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求人広告の種類と出し方を解説!失敗しないコツと注意点も紹介

求人広告の種類と出し方を解説!失敗しないコツと注意点も紹介

「求人広告ってどれくらい種類があるの? 」
「求人広告はどのようにして選べばいいの? 」

こういった疑問をもっている人に向け、本記事では下記を紹介します。

  • 求人広告の種類
  • 求人広告の掲載方法
  • 求人広告を利用して成功するためのポイント
  • 【無料・有料別】おすすめの求人広告

求人広告には非常に多くの種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。それらを理解していないと「コストの無駄遣い」「ミスマッチな人材の採用」といったリスクにつながる可能性があるため注意が必要です。こうしたリスクを避けたい企業の方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

求人広告の掲載方法の種類は大きく分けて5つ

求人広告とは、企業の募集要項(どのような業務内容か、どのような待遇か、どのような人物を求めているか、など)を求人サイト上に掲載し、求人サイトに訪れる求職者からの応募を待つタイプの採用サービスです。

求職者は多くの求人情報の中から自分が応募したい求人を探し、Web上から応募、または電話で直接応募の意思を掲載企業に伝えます。

その後は一般的な採用活動と同様で、書類選考→面接→内定→入社の流れとなります。

また、マイナビの調査によると、企業が利用した求人媒体は、転職サイトが最も多いことが分かりました。

またこの中で、内定につながった媒体で最も多かったのは転職サイト(34.4%)、次いで求人検索エンジン(26.8%)、であったことが分かっています。

そのほか、主要な媒体の内定率は、求人検索エンジン(26.8%)、ハローワーク(25.7%)、企業ホームページ(21.9%)、有料求人情報誌(12.1%)、SNS(10.6%)です。

以上を踏まえ、以下では5つの求人広告の掲載方法を紹介します。

Webの求人サイト(転職サイト)化型の求人広告(転職サイト)

  1. SNSの求人広告
  2. 紙媒体
  3. 求人検索エンジン

それぞれの掲載方法について詳しく見てみましょう。

1.Webの求人サイト

Webの求人サイトは、インターネット上で求人情報を提供し、企業が求人広告を掲載するプラットフォームです。

求人サイトに掲載することで、インターネットを通じて幅広い求職者層にリーチできます。求人サイトは日々多くのユーザーが利用するため、広告の露出を拡大することも可能です。

また、求人サイトは検索やフィルタリング機能が豊富で、求職者は自身の希望条件に合った求人を簡単に見つけられます。応募者が簡単かつ迅速に応募できる仕組みも整っているため、スムーズな応募が期待できるでしょう。

なお、求人サイトには総合型と特化型があります。

総合型の求人サイトは、多岐にわたる業種や職種の求人情報を提供するプラットフォームであり、新卒者から経験者まで広範な求職者に向けてさまざまな企業の募集情報をまとめています。そのため、幅広い層の求職者にリーチすることが可能です。

代表的な総合型求人サイトには、リクナビ、マイナビ転職、doda、エン転職などがあります。

特化型の求人サイトは、特定の業界や職種に焦点を当てて求人情報を展開する方法です。業界や職種のほかにも「雇用形態」「新卒」「年代(例:20代、30代)」「新卒」などがあり、特化する軸は求人サイトにより異なります。

特化型は、特定の業界や職種に関連する求人情報を重点的に掲載するため、求める人材に的確にアプローチすることが可能です。

たとえば、特化型求人サイトリジョブでは美容・ヘルスケア業界に特化した求人情報を掲載し、業界に精通する多くの求職者を集めています。

2.SNSの求人広告

SNSを活用した求人広告は、主にFacebook、Twitter、Instagramなどのプラットフォームを通じて行われます。

たとえば、SNS広告を活用することで、ユーザーのプロフィール情報や行動履歴などからターゲティングを図り、特定のユーザーグループにアプローチすることが可能です。

また、SNSでは写真、動画、リンクなどの多様なコンテンツを活用できるため、企業の魅力や仕事の雰囲気を伝えやすく、求職者との対話を促進するメリットがあります。

さらにTwitterなどでは求人広告が共有されやすく、ユーザーのネットワークを通じて広がりやすいため、求人情報のリーチ拡大も期待できるでしょう。

実例として、SNSの求人広告を活用した株式会社hypexでは、認知度150%、流入数750%、有効応募数230%といった大きな成果を上げています。

3.紙媒体

紙媒体を活用した求人広告は、新聞、雑誌、ポスターなどの印刷物を通じて行われます。厚生労働省の調査によると、紙媒体の具体的な内訳は次の通りです。

紙媒体の種類

利用率(%)

無料求人情報誌(フリーペーパー)の発行

47.4

有料求人情報誌の発行

8.2

新聞の折り込み広告

30.9

新聞への求人広告の掲載

14.4

紙媒体では、特定の地域に焦点を当てたり、特定の読者層にアプローチしたりすることが可能です。

広告枠の中で自由にデザインできる紙媒体の求人広告であれば、視覚的なデザインや表現が重要です。具体的には、目を引くデザインやキャッチコピーを活用して、求職者の注意を引く必要があります。

4.求人検索エンジン

求人検索エンジンは、インターネット上で求人情報を収集し、検索可能なデータベースとして提供されるプラットフォームです。求職者が多くの求人情報を一括で検索できるため、採用企業にとっても効果的な掲載手段のひとつとなっています。

また、求人検索エンジンはリアルタイムで更新されるため、新着の求人情報や変更された情報が即座に反映することが可能です。これにより、企業は応募者に対して常に最新の情報を提供できます。

求人広告を掲載するメリット・デメリット

以下では、求人広告を掲載するメリットとデメリットを紹介します。

企業はメリットとデメリットを考慮したうえで判断することが重要になりますので、ぜひ以下の情報を参考にしてください。

求人広告を掲載するメリット

求人広告を掲載する最も大きなメリットは、多くの応募者にリーチできることから、採用につながりやすくなる点です。実際のところ、マイナビの調査では「利用サービスのうち応募者が出たサービス」の部門で「転職サイト(39.9%)」が最も多くなっています。

先ほど紹介した主な求人媒体と比較すると、次のようになりました。なお、紙媒体の項目では最も採用者数が多かった有料求人情報誌を引用しています。

求人媒体

2022年の平均採用人数

転職サイト

4.4人

求人検索エンジン

1.9人

有料求人情報誌

1.3人

SNS

0.3人

参照:マイナビ『中途採用状況調査2023年版

上図の通り、転職サイトの採用者数が最も多いことが分かっています。

また、d's JOURNAL編集部の調査によると、最初は約95%の人が求人サイトで企業を探し、その後は企業ホームページなどを見て深く知って応募するというパターンが非常に多いです。したがって直接応募されなくても、まずは認知をしてもらうために求人広告を使う必要があると言えるでしょう。

求人広告を掲載するデメリット

求人広告を掲載する際の大きなデメリットは、コストがかかることです。厚生労働省が公表している具体的な金額は次の通りとなっています。

採用方法

1件当たりの平均採用コスト

求人情報誌・チラシ

11.3万円

インターネットの求人情報サイト

28.5万円

インターネットの求人情報まとめサイト

6.4万円

スカウトサービス

91.4万円

新聞広告・屋外広告

7.1万円

SNS

0.9万円

知り合い・社員等からの紹介(縁故)

4.4万

自社HP等からの直接応募

2.8万円

インターンからの就職

12.4万円

また、同調査によると求人サイトの利用者が297人であるのに対し、採用につながった人数は120人であり、採用成功確率は約40%です。つまり、完全採用成果報酬型ではない場合、求人サイトにコストを投じても採用につながらない可能性があることが分かります。

しかし採用成功率は、特化型サイト(専門サイト)を利用することで応募者の母数を増やし、底上げすることが可能です。

実際のところ、ホットペッパービューティーの調査では、美容系以外のサイトが14.7%であるのに対し、美容師専門の求人サイトの利用率は21%と高くなっています。その背景には「自分の業界での市場価値をわかってくれる」「業界での経験を売りにしていきたい」といった応募者の心理があるのだと考えられます。

求人広告を掲載する際の流れ

求人広告を掲載する際の流れは次の通りです。

  1. 求人広告を扱う業者に問い合わせる
  2. 担当者と打ち合わせする
  3. プランを選定する
  4. 求人広告を作成する
  5. 求人広告の掲載開始

以下にて詳しく解説します。

1.求人広告を扱う業者に問い合わせる

求人広告を掲載する最初のステップは、求人広告を取り扱う業者やメディアに問い合わせることです。

これには先ほど紹介した、求人サイト、広告代理店、新聞社、雑誌社などが含まれます。業者の選定は、求める人材層や広告予算、採用ニーズに合わせて行いましょう。

2.担当者と打ち合わせする

問い合わせが受け付けられたら、担当者との打合せを行います。

打ち合わせでは、企業が求める人材像や採用の目的を明確にし、それに基づいて広告の戦略を検討します。具体的には、メディアや広告の形態(バナー広告、テキスト広告、動画広告など)を選定します。

掲載方法を決定したあとは、広告予算や掲載期間、契約条件についての調整を行うケースが多いです。これには広告の掲載料金、掲載スケジュール、追加サービスなどが含まれます。

これらの打合せを通じて、求人広告の具体的な戦略や実施計画が策定され、企業の採用活動が進められます。

3.プランを選定する

担当者との打合せで求人広告の方針が決まったら、具体的なプランを選定します。

プランを選ぶ際は、以下2つのうちどちらを優先するか決めてください。

  • 安く長く掲載して求人の出し方を地道に改善して効果を高めていく
  • 高いプランで上位掲載して、ショートカットして採用スピードと採用成功率を上げる

プランが決まったら広告掲載にかかる予算を確定し、それに基づいて掲載期間や広告の規模を調整します。この際、求人広告の効果を高めるためにサービスやオプションを追加するケースもあります。

4.求人広告の作成

プランを選定したら、求人広告の具体的な作成に取り掛かります。

まずは、企業の求める人材像や募集職種、給与、福利厚生などの求人情報の整理です。

次に、企業の魅力や特徴を強調し、求職者に対してアプローチするためのメッセージを構築します。

画像や動画を使用する場合は、魅力的でわかりやすいデザインがおすすめです。視覚的なインパクトは求人広告の効果に影響を与えます。

なお、有料の求人広告であれば、求人広告を作成してくれる場合もあるため、作成のノウハウがない企業は事前にチェックしておくとよいでしょう。

5.求人広告の掲載開始

求人広告のプランを選定して広告を作成したら、いよいよ求人広告の掲載です。

掲載は、事前に決定した開始日や掲載期間を設定のうえ開始されます。オンライン媒体であればWebページ上で広告が表示され、紙媒体であれば新聞や雑誌にて掲載スタートです。

掲載が開始されたら「応募数」や、アクセス計測できる媒体であれば「PV数」「クリック率」などのアクセス解析をもとに、広告の効果をモニタリングします。そして、それらをもとに広告の内容や訴求ポイントを調整し、最適化を図りましょう。

また掲載期間中は、定期的に広告の成果や応募状況に関する報告が行われ、企業と広告主とで連携を取り合います。リアルタイムでデータを分析し、適切な施策を講じることで、求人の露出や応募数の向上につながるでしょう。

求人広告の成功ポイント5選

d's JOURNAL編集部の調査によると、転職希望者は会社概要、会社からのメッセージ(ミッションやカルチャー)よりも「給与(72%)」「仕事内容(69.9%)」を重視していることが分かっています。つまり、仕事内容をさし置いて企業文化や価値観などを伝えても魅力的に思ってもらえないということです。

しかし、必ずしも給与や仕事内容が重要視されるというわけではないため、企業は「求職者がなにを求めているのか」を明確にする必要があります。実際、Wantedlyはパーパス(企業の社会的意義)重視の採用を実施できますが、その利用者はパーパスを重視する傾向にあったことが調査により分かっています。

これらを踏まえ、求人広告を成功させるポイントは次の通りです。

  1. ターゲットの明確化
  2. 企業の魅力を十分に伝える
  3. 掲載期間を逆算して決める
  4. 写真と動画を活用する
  5. 待遇を改善する

それぞれの成功ポイントについて解説します。

1.ターゲットの明確化

求人広告の成功には、求める人材像やポジションに対するターゲットを明確にすることが不可欠です。具体的なスキルや経験、資格などを示し、企業が求める理想の候補者像を明確に伝えましょう。これにより、適切な応募者が広告に反応しやすくなります。

たとえば「自社と価値観が合う人の特徴」「いま自社の業務を回すうえで必要なスキル」といった具体的な内容をもとにターゲットを絞っていくとよいです。そのうえで求人方法を選定していけば、おのずと自社にマッチした方法が見えてきます。

マイナビの調査によると、中途採用選考時の合否判断に重要な要素は何かという質問に対して、以下の回答結果でした。

上図の通り、最も重要視されているのは問題解決力であることが分かっています。これらを参考に「自社ではどの要素を重要視するのか」を決め、具体化すること(どういったスキルや経験なのかなど)が大切です。

2.企業の魅力を十分に伝える

求人広告では企業の魅力を十分に伝えることが重要です。仕事環境、福利厚生、キャリアパス、社風など、応募者が知りたいと思う情報をわかりやすく提示しましょう。

たとえば、エン転職が運営する『人事のミカタ』では、応募者から次のような声が上がっています。

”無理なく通えて、仕事とプライベートが両立できそうか注意して探しています”

”福利厚生と休日日数、残業代が支払われるのかを重点的に考慮しています”

”残業時間に気をつけています。残業が長くなると疲れがたまり、モチベーションが下がってしまいますから”

引用:人事のミカタ

こういった声を求人広告に反映することが大切です。

この際、企業の独自性や他社との差別化ポイントを同時に反映することで、求職者の興味を引きやすくなります。多数の求人情報が掲載されていることを想定し、自社ならではの差別化ポイントを決めておきましょう。

3.掲載期間を逆算して決める

求人広告の掲載期間は、企業の採用スケジュールや求人の緊急性にもとづいて戦略的に決定しましょう。

たとえば、採用が急務である場合は、掲載期間を短く設定して迅速な応募を促します。一方で、採用スピードよりもマッチ度を重視したい場合や、改善しながら広告の費用対効果を上げたい場合は、期間を長めに設定するのがポイントです。

また、求人の内容や特性によっても掲載期間は変わります。たとえば、特定の季節や時期に需要が高まる業種では、そのタイミングに合わせて期間を設定することが有効です。

リジョブの調査では、採用難易度の高い美容・ヘルスケア業界の掲載から入社までの期間で平均的に137日程度かかっています。

▼美容・ヘルスケア業界の掲載から入社までの期間

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採用難易度や効果的な時期を踏まえ掲載時期を決定しましょう。

 

4.写真と動画を活用する

写真や動画を活用することは、求人広告の魅力を伝え、応募者の興味を引くための重要な手段です。

たとえば、職場や仕事の雰囲気を写真や動画で伝えることで、応募者に企業のリアルな一面を伝えられます。これにより求人広告がより魅力的に映り、応募意欲を高められるでしょう。

また、実際の社員の声や成功事例を動画や写真で紹介することで、企業の信頼性や働く魅力を伝えられます。ポイントは、採用ターゲットによって利用する写真や動画を使い分けることです。たとえば新卒を採用したい場合は、自社の新卒にインタビューしてその写真や動画を活用するとよいでしょう。。

5.待遇を改善する

求人広告の成功には、企業が提供する待遇や福利厚生の魅力を明確に伝えることが大切です。

たとえば、給与水準が市場平均以上であることを明確に示したり、ボーナスや昇給制度についても具体的に伝えたりすることで、応募者に安心感を与えられます。

また、健康保険、厚生年金、各種社会保険などの基本的な福利厚生だけでなく、企業独自の手当や特典もアピールポイントとなるでしょう。

その他にも、フレキシブルな働き方やリモートワークの実施、有給休暇の取得促進など、ワークライフバランスに関する待遇もアピールポイントになります。

しかし、そもそも待遇に魅力がなければその点をアピールできないため、短期的な採用でない場合は待遇の改善から行ってもよいでしょう。

リジョブでは、美容・ヘルスケア業界の求人の給与に関して以下のようにデータを公開していますので、ご参考にしてみてください。

給与に関する調査レポート−美容師−

給与に関する調査レポート−治療業界従事者−

給与に関する調査レポート −エステティシャン−

給与に関する調査レポート −アイリスト−

給与に関する調査レポート −ネイリスト−

給与に関する調査レポート −リラクゼーション業界従事者−

求人広告は無料掲載と有料掲載どちらが良い?

求人広告には無料掲載と有料掲載があります。

「どちらがいいのだろう」と悩む人も多いのですが、マイナビの調査によると「求人ニーズが出たらすぐに有料サービスを利用する(28.9%)」と回答した人が最も多く、次いで「外聞の無料サービスを利用後、応募・紹介がなければ有料サービスを利用する(21.8%)」となっています。

では実際のところ、無料掲載と有料掲載にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。以下にて見ていきましょう。

無料掲載のメリット・デメリット

無料掲載のメリットは次の通りです。

【メリット1. コスト削減】
無料の求人サイトを利用することで、広告掲載にかかる費用を削減できます。これは特に中小企業や予算に制約のある企業にとって重要なメリットです。

【メリット2. 一定のアクセスに期待できる】
無料の求人サイトでも検索エンジンでの順位で上位にくる媒体は広く利用されているため、多くの求職者にアクセスできます。広告が無料であることで、求人数・露出面を増やし多様な応募者層にアピールできる可能性が高まります。

【メリット3. 柔軟な掲載期間】
一般的に無料の求人サイトは、掲載期間に制限がないか、比較的柔軟な期間設定が可能な場合が多いです。そのため、企業は採用の進捗に合わせて広告を調整できます。

無料掲載デメリットは次の通りです。

【デメリット1. マッチ度の高い人材を獲得しづらい】
厚生労働省の調査によると、無料掲載の代表である「ハローワークインターネットサービス」は、「希望する能力を持った求職者を採用できる」と回答した人の割合が低くなっています。

【デメリット2. 掲載できても見られない可能性がある】
無料掲載できる求人検索エンジンなどでは、求人数が膨大になるため自社の求人が埋もれてしまう可能性があります。

実際、「美容師 渋谷区」というワードを特化型サイトリジョブとIndeedで検索した結果、リジョブが331件であるのに対し、Indeedでは4万6088件の求人情報がヒット(2024年1月現在)しました。これだけ多くの求人情報があると、埋もれてしまうのは明らかです。

【デメリット3. 機能に限りがある】
一部の無料の求人サイトでは、有料版と比べて機能が制約されます。たとえば、求人の詳細な設定や分析ツールの利用が限定される場合があります。

無料の求人サイトを選択する際には、企業のニーズや求人の特性に合わせてメリットとデメリットを検討し、戦略的に利用することが重要です。

有料掲載のメリット・デメリット

一方の有料掲載のメリットは次の通りです。

【メリット1. 応募者の質が高い】
有料の求人サイトはアクティブな求職者が多いため、質の高い応募が期待できます。これにより選考プロセスがスムーズに進み、適格な候補者を迅速に見つけられます。

【メリット2. 露出度が高い】
有料の求人サイトは費用をかけられる分、広告費やSEO対策のコストを増やせるため、高い集客力をもっています。また、サイトの開発に使えるコストもあるので、高度な掲載オプションを搭載することも可能です。そのため利用者の満足度を高めやすく、結果的に応募数も増えやすくなります。

【メリット3. 求人情報を詳細に設定できる】
有料の求人サイトでは、詳細な求人情報を設定できる場合があります。給与、福利厚生、勤務条件などを細かく設定することで、求職者に正確な情報の提供が可能です。

有料掲載のデメリットは次の通りです。

【デメリット1. コストがかかる】
有料の求人サイトは、利用に際して掲載費用が発生します。中小企業や予算に制約のある企業にとっては負担になる可能性があるでしょう。

【デメリット2. 広告効果が保障されていない】
掲載した求人に対して即座に応募が殺到するとは限らず、広告の効果が保証されるわけではありません。そのため競争が激しい分野では、他社との差別化が求められます。

【デメリット3. 掲載期間が限られる】
掲載費型の場合は掲載期間が限られるため、期間内に結果を出せなければ高い効果を見込めずに終わります。ただ、高い集客力をもつ有料媒体で掲載を行うことで認知拡大を図れるため、一定の効果は得られます。

企業が有料の求人サイトを利用する際は、目的や予算、求人の特性に合わせて検討し、戦略的に活用することが重要です。

【無料】おすすめの求人広告

掲載から採用まで無料でできる求人広告の中から、代表的なものをピックアップしご紹介します。

  • Indeed(求人検索エンジン)
  • ジモティー(求人サイト)
  • ハローワーク(公共の求人サイト)

これらの求人広告は、求人検索エンジン、求人サイト、公共の求人サイトの代表例として選出しました。以下にて詳しく紹介します。

Indeed(求人検索エンジン)

Indeedは求人広告の基本掲載が無料でありながら、広範な求職者にアクセスできる点が魅力です。追加で有料オプションも利用できるため、より効果的な広告を展開できます。

ひと月に約4000万人の利用者がいることに加え、求人数も約600万件と非常に多いため、SEOでも上位表示されやすいです。

ジモティー(求人サイト)

ジモティーは地域に特化した求人情報が豊富です。特に地域密着の採用が必要な場合は積極的に利用するとよいでしょう。

ただ、ジモティーは本来、広告掲示板であり求人に特化したサービスではありません。都道府県や給与形態を絞れる基本的な求人機能はありますが、求人に特化したサービスと比べて劣る点があることには留意しておきましょう。

求職者との直接のやり取りが可能な点が特徴的で、地域社会とのつながりを大切にする企業にとっては非常に有効なツールになるでしょう。

また正社員の求人だけで50万件以上あるため、地方関連の検索では上位表示されやすいです。

ハローワーク(公共の求人サイト)

ハローワークは公的な求人情報を提供しており、その信頼性が高い点が特徴です。企業による求人情報掲載が基本的な手続きで無料であるため、中小企業や予算に制約のある企業にとっても利用しやすいです。

また、ハローワークは地域に密着しており、求人情報が地元の求職者にリーチしやすい環境が整っています。求人件数も55万件を上回っているため、多くの求職者へのリーチも見込めるでしょう。

【有料】おすすめの求人広告

有料のおすすめ求人広告は次の通りです。

  • リジョブ
  • マイナビ新卒
  • エン転職

これらの求人広告は「特化型」「新卒向け」「中途採用向け」の代表として選定しています。以下にて詳しく見ていきましょう。

【特化型】リジョブ

リジョブは、美容・ヘルスケア業界に特化した求人サイトです。「美容師 求人」「リラクゼーション 求人」などの検索キーワードでGoogle検索1位となっています。(2023年1月時点)大企業だけでなく個人店舗も登録しており、求人数は3万5000件を超えています。

毎⽇270名以上の求職者が登録する集客力が特徴です。また、業界の経験者や従事者が多いため、即戦力を採用したい場合にも活用されています。

「最大10ページの求人広告掲載」「最大30日までの早期退職時返金保証」といったリスクヘッジになる点も企業にとってメリットと言えるでしょう。

【新卒向け】マイナビ新卒

マイナビ新卒は新卒採用に特化した求人サイトです。オリコンの就活サイトランキングでは1位となっています。

マイナビ新卒は、学生や新卒者が多く利用するプラットフォームであり、若手層へのアプローチを得意としているため、新卒者を採用したい企業におすすめです。

また、マイナビ新卒は学生向けのキャリアフェアやイベントも開催しており、オンライン・オフラインで新卒者との交流の場を設けています。これにより、企業と学生のコミュニケーションを促進しております。

【中途採用向け】エン転職

エン転職は中途採用に特化した求人サイトです。オリコンの転職サイトランキングでは1位となっています。中途採用志望者向けに特化しており、高いスキルや経験をもつプロフェッショナルな求職者層が多く利用しています。

各業界や職種に特化した求人情報が充実しているため、企業は自身のニーズに合った人材を探しやすいです。また、エン転職の検索エンジンには、求職者の希望条件や行動履歴などの情報に基づいて、求人広告を表示する高度なレコメンド機能が搭載されているため、マッチ度の高い応募者を効率的に獲得しやすいです。

これらの有料求人広告サイトは、それぞれが特定の層や需要にフォーカスしているため、企業は求人の特性やニーズに合わせて選択することが重要になります。

まとめ

本記事では「求人広告の掲載方法と手順」「おすすめの求人広告」などを紹介しました。

求人広告は、無料・有料を含めて非常に多くの媒体があります。それぞれの媒体には得意な業界があり、メリット・デメリットも異なるため、企業は自社にマッチした媒体を選ぶことが大切です。

求人広告を選ぶ際、最も重要になるポイントは「ターゲットを明確にすること」です。自社が採用したい人材が明確になれば、利用するべき求人広告は自然と見えてくるでしょう。

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Bizリジョブ編集部
Bizリジョブ編集部では、人材・採用、店舗運営、経営、美容・ヘルスケア業界などで経験があるメンバーで構成されています。 美容・ヘルスケア業界の経営者・オーナー様にとって、リジョブだからこそ集められる価値ある情報をわかりやすくお届けします。