インスタグラムで求人広告を出稿して採用を効率化する方法
近年、インスタグラムを活用した求人広告が注目を集めています。しかし、効果を得るためにはインスタグラム求人に関するノウハウや情報が欠かせません。
そこで本記事では、インスタグラムで求人を行う方法として「インスタグラム運用」と「インスタグラム広告」の2つを解説します。さらに、ターゲット層の特性やインスタグラムで求人広告を出すメリットとデメリット、効果的な活用方法や具体的な成功事例も紹介します。
インスタグラムを活用した効率的な採用活動に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
インスタグラムで求人する方法は大きく分けて2つ
インスタグラムで求人する方法は大きく分けて2つあります。
- インスタグラム運用
- インスタグラム求人広告
それぞれの方法について解説します。
インスタグラム運用
インスタグラムを運用して求人する場合、自社のアカウントを活用して、企業の魅力や職場の雰囲気を定期的に発信します。インスタグラム運用は、自然な形で企業の魅力を伝えられる点が特徴です。
またインスタグラムの運用により、求人を探す層にリーチできる点も魅力の一つです。
株式会社リソースクリエイションの調査によると「転職活動を進める上で、SNSで社名を検索しましたか?」という質問に対し、85.0%が「検索をした」と回答しており、その内訳は「Instagram(70.6%)」「TikTok(52.9%)」と、インスタグラムが多数を占めています。
さらに同調査では、多くの求職者が企業のSNSアカウントの必要性を感じていることもわかりました。
▼転職活動を進めるうえで企業のSNSアカウントが必要だと思う求職者の割合
インスタグラム広告
インスタグラム広告を活用すると、自社のアカウントをフォローしていないユーザーにも求人情報を届けられます。
また、インスタグラム広告では、年齢、地域、興味関心などの条件で広告の配信対象を細かく設定可能です。たとえば、特定の地域に住む20代前半の求職者に絞って広告を配信したり、特定の職種や業界に興味のあるユーザーをターゲットにしたりできます。
ただし、インスタグラム広告には複数の種類があるため、事前にそれぞれの特徴を把握しておく必要があります。広告の種類や特徴、出稿方法については後述しますので、広告運用を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
インスタグラムの基本情報|リーチできる層について
ここでは、インスタグラムの基本情報を解説します。
インスタグラムを求人に活用する場合は重要な情報ですので、ぜひ参考にしてください。
インスタグラムのユーザー層
インスタグラムの最大の特徴は、若年層の利用率が高いことで、Meta社が公表した数値によると10〜30代のユーザー層が中心ですまた、男性のユーザーが43%、女性は57%と女性ユーザーが多い傾向にあります。
利用時間帯は、通勤・通学時間帯である朝7時から9時頃と、仕事や学校が終わった後の夜18時から23時頃にピークを迎えます。
日常的な情報収集源としてインスタグラムを利用するユーザーも多いため、企業の採用情報や職場環境に関する投稿を届けるのに役立ちます。
インスタグラムとXの求人面での違い
インスタグラムとXの求人面での違いを表にして紹介します。
項目 |
インスタグラム |
X(旧Twitter) |
---|---|---|
ユーザー層 |
画像・動画を好む若年層が多く、トレンドに敏感な層が中心 |
幅広い年齢層に加え、ニュースやトレンドに敏感なビジネス層も多く利用 |
主な求人方法 |
画像・動画を活用したビジュアル中心の広告やストーリーズが中心 |
テキスト主体の投稿やリポスト、ハッシュタグを用いたバズマーケティングが中心 |
広告フォーマット |
カルーセル、ストーリーズ、リールなど多様で視覚的な広告が多い |
プロモツイート、プロモアカウント、プロモトレンドの3種類 |
コンテンツの拡散性 |
拡散力は低いがインスタ映えする求人情報が目に留まりやすい |
リポストや引用ポストを通じて拡散しやすく、急速にバズる可能性がある |
ブランディング効果 |
視覚的な情報を通じて企業文化や職場の雰囲気を表現しやすい |
投稿頻度が高い場合、スピーディーに情報を伝えるための広報活動としても有効 |
ターゲティング機能 |
Facebookのビジネスマネージャーで詳細なターゲティングが可能 |
性別、年齢、興味関心、フォロワー層など、ターゲット層にリーチする広告設定が可能 |
求職者との双方向性 |
DMやコメントを通じた双方向のやりとりが可能 |
リプライやDMを通じた気軽なやりとりが可能 |
主な利用企業 |
ファッション、美容系などビジュアル面を重要視する企業が多い |
IT、メディア、スタートアップなど、トレンドや情報発信に敏感な企業が多い |
コスト |
比較的高めのコストが必要 |
低コストで拡散を狙える可能性がある |
特長 |
企業イメージを視覚的に伝え、ブランド力を重視した求人情報が発信しやすい |
短文とリアルタイム性を活かし、トレンドに沿った即時性のある求人情報が発信しやすい |
インスタグラムの最大の強みは、視覚的な訴求力の高さです。写真や動画を中心としたビジュアルコンテンツによって、職場の雰囲気や社内の様子を効果的に伝えられます。
また、ストーリーズ機能を使用すれば、親しみが持てる情報をリアルタイムな形で発信できます。
さらに、インスタグラムでは投稿内容が時系列順に整理されており、求職者が過去の投稿から、企業の雰囲気や文化に関する情報を取得するのに便利です。
一方、Xは文字情報が中心で、詳細な求人条件や企業情報の発信に適しています。しかし、投稿の流れが速く、情報の寿命が短いという欠点があります。
SNSで採用活動をする際は、こういった媒体ごとの特性を理解したうえで利用しましょう。
インスタグラムに求人広告を出すメリット
インスタグラムに求人広告を出すメリットは次の通りです。
- 画像や動画を活用してアピールできる
- 潜在層にリーチできる
- 職場の雰囲気をありのままに伝えられる
それぞれのメリットについて解説します。
画像や動画を活用してアピールできる
インスタグラムの最大の特徴は、視覚的なコンテンツを中心とした情報発信が可能な点です。求人広告においても、この特徴を最大限に活かせます。
たとえば、実際のオフィスの様子や社員の働いている風景を写真や動画で紹介すれば、求職者に対してより具体的な職場のイメージをもってもらえます。
またインスタグラム求人では、商品やサービスの制作過程、チームでの会議の様子、社内イベントの雰囲気など、文字だけでは伝えきれない情報を視覚的に伝えられます。特に動画コンテンツは、従業員のいきいきとした雰囲気や、仕事の実際の流れを伝えるのに効果的です。
潜在層にリーチできる
インスタグラムでの求人広告は、積極的に転職や就職活動をしていない潜在的な求職者層へリーチできます。通常の求人サイトは、すでに転職や就職を意識している人しか訪れません。
一方、インスタグラムは日常的な情報収集や娯楽として利用されているため、キャリアチェンジを具体的に考えていない人にも、さりげなく求人情報を届けられます。総務省情報通信政策研究所の調査によると、Instagramは10~30代の利用者が多いため、新卒・中途どちらにも訴求できます。
さらに、インスタグラム広告の設定により、年齢、地域、興味関心などの条件にもとづいて、ターゲットとなる層に限定してアプローチすることも可能です。これにより、企業が求める人材像に近いユーザーに対し、効率的に情報を届けられます。
職場の雰囲気をありのままに伝えられる
インスタグラムは、カジュアルで親しみやすい投稿が多いSNSです。このため、堅苦しくなりがちな求人情報も、より自然でフラットな形で伝えられます。
たとえば、社員の日常的な様子や、リラックスした雰囲気での会話、チームでの和気あいあいとした雰囲気など、企業の人間味ある側面をフラットに伝えられます。
株式会社リソースクリエイションの調査によると、就活生が重要視しているのは「社員の雰囲気」が66.5%と最も多いことが分かっているため、この側面は大きなメリットと言えます。
特に、ストーリーズ機能は、日常的で等身大の企業の姿を発信しやすいです。具体的には、社員自身が登場して仕事の魅力を語ったり、職場の雰囲気を紹介したりすることで、求職者は企業の文化や価値観をより深く理解できます。
インスタグラムに求人広告を出すデメリット
インスタグラムに求人広告を出すデメリットは次の点にあります。
- 定期的な投稿が必要
- 求職の興味を引くコンテンツが必要
- 短期間では効果がでにくい
- 広告運用が難しい
各デメリットについて解説します。
定期的な投稿が必要
インスタグラムを活用した求人活動で最も大きな課題となるのが、継続的なコンテンツ投稿が必要な点です。
単発の投稿だけでは効果は限定的になります。そのため、フォロワーの興味を維持し、エンゲージメント(求職者からの反応)を高めるためには、定期的な投稿が欠かせません。
多忙な業務の中で新しいコンテンツを常に考え、作成し続けることは、担当者にとって大きな負担です。特に中小企業や人手の少ない組織では、日常業務と並行してインスタグラム運用を行うため、想像以上に大きな労力を要します。
求職の興味を引くコンテンツが必要
インスタグラムは視覚的なプラットフォームであるため、投稿する画像や動画の質が重要です。
しかし「インスタ映え」する質の高いコンテンツの継続的な制作は思いのほか困難で、かつ専門性の高い作業です。たとえば、職場の日常風景や業務の様子を撮影する場合でも、適切な構図、明るさ、色調などを考慮する必要があります。
また、企業のブランドイメージに合った統一感のある投稿の維持も不可欠です。これらのルールを守りながらのコンテンツ制作には、一定のスキルや経験、そして時間が必要になるでしょう。
短期間では効果がでにくい
インスタグラムでの求人活動は広告を除き、即効性に期待できません。そのため、アカウントの認知度を高め、フォロワーを増やし、企業の魅力を十分に伝えるためには、ある程度の時間が必要となります。
特に新規アカウントの場合、フォロワー数やエンゲージメントの獲得に時間がかかります。このため、短期的な採用戦略にインスタグラムのみを活用するのは得策と言えません。
また、短期間の場合、たとえ投稿を継続しても、すぐには応募につながらないケースも多いです。そのため、成果を得るためには長期的な視点での運用が必要です。
広告運用が難しい
インスタグラムの広告運用には、専門的な知識とスキルが必要です。特に初めて広告運用を行う企業にとって、設定の複雑さは大きな障壁となり得ます。
たとえば、コンバージョン(成約)の設定に悩む企業は多いです。応募フォームへの遷移や問い合わせなど、どの行動をCVとして設定するか、そしてそれをどのように計測するかという点で、多くの企業が苦労します。
求人の場合は、選考への応募をコンバージョンとするケースが多いですが、どのような経路を辿って応募まで誘導するかを考えたり、その誘導に適したコンテンツを作成したりする際に経験と知識が求められます。
またWebサイトにピクセルを設置したり、イベントコードを実装したりする作業も必要です。
さらに、オーディエンス設定の最適化も難しい課題です。年齢、地域、興味関心など、さまざまな条件を組み合わせて広告の配信対象設定が適切でないと、広告費用が無駄になる可能性があります。
このように、広告運用にはさまざまな経験や、専門性の高い知識が必要となるため、外部の業者に発注するケースも多いです。
転職意欲の低い人も見るためマッチしづらい
インスタグラムは基本的に日常的なコミュニケーションや情報収集のためのSNSであり、多くのユーザーは積極的な求職活動を目的としていません。このため、求人広告を配信しても、実際の応募につながりにくいです。
投稿や広告を目にするユーザーの多くは、転職や就職を具体的に考えていない可能性が高く、たとえ魅力的な求人情報を発信しても、即座の反応を期待するのは難しいでしょう。
また、趣味の延長で求人情報を見ているユーザーも多いため、真剣な応募検討につながりにくいというデメリットもあります。
さらに、インスタグラムでは職種や条件による詳細な絞り込みが難しいため、求人企業が求めるスキルや経験をもつ人材に効率的にリーチするのは困難です。特に、専門性の高い職種や経験者の採用において大きな課題となります。
インスタグラムに求人広告を出す際のコツ
インスタグラムで求人広告を効果的に展開するためには、以下のコツを押さえましょう。
- ターゲット層の選定
- 会社の良さが伝わる写真や動画を撮る
- 継続的な投稿を心がける
- ハッシュタグを活用する
適切な戦略の立案により、多くの優秀な人材との出会いを生み出せます。以下にて詳しく見ていきましょう。
ターゲット層の選定
効果的な求人活動の第一歩は、適切なターゲット層の選定です。採用したい人材の年齢層、経験、スキル、興味関心などの明確化により、効率的な情報発信が可能になります。
たとえば、20代前半の未経験者を募集する場合と、経験豊富な専門職を募集する場合では、投稿の内容や表現方法を変える必要があります。
若手向けであれば、職場の明るい雰囲気や成長機会を強調し、経験者向けには専門性や裁量の大きさをアピールするなど、ターゲットに合わせた設計が重要です。
若手や経験者向けのアピールポイントを作成する際には、以下の表を参考にしてください。
▼社会人経験3年未満の第二新卒が重視する項目
会社の良さが伝わる写真や動画を撮る
インスタグラムの特性を活かすためには、魅力的なビジュアルコンテンツの制作が必要です。ただし、これは高度な撮影技術や特別な機材を必要とはしません。
重要なのは、企業の魅力や特徴をフラットに伝えることです。実際の職場風景、社員の働いている様子、チームでの活動シーン、社内イベントの様子など、日常的な場面を自然に切り取ることで、求職者に「信頼性が高い」と感じてもらえる情報発信ができます。
また、社員のインタビュー動画や、業務の様子を紹介する短編動画なども求職者の興味を引くコンテンツとして効果的です。
継続的な投稿を心がける
インスタグラムでの求人活動で成果を出すためには、継続的な投稿が不可欠です。ただし、やみくもに投稿を続けるのではなく、計画的な運用が重要です。週に2〜3回程度の投稿頻度を目安に、無理なく計画的に運用しましょう。
作成するコンテンツは、職場の様子、社員インタビュー、会社の取り組み、募集職種の紹介など、バラエティに富んだ内容を組み合わせて求職者の興味を引くとよいです。
ハッシュタグを活用する
適切なハッシュタグの活用は、投稿の到達範囲を広げる重要な要素です。求人関連のハッシュタグはもちろん、業界特有のハッシュタグや地域に関連したハッシュタグなども効果的に活用しましょう。
たとえば、「#求人」「#採用」といった基本的なタグに加えて、「#営業求人」「#エンジニア募集」などの職種別タグ、「#東京求人」「#大阪仕事」などの地域タグ、さらには「#働き方改革」「#職場環境」といった関連キーワードも組み合わせにより、多くの求職者にリーチできます。
ただし、ハッシュタグの数は適度に抑え、読みやすい投稿を心がけましょう。
インスタグラム広告の種類
インスタグラム広告には次のような種類があります。
- ストーリーズ広告
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
- 発見タブ広告
それぞれの特徴を解説します。
ストーリーズ広告
ストーリーズ広告とは、24時間で消える一時的なコンテンツに掲載する広告です。スマホではフルスクリーンで表示されます。
若い世代の目に留まりやすく、求人情報を視覚的かつインパクトのある形で表示できます。
広告には「急募」「限定募集」といったワードの起用が効果的です。また、スワイプアップ機能を使って、詳細な募集要項ページへの誘導もできます。
写真広告
写真広告とは、フィード上に自然な形で表示される広告で、最もオーソドックスです。
写真広告では、職場の雰囲気や実際の業務風景を魅力的に切り取ることで、求職者に具体的なイメージを伝えられます。社員のいきいきとした表情や、充実した職場環境をアピールするのがポイントです。
動画広告
動画広告とは、最大60秒間の動画で、職場の雰囲気や仕事内容、社員インタビューなどを包括的に紹介できる広告です。より詳細な情報を伝えたい場合に向いています。特に、職場の雰囲気や企業文化を伝えたい場合に効果的です。
動画はスマホでも撮影できますが、短い時間のなかで効果的に訴求する必要があるため、十分な準備や知識が求められます。
カルーセル広告
カルーセル広告とは、最大10枚の画像や動画を1つの広告で、複数の職種や募集ポジションを効率的にアピールしたい場合に最適です。ユーザーは自分の興味に応じて自由にスライドできます。
また、各スライドで異なる職種の魅力や特徴を紹介したり、1つの職種について段階的に詳しく説明したりすることも可能です。
コレクション広告
コレクション広告とは、商品カタログのような視覚的な訴求力をもつ広告です。ユーザーは、複数の求人情報をショッピング感覚で閲覧できます。
またコレクション広告は、メイン画像の下に関連する求人情報を並べて表示でき、ユーザーは興味のある項目を直接タップして詳細ページへ移動できます。
発見タブ広告
発見タブ広告とは、Instagram探索タブに表示される広告です。この広告は、ユーザーの興味関心にもとづいて表示されるため訴求力が高いです。
発見タブ広告を活用すれば、求職活動に関心のあるユーザーに自然な形で求人情報を届けられます。特に、業界特化型の募集や専門職の採用に最適です。
インスタグラム広告を掲載する手順
インスタグラム広告を掲載する際の手順は次の通りです。
- Facebookでビジネスマネージャーアカウントを作成
- Facebookページとインスタグラムアカウントを連携
- 広告クリエイティブを準備
- キャンペーンを作成
- 広告入稿
- 支払い方法を設定
- 広告の掲載
以下にて、手順ごとに解説します。
1.Facebookでビジネスマネージャーアカウントを作成
インスタグラム広告はFacebookの広告管理ツール「ビジネスマネージャー」を通じて管理されます。
したがって、まずはFacebookのビジネスマネージャーにアクセスし、無料でアカウントを作成しましょう。
ビジネスマネージャーでは複数の広告アカウントやページを統合的に管理できます。企業のアカウント管理もしやすくなるため積極的に活用するとよいでしょう。
2.Facebookページとインスタグラムアカウントを連携
次に、Facebookページとインスタグラムアカウントを連携します。
連携は、Instagramのアカウントから「プロアカウントに切り替える」を選択して会社情報を入力すれば完了します。
Facebookページとの連携は任意ですが、連携によりインスタグラムでの投稿をFacebookへシェアしたり、ショッピングツールなどの機能を利用できたりと幅が広がるので、広告を活用して効果を上げたい場合は必ず設定しましょう。
3.広告クリエイティブを準備
次に、広告に掲載するクリエイティブを準備します。求人広告のクリエイティブには、ターゲット層に響くデザインやメッセージを載せます。
画像や動画はインパクトのあるものを選び、キャプションには応募者が魅力を感じるような内容を盛り込みます。たとえば、職場の雰囲気を伝える写真や、実際の従業員の声を紹介する動画などが効果的です。
広告ごとにクリエイティブを作る際のコツを以下にまとめましたので参考にしてください。
広告形式 |
クリエイティブ作成のコツ |
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ストーリーズ広告 |
|
写真広告 |
|
動画広告 |
|
カルーセル広告 |
|
コレクション広告 |
|
発見タブ広告 |
|
4.キャンペーンを作成
次に、ビジネスマネージャーでキャンペーンを作成します。キャンペーンの目標には「採用」「ウェブサイト(採用サイト等)のトラフィック」など、求人広告に合った目的を設定します。
ターゲットオーディエンスには年齢、地域、興味関心などで絞り込み、求める人材に的確に届くよう設定しましょう。
5.広告入稿
広告を入稿する際には、インスタグラムに最適化されたフォーマットやサイズを選択しましょう。
求人広告の場合、カルーセル広告やストーリーズ広告が特に効果的とされています。これは、複数の写真や動画を一度に見せ、企業の魅力や職場環境をより詳しく伝えられるためです。企業にマッチした広告スタイルを選択しましょう。
6.支払い方法を設定
広告を配信するには支払い方法の設定が必要です。支払い方法は以下から選べます。
- PayPal
- クレジットカード
- デビットカード
- オンライン銀行振込
設定後、広告費用は設定した予算にもとづいて請求されます。
7.広告の掲載
すべての設定が完了したら、広告を掲載してターゲット層へのアプローチを開始しましょう。
広告はリアルタイムで配信され、ビジネスマネージャーの管理画面からパフォーマンスを随時確認できます。
なお、広告配信後はクリック率や応募数などのデータを分析し、必要に応じてクリエイティブやターゲティングの調整を行い、広告効果を最大化させましょう。
インスタグラム求人の成功事例
ここでは、インスタグラムを活用した求人の成功事例を紹介します。
いずれも実践的な内容となっていますので、これからインスタグラム求人を運用したい企業はぜひ参考にしてください。
【株式会社Lond】インスタグラムの親しみやすさを活用
株式会社Londはインスタグラムを中心に採用活動を行っています。
申し込みの比率は僕が運用しているInstagramが大きいです。とくに新卒採用に関しては、外部の採用媒体には掲載しておらず、Instagramと美容学校からの紹介からしか取っていません。
引用元:モアリジョブ|「株式会社Lond」ゼネラルマネージャー/リクルーター 関根孝文さん
業種によりますが、インスタグラムは採用面において強力な武器になり得ます。
株式会社Londの関根さんは、インスタグラム特有の親しみやすさを活かして多くの応募を獲得しています。
とくに学生だと、専門学校に置かれている求人票などのいわゆる紙媒体は、あまり見ていない印象があります。その学校の風土にもよると思いますが、紙の求人票をファイリングして置いてある学校もあるんです。でも、やっぱり見ないですよね。紙よりもウェブになれている世代ですから、求人票よりもSNSの投稿の方が親しみやすいのかなという感触はあります。中途の場合も、SNSと採用エージェントからの申し込みが半々くらいの印象ですね。
引用元:モアリジョブ|「株式会社Lond」ゼネラルマネージャー/リクルーター 関根孝文さん
上記事例のように、親しみやすい投稿を心がけることで効率的に採用活動を行えます。
【株式会社KAMILLE】インスタグラムで従業員の人柄をアピール
株式会社KAMILLEのケースでは、スタッフが日々投稿をし、その投稿を見た求職者から応募が集まっています。
インスタの場合は、各スタッフが日々投稿しているコメントを読んで応募したという声が多いんですよ。やっぱり文章って人柄が出るじゃないですか? スタッフに対する憧れや共感から、私も働きたいと思っていただけるのはとても嬉しいですね。
引用元:モアリジョブ|「株式会社KAMILLE」代表 矢口俊貴さん
またインスタグラムはビジネスと採用の両面において活用できます。活用のポイントは、アルゴリズムの確認とスピード感がカギを握ると代表の矢口さんは語ります。
常にアルゴリズムを確認して、変化があればすぐにお店へ伝えています。フォロワーさんの反応などを見て、アイラッシュとアイブロウにアカウントを分けたり、施術のbefore/after画像を発信したりしています。とにかく、スピード感を持って実行することが大切ですね。
引用元:モアリジョブ|「株式会社KAMILLE」代表 矢口俊貴さん
まとめ
インスタグラムを活用した求人広告は、視覚的なコンテンツを通じて企業の雰囲気や職場の魅力を応募者に伝えられます。特に、ストーリーズやカルーセル広告といった多様な広告形式を活用すれば、若年層に効率的かつ効果的にリーチできます。
インスタグラム求人を運用する際のポイントは以下の通りです。
- ターゲット層を選定する
- 会社の良さが伝わる写真や動画を活用する
- 継続的な投稿を心がける
- ハッシュタグを活用する
本記事で紹介した成功事例などを参考にし、効果的な採用活動を行ってください。
- 執筆者情報
- Bizリジョブ編集部