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【採用担当者向け】新卒採用面接で使える質問集! 自社に合う人材を見つけるためのポイントと注意点を解説

作成者: Bizリジョブ編集部|2025.06.22

新卒採用で自社に合う人材を見つけるには、面接における質問内容と質問の仕方が重要です。また仕事への意欲だけでなく新卒者の本質を見抜くために、パーソナリティがわかる質問も行いましょう。

今回はその他、面接における注意点も含め、新卒採用面接に役立つポイントを解説します。
一般企業だけでなく、美容業など店舗ビジネスの新卒採用にも役立つ内容です。ぜひ最後までご一読ください。

新卒採用の面接で質問内容が重要な理由

採用面接で自社に適した人材を見つけるには、応募者の人物像や価値観を把握する必要があります。

特に新卒者は他の企業の風土に染まっていません。質問を通じて企業に対する思いやビジョンをしっかり聞き取ることが大切です。

また社会人として一歩を踏み出すタイミングは熱意があるため、以下のように部署内や店舗全体によい影響を与えてくれるでしょう。

何年か働いていると、環境に甘えがちになってしまう人もいて。そういう状態のときにやる気のある新卒の子が1人サロンにいるだけで全員の士気が上がるというか…新しい風が吹いた印象を受けました。

引用:モアリジョブ|AI TOKYO 執行役員・統括マネジャー中島翼さん

自社の売上げや利益に貢献するよい人材を見つけるために、質問内容に留意して面接を進めましょう。

適性やスキル、性格を評価できる

面接では質問を通して新卒者の適正やスキルを評価できます。

エントリーシートや履歴書でも適性やスキルまではわかりますが、面接で直接対話することで「実際にそれらを有しているか」や「この先の伸びしろ」などを確認可能です。

また回答の仕方や内容によって性格やパーソナリティもある程度わかるでしょう。

たとえば回答に困るようなイレギュラーな質問をされた場合、どのように回答するのか、また回答のまとめ方などもそれぞれです。

学生は社会人に比べるとコミュニティが狭いため、現時点の適性やスキルは限定的である可能性があります。

これらのことから、採用面接において潜在的な適性やスキルを見い出すには、質問内容が決め手となります。

コミュニケーション能力や考え方を知れる

面接は基本的にオープンクエスチョンで行われるため、質問内容に対する回答の仕方でコミュニケーション能力の高さや考え方がわかります。

社会人になると学生のときとは異なり、自分と合う人とだけ付き合うわけにはいきません。考えやタイプの異なる同僚や上司、クライアントとも付き合っていかねばならずコミュニケーション能力が求められます。

内閣府の調査でも採用したい学生の人物像で最も高かったのが「コミュニケーション能力が高い」でした。

▼採用したい学生の人物像(最大8つまで回答)


コミュニケーション能力や考え方は、エントリーシートなどの書面ではほとんどわかりません。

面接官の質問に対し、自分の言葉でどのように回答するのかなど、対話を通じて新卒者のコミュニケーション能力や考え方を確認しましょう。

自社の企業理念や方向性に合う人材かを判断できる

質問内容次第で、自社の企業理念や方向性に合っている人材かを判断できます。

熱意があっても自社の企業理念や方向性とずれている場合、採用しても早期離職や他の従業員と意見が合わずトラブルの原因になる可能性があります。

株式会社キャリタスの調査でも選考時に「企業理解度」を重視すると回答した企業は、63.2%と高い結果となりました。


自社の社風に合っているか、必要としている人材かを判断するためにも、採用面接では適切な質問を投げかけることが重要です。

新卒採用面接で使える基本の質問集

業種に関係なく、新卒の採用面接で使える基本の質問集を紹介します。

自社で一緒に働く人材としてふさわしいのかを知る基準となるので、以下の質問は取り入れるようにしましょう。

アイスブレイクに関する質問

アイスブレイクは本題に入る前の雑談です。いきなり本題に入るより雑談でなごんでからのほうが、面接をする側もされる側もリラックスして話しやすくなります。

アイスブレイクに関する質問は基本的に「Yes」か「No」で回答できるクローズドクエスチョンで行うのがよいでしょう。

また季節や気候、履歴書に書いてある趣味についてなど、回答に困らない質問がおすすめです。

  • 「ここまで迷わずに来られましたか?」
  • 「桜が咲き始めましたね。お花見はされますか?」
  • 「高校時代テニス部で活躍されたそうですが、今もテニスはされますか?」

アイスブレイクに関する質問では、個人的な事情に踏み込まないように注意しましょう。

志望動機に関する質問

多くの企業や店舗がある中で「自社を選んだ理由」は採用後の働き方に影響します。

志望動機はエントリーシートや履歴書にも記載されていますが、「改めてお聞かせください」と学生自身の言葉で聞きたい旨を添えて質問しましょう。

  • 「当社の企業理念に惹かれたと記載いただいてますが、どのあたりに魅力を感じたかお聞かせください」
  • 「当社の事業内容に魅力を感じたとありますが、他社ではなく当社を選んだ理由は何ですか?」
  • 「入社後のビジョンについてお聞かせください」

履歴書そのままの内容や機械的な回答になっていないかなど、回答の仕方にも注目しましょう。

―会話の中で見ているところは?

どういう人なのか、その人の人間性が見たいと思っているので、ありのままの気持ちを話しているのか、チェックしています。

引用:モアリジョブ|sand Ginza 河野涼さん

自己の短所と長所に関する質問

自己の短所や長所に関する質問で、自分自身をいかに客観的に理解できているかを確認できます。

  • 「ご自身の長所と短所について教えてください」
  • 「日常の中であなたが苦手に思うことや短所はありますか?」
  • 「普段、短所をどのようにカバーしていますか?」

ここでは、短所をどのようにカバーして乗り越えているかがポイントです。短所や苦手なこととどう向き合い、どのような対処をしているかまで対話して深掘りしましょう。

短所との向き合い方を知れば、入社後に苦手な業務や対応の際に、どのような心がけで挑むのかがわかります。

企業や業界への理解度に関する質問

入社する企業の企業理念や方向性への理解は不可欠です。企業サイトにある企業理念やビジョンを熟読し、本質を理解しているかを確認しましょう。

また業界の将来性や動向についてどれくらい理解しているかも、「入社後に自社に貢献する人材かどうか」「業界に対する志望度の高さ」を知るポイントとなります。

  • 「なぜこの業界を選んだのですか?」
  • 「同業他社ではなく当社を選んだ理由を教えてください」
  • 「この業界で実現したいことは何ですか?」

自分の意見をもっているか? また言いにくいことをどう伝えるか?その確認として「業界における自社の弱み」について尋ねるのもおすすめです。

自己PRに関する質問

自己PRは採用面接で最初にさせがちですが、先に聞いてしまうとバイアスがかかるため最後に聞くほうがよいでしょう。

面接は質問を重ねることで事実をまとめるためのものであり、応募者の主観は先立って必要な情報ではありません。

大まかな質問を終えたあとに、これまで経験してきたことやチャレンジしてきたことを含め、自己PRに関する質問を行います。

  • 「自己PRをお願いします」
  • 「あなたの強みと弱みを教えてください」
  • 「これまでで最も頑張ったことと、その成果について教えてください」

ここでのポイントは、面接を通して得た事実と学生自身の自己分析に乖離がないかの確認です。

履歴書に書いていた自己分析結果と実際の話し合いの際に見たときの印象を見比べてズレがないか確認しています。

引用:モアリジョブ|OCEAN TOKYO WHITE代表 七五三掛(しめかけ) 慎二さん

仕事を進める上では、自己認識が正しくできていないと物事があらぬ方向へ進んでしまうことになりかねません。

自己PRを通して、自分自身をどれほど正しく理解できているかの確認を行いましょう。

新卒採用面接で本質を見抜くための質問

社会経験の少ない新卒者の本質を見抜くため、基本の質問に加え、以下5つの質問をおすすめします。

  • ストレス耐性
  • 逆境対応
  • 成長や仕事への意欲
  • 人間性
  • 対人スキル

入社すれば同期や先輩、上司、取引先など多くの人と関わります。また仕事が思い通りに運ばないこともあるでしょう。

そのようなとき仕事や人に対してどのような対応を取るのか、どのように乗り越えるのかを知る参考になります。

ストレス耐性に関する質問

大きな仕事やその取引先などが原因で、大きなストレスがかかる場合があります。そのときそのストレスとどう向き合うのか、ストレス耐性の度合いについて確認しておきましょう。

  • 「ストレス耐性はあるほうだと思いますか?」
  • 「弱いほうだと感じる場合、ストレスとの向き合い方を教えてください」
  • 「過去に強いストレスを乗り越えた経験があれば教えてください」

ストレス耐性が弱い場合でも、自己管理をきちんとできていれば問題ありません。ストレスに弱くても耐え続けるのではなく、ストレスとの距離の取り方や向き合い方が上手な人は重宝する人材となるでしょう。

逆境対応に関する質問

逆境に関する質問は「もしも」という例えではなく、過去に実際乗り越えた逆境を聞くようにしましょう。

  • 「部活動で活躍されたようですが、ケガや成績が芳しくない時期など逆境に陥ったことはありますか?」
  • 「チームメイトが結果を出す中、どのように自己コントロールし、乗り越えましたか?」
  • 「これまでに最も大変だった逆境のシチュエーションと、その乗り越え方について教えてください」

仕事ではスムーズに行っていたものが、急にうまくいかなくなることがあります。過去に逆境を乗り越えた経験は、これから仕事で逆境に陥った際に乗り越える強さとなります。

成長や仕事への意欲に関する質問

自己成長のための努力や仕事への意欲は社会人としてどれだけ成長できるか、また会社への貢献度に関わります。

社会人としての成長には自主性が大きく影響します。日常的に勉強をしたり、業務に関する情報を調べたりと、その時々に必要なスキルや知識を入れていく努力が必要です。

また入社した後のビジョンをもっているか、否かで仕事に対する意欲がわかります。

  • 「自己成長のためにどのような努力をしていますか?」
  • 「最近習得したスキルはありますか?そのスキルを習得した理由も添えて教えてください」
  • 「今何か自主的に勉強しているものはありますか?その理由も添えて教えてください」
  • 「入社した後のビジョンについて教えてください」

成長や仕事への意欲がある人は、仕事を能動的にできる可能性が高いです。企業を成長させるには受動的な人材より、自主的に動ける「意欲の高い人材」が不可欠です。

人間性に関する質問

仕事で重要なのが先に触れた能動的な部分と誠実性、素直さです。仕事に真摯に取り組む誠実性や、異なる意見を聞き入れる素直さは仕事をする上で大切です。

また、素直な人は他人からの評価を拒否しないため、成長も見込めます。他人からの意見や忠告を受け入れるため、チームで企画を進める仕事に向いています。

  • 「周りにどのようなタイプだと言われますか?」
  • 「仕事にはグループワークや単調なものなど色々ありますが、どのような仕事が得意だと思いますか?」
  • 「あなたとまったく異なる意見をもつ人とどのように向き合いますか?」

人間性に関する質問は経験など事実と、これから起こりうる想定で聞くとよいでしょう。

仕事では瞬時の対応が求められることも多く、問題を大きくしないためや上手に対処するには人間性が重要になるためです。

対人スキルに関する質問

仕事を円滑に進めるには対人スキルは必要不可欠な要素です。

自分とタイプの異なる人や苦手な人とも仕事ができる、対人スキルを持ち合わせているかを確認しましょう。

  • 「苦手なタイプとの付き合い方について教えてください」
  • 「一方的に自分の意見を押し付ける人がいたらどのように対応しますか?」
  • 「人間関係で困った経験とその際にとった対応を教えてください」

社会に出れば面倒な人とも付き合わなくてはなりません。対人スキルをもつ人材は社内や社外の面倒な人とも上手に付き合えるため、人間関係で問題を起こしにくいでしょう。

新卒採用面接を成功させるためのポイント

新卒採用面接を成功させるためのポイントを5つ紹介します。

新卒採用のための準備や対策など、具体的な採用方法については下記の記事で解説しているので合わせてお読みください。

 

面接は新卒者と企業のマッチングの場であることを忘れない

面接は新卒者と企業がマッチングするための場です。

企業は求人に応募してきた人が自社に合った人材であるかを確認し、学生は自分がこの企業で思い描いている仕事ができるかを確認します。

そのため面接官の威圧的な態度はもちろんのこと、よい人材を確保するためとへりくだり過ぎるのもよくありません。

自社の企業理念やビジョンに合う人材、そして目標達成のために共に歩んでくれる人材を獲得するには学生の本質や人間性を正しく見極めることが重要です。

相手に本音で話して欲しいならば、面接官も自己開示し、本音で話す必要があります。学生も初対面で人間性がわからない人に対しては警戒します。

株式会社リクルートマネジメントソリューションズの調査によると、面接後に選考辞退した理由として4人に1人が「面接で自分らしさを発揮できなかった」と回答しています。

▼面接実施後に選考辞退した理由(複数回答可)


冒頭で解説したアイスブレイクを始め、相手が話しやすい環境を整えるのも面接官の役目です。

採用面接ではお互い本音で話し、マッチングできる相手を見つけられるように努めましょう。

マッチングを成功させるには相手を知ることも大切です。世代別の仕事に対する価値観については下記のホワイトペーパーで解説しています。(ダウンロード無料)

面接以外の場での言動にも注視する

新卒の採用面接では学生の面接中以外の言動にも注視しましょう。

来社した際の受付や面接会場への出入りは、採用面接の練習により完璧にこなせるようになるものです。しかし待合室やお手洗いの使用や面接後などは気が緩みやすく、素が出る可能性があります。

たとえば面接前の緊張するシーンでも隣の人と和やかに雑談できる人は、プレッシャーに強い人です。またお手洗いを使用した後、手洗いスペースの水を綺麗に拭き取る人は周りへの配慮ができる人です。

細かいところまでチェックするのは気が引ける人もいるかもしれませんが、面接では見抜けないマイナス部分とともに、よい部分が隠れている可能性もあります。

自社により適した人材を見つけるためにも、面接以外の場の様子も気にかけることをおすすめします。

面接官担当経験がある人にポイントや注意点を聞いておく

面接官が担う役割は「マッチングする人材を見つける」ことです。初めて面接官をする場合は面接官を担当した人に、マッチングする人材を見つけるためのポイントを聞いておきましょう。

新卒の面接を行い、実際に採用した結果、よかった点や悪かった点、こうすればよかったなど面接官の経験を踏まえたアドバイスをもらえます。

面接で重要視するポイントは業種によっても異なります。営業職やサービス業のように多数の人と関わる職種の場合、コミュニケーション能力を重要視する場合が多いです。

やはり接客業なので、ある程度のコミュニケーションが取れるかどうかは、注意してみています。話している相手の目を見て話せる、要所要所でうなづいて聞いているなど、会話の基礎ができていると印象がよいです。

引用:モアリジョブ|apish スタイリスト兼採用担当者 渡辺 梨沙さん

また面接官の心得や控えるべき質問など、面接における注意点も聞いておくと安心です。

質問の内容や意図を面接官(人事)同士で共有する

面接で学生にする質問の内容や意図は面接官(人事)同士で共有しましょう。

新卒の面接は1次・2次と何度かのステップで行うため、その度に同じことを聞くのは学生の不信感につながります。

また質問の意図がはっきりしないと学生が困惑するだけでなく、面接後のフィードバックに活かしにくくなります。

共有する場合には口頭ではなく、面接に関わる人がどこからでも確認できるよう、採用管理システムを使うのがおすすめです。

新卒採用に特化した採用管理システムもあるので、チェックしてみてください。

学生の回答に気になる点があれば深掘りして質問する

質問に対しての学生の回答内容について、疑問や気になる点があれば深掘りして質問しましょう。

学生も緊張のためにうまく話をまとめられていない場合があります。齟齬が生まれないためにも学生の回答をまとめ、相互に理解できているかの確認も大切です。

ただし、深掘りした質問をする際にはいくつかの注意点があるため、次の項で詳しく解説します。

新卒採用の面接で気を付けるべきポイント

新卒採用の面接では「差別やハラスメントになりうる質問」や「企業イメージを損ねる対応」に気を付けましょう。

差別やハラスメントになりうる質問は昨今より厳しくなっており、世代間ギャップもあります。

また採用する新卒者一人ひとりが企業の顔になるように、学生にとって面接官が企業の顔であることも忘れないようにしましょう。

差別やハラスメントになりうる質問はしない

差別やハラスメントになりうる質問はしてはいけません。

厚生労働省では以下の質問は就職差別につながる恐れがあるとして、注意をうながしています。

  • 本人に責任のない事項の把握
    本籍や出生地、家族や家庭環境についてなど
  • 本来自由であるべき事項(思想・信条にかかわること)の把握
    宗教や支持政党、尊敬する人物に関することなど
  • 採用選考の方法
    身元調査の実施、合理的・客観的に必要のない健康診断の実施や結果の提出など

たとえば、通勤方法を尋ねるつもりでも自宅を特定するような質問は、上記に抵触する可能性があります。また人生観にかかわる質問や、応募者の男性または女性のみへの限定した質問も差別にあたるため配慮が必要です。

女性だから、男性だからと性別を限定した思考による質問や結婚・出産の意思についての質問はハラスメントにあたります。

株式会社大林組では就職ハラスメント対策として、社外からも講師を招き、専門的な知識の習得やリクルーターとしての心構えを伝えるなどの就職ハラスメント研修を行っています。

同社以外にもリクルーターのための行動指針や、マニュアルを独自で策定する企業が増えています。

厚生労働省がまとめた就活ハラスメント対策の資料に各社の取り組みが紹介されているので、参考にしてください。

参考資料:就活ハラスメント防止対策 企業事例集|厚生労働省

面接官の雰囲気が企業イメージを左右する

面接官の雰囲気は企業のイメージに関わります。

株式会社プレシャスパートナーズの調査によると、37.6%が面接で面接官の態度が悪く、企業イメージが悪くなったことがあると回答しています。

▼面接で面接官や人事の態度が悪く、企業イメージが悪い印象になったことはあるか(n=157)


高圧的な態度や学生の回答に対して無反応など、学生を萎縮させたり不安にさせたりするような態度は企業イメージを悪くさせる恐れがあります。

面接する側だからと面接時間を守らない、タメ口になるのもよくありません。

学生も貴重な時間を割いて面接に来てくれていることや、学生も企業のいち顧客であることを忘れず、丁寧な対応を心がけましょう。

新卒採用面接の成功事例

新卒採用面接の成功事例を2つ紹介します。1つは少し変わった面接方法ですが、よい人材を採用するための方法のひとつとして参考にしてください。

事例1:話し方や聞く態度を重視! 面接官はリラックスしてもらえる雰囲気作りを

ヘアサロン「Violet」では一次面接と二次面接の計2回の面接を行っています。

面接で注視している点は「雰囲気・話し方・聞く態度」だそうです。

接客業である美容師はお客様との会話力も必要なスキルです。聞く姿勢や方言ではない癖のある話し方は、時に人を不快にさせます。

一次面接は集団で30分程度行われるため、話している最中に話し方や聞いている姿にも素が現れてくるとのことです。

二次面接は個人面接で、代表と本部長の2人で行うため「自分は周りからどう見られているか」を訪ね、親友や友人の話題で学生の緊張をほぐすことを心がけているといいます。

緊張していては普段の様子が見えず本領発揮できないため、残念な結果になりかねません。面接ではなるべく素で話せるなど、リラックスできる環境作りを意識し自社に合う人材採用に努めています。

参考:モアリジョブ|Violet 本部長 藤橋孝さん

サービス業にあたる企業の採用担当者は下記のホワイトペーパーも参考になるので、ぜひお読みください。(ダウンロード無料)

事例2:ライブワーク型面接で、わずか3カ月で採用目標を達成

Nintホールディングス株式会社では、初の新卒採用にもかかわらず、わずか3カ月で採用目標である4人の新卒採用を達成しました。

導入したのは一般的に行われる対話中心の面接ではなく、ワークショップのようなライブワーク型面接です。

「とある企業のマーケティング担当」と位置づけ、マーケティング業務に取り組んでもらい、その様子をZoomなどで共有します。面接官はワークの取り組みのなかで感じたことや疑問を会話にし、面接を進めます。

日常業務で行う社員同士とのコミュニケーションに近いため、面接官の経験がなくとも学生の考えや特徴が理解しやすい利点があったようです。

型にはまらない面接で丁寧なフィードバックがよかったなど、学生からも好評だそうです。

参考:新卒1期採用、募集開始後わずか3ヶ月で採用目標を達成した集中投資型の採用戦略