エステサロンの集客を行う上で「ホームページはあるけれど効果が感じられない」「そもそもホームページが無いけど作るべきなのか」と悩むサロン経営者・オーナーは少なくありません。
一般的によく利用される大手ポータルサイトやSNSは即効性があるものの、コストや仕組みの変化に左右されやすく、安定した集客基盤にはなりにくいのが現実です。
一方、自社のホームページは新規顧客の獲得だけでなく、リピーター化や求人応募にも直結する“資産”となる強みを有しています。
そこで本記事では、ポータルサイト依存の限界やホームページの強み、よくある失敗、効果的な設計方法、SEO・地域対策までを徹底解説します。ぜひ実践に活かして「利益の最大化」だけでなく「人材の安定確保」も実現させてください。
なぜ今、エステサロンの集客にホームページが欠かせないのか
総務省の調査によると、ホームページを開設している事業者の割合は、全体で93.2%、エステ業界が含まれる「サービス業・その他」においても91.2%と非常に高い数値を示しています。さらに、ここ数年においても増加傾向を示しています。
▼ホームページの開設状況(時系列、産業分類別)
こうしたデータからも必要性や重要性は十分に裏づけられますが、以下では「エステサロンの集客にホームページが欠かせない理由」について、具体的に解説します。
ポータルサイト依存の集客には限界がある
ホットペッパー等の大手ポータルサイトは新規獲得に即効性があり、多くの顧客接点を提供しますが、長期的には以下の点で限界があります。
- 掲載にかかる固定費・手数料により、利益率を圧迫しやすい(一部では予約売上に対する手数料が発生する仕組みがあり、売上比でのコスト負担が続く)
- 掲載フォーマットは多くがテンプレート化されており、独自ブランドや専門性を十分に伝えにくい
- ポータルサイト経由の来店は「クーポンや初回割引で来る層」が多く、客単価やリピート率の改善につなげにくい
そのため、ポータルサイトは“新規の入口”として効果的に使いつつ、自社サイトでリピーター化やアップセル(顧客単価アップ)を設計する二階建ての戦略が求められるのです。
SNSは流動的、ホームページは「資産」になる
SNSは情報拡散・ブランド訴求に強力ですが、アルゴリズム変更やユーザー行動の変化に左右されやすく、安定した集客基盤とはいえません。
プラットフォームは外部ルール(表示優先順位・レイアウト・機能)を随時変更するため、ある日突然リーチが落ちるリスクが常にあります。
一方でホームページは自社ドメイン上で設計・運用でき、SEOやコンテンツを積み上げることで検索からの安定流入が期待できます。
たとえば、検索エンジン最適化(SEO)の基本事項「適切なタイトル、見出し、内部リンク、モバイル対応、サイト速度の改善」を継続的に行えば、プラットフォーム依存を下げられます(GoogleのSEOスターターガイド参照)。
結果としてホームページは「投資して育てるほど価値が増す資産」となり、広告やSNSの変動に左右されない長期的な顧客接点を確保できます。
顧客だけでなくスタッフ採用にも直結する
ホームページを閲覧するのは顧客に限りません。志望先として自サロンに興味をもった求職者もホームページを訪れます、求職者は職場情報をオンラインで調べるのが一般的であり、採用における“第一印象”を与えるのがホームページです。
求人媒体やSNSだけでなく、自社ホームページ内に「採用ページ」を作成し「スタッフの声」「働く環境」「教育・キャリアパス」を明確に掲載すれば、応募の質が向上します。
実際にホットペッパービューティーアカデミーの調査においても、「働くにあたって重要なこと」として下記データが示されており、サロンの雰囲気や教育制度、福利厚生などを自社サイトで詳細に伝えれば、自サロンに対する志望度向上につながることが示唆されています。
▼働くにあたって重要なこと(エステティシャン)
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項目 |
割合 |
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働いているスタッフの人柄 |
54.8% |
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サロンの雰囲気やテイストが合う |
46.4% |
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スキルアップができること |
30.2% |
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福利厚生が充実していること |
27.6% |
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教育・研修制度があること |
24.4% |
※ホットペッパービューティーアカデミー 美容就業実態調査2025をもとに作表
ホームページは採用費の削減や定着率向上にも寄与するため、「利益確保」と「人材確保」双方で重要な役割を持つ点をおさえておきましょう。
エステサロンのホームページ集客がうまくいかない理由
ホームページが存在していても集客に結びつかない原因は大きく分けて「設計上の問題」「信頼性(情報)の不足」「技術的なSEOの欠如」に分かれます。
以下で主要な3点を詳しく説明します。
ペルソナ設定が曖昧でターゲットに届いていない
多くのサロンで見られる失敗は、「誰に何を提供するか」を具体的に定めないままコンテンツを作ってしまうケースです。
ホームページで集客を得るためには、年齢・性別・ライフスタイル・ニーズを詳細に描いた「ペルソナ」を設定し、それぞれに対する訴求文や導線を設計することが欠かせません。
▼ペルソナの設定例
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ペルソナ |
年齢 性別 |
主なニーズ |
適した施術 |
訴求ポイント |
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働く女性 |
28歳 女性 |
時間がない中で短時間リフレッシュ |
クイックフェイシャル30分 |
「仕事帰りに気軽に立ち寄れる」 |
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ブライダル準備中の女性 |
32歳 女性 |
短期集中で見た目を整えたい |
ブライダルフェイシャル/痩身 |
「結婚式当日までに最高の自分へ」 |
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中高年層 |
50代 女性 |
慢性的な肌悩み、アンチエイジング |
リフトアップ、保湿系メニュー |
「無理せず年齢に合ったケア」 |
実務的には、各ペルソナごとに主訴とよくある質問、適した施術プランを表にまとめ、FAQや導線(体験→予約→来店後のフォロー)を明示すると効果的です。こうしたペルソナ駆動の設計があるか否かで、サイトの成約率は大きく変わります。
ペルソナが曖昧だと、トップページやメニュー、ブログ記事の語り口がぶれて、利用意欲が削がれかねません。
サービスや料金の説明が分かりにくく信頼感を欠いている
顧客は「不透明なもの」にお金を払うことを嫌います。メニュー名の羅列だけではなく、施術内容・効果・料金・所要時間などを整理することが必要です。
以下に、「信頼感を高めるためのチェックリスト」を示しますので、ぜひ参考にしてください。
▼信頼感を高めるためのチェックリスト
- 施術内容:流れ・時間・効果を明記
- 料金表示:総額・条件をわかりやすく提示
- 写真:プロによる高品質な店内・施術写真
- お客様の声:実際の口コミや体験談(許諾済)
- ビフォーアフター:加工なし、個人差の説明あり
- 法律への配慮:薬機法・景表法に抵触しない表現
アルファノート株式会社の調査によると、施術費用(価格)はサロン選びの際に最も重視されるポイントです。もちろん、価格が強み・売りではないケースもありますが、顧客が重視するポイントには変わらないため、明確かつ分かりやすく掲載することは欠かせません。
▼エステサロン選びで重視するポイント
とりわけ初回特典やキャンペーンなどは「条件・期間」を明確にしましょう。また、予約ボタンを設置する場合は全ページで見える位置に設置するのが鉄則です。
SEO対策不足で検索から見つけてもらえない
そもそもSEO(Search Engine Optimization)は、「検索エンジン最適化」と訳され、Googleなどの検索結果で、自分のサロンのホームページを上位に表示させるために行う施策を指します。
どれだけおしゃれで完成度の高いホームページを持っていても、検索エンジンに評価されなければ“存在していない”のと同じです。
SEOが不十分だと起こりがちな問題は以下の通りです。
- サロン名でしか検索に出ず、新規顧客が流入しない
- ホームページが検索圏外で、競合サロンばかり表示される
- 更新が止まっているため「営業しているのか不安」と思われる
- Googleマップに出ないため、近隣ユーザーに気づかれない
SEO対策を怠ると「地域名+施術名」で検索している見込み客にリーチできず、結果として集客の機会を大きく失います。エステサロンにとってSEOはデザイン以上に優先すべき基盤といえるでしょう。実際にどのようなSEO対策を施すべきかは、後の項目で解説します。
エステサロンの集客に効果的なホームページの作り方
ホームページは「店舗の顔」であり、初めて訪れるお客様に安心感と期待感を与える設計が必要です。
以下では、集客に直結する重要なポイントを4つに分けて解説します。
トップページは「誰に・何を提供するのか」を明確に
トップページはお客様が最初に目にする入口であり、店舗の第一印象を決定づけます。ここで重要なのは「誰に」「何を」提供しているのかを一目で伝えることです。
たとえば、「30代女性の肌トラブルに特化したフェイシャルサロン」「ブライダル向け短期集中プランが強み」など、ターゲット層と提供価値を明確に提示することで、訪問者は「自分に合っている」と瞬時に判断できます。
曖昧なキャッチコピーや情報の羅列では、滞在時間が短くなり、離脱率が上がります。トップページには以下の要素を盛り込むと効果的です。
▼トップページに盛り込むと効果的な要素
- キャッチコピー+サブコピー(ターゲットとベネフィットを端的に)
- メインビジュアル(高品質な写真で信頼性を高める)
- 「当サロンが選ばれる理由」3〜5点
- 明確な行動導線(予約・問い合わせボタン)
このようにトップページを「ターゲットを絞ったプレゼンテーションの場」として設計することで、集客の入口が大きく変わります。
とりわけ、集客に向けて訴求力を高めるには、「メリット」よりも「ベネフィット」を提示することを意識しましょう。
◎:ベネフィット → お客様が得られる未来や感情的価値
△:メリット → サービスそのものの機能的特徴や利便性
たとえば「最新機器を導入している」というのはサロン側のメリットに過ぎません。しかし「肌の印象が明るくなり、人前で自信を持てる」というのはお客様が感じるベネフィットです。ホームページで強調すべきは、後者の「体験後にどう変われるか」という点です。
施術メニュー・料金表をわかりやすく提示
集客につながらないホームページの典型例が「料金が分かりにくい」「施術内容が抽象的すぎる」ケースです。
お客様は「どのような施術を」「どのくらいの価格で」「どのくらいの時間で」受けられるかを知りたいと考えています。料金を明確に表示しないと「高額請求されるのでは?」という不安を招き、予約を躊躇させます。
メニューや料金を提示する際は、以下のような表記が有効です。
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項目 |
サンプル例 |
補足 |
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施術名 |
リフトアップフェイシャル60分 |
ターゲット層が分かりやすい表現にする |
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料金 |
初回8,800円(通常12,000円) |
割引条件や期限を明示 |
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内容 |
クレンジング・マッサージ・美容液導入 |
箇条書きで工程を示す |
加えて、「効果を実感できるまでの目安回数」や「どんな悩みに適しているか」を併記すると安心感が増します。料金・メニューの透明性は、信頼を築く最初のステップである点をおさえておきましょう。
お客様の声・ビフォーアフターで信頼性を高める
エステは施術効果を実際に目で確認することで信頼感が高まります。そのため、ホームページには「お客様の声」や「ビフォーアフター写真」の掲載を推奨します。
口コミは第三者の視点で語られるため、広告文以上に説得力があります。たとえば「3ヶ月で肌のトーンが明るくなり、ファンデーションが不要になった」という具体的な体験談は、同じ悩みを持つ人に強く響くでしょう。
また、ビフォーアフターは「写真加工や照明の誤解を与えない」ように注意し、撮影条件をできるだけ統一することが大切です。加えて、モデル使用や掲載許可をしっかり取ることで法的リスクを避けられます。動画で施術風景やインタビューを載せるのも効果的です。
こうした「リアルな声と実績の可視化」が、他店との差別化につながり、来店の心理的ハードルを下げてくれます。
予約導線をシンプルに設計する
予約までの流れが複雑だと、お客様は途中で離脱してしまいます。
たとえば「予約ボタンが小さい」「電話予約しかできない」「入力フォームが長すぎる」などが典型的な失敗です。ホームページ上では「いつでも・どこでも・3ステップ以内で予約が完了する」仕組みを意識しましょう。
具体的には、下記の工夫が有効です。
- 全ページに固定された「予約ボタン」を設置
- 選択式の簡単フォーム(施術メニュー/日時/氏名・連絡先)
- LINE予約や外部システムとの連携
さらに、リマインドメールや前日通知を自動で送信できるシステムを導入すれば、当日キャンセル率の低下にもつながります。導線設計は「いかにストレスなく予約完了まで導けるか」が重要ポイントです。
ホームページ集客を強化するWeb施策
ホームページと組み合わせて、地域検索強化やSNS運用を行うことで、集客力を最大化できます。
Googleビジネスプロフィールを活用して地域検索に強くなる
エステは地域密着型のサービスであるため、Googleマップ上での露出は極めて重要です。Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を活用することで、検索ユーザーが「地域名+エステ」で調べた際に上位表示されやすくなります。
登録時には以下を徹底すると効果的です。
- 正確な店舗名・住所・電話番号(NAP情報の統一)
- 営業時間・定休日を常に最新に保つ
- 施術写真や店内写真の定期投稿
- クチコミへの返信で信頼感を演出
特にクチコミは新規顧客の来店意欲に直結するため、施術後に自然にレビューを依頼する仕組みを持つと効果的です。地域SEOを強化すれば「近くのエステを探す人」に効率的にリーチでき、ホームページ集客と相乗効果を発揮します。
SNSやLINE公式アカウントと連携する
SNSは顧客接点を広げるための有効な手段であり、ホームページとの連携がカギとなります。
たとえば、以下のような導線づくりが「SNS→ホームページ→予約」へとスムーズに顧客を流す仕組みを作ります。
- Instagramで施術のビジュアルやキャンペーンを発信し、詳細はホームページに誘導する。
- LINE公式アカウントを活用して予約や再来店を促進する。
さらに、SNS広告を利用して地域や年齢・性別を絞り込み、見込み客を効率よく集客することも可能です。
ここで重要なのは「SNS単独」ではなく「ホームページと連携」させる点です。「SNSは流動的な集客」「ホームページは蓄積型の資産」と位置づけ、それぞれを役割分担させることで、より安定的に集客を実現できます。
SEO対策で新規顧客を呼び込む
SEOは「見つけてもらうための必須条件」であると同時に、戦略的に活用すれば新規顧客を継続的に呼び込む強力な武器になります。とくに「渋谷 フェイシャル エステ」「新宿 痩身 キャビテーション」などのロングテールキーワードを狙ったページを作成すると、競合との差別化ができ、来店につながりやすい質の高いアクセスが増えます。
効果を高める具体的な工夫は次の通りです。
- タイトル・見出しの最適化:主要キーワードを自然に含めてクリック意欲を刺激
- メタディスクリプションの工夫:「どんな悩みが解決できるのか」を端的に伝える
- 内部リンク設計:関連ページを結びつけ、ユーザーが回遊しやすい動線を作る
- モバイル最適化:スマホ表示の快適さは直帰率に直結
- コンテンツの充実:お悩み別ページやQ&Aを積み重ね、専門性をアピール
とにかくホームページを作り込みました。(中略)ホームページは現在に至るまでに3回作り直しています。もちろん制作会社に作ってもらっていますが、事前に集客セミナーに参加して、サロンの特徴など発信の仕方を学び、1ページ何千文字という情報量を入れて作り込みました。そのせいか『たるみ』『シワ』など悩み検索からの来店が増え、遠方から来てくださる方もいます。
引用:モアリジョブ|アンリュミエール オーナーセラピスト保戸塚優美さん
このようにSEOは単なる“見つけてもらう工夫”ではなく、サロンの強みを発信し続けることで「選ばれる理由」を積み重ね、新規顧客の安定獲得へとつながります。
下記の記事では、エステのSEO対策についてはより詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
ブログやコラムで専門性を発信する
ブログやコラムは「専門性の発信」と「検索流入の拡大」の両方に効果があります。
美容トレンドやセルフケア方法、施術の効果を科学的根拠とともに紹介することで、ユーザーは「ここは信頼できるサロンだ」と感じます。さらに定期的な更新は検索エンジンにも高評価を与え、上位表示につながります。
以下の事例のように、エステ歴29年、独立19年目の島田さんも美容業界以外の勉強会に参加してブログの書き方を学び、視野の拡大や差別化施策に役立てています。
今は他業種の勉強会によく足を運んでいます。美容業界以外の勉強会に参加したほうが、世界が広がりますからね。先日はホームページを作る業者さんの勉強会に行き、ブログの書き方などを学んできました。美容業界にいると、美容のことが一番になり視野が狭くなりがちですが、他業界に興味を持つことで、新しいアイデアが湧きやすいと感じています。
引用:モアリジョブ|エステサロン「idea」オーナー 島田有子さん
エステサロンのホームページ集客で注意すべきポイント
ホームページは集客の要ですが、作って終わりではなく、継続的な更新や法規制への配慮が欠かせません。更新を怠ると逆効果になりかねず、誇大広告は法的リスクを伴います。
ここでは特に注意すべき2つのポイントを整理します。
更新を止めるとかえって信頼を失う
エステサロンのホームページでよくある失敗のひとつが「開設後に更新を止めてしまうこと」です。最新情報が反映されていないサイトは、ユーザーに「閉店しているのでは?」「人気がないのでは?」と不安を与えます。
またSEOの観点でも更新が止まると検索順位が徐々に低下し、せっかくの集客効果が薄れてしまいます。例えばGoogleは「新鮮な情報」を評価する傾向があるため、施術事例やお客様の声を定期的に追加することが望ましいです。
更新といっても大掛かりな作業ではなく、月1回のブログ投稿やキャンペーン情報の追加など小さな積み重ねで構いません。「継続して動いているサロン」であることを示すことが信頼感につながるのです。
誇大広告・医療的表現には要注意(薬機法・景表法)
ホームページ集客で特に注意すべきは、広告表現に関する法律です。エステサロンは医療機関ではないため「シワが必ず消える」「絶対に痩せる」など断定的・誇大な表現は薬機法や景品表示法に抵触するリスクがあります。
消費者庁や厚生労働省も、美容関連サービスにおける誤解を招く広告への注意喚起を繰り返し、取り締まりも強化しています。
集客を意識するあまりオーバーな表現を使うと、かえって行政指導や信用低下につながる恐れがあるため、表現は「効果の実感には個人差がある」「お客様の声として紹介する」など慎重に工夫する必要があります。信頼を守るためには、法令遵守を徹底した運営が欠かせません。
エステサロン向けポータルサイト活用も併用しよう
自社ホームページだけでなく、ポータルサイトも併用すると集客効果を高められます。
ここではメリット・デメリットや代表的なサービスを整理し、ホームページとどう使い分けるべきか解説します。
ポータルサイト掲載のメリットとデメリット
ポータルサイトは、エステサロンにとって「集客の入り口」として有効な手段です。
特に検索エンジンの1ページ目は、ポータルサイトが独占しているケースが多く、自社のホームページだけでそこに割って入るのは容易ではありません。そのためポータルサイトへの掲載は、「まず見てもらえる」ための近道になります。
ただし、ポータルサイトに依存しすぎるのは危険です。競合サロンと横並びで表示されるため価格競争に巻き込まれやすく、差別化が難しい傾向があります。
また、掲載料や成果報酬が発生するためコスト負担も軽視できません。さらに、予約がポータル経由で完結してしまうため、自社のファン育成や顧客リストの獲得につながりにくいという弱点もあります。
以下にポータルサイト掲載のメリット・デメリットを整理しました。
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視点 |
メリット |
デメリット |
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集客力 |
検索上位に表示されやすく、多くの新規顧客にリーチ可能 |
掲載サロンが多く差別化しにくい |
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コスト |
初期投資なしで始められる場合もある |
月額費用・成果報酬が発生し、長期的には高コスト |
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顧客層 |
サイト利用者が多く、幅広い層にアプローチできる |
リピート顧客を育てにくく、自社ブランド化が進まない |
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運用 |
サイト側で集客やSEOをしてくれる |
独自性のある情報発信が制限されやすい |
以上から、ポータルサイトは「新規顧客の獲得」には有効な一方で、リピート育成は自社ホームページやSNSに委ねるべきといえます。両者をどう役割分担させるかが成功のポイントです。
代表的なポータルサイト
エステサロン業界でよく利用される代表的なポータルサイトを整理すると、それぞれに強みと弱みがあります。サロンの立地やターゲット顧客層によって使い分けることが重要です。
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サイト名 |
特徴 |
強み |
弱み |
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国内最大規模の美容系ポータル |
圧倒的な検索流入、口コミ数も多く信頼感◎ |
掲載料が高額、競合との比較に陥りやすい |
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楽天ポイントと連動 |
楽天経済圏ユーザーに強く、ポイント利用でリピート率が高い |
美容系特化ではなく、検索順位はホットペッパーに劣る |
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リラク・整体系も幅広く網羅 |
健康志向・リラク層にリーチしやすく、新規層の開拓が可能 |
美容特化型ではないため、フェイシャル専門層には弱い |
▼選び方の参考
- 「新規集客数の増加を最重視したい」→ ホットペッパービューティー
- 「楽天経済圏を活用し、ポイント導線でリピートを狙いたい」→ 楽天ビューティー
- 「リラク・整体ユーザーも取り込みたい」→ EPARKリラク&エステ
ポータルサイトで新規獲得、ホームページでリピーター化も有効
先に紹介したようなポータルサイトでサロンを知ってもらい、自社ホームページでリピーター化させる流れが理想的です。
ポータルサイトは新規顧客の「入口」として利用し、施術後には「次回予約はホームページから」などの動線を整えることで、自社サイトを通じて長期的な関係性を築けます。この二段構えを行うことで「集客の広がり」と「顧客定着」の両方を実現できます。
スマホ最適化は必須(モバイルファースト)
現在、美容系サービスの検索や予約の多くがスマートフォン経由で行われています。そのため、ホームページもポータルサイトもスマホ表示に最適化されていることが必須条件といえるでしょう。
文字が小さい、予約ボタンが押しにくいといった設計では離脱につながってしまいます。Googleもモバイルファーストインデックスを導入しており、スマホ対応が不十分なサイトはSEO評価も下がります。集客を左右するのは「スマホでの快適さ」であることを強く意識して、デザインや導線を整える必要があります。
ホームページは集客だけでなく「採用」にも重要かつ有効
エステサロンのホームページは、集客のためだけのものではありません。求職者が応募前に必ずチェックする「採用窓口」としての役割も果たしています。
求人媒体や紹介会社だけに頼るのではなく、自社の理念や働く魅力を伝える場としてホームページを整備すれば、採用難のなかでも人材を獲得しやすくなります。
そして、採用した人材が活躍することにより、さらなる集客や売上アップにつながるのです。
ホームページは求人応募にも大きく影響を及ぼす
求職者は「ここで働きたい」と思えるかどうかを、サロンのホームページから判断します。特にトップページや採用ページに掲載されている理念・社長のメッセージ・スタッフ紹介は大きな影響を与えます。数字や条件だけでなく、共感できるストーリーがあることで応募の動機づけにつながります。
実際に、以下のような事例があります。
ホームページに社長のメッセージが掲載されており、肌のことで悩んでいる人を救いたいというような趣旨のことが書かれていて。私も美容の仕事を通して誰かの役に立ちたいという思いが根本にあったので、とても共感できました。
引用:モアリジョブ|株式会社アンジェラックス 保木愛さん
このように、単なる会社概要ではなく「企業として重視していることや価値観」を示すことで、求職者は仕事内容だけでなくサロンの価値観に共鳴し、志望度アップだけでなく、入社後の定着にもつながりやすくなります。
顧客集客と同時に「人材集客」もできるホームページ設計を
ホームページはお客様を集めるだけでなく、人材を集めるための「もうひとつの入口」として設計可能です。
採用ページを独立させ、募集要項・勤務条件・キャリアステップ・研修制度・エントリーフォームを整備すれば、求人媒体に依存せずに直接応募を受け付けられます。
同じ美容業界の具体例として、以下のような事例があります。
面接日は毎週木曜日に設定していて、エントリー〆切は希望する面接日の4日前の日曜日まで。エントリー方法は第2回目と同様に、ホームページ内にあるエントリーフォームの必要事項の記入をいただき、提出したら受付が完了します。なお、エントリーフォームには、希望サロンを記入できる欄があり、学生は最大で2サロンの指定を行って面接に臨むことが可能です。
引用:モアリジョブ|ケンジグループ 採用コンシェルジュ 出井 達也さん
このようにホームページを活用した採用ルートを確立し、その流れをホームページで明示することで、応募者に安心感を与えつつサロン側も効率的に人材管理を行えます。
結果的に「集客」と「採用」を両輪で回すことができ、サロンの成長を加速させる仕組みとなるのです。
また以下の資料では、リジョブ掲載時に応募が殺到したサロンの求人情報を具体的に紹介しています。ホームページ運用やweb集客にも強いエステティシャンをはじめ、自社が求める人材を採用したい方は、ぜひ無料ダウンロードしてご活用ください。
まとめ
本記事では、エステサロンのホームページ集客を成功させるための重要ポイントを整理しました。
- ポータルサイトやSNSに依存せず、ホームページを“資産”として育てることが安定的な集客につながる
- 顧客向けの集客だけでなく、スタッフ採用にも直結するため「店舗の顔」としての役割を果たす
- ペルソナ設定、料金や施術内容の明確化、口コミ・ビフォーアフターの掲載などが信頼感を高める
- SEOやGoogleビジネスプロフィール、SNS連携により新規顧客を継続的に呼び込める
ホームページはただ作るだけでは意味がありません。戦略的に運用し、顧客と人材の両面から成果を最大化するサロンづくりに役立ててください。
- 執筆者情報
- 高橋祐哉(Takahashi Yuya)