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鍼灸院のSEO対策とは?集客を伸ばすための実践ポイントと注意点

鍼灸院のSEO対策とは?集客を伸ばすための実践ポイントと注意点

  1. 鍼灸院のSEO対策とは?基本を理解
    1. SEOとは?鍼灸院にとっての意味
    2. なぜ鍼灸院にSEOが必要なのか
    3. SEOの3つの基本要素「内部・外部・コンテンツ」
    4. 鍼灸院に特有のSEOキーワードの種類
  2. 鍼灸院SEOで狙うべきキーワード戦略
    1. 「地域名+鍼灸院」でローカル検索に対応
    2. 「症状名+鍼灸」で患者が探す検索を拾う
    3. 「鍼灸+施術法・ツボ名」など専門性のある情報発信
    4. ブログやコラムで「東洋医学・体質改善」の疑問に答える
  3. 今すぐできる鍼灸院SEO対策の実践テクニック
    1. 「見出しタグ(h1〜h3)」で本文を構造化する
    2. タイトルや見出しに「地域名+施術名」を入れる
    3. 症例紹介・患者の声・口コミを掲載する
    4. Googleビジネスプロフィール(MEO)と連携する
    5. スマホ対応・予約導線を最適化する
    6. 施術者プロフィールや専門資格を明示する
  4. 鍼灸院のSEO対策でよくある失敗と注意点
    1. 検索されない専門用語ばかりを狙ってしまう
    2. 更新が止まり、情報が古くなる
    3. 広告ガイドラインに抵触する表現をしてしまう
    4. 無理な被リンク獲得やコピーコンテンツ
  5. 鍼灸院のSEO対策で成果を出すための運用・改善のコツ
    1. 自院の強みや差別化ポイントの明確化
    2. 定期的な順位チェックとキーワード見直し
    3. アクセス解析ツールの活用(Googleアナリティクス/Googleサーチコンソール)
    4. E-E-A-Tを意識した記事作成(経験・専門性・権威性・信頼性)
    5. 古い記事のリライトと最新情報の追加
    6. MEOやSNSと組み合わせた集客施策
  6. 鍼灸院SEO対策を効率化する方法
    1. 自院で基礎学びながらコツコツ実践する
    2. 専門家に外注して運用をサポートしてもらう
    3. 広告・ポータルサイトとSEOを併用して集客を安定させる
  7. SEO対策を成功させるにはノウハウをもった人材の採用も有効

鍼灸院の集客において、ホームページは非常に重要です。ただ一方で「せっかくサイトを作ったのに検索で見つからない」「広告費ばかりかさんで成果が出ない」と悩む経営者も少なくありません。

そこで重要なのが、Google検索から自然に患者を呼び込むSEO対策です。本記事では、鍼灸院に特有のSEOの基礎から、地域名+施術名を活用した実践テクニック、よくある失敗例、効率化のコツまでを解説します。

SEOを理解し正しく運用すれば、広告に頼らず安定的に新規患者を獲得し、信頼性の高い集客基盤を築けるようになるため、ぜひ参考にしてください。

鍼灸院のSEO対策とは?基本を理解

鍼灸院がオンラインで安定的に集客するには、SEO対策が不可欠です。まずはその基盤となる考え方を押さえておきましょう。

SEOとは?鍼灸院にとっての意味

SEO(Search Engine Optimization)とは、「検索エンジン最適化」と訳され、Google や他検索エンジンで自院サイトが上位表示されやすくなるよう最適化する施策の総称です。

▼検索後の表示イメージ

1_「肩こり 鍼灸院 東京」検索後の表示イメージ

鍼灸院の場合、単に「上位に出す」だけでなく、来院につながる検索意図(例:「肩こり 鍼灸 東京」など)に対して適切に答えるページを作ることが本質です。

また、SEOでサイトへの流入を増やすことは、広告費を抑えつつも長期的な“資産型集客”を実現する手段でもあります。特に鍼灸院は地域密着性が強いため、特定地域での検索結果で上位表示できれば、見込み患者の流入に直結します。

さらに、SEOで発信する情報は信頼性を担保できる資産となるため、施術者の専門性・知見を伝える場としても役立ちます。

なお言葉本来の意味を踏まえると「SEO対策」という表現は厳密には誤りですが、用語として一般化しているため使用しても問題ありません。

なぜ鍼灸院にSEOが必要なのか

鍼灸院においてSEOが必要な理由は、主に4つです。以下のような地域性・症状性・規制環境を踏まえると、鍼灸院にとってSEO対策は“選択肢ではなく必須戦略”といえます。

地域検索ニーズが強い

多くの患者さんは「地域名 + 鍼灸院」で検索します(例:京都 鍼灸院、名古屋 鍼灸など)。駅近・徒歩圏内で通いやすい院を探すため、地名を含むキーワードで上位を取ることが重要です。

症状検索ニーズが顕著

肩こり・腰痛・不妊・自律神経など日常の体調不良を訴える人は、「症状名 + 鍼灸」で検索することが多いです。こうした検索意図を捉えるページを複数持っておくことで、潜在患者を取りこぼさないようにできます。

広告規制の制約が強い業界背景

鍼灸は「あはき法(あん摩・はり・きゅうの法律)」による広告規制があるため、広告で全面的に露出を増やすのが難しい面があります。これに対して、SEOを使った自然流入は規制回避の観点からも優位性があります。

信頼性・安心感の構築

医療に近いジャンルゆえ、施術者の資格、経験、実績、症例を示すことが信頼性につながります。SEOコンテンツを通じてこれらを丁寧に伝えることで、患者との初期接点で安心感を与えられます。

SEOの3つの基本要素「内部・外部・コンテンツ」

SEOで結果を出すには、主に次の3つの柱(要素)を意識する必要があります。

▼SEOの基本3要素「内部対策・外部対策・コンテンツ対策」

2_SEO対策は「内部・外部・コンテンツ」の3軸で考える

要素

内容

鍼灸院で特に注意すべき点

内部対策

サイト内部の構造やタグ・メタ情報最適化、モバイル対応、内部リンクなど

タイトルタグ・見出しタグに「地域名+施術名」を適切に組み込む。スマホ対応は特に重要。

外部対策

他サイトからのリンク(被リンク)、ポータル・口コミとの連携

地域ポータルサイトや医療・健康系のサイトからのリンク、信頼できる外部サイトとの相互関係を意識する。

コンテンツ対策

患者の悩みに応える記事、症例、よくある質問、コラム等

鍼灸独自の症状知識や東洋医学視点の記事、施術過程の説明など専門性ある内容を用意する。

これら3要素は相互補完的で、どれかが欠けるとSEO効果が落ちます。例えば、良質なコンテンツを作っても、内部構造が整っていなければ検索エンジンに正しく評価されず、逆に外部リンクだけに頼っても持続性が低くなります。

特に鍼灸院では、広告制限の中で信頼を得ながら自然流入を増やすため、この3要素をバランスよく積み上げることが成功の秘訣です。

鍼灸院に特有のSEOキーワードの種類

鍼灸院におけるSEOキーワードには、一般的な「地域名 + 鍼灸院」「症状 + 鍼灸」の他、より専門性のあるものを取り入れることで他院との差別化が可能です。以下に代表的なキーワードカテゴリを示します。

代表的なカテゴリ

具体的なキーワード

症状系キーワード

肩こり、腰痛、不妊、自律神経失調、頭痛、冷え性、むくみ、スポーツ障害など

施術・技法系キーワード

トリガーポイント鍼、干渉波鍼、マッサージ併用、灸、刺絡、耳鍼、腱鞘炎対応鍼灸など

東洋医学・体質改善系キーワード

気・血・陰陽・経絡・ツボ名・体質改善・漢方併用・季節養生など

強み・専門分野系キーワード

美容鍼灸、産後ケア、不妊鍼灸、スポーツ鍼灸、鍼灸+整体併用など

悩み相談・疑問提示型キーワード

鍼灸 痛みはあるか、鍼灸 副作用、鍼灸 料金、鍼灸 初心者、不眠 鍼灸 効果など

これらを組み合わせて、いくつかのキーワード軸を持つことが重要です。例えば、「京都 鍼灸院 肩こり」「不妊 鍼灸 名古屋」「スポーツ 鍼灸 東京」などです。

さらに、個別ページを「1テーマ1ページ」で設計し、重複コンテンツにならないよう注意しながら、これら専門性キーワードを盛り込んでいくのが効果的です。

また、検索ランキング上位の競合記事を調査し、どのキーワードが用いられているかを参考に、自院ならではのキーワードを混ぜ込む戦略をとるとよいでしょう。

鍼灸院SEOで狙うべきキーワード戦略

鍼灸院のSEOでは、地域性や症状、専門性など患者が実際に入力する検索パターンを理解し、戦略的にキーワードを組み立てていくことが重要です。

「地域名+鍼灸院」でローカル検索に対応

鍼灸院の多くは来院範囲が数kmから遠くても数十km圏内に限定されます。合同会社mingooが行った調査においても、治療院を選ぶ基準として2番目に多かったのが「アクセスの便利さ(29%)」でした。

▼どういった基準で治療院を選定していますか?(優先順位が高い順で1~5で回答)

3_どういった基準で治療院を選定していますか?

そのため、「地域名+鍼灸院」というローカル検索キーワードへの対策は優先して行いましょう。

例:

「新宿 鍼灸院」

「大阪市 鍼灸 肩こり」

「名古屋 鍼灸 美容」

対策のポイントは以下の通りです。

  • Google ビジネス プロフィールの最適化
    業時間、住所、電話番号、口コミの返信などを整備して地域検索結果の地図上に表示されやすくする。
  • 地域ページの作成
    「○○区で肩こり・腰痛なら」など、地域+悩みを明記した専用ページを用意。
  • 住所・アクセス情報の明示
    ページ内で駅名や周辺施設なども記載すると、検索エンジンとユーザー双方に有益です。

以上のように鍼灸院は「近さ」によって選ばれる傾向も強いため、まずは地域密着のキーワードを確実に押さえることが集客の第一歩となります。

「症状名+鍼灸」で患者が探す検索を拾う

鍼灸院が検索流入を増やすうえで大きな柱となるのが「症状名+鍼灸」です。患者は「腰痛 鍼灸」「不妊 鍼灸」「頭痛 鍼灸 東京」など、症状解決を目的に検索しています。

ここで重要なのは、単なる症状説明ではなく「なぜ鍼灸で改善できるのか」「施術の流れ」「実際の改善事例」などを含めることです。これにより、検索した人に安心感を与え、予約へのハードルを下げることができます。

さらに、患者は不安を持っています。「痛くないのか」「どのくらいの期間で効果が出るか」「副作用はないか」など、よくある疑問をQ&A形式でページ内に入れておくとSEO的にも有利です。

例えば「肩こり 鍼灸」の記事では、原因(筋肉の緊張・血流低下)、鍼灸の作用(経絡やツボ刺激による血流改善)、施術の頻度や費用目安を具体的に説明することで、ユーザーの不安を解消できます。

なお下記は、全日本鍼灸学会雑誌に掲載の「日本における灸療法の実態調査」にて示された「患者が灸施術を施術前に止めた理由」です。下記の内容も参考に不安解消を目的としたQ&Aを作成すると、より効果的ですのでぜひ参考にしてください。

▼患者が灸施術を施術前に止めた理由(複数回答)

4_患者が灸施術を施術前に止めた理由(複数回答)

「鍼灸+施術法・ツボ名」など専門性のある情報発信

一般的な「肩こり 鍼灸」だけでは競合が多く、差別化が難しい場合があります。そんなときは「鍼灸+施術法」「鍼灸+ツボ名」といった専門性の高いキーワードを取り入れるとよいでしょう。

例:

「トリガーポイント鍼」

「三陰交 不妊」

「百会 ツボ 鍼灸」

このような専門的な情報は、検索ボリュームは大きくなくても、ニッチな悩みを持つ人の検索意図に的確にマッチするため成約率が高いのが特徴です。

また、専門性の高い情報はGoogleの表示順位に関する評価指標とも相性がよく、SEOの評価を上げることにもつながります。

加えて、院長やスタッフの得意分野・資格・学会所属などもページ内に明記すると信頼性が高まります。鍼灸に興味があるが一歩踏み出せない潜在層への安心材料になるでしょう。

ブログやコラムで「東洋医学・体質改善」の疑問に答える

東洋医学や体質改善といったテーマは、鍼灸ならではの強みを活かせる分野です。患者は「体質改善 鍼灸」「東洋医学 不眠」など、漠然とした悩みを検索することがあります。こうした潜在的なニーズに応えるコラムは、指名検索やSNS拡散のきっかけにもなります。

ここで参考になるのが以下の事例です。

ペルソナをきちんと設定した発信が重要だと思っています。あるときまで僕は、みんなに理解してもらいたい、みんなに良く思ってもらいたいと思って発信していたのですが、不特定多数に向けた発信はあまり刺さらないんですよね。そこからペルソナを意識するようになりました。

引用:モアリジョブ|クボ鍼灸院 久保和也さん

実際の患者の悩みや質問をヒントとして活用し、それに答えるかたちで記事を書くと共感を得やすくなります。ブログのテーマ例としては「季節ごとの体調管理法」「経絡を整える生活習慣」「鍼灸で期待できる冷え性対策」などが挙げられます。

加えて、イラストや写真を交えて“東洋医学をかみ砕いて説明”すると、初心者でも理解しやすく、シェアや保存につながりやすいです。SNSとの連動も視野に入れると、自然な被リンク獲得の可能性が広がり、SEO効果が高まります。

今すぐできる鍼灸院SEO対策の実践テクニック

SEOは専門知識が必要な部分もありますが、鍼灸院が自力で始められる対策も数多くあります。ここではすぐ実践でき、効果が期待できる方法を紹介します。

「見出しタグ(h1〜h3)」で本文を構造化する

基本ですが「見出しタグ」を使って、文章の構造を分かりやすく整理するのは非常に重要です。読者にとって読みやすい・理解しやすいのはもちろんですが、Googleなど検索エンジンによる評価の際も参照されます。

具体的には下記のように、h1はページの主題(タイトル)、h2(見出し)やh3(小見出し)は内容の分類に使用し、情報を階層的に配置します。本のもくじをイメージすると分かりやすいでしょう。

▼見出しタグのイメージ

なお、h3をさらに細分化したい場合にh4を用いるケースはあります。ただ細分化しすぎるとかえって分かりにくくなるため、h5以下はあまり使わないと考えて差し支えありません。

タイトルや見出しに「地域名+施術名」を入れる

SEOの基本は、ユーザーが検索するキーワードをページタイトルや見出しに自然に組み込むことです。特に鍼灸院は地域密着型の集客が中心のため、「地域名+施術名」をセットで入れることが重要です。たとえば「横浜の肩こり鍼灸院|駅近で女性も安心」など、地域名+悩み+専門性を掛け合わせたタイトルは効果的です。

また、h1(タイトル=ページの最上位見出し)には必ずメインのキーワードを含め、h2以降の見出しでも自然な形で補足キーワードを使うと検索エンジン(Googleなど)が内容を理解しやすくなります。

タイトルを魅力的にする際も過剰なキャッチコピーではなく「どこで」「誰に」「どの悩みを解決するのか」が明確に伝わる文章を意識しましょう。これにより検索結果上でユーザーがクリックしたくなる要素(CTR)も高まります。

症例紹介・患者の声・口コミを掲載する

鍼灸は体験や実績の可視化がとても重要な施術です。検索している患者は「自分と同じ症状が改善した人がいるか」を強く気にしています。そこで症例紹介や患者の声をサイト内に掲載することで、SEOと集客の両面に良い影響を与えられます。

実際に、インターリンク株式会社

▼整体・鍼灸院を選ぶ判断基準は何ですか?(複数回答可)

6_鍼灸院を選ぶ判断基準

症例ページでは、来院時の症状・施術の流れ・改善までの期間などをわかりやすく記載しましょう。写真を載せる際は患者の許可を得て、顔出しが難しい場合はイラストや匿名の声でも構いません。

さらに、次項目で紹介する「Googleビジネスプロフィール」の口コミをサイト上に埋め込むと信頼感が増し、検索エンジンにも「実績がある院」と認識されやすくなります。新規患者は口コミを予約判断の材料にすることが多く、ポジティブなレビューは来院率を高める強力な要素となります。

Googleビジネスプロフィール(MEO)と連携する

ローカル検索で上位表示されるために欠かせないのがGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)です。

7 _Googleビジネスプロフィール

ここを整備すると、「地域+施術名」などで検索された際に検索結果の地図枠(マップパック)に表示されやすくなり、地域の患者の目に触れるチャンスが一気に増えます。

設定時に押さえたい主なポイントは、以下の4つです。

  • 正確な基本情報(院名、住所、電話番号、営業時間、URL)を統一して登録
  • カテゴリ設定を「鍼灸院」にし、必要に応じて「美容鍼灸」なども追加
  • 写真や院内の雰囲気をアップロード(外観・内装・施術風景など)
  • 口コミへの丁寧な返信で信頼度を高める

また、投稿機能を使い定期的にイベントやコラムを発信すると更新性が評価されます。GoogleビジネスプロフィールはMEO(Map Engine Optimization)の中心施策でもあり、SEOとあわせて運用することで地域検索の露出の最大化につながるでしょう。

スマホ対応・予約導線を最適化する

スマートフォンで検索する患者は年々増加しており、サイトがモバイル非対応だと離脱率が大きく上がってしまいます。Googleもモバイルフレンドリーを重視しているため、スマホ対応はSEOに直結します。

▼チェックすべき重要点

  • 文字サイズやボタンのタップしやすさ
  • ページの読み込み速度(遅いと直帰率が増加)
  • 予約ボタンの位置(スクロールなしですぐ押せるか)

特に予約導線は患者の行動を左右します。「LINE予約」「電話」「Webフォーム」など複数の選択肢をわかりやすく配置し、24時間いつでも予約できる環境を用意しましょう。

アクセスが増えても予約までの動線が複雑だと成果が出ません。UI(ユーザーにとっての使いやすさ)の改善はSEOの滞在時間・直帰率改善にもつながり、検索順位の安定化に貢献します。

施術者プロフィールや専門資格を明示する

鍼灸は国家資格が必要な施術ですが、患者にとって資格の有無はわかりにくい部分です。信頼性を高めるため、院長・スタッフのプロフィールや資格を明記しましょう。

具体的には、以下の通りです。

  • はり師・きゅう師の国家資格番号
  • 経歴(何年の経験があるか、どのような分野が得意か)
  • 学会や協会への所属、講師活動など
  • 施術の方針や理念

これらを写真や挨拶文と合わせて掲載すると、初めての患者にも安心感を与えられます。また、専門性がはっきりしているとGoogleによる検索順位の評価にもプラスに作用します。

また、プロフィールは「院長紹介ページ」として独立させるのがおすすめです。スタッフ紹介やチーム体制がわかると、「どんな人が施術してくれるのか」が見え、問い合わせ率が上がります。

鍼灸院のSEO対策でよくある失敗と注意点

SEOは正しい方向で行えば大きな成果を出せますが、間違った取り組みをすると効果が出ないばかりか逆効果になることもあります。よくある落とし穴を理解しておきましょう。

検索されない専門用語ばかりを狙ってしまう

鍼灸師としての専門知識を伝えたいあまり、一般の患者が使わない専門用語ばかりをキーワードにしてしまう失敗がよくあります。たとえば「経絡治療」「経筋理論」などは専門的であっても、患者が検索窓に入れる言葉ではない場合が多いです。

大切なのは患者の目線で検索ワードを考えること。キーワード選定時にはGoogleサジェストやキーワードプランナー、関連キーワード取得ツールなどを使って、実際に使われている検索語を調べましょう。専門用語を使う場合も「一般語+専門語」を組み合わせ(例:腰痛 ツボ 百会)、理解しやすい形でコンテンツに取り入れることが重要です。

更新が止まり、情報が古くなる

SEOでは「更新性」も評価対象です。開院当初にサイトを作って以来ほとんど更新していない鍼灸院は、競合に順位を奪われやすくなります。症例報告や新しい施術メニュー、季節の健康情報などを定期的に発信することで、サイトの鮮度を維持しましょう。

また、古い情報を放置するとユーザー体験が悪化します。料金や営業時間、予約方法などが古いままだと不信感につながり、直帰率も高まります。最低でも月1回程度はサイトの見直しを行い、新しいコンテンツを追加する習慣を持つと良いです。

広告ガイドラインに抵触する表現をしてしまう

鍼灸業界には広告に関する法律(あはき法)があります。SEO記事やGoogleビジネスプロフィールでも、法律に抵触する表現はNGです。

特に注意が必要なのは、以下のような表現です。

  • 「治る」「必ず改善」など断定的な表現
  • 効能・効果を過大にうたう表現
  • 患者の体験談を利用した過剰な宣伝

Google検索でもガイドライン違反コンテンツは評価が下がる可能性が高いため、症状が緩和される「可能性がある」程度の表現にとどめる、引用元のあるデータを併記するなど慎重に記述しましょう。信頼性と法令遵守の両立が欠かせません。

無理な被リンク獲得やコピーコンテンツ

SEOの外部対策として被リンクは重要ですが、不自然なリンク購入や相互リンク集への登録などはペナルティの対象となります。また、他サイトからのコピーコンテンツも重複と判断され順位が下がります。

安全な外部対策は、実際の口コミやメディア掲載、SNSでの自然なシェアなどです。プレスリリースを発信したり、地域ポータルや業界団体のサイトから紹介を受けるのも有効です。内部的にはオリジナルの症例やコラムを積み上げ、独自性を高めましょう。

SEOは短期間のテクニックでなく、中長期の信頼構築が最も大切です。安全性を重視し、持続的に評価されるサイト運営を心がけてください。

鍼灸院のSEO対策で成果を出すための運用・改善のコツ

SEOは一度設定すれば終わりではなく、継続的な運用と改善が求められます。鍼灸院が検索結果で上位を維持するためには、定期的な見直しや差別化を意識した取り組みが欠かせません。

自院の強みや差別化ポイントの明確化

競合が多い鍼灸院のSEO対策では、自院だけの強みを明確に打ち出すことが成果につながります。

たとえば、「美容鍼特化」「女性専用&女性スタッフのみ」「クリニックと提携」などの独自性は、検索ユーザーの選択基準に直結します。単に「鍼灸院」としての情報を並べるだけでは埋もれてしまうため、SEOの観点でも差別化が重要です。

実際にある鍼灸院では、以下のように語られています。

当院の一番の特徴といえるのが、クリニックと連携して質の高い東洋医学での治療を行っていることです。激戦区といえども、このスタイルを持っているのはまだまだ少ない。だからこそ、他院との差別化になっていると思っています。

引用:モアリジョブ|アイム鍼灸院・総院長 横山奨さん

こうした希少性の高い強みを公式サイトや記事タイトルに反映することで、SEO効果を高めながらユーザーの信頼も獲得できるでしょう。

定期的な順位チェックとキーワード見直し

SEOの取り組みは「設定して終わり」ではなく、定期的な順位チェックが必須です。順位が下がっている場合は、狙っているキーワードが適切かどうか、記事内容と整合性があるかを見直す必要があります。

同じヘルスケア業界においても以下のような声があり、特にタイトルや流行語の取り入れは効果的です。

意識したのはタイトルと記事内容に一貫性があるか。そこだけ守ってしっかり書けていれば、読んでいただけることを体感しました。特にタイトルはSEO命といった感じ。そのとき流行っているワードを入れるとすぐに読んでもらえていました。

引用:モアリジョブ|ボディワーカー 森拓郎さん

鍼灸院の場合も「腰痛 鍼灸」「美容鍼 東京」など患者が検索しやすいワードを定期的に調査し、ページをアップデートすることで、競合との差を広げられます。

アクセス解析ツールの活用(Googleアナリティクス/Googleサーチコンソール)

SEO施策の効果を正しく評価するには、アクセス解析ツールの導入が欠かせません。

まず「Googleアナリティクス」では、どのページがよく読まれているか、どの導線から予約につながっているかを把握可能です。

▼Googleアナリティクス:サイトに来た人の行動を分析できるツール

8_Googleアナリティクスサイトに来た人の行動を分析できるツール

次に「Googleサーチコンソール」では、ユーザーがどんなキーワードで来院サイトに訪れているか、クリック率や表示回数を確認できます。たとえば「美容鍼 口コミ」で流入しているのに、ページに口コミ情報が少なければ改善の余地があると認識できます。

▼Googleサーチコンソール:サイトが検索結果でどう見られているかを確認できるツール

9_Googleサーチコンソールサイトが検索結果でどう見られているかを確認できるツール

以上のように数字で効果を可視化することで、勘に頼らないSEO運用が可能になり、効率的に集客へつなげられるのです。

E-E-A-Tを意識した記事作成(経験・専門性・権威性・信頼性)

Googleの評価基準として注目されているのがE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)です。

▼検索順位に影響を与える評価基準「E-E-A-T」

  • 経験(Experience)
  • 専門性(Expertise)
  • 権威性(Authoritativeness)
  • 信頼性(Trustworthiness)

鍼灸院にとっては、たとえば実際の施術経験や患者事例を交えた記事作成が「経験」を示す要素となります。また国家資格保持者としての「専門性」、医師や学会との連携による「権威性」、患者の声や口コミを掲載する「信頼性」がSEOに直結します。

単なる知識のまとめではなく、施術者自身の体験や患者の改善エピソードを交えて発信することで、Googleからの評価も高まり、患者からも安心して選ばれる存在となるでしょう。

古い記事のリライトと最新情報の追加

SEO効果を維持するには、記事を「鮮度のある状態」に保つことが重要です。数年前に書いた施術方法の記事が検索上位に残っていても、放置していると順位は徐々に下がります。

そこで、定期的に古い記事をリライトし、最新の学会報告や施術トレンドを追記することが必要です。

たとえば「美容鍼の効果」を扱う記事なら、新しい研究データや患者の声を加えることで、常に信頼できる情報源として評価されます。小さな修正でも「更新日」が反映されるため、検索ユーザーにとっても安心材料となり、クリック率向上にもつながります。

MEOやSNSと組み合わせた集客施策

SEO対策をウェブサイトだけで完結させるのではなく、MEO(Googleビジネスプロフィールの最適化)やSNSを組み合わせることが効果的です。

MEOでは「地域名+鍼灸院」での上位表示を狙えるほか、口コミや写真の充実によって予約率を高められます。以下の記事では、MEO順位の上げ方について詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

また、SNSは患者との距離を縮める手段として活用可能です。

インスタも効果的です。小さな鍼灸院の場合、インスタを使ってお客さまにリーチするのは難しそうという意見をもらうこともありますが、お客さまにとってDMで気軽にやりとりをして予約ができるということは、大きなメリットなんです。

引用:モアリジョブ|鍼灸師 鈴木むつよさん

上記事例の通り、SNSは患者との信頼関係を構築できるコミュニケーションツールであり、予約導線としても機能します。SEOとSNS、MEOを相互に連携させることで、多角的な集客につなげましょう。

鍼灸院SEO対策を効率化する方法

限られたリソースで効果を出すには、「効率的な手法」「必要な部分だけを外注する」「他の集客手段と組み合わせる」などの工夫が重要です。

自院で基礎学びながらコツコツ実践する

鍼灸院がまず取り組むべきは、自院スタッフまたはオーナー自身でSEOの基礎を学ぶことです。

具体的には Google アナリティクスやサーチコンソールの使い方、キーワード調査ツール(Google キーワードプランナー、関連キーワード取得ツールなど)、SEOの基準(内部対策・外部対策・コンテンツ対策)などを理解することが肝心です。

こうした知識を持つことで、どのページがアクセス数や滞在時間が低いかを把握し、改善の指針を立てられます。

▼自院で実践する際のステップ例

  • SEO基礎セミナーやオンラインコースを受講する
  • 自院のウェブサイトを毎月チェックし、キーワード順位・流入数の変動を追う
  • 1記事ずつ、「誰に、どの症状で役立つか」を明確にして書く

これにより、外注コストを抑えながらも、SEOの感覚がつかめ、将来的に外注する際にも業者との意思疎通がスムーズになります。

実際、株式会社 Dream Codeによる事例紹介によると「美容鍼&美容整体」で対策を始めてから 3ヶ月目でアクセス数が3倍、1年後にはアクティブユーザーが4倍になったケースが報告されています。これはターゲティングを明確にした自院発信と定期的な更新が効いた結果といえるでしょう。

専門家に外注して運用をサポートしてもらう

時間や経験が十分でない場合は、SEOの専門家や制作会社に外注することも効率的な選択肢です。外注のメリットは、最新のSEOトレンド・アルゴリズム変更への対応が早く、コンテンツ制作や内部技術的な改善をプロに任せられる点にあります。

▼外注する場合の注意点とポイント

項目

注目すべき内容

実績

鍼灸院または治療院での成功事例があるかどうか。特に自院が求める成果に対する具体的な実績を有していると良い。

例:「特定のキーワード+鍼灸院」で上位表示を実現した等

費用

月額契約かスポット契約か。施策範囲(内部対策・コンテンツ・被リンクなど)の明確化。価格相場も把握する。

例:治療院におけるSEO対策外注の相場:月額 3~15 万円

成果予測と報告体制

施策を始めてからどれくらいで順位や問い合わせが上がるか、KPI をどのように設定するか。定期的にレポートを出してくれる業者を選定する。

外注はコストがかかる分、費用対効果をしっかり見極める必要があります。ただ、初期設定をプロに頼むことでその後の運用が効率化できるため、この方式を採用する鍼灸院も少なくありません。

広告・ポータルサイトとSEOを併用して集客を安定させる

SEOだけでなく、広告(リスティング広告など)やポータルサイト掲載といった外部チャネルもあわせて使うことで、集客の安定性が増します。

SEOは自然流入を伸ばす力がある一方で、効果が出るまで時間がかかるため、補完的な手段として他の集客チャネルを使うのが賢い戦略です。

▼具体的な併用のポイント3つ

  • キーワード広告を「期間限定キャンペーン」などで使い、SEOで上位表示が安定するまでの“つなぎ”とする
  • ポータルサイトにはレビューや写真を充実させ、SEOサイトへのリンクを誘導する形でブランド価値を高める
  • 広告・ポータルのデータ(どの広告文・ポータルからの予約が多いか等)を解析し、SEOコンテンツやキーワードにフィードバックする

SEO対策を成功させるにはノウハウをもった人材の採用も有効

SEO対策は専門性が高く、アルゴリズムの変化や検索エンジンの評価指標(E-E-A-Tなど)の更新にも対応が求められます。そこで、SEO・Webマーケティングの知識を持った人材を院内に採用することは、長期的な成果にとって非常に有効です。

▼採用すべきスキル・役割例

  • キーワード分析・競合分析ができる人
  • コンテンツ制作(ブログ・症例・コラム等)を担当できるライターまたは施術者自身の筆力がある人
  • サイトの技術的SEO(ページ速度、モバイル対応、内部リンク構造の設計など)を監修できる人
  • Googleビジネスプロフィール(MEO)、SNS運営・口コミ管理を担当する人

▼採用メリット

  • 外注だとコストが継続的にかかるが、院内スタッフになれば知見が社内に蓄積され、方向性がブレにくい
  • 院の理念・施術方針・地域性を反映したコンテンツが作りやすくなる
  • アルゴリズムや検索トレンドの急変にも迅速に対応できる

もちろん、専門人材を採用するには人件費がかかります。そのため、人数ではなく“兼任”での採用であればより効率的です(例:施術スタッフの中からWeb発信担当を置く等)。

採用市場には、鍼灸師としての技術とSEOやweb集客の知識を持ち合わせた人材も少なからず存在します。

以下の資料では、美容・ヘルスケア業界における採用成功率を高める4つのステップをわかりやすくまとめています。SEOやWeb集客にも強い鍼灸師をはじめ、自院が求める人材を採用したい方は、ぜひ無料ダウンロードしてご活用ください。

まとめ

本記事では、鍼灸院のSEO対策について基本から実践方法までを解説してきました。最後に改めてポイントを整理します。

  • 地域名+症状・施術名を盛り込んだページ設計で、検索意図に沿った集客を狙う
  • 症例紹介や口コミ掲載で信頼性を高め、予約につながる導線を用意する
  • Googleビジネスプロフィールやスマホ最適化を行い、ローカル検索の露出を最大化する
  • 更新を止めず、ガイドラインを守った正しい情報発信を続けることが成果のポイント

SEOは短期的な効果よりも、積み重ねが大切な“資産型集客”です。今日から実践できる施策を一つずつ取り入れ、自院に合ったSEO戦略を育てていきましょう。

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高橋祐哉(Takahashi Yuya)
BtoB・BtoC双方の商社で、営業・経営企画・企業HP運用・採用・社員教育・総務など企業の根幹を支える業務に計11年従事。幅広い実務経験を活かし、人材確保や店舗経営に役立つ実践的な情報をメディア記事として発信中。Bizリジョブ編集部では記事執筆のほか、一部編集・ディレクションを担当。