルールと責任範囲を明確にする

面貸しでは、美容室の設備やスペースを複数の人が利用する可能性があります。

そのため、

  • 清掃
  • ゴミの処理
  • 鍵の管理
  • 薬剤や備品の管理
  • 設備破損
  • 顧客トラブル
  • キャンセル
  • 店舗内での事故
  • 売上・決済

などについて、どこまで美容室側が対応し、どこから利用美容師の責任となるのか決めておきましょう。

条件は募集ページだけではなく契約書でも確認できる状態にしておくと、認識のズレを防ぎやすくなります。

面貸しを取り入れている美容室の事例

最後に、面貸しやレントチェアなどを取り入れている美容室の事例を紹介します。

単に場所を貸すだけではなく、美容師が働きやすい仕組みをどのように作っているかにも注目してみましょう。

美容室「BONDZSALON」

BONDZSALONは、美容師としての基本的な報酬を確保したうえで、働き方の選択肢のひとつとしてレントチェアを取り入れています。

「BONDZSALON」の場合、美容師としての基本的な報酬は全員が担保されています。そのうえで月額が保証される契約、売上に対するコミッション契約、レントチェア(面貸し)など、どのような形態でも選べるんですよ。金額に関しては「個人売上」と「仕事を担当した量」を基準に自己評価を申請する仕組みで、他人から評価されることはありません。また、会社としての利益をメンバーに再分配するルールなども設けています。

引用:モアリジョブ|美容室「BONDZSALON」 鈴木太一さん

このような仕組みを導入する背景には、メンバーが自律的に意思決定を行う組織づくりがあります。

面貸しを導入する場合も、店舗側の都合だけで働き方を設計するのではなく、利用する美容師がどのような働き方を求めているかを考えることが重要です。

美容室「PaL at Lanai」

美容室「PaL at Lanai」は、フリーランスという働き方を取り入れ、子育て中の美容師なども働きやすい環境を作っています。

時間の融通が利くことは、パパ・ママにとって働きやすいと思います。パパ・ママスタッフにはフリーランスの方が多いので、出勤時間も休みも自由に決められます。

引用:モアリジョブ|美容室「PaL at Lanai」 代表矢田知也さん

また、完全に個人だけで働く環境ではなく、店舗としてのチーム感も維持しています。

最近は完全面貸しのシェアサロンも多いと思いますが、そういった組織・チーム的な要素を併せ持つことで、フリーランスの方が働きやすい環境を作れればいいなと思っています。よく、お客様に「フリーランスのお店っぽく見えないね」と言われるのですが、それぞれのスタッフがお店としてお客様を迎え入れるという姿勢ができているからだと思っています。

引用:モアリジョブ|美容室「PaL at Lanai」 代表矢田知也さん

フリーランスが働くサロンであっても、個人の自由度と店舗としての運営方針を両立させる方法はあります。

面貸し美容師を募集するときも、「自由に働ける」という条件だけでなく、店舗としてどのような環境を用意しているのかまで伝えると、求める美容師とマッチしやすくなるでしょう。

面貸し美容師を募集するなら条件を具体的に伝えよう

面貸し(ミラーレンタル)は、美容室の空きスペースを活用しながら、自由度の高い働き方を求める美容師との接点を作れる方法です。

面貸し希望の美容師を募集するときは、まず、

  • 利用料
  • 利用可能な時間
  • 設備
  • 材料費
  • 集客方法
  • 予約・決済
  • 契約期間
  • 店舗利用ルール

などを明確にしましょう。

そのうえで、求人サイト、面貸しのマッチングサービス、自社サイト・SNS、紹介など複数の方法から、自店舗に合った募集手段を選びます。

美容・ヘルスケア業界特化型求人サイト「リジョブ」では、美容師が「面貸し・ミラーレンタルOK」の条件から求人を探せます。面貸しを含めて美容師との接点を増やしたい場合は、リジョブの美容師向け求人掲載・料金についてもご確認ください。

まとめ

面貸し(ミラーレンタル)で美容師を募集する際は、募集方法だけでなく、利用条件や契約内容まであわせて整理することが大切です。

  • 面貸しは、美容師がサロンの空きスペースや設備を利用して施術する働き方で、業務委託やシェアサロンとは仕組みが異なる
  • 美容師を募集する前に、利用料・利用時間・設備・材料費・集客・予約・会計などの条件を明確にする
  • 求人サイト、面貸し・シェアサロン向けサービス、自社サイト・SNS、紹介など複数の募集方法を検討する
  • 契約書を作成し、賃貸借契約や労働者性、店舗利用時の責任範囲などを事前に確認する

まずは自店舗でどのような美容師に利用してほしいのかを整理し、その人材に伝わりやすい募集条件と求人方法から見直していきましょう。

Bizリジョブ編集部 プロフィール画像
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Bizリジョブ編集部
Bizリジョブ編集部では、人材・採用、店舗運営、経営、美容・ヘルスケア業界などで経験があるメンバーで構成されています。 美容・ヘルスケア業界の経営者・オーナー様にとって、リジョブだからこそ集められる価値ある情報をわかりやすくお届けします。