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マツエクサロンで客単価アップの基本と応用テクニックを紹介!単価1万円超えも夢じゃない?

マツエクサロンで客単価アップの基本と応用テクニックを紹介!単価1万円超えも夢じゃない?

  1. マツエクサロンの客単価とは?
    1. マツエクサロンの客単価の定義
    2. マツエクサロンを利用する顧客の平均単価
    3. 売上への影響
  2. マツエクサロンの平均客単価
    1. マツエクサロンの価格帯が違う理由
    2. 低価格サロンと高価格サロン、それぞれのメリットと課題
    3. 価格を決めるうえで意識したい「自サロンの強み」
  3. マツエクサロンの客単価が上がらない理由とその改善策
    1. 単価を上げにくいメニュー構成になっている
    2. 提案力が弱く、価値が伝わっていない
    3. 価格競争に巻き込まれている
    4. リピート施策が不十分で、継続来店がない
    5. サービス品質が価格に見合っていない
  4. マツエクサロンの売上が決まる3つの重要指標
    1. 客単価
    2. 来客数
    3. 来店頻度
  5. マツエクサロンの客単価を上げる基本施策
    1. 高単価メニューの導入で「選ばれる価値」をつくる
    2. 同時施術やセット提案で来店1回の単価を上げる
    3. ホームケア商品の物販で「施術後の価値」を継続させる
    4. 提案力を高めて「価格以上の納得感」を与える
    5. 顧客満足度の向上でリピート&単価アップを狙う
  6. 客単価アップを支えるマツエクサロンのスタッフ教育
    1. 提案力を向上させる方法
    2. ヒアリング力を高める方法
    3. 技術力を高める方法
  7. 客単価アップに向けたスタッフ採用
    1. 客単価に貢献できる技術・接客スキルのある人材の採用
    2. スタッフ育成まで担える人材の採用
  8. 商品販売を取り入れて客単価アップを狙う
    1. 売れやすいアイテムの一例
    2. 成功しやすい提案方法
    3. 販売戦略の見直し
  9. リピート率を意識して長期的に客単価を高める方法
    1. 予約管理で客単価の向上を狙う
    2. LINEの配信で客単価の向上狙う
    3. 再来店促進のために工夫する
  10. マツエクサロンで単価アップを目指す際の注意点
    1. 顧客離れのリスク
    2. 顧客満足度低下のリスク

マツエクサロンを経営をしている皆様は、自店の「客単価」を把握していますか? 価格設定の見直しを後回しにしていないでしょうか?

ホットペッパービューティーアカデミーの調査によると、1回あたり平均利用金額は5,299円と出ています。あなたのサロンは、この平均と比べてどうでしょう。

もし平均以下、あるいは現状維持で満足しているなら注意してください。それは「機会損失」かもしれません。周りの競合は、すでに対策を進めている可能性もあります。もはや現状維持はリスクです。今、価値と価格を見直さなければ、利益アップのチャンスを逃し続けます。

この記事では、「客単価の壁」を壊し売上を飛躍させる実践的な方法を解説しています。具体的な施策から注意点まで、あなたの経営を次のレベルへ導くヒントが満載です。現状打破を目指すなら参考にしてください。

マツエクサロンの客単価とは?

マツエクサロンの経営において「客単価」は重要な指標のひとつです。客単価を把握できれば、メニュー設計や売上戦略の見直しにもつながるでしょう。以下では、客単価の意味や計算方法、平均値について簡単に解説しています。

マツエクサロンの客単価の定義

客単価は、ある期間における「顧客1人あたりの平均売上」を指します。マツエクサロンにおいては、「客単価=総売上÷総客数」というシンプルな計算式で算出されるものです。

この数値が把握できれば、サロンが1人の顧客からどれだけの収益を得ているのかが明確になります。さらに、売上構成の見直しやメニュー設計の改善にも役立つでしょう。

例えば、客単価が10,000円、1日の来客数が10人、月に20日営業した場合、月商は200万円となります。このように、客単価の上昇は売上アップに直結すると言っても過言ではありません。

また、単に価格を上げるだけではなく、顧客満足度を高める施策と組み合わせましょう。価値に見合ったサービスを提供できてこそ、高単価は成立します。

マツエクサロンを利用する顧客の平均単価

ホットペッパービューティーアカデミーの調査によると、マツエクサロンにおける1回あたりの平均支出額は5,299円となっています。また、年間の平均来店回数に関しては、5.22回と同調査で算出されていました。

2〜3ヶ月に1度のペースで通う方が多いと考えられるため、年間の支出額は5,299円×5.22回で約27,660円に達します。

これは美容サービスとしては決して小さな金額ではありません。例えば、美容室での年間支出は6万円を超えるとされており、マツエクも定期的に通うサービスとして定着してきたことがわかります。

こうした平均単価や利用頻度を把握できれば、今後の経営戦略を立てるうえで非常に役立ちます。

売上への影響

マツエクサロンの経営では、売上と支出のバランス管理が利益確保と安定に不可欠です。

  • 人件費(スタッフの給与や福利厚生)
  • 賃料
  • 光熱費
  • 商材の仕入れ費用
  • 広告宣伝費  など

上記の経費は必ず発生します。これらを確実にカバーし、さらに利益を生み出すためには、支出を上回る売上の確保が不可欠です。

例えば、日本の政府統計に関する情報をまとめたe-Statによると、理美容師の所定内給与は305.1千円というデータを出していました。

中小企業基盤整備機構が運営するJ-Net21では、プライベートサロン型のマツエクサロンの場合、人件費を除く支出が合計8〜16万円と、支出額の一例を紹介しています。

▼まつげエクステサロンの運転資金例

1_中小企業基盤整備機構のまつげエクステサロンの運転資金例をまとめた表

このような支出をカバーし、利益を残すには、それ以上の売上を確保してください。特に客単価の向上は、来店数や営業日数が一定でも売上を大きく伸ばす力があります。

価格設定の見直しや、魅力的なオプション提案などで客単価を引き上げましょう。

マツエクサロンの平均客単価

上記で、マツエクサロンの平均客単価は5,299円と紹介しましたが、サロンごとに価格帯には幅がある点は注意しましょう。その理由は、単なる立地や商材だけでなく、提供するサービスの価値そのものにあるためです。

  • 使用する毛質や施術の丁寧さ
  • 技術者のスキル
  • サロン空間の演出まで

こうした要素が価格に反映されるため、一概に相場に合わせるのではなく、自サロンの強みに見合った適正な価格をしておきましょう。

その目安を見極めるためにも、これから紹介するマツエクサロンの平均客単価を把握しておいてください。

マツエクサロンの価格帯が違う理由

マツエクサロンの価格帯に違いが出るのは、以下のような要因が関係しています。

例えば地域差が価格を変える大きな要因のひとつです。ホットペッパービューティーアカデミーの調査によれば、地域によってマツエクの利用率にばらつきがある点がわかっています。

マツエクサロンの利用率

 

全国平均

16.6%

東京都

25.5%

福島県

11.5%

このように、都市部と地方では需要に違いがあるため、価格設定も自ずと変わってくるでしょう。加えて、以下の要素も価格帯に影響を与えています。

  • 使用する材料の違い:セーブルなどの価格が高い材質を使うと、その分コストが上がり価格にも反映される。
  • 施術時間と内容:施術スピードか、デザイン性の重視の施術かによっても価格が異なる。
  • 技術者のスキルや経験:経験豊富な技術者が担当する場合、信頼感や仕上がりへの満足度も高く、価格設定が高めになる。
  • サロンの空間や雰囲気:ベッド数、完全個室の有無、高級感のある内装なども、価格に付加価値を与える。

つまり、価格の違いは単なる「料金の差」ではなく、「提供している価値の差」といえるでしょう。

自分のサロンが持つ強みをどう伝えるかが、価格設定の鍵となります。

低価格サロンと高価格サロン、それぞれのメリットと課題

マツエクサロンの経営にはさまざまなスタイルがありますが、価格帯によって見えてくるメリットも異なります。

  • 低価格サロンのメリット:集客力と回転率の高さ。初回利用者が多く、気軽に体験してもらえる導線を作りやすい傾向にある。
  • 高価格サロンのメリット:サービスの質やブランド力を重視し、リピート率の高さで安定した売上を目指せる。

一方で、それぞれに課題もあります。

  • 低価格サロンの課題:施術時間の短縮や利益率の低さからサービスの質が下がってしまうリスクがある。
  • 高価格サロンの課題、顧客の期待が高まる分、技術や接客レベルの維持が求められ、プレッシャーも大きくなりがち。

自分のサロンがどの位置づけを目指すのかを明確にし、それに応じた施策やブランディングを行うことが、客単価の安定につながっていくでしょう。

価格を決めるうえで意識したい「自サロンの強み」

価格設定を行う際には、周囲のサロンとの比較だけでなく、自サロンが提供できる価値をどれだけ明確に伝えられるかが重要です。

以下のような成功事例からもわかるように、独自の世界観やコンセプトがあるサロンは、価格競争に巻き込まれずとも支持される傾向にあります。

当時は珍しい完全個室にこだわり、インテリアや壁紙、小物に至るまで店舗のトータルコーディネートを担当。接客面では明るいお出迎え、お客さまが心地よいと感じていただける話し方を常に心がけました。みるみるうちに店舗は急成長し、ありがたいことに、ご予約待ちのお客さまもいらっしゃるほどに成長することができ、毎月新しい仲間を迎えスタッフの数も60名を超す規模となりました。 

引用:ホットペッパービューティーアカデミー|eye+nico 取締役 カスガ聖子さん

このように、「完全個室で静かに過ごせるなら、多少高くても通いたい」と思う顧客層に響く設計ができれば、価格競争に巻き込まれずとも安定した集客が可能となります。

以下のような視点で、サロンの強みを整理してみましょう。

  • 特定メニューに特化する:ナチュラルデザイン、ボリュームラッシュなど専門性を高める
  • ターゲット層を絞る:高齢層、ブライダル利用者など明確なニーズに対応
  • 美容サービスとの相乗効果:ヘッドスパ、ネイルなど複合的な価値を提供
  • 空間づくりへのこだわり:完全個室やトータルコーディネートされた内装で五感に訴える体験を設計

価格とは単に「いくらに設定するか」ではなく、「その価格に見合う体験や満足感をどう伝えるか」が重要です。これができれば、相場より高くても選ばれるサロンに一歩近づけるでしょう。

マツエクサロンの客単価が上がらない理由とその改善策

マツエクサロンを経営していると、「もっと売上を伸ばしたいのに、客単価がなかなか上がらない…」という悩みを抱える場面は少なくありません。

特に競争が激しいエリアでは、周囲の価格帯に引っ張られて単価アップが難しくなるケースも起こりがちです。

ただ実際には、以下のように見直すべきポイントはいくつもあります。

  • メニュー構成
  • 提案の仕方
  • サービスの質
  • リピート施策 など

単に価格を上げるのではなく、価格に見合った価値をどう提供し、どう伝えていくかが大事なポイントです。

ここでは、客単価が上がらない典型的な理由を5つを取り上げ、それぞれに対する具体的な改善策を紹介します。サロン経営の見直しや単価アップのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

単価を上げにくいメニュー構成になっている

マツエクサロンで客単価が上がらない原因のひとつが、メニュー構成の狭さです。

選べるメニューが少ないと、顧客はどうしても基本施術のみにとどまり、追加メニューを選ぶ機会が失われてしまいます。

特に基本的なメニューしか用意していないサロンは注意しましょう。高単価メニューの提案がしづらく、リピート客の満足度も頭打ちになりがちです。

だからこそ、次のような工夫が必要です。

  • 高単価メニューの導入:バインドロックやパーフェクトラッシュなどの新技術を取り入れることで、差別化と単価アップの両立が可能となる。
  • 同時施術の提案:アイブロウや目元エステ、アイシャンプーなどの追加サービスを組み合わせると、一度の来店で単価を高められる。
  • 店販商品の提案:まつ毛美容液や専用クレンジングなど、ホームケア用アイテムの販売も単価アップにおすすめ。
  • オプションメニューの追加:カラーエクステや保湿トリートメントなどを用意すれば、基本施術にプラスアルファの魅力を加えられる。
  • 価格帯の段階設定:例えば「松・竹・梅」のように価格を3段階に分けると、中価格帯以上のメニューを選ぶ確率が高まる。

このように、メニューの幅を広げて「選ばせる余地」を生み出し、自然な客単価アップにつなげていきましょう。

提案力が弱く、価値が伝わっていない

メニューやサービスの魅力が伝わらなければ、顧客にとっては「どれも同じ」に見えてしまいます。いくら高単価な施術を用意していても、その価値が十分に伝わっていなければ選ばれないでしょう。

特にアフターケア商品や、目元ケアなどの追加メニューの提案が不足していると、顧客は必要性に気づかないまま基本メニューだけで帰ってしまうケースも珍しくありません。これではせっかくの単価アップのチャンスが台無しです。

客単価を高めるには、「伝える力」が欠かせません。施術内容の特徴や価値をしっかり言語化し、顧客にとってのメリットと結びつけた提案ができれば、自然な単価アップが実現できます。

価格競争に巻き込まれている

安さだけを武器にすると、価格に敏感な顧客ばかりが集まり、結果的に利益を圧迫するリスクが高まります。

特に、「次回予約割引」や「誕生日割引」といった定番の値下げ施策を漫然と続けないようにしてください。客層が偏り、リピート率の低下やブランド価値の毀損にもつながります。

価格で勝負するのではなく、付加価値を磨きましょう。

例えば、アイブロウとのセットメニューや、丁寧なカウンセリングなど、価格以外の魅力を伝える工夫が必要です。

どうしても値引きをする場合、売上が少ない平日の昼間や、閑散期限定で実施するなどして、戦略的な値引きを行いましょう。「価値に対して適正価格を払ってもらう」サロンづくりが、長期的な客単価アップの鍵になります。

リピート施策が不十分で、継続来店がない

新規集客に力を入れていても、既存顧客のリピートがなければ、客単価は安定しません。継続来店を促すためには、信頼関係の構築と高品質なサービスを提供しましょう。

まず、以下のような施術前の丁寧なカウンセリングや、顧客の希望に応じた提案力が不可欠です。

目に左右差がある方を例に挙げて説明をしてみます。このケースでは、『私はもともと左右差があるから、両方同じにならないだろうな…』と思っているお客さまが、多いです。

そして、アイデザイナーが『もしかして、右目が気になっています?』と聞いてしまうと、お客さまは『わざわざ言わないでほしいのにな…』と感じてしまうかもしれません。そこで、お客さまの空気感を察知しながら『どこか、もう少し上げたいところとかありますか?』と聞いてみると、『実は…』と打ち明けてくれることもあります。こちらがある程度先回りをして、質問を投げかけることが大切ですね」

引用:モアリジョブ|Looper&.. アイデザイナー mizhoさん 

このように、相手の気持ちに寄り添った提案やフォローができるかどうかが、リピート率の鍵を握ります。

それに加えて、施術後のフォローやホームケアの提案など、「また来たい」と思ってもらえる設計も必要です。ポイント制度や誕生日特典といったインセンティブの導入も含め、「通い続けたい」と思われる関係づくりを目指しましょう。

サービス品質が価格に見合っていない

施術の質や接客、空間づくりといったトータルのサービス品質が価格に見合っていないと、顧客は高単価のメニューに魅力を感じにくくなります。

結果として、「安い方でいい」と判断され、サロンの価値が十分に伝わりません。

まず、施術前のカウンセリングでは、顧客のライフスタイルや希望を丁寧に聞き取りましょう。その上で、施術内容や使用する素材についてしっかり説明できると、安心感と納得感を与えられます。

また、スタッフの技術向上も欠かせません。

株式会社アイラッシュガレージが運営するBeautéの「長く通えるサロンの条件」というアンケートでは、料金よりも技術力の高さを求める声のほうが多いという結果が出ていました。

これを見るだけでも、マツエクサロンを利用する顧客の多くが、技術力を重視しているのがわかります。

▼あなたが考える「長く通えるサロン」の条件に、ランキングをつけてください。 

2_利用者に「長く通えるサロンの条件」を聞いたアンケート

トレンドに合わせた技術の習得や、定期的な研修によるスキルアップを通じて、継続的な高品質な施術の提供が求められます。

さらに、アフターケアの提案や施術後のフォロー、快適な空間づくりも大切です。

このように、様々な施策によって価格に見合ったサービスが提供できていれば、顧客はその価値を感じ、高単価メニューにも自然と手が伸びるようになります。

マツエクサロンの売上が決まる3つの重要指標

マツエクサロンの売上を安定的に伸ばすには、以下の3つの指標をバランスよく高めていきましょう。

  • 客単価
  • 来客数
  • 来店頻度

どれかひとつだけを強化しても、大きな売上アップにはつながりにくいため、全体を見渡して戦略を立ててください。

以下では、それぞれの指標が売上にどう影響するのかをわかりやすく解説しながら、具体的な改善策についてもご紹介していきます。

客単価

マツエクサロンの売上を左右する最も基本的な指標が「客単価」です。これは「1人あたりが1回の来店で支払う平均金額」のことで、以下が計算式となります。

「客単価=売上総額 ÷ 来店人数」

例えば、月の売上が60万円、来店人数が100人だった場合、客単価は6,000円です。 仮に客数が同じであっても、客単価が上がれば売上を確実に高められます。5,000円から6,000円に上がれば、それだけで売上は20%増える計算です。

とはいえ、単に値上げをしてしまうと、顧客離れのリスクも伴うため注意しましょう。

実際、ホットペッパービューティーアカデミーの調査では、「サロン選びの決め手」として「料金がリーズナブルだから」と答えた人が29.3%にものぼります。

だからこそ、単価アップには「納得感のある付加価値」が不可欠です。例えば、以下のようなお客さまにとって「嬉しい」提案ができれば、無理なく単価アップができます。

  • まつ毛パーマやアイブロウとのセットメニュー化
  • 目元パックやカラーエクステなどのオプション提案
  • 自宅でのケアに役立つまつ毛美容液やクレンジング商材の販売

価格以上の価値を感じてもらえれば、リピーターにもつながりやすくなります。サロン全体のサービス設計を見直して、自然な単価アップを実現しましょう。

来客数

売上を構成する要素のひとつが「来客数」です。客単価が高くても、来店する顧客が少なければ売上は伸び悩んでしまいます。

そのため、来客数の増加はサロン経営において欠かせません。

来客数には「新規顧客」と「リピーター」の両方の視点が必要です。新規顧客を増やすには、以下のような方法を活用しましょう。

  • SNSなどのインターネット集客を活用する
  • 紹介プログラムを導入する
  • チラシやポスティングを配布する など

顧客の声やビフォーアフター写真を発信できれば、来店のきっかけづくりがよりスムーズになります。

一方、リピーターを維持するには、再来店しやすい仕組みづくりも必要です。

  • 次回予約を促進させるキャンペーンの実施
  • LINEを使った継続的なフォローアップ
  • 紹介キャンペーンによる再来店のきっかけ作り など

このような小さな工夫の積み重ねが、安定した来客数の確保と売上アップにつながっていきます。

来店頻度

「来店頻度」は、売上に大きな影響を与えるにもかかわらず、意外と見落とされがちな指標です。

例えば、1回あたりの客単価が6,000円の顧客が、月1回から2ヶ月に1回の来店に変わった場合、年間売上は72,000円から36,000円に半減してしまいます。つまり、来店頻度の維持だけでも、売上のキープや向上が可能です。

頻度を保つために大切なのが、次回予約の導線づくりです。施術後すぐに「次は○月頃がベストですよ」と自然に提案できると、継続利用の習慣化につながります。

また、「通いやすさ」も頻度を左右する要素です。

ホットペッパービューティーアカデミーのサロンの継続理由を聞いたアンケート調査では、「ネット予約」や「自宅から近い距離にある」と答えた人が大半でした。継続利用の習慣化には、通いやすさの重要性が理解できるでしょう。

サロンの継続理由

割合

ネット予約できる

41.6%

料金がリーズナブル

16.1%

自宅から近い

13.4%

スタッフの技術が高い

12.3%

予約が取りやすい

11.8%

さらに、信頼関係の構築も欠かせません。リマインドメッセージや、季節の挨拶などのちょっとしたやりとりが、顧客との距離を縮めるきっかけになります。

こうした細やかなフォローや提案の積み重ねこそが、来店頻度の安定につながり、結果的に年間売上を底上げする要因となるでしょう。

マツエクサロンの客単価を上げる基本施策

客単価を上げるには、単に料金を引き上げるのではなく、「価格以上の価値を提供できているか」が鍵になります。そのためには、以下の基本施策が必要です。

  • 高単価メニューの導入
  • 同時施術やセット提案
  • ホームケア商品の物販
  • 提案力の強化
  • 顧客満足度の向上

以下では、それぞれがどのように客単価アップに直結するのかをわかりやすく解説していきます。

高単価メニューの導入で「選ばれる価値」をつくる

単価アップを目指すうえで、最も即効性があるのが高単価メニューの導入です。ただし、価格を上げるだけが目的ではありません。「それでも選びたい」と思ってもらえる価値づくりが前提となります。

そこで重要になるのが、サロン独自の魅力を盛り込んだメニューです。以下のような要素を取り入れることで、他店との差別化が図れます。

  • バインドロックやパーフェクトラッシュなど、最新技術の導入
  • アイライン効果が得られる特殊デザインの提案
  • プレミアム素材を使用した、持ちの良い施術の提供

こうした高単価メニューは、単なる技術力だけでなく、「自分へのご褒美」や「特別感」といった感情にも訴えることができます。

価格に見合った満足度を提供しやすくなるため、積極的に取り入れてみましょう。「ここでしか受けられない価値がある」と感じてもらえるポジションの確立が重要です。

だからこそ、価格だけで比較されるのではなく、「選ばれる理由」が明確なサロンづくりを意識しましょう。これこそが、無理なく客単価を引き上げるための第一歩です。

同時施術やセット提案で来店1回の単価を上げる

来店1回の価値を高めるには、マツエクと相性の良い施術を組み合わせたセットメニューの提案をしてみましょう。

忙しい顧客にとっても時短になり、満足度と客単価を同時に高められます。

  • アイブロウメニュー:眉も整えて目元全体を美しく演出
  • アイシャンプー:まつ毛の根元を清潔に保ちモチも改善
  • 目元エステ:リラックスしながら目元ケアができる
  • ネイル施術:時短でトータルビューティーが叶う

これらのメニューは、単価を上げるだけでなく、顧客満足度の向上にもつながります。

ただし、単にメニューを用意するだけでなく、「どう伝えるか」「どう勧めるか」も同じくらい重要です。

  • カウンセリングで提案の糸口を探す:事前に悩みを聞き、最適な提案を用意
  • 初回キャンペーンで試しやすく:特別価格で同時施術を体験してもらう
  • 施術中に自然な声かけをする:押し売りにならないタイミングが鍵
  • 施術後のホームケアも忘れず提案:次回来店や商品購入のきっかけになる

複数メニューの組み合わせで得られる「価値」をしっかり伝えられれば、自然と1回あたりの支出は増加します。無理なく客単価を底上げできる導線として活用していきましょう。

ホームケア商品の物販で「施術後の価値」を継続させる

客単価を高めたいなら、施術が終わった後も価値を感じてもらう工夫も欠かせません。その手段として有効なのが、ホームケア商品の販売です。

マツエクサロンでは、以下のようなケア商品の販売で、顧客が自宅でも「サロンの仕上がり」をキープしやすくなります。

  • まつ毛美容液
  • アイシャンプー
  • クレンジング など

とはいえ、ただ商品を並べておくだけでは売上にはつながりません。以下のような提案や接客の工夫をしましょう。

  • ニーズを聞き出す:悩みに合わせて最適な商品を提案
  • 必要性を具体的に伝える:使用後の変化や利点をわかりやすく説明
  • 施術中にさりげなく提案:自然なタイミングで商品紹介につなげる
  • アフターフォローを行う:使用感の確認や再提案でリピートにつなげる

こうした丁寧な提案は、単なる商品販売を超えて「顧客との信頼関係づくり」にもつなげられるでしょう。実際に、施術と連動させた商品販売を成功させている事例もあります。

まつ毛の状態やライフスタイルにあわせてお客さまが自宅でできるマッサージなどをご紹介し、一緒にまつ毛を育てる意識も持つようにしています。そうすることでまつ毛の美容効果を実感でき、リピートや店販にもつながっていますね。 

引用:モアリジョブ|INFINIC オーナー兼アイデザイナー 小野寺みおさん 

ただ店販は売上アップのチャンスである一方、やり方を誤ると逆効果になってしまうケースも少なくありません。特に、次のような失敗には注意してください。

  • 自分目線の提案:売上優先の押しつけは信頼を損なう原因につながる。
  • 説明不足のまま販売:使用法や効果が伝わらなければ購入につながらない。
  • 強引なセールス:無理な勧誘は顧客離れのきっかけになることもある。

ホームケア商品は、施術後の価値を「自宅でも継続できる体験」として届けられる強力な手段です。正しい提案とフォローを意識しながら、客単価アップにうまく活用していきましょう。

提案力を高めて「価格以上の納得感」を与える

マツエクサロンで客単価を引き上げるには、メニュー内容そのものよりも、「そのメニューがなぜ必要なのか」を伝える力も必要です。

どれだけ良い施術や商品を用意しても、それが顧客にとって必要だと納得してもらえなければ、選ばれる可能性はほぼありません。

「自然な提案」を行うためには、以下の工夫が効果的です。

  • カウンセリングの充実:ニーズや生活スタイルを丁寧にヒアリング
  • 具体的な提案:悩みに応じたメニューや商品を明確に提案
  • 自然な会話の流れ:押し売りではなく、雑談の延長線上で伝える

顧客が「自分のことをわかってくれている」と感じた場合、はじめて価格以上の納得感が生まれます。これは信頼にもつながり、継続的な来店や物販の購入にもつながるでしょう。

顧客満足度の向上でリピート&単価アップを狙う

どれだけ魅力的なメニューを用意しても、顧客が満足しなければリピートにはつながりません。

マツエクサロンの売上を安定させ、客単価を無理なく高めるためには、「また来たい」と感じてもらえる満足度の高い体験が必要です。

顧客満足度の向上には、施術の技術力だけでなく、カウンセリングや接客、施術後のフォローに至るまで、トータルでの心配りが欠かせません。

実際に満足度が上がると、次のような好循環が生まれます。

  • リピート率の向上:満足した顧客は再来店しやすくなる。
  • 口コミでの新規獲得:顧客の声が新たな集客チャネルになりやすくなる。
  • 高単価メニューの選択:信頼があると、高額メニューの提案も受け入れられやすくなる。
  • 物販の成約率アップ:施術に満足しているからこそ、ケア商品の購入にも前向きになる。

また、定期的なフォローや誕生日特典などで信頼関係を育てる工夫も効果的です。信頼関係が深まるほど、顧客は価格ではなく「体験の質」でサロンを選ぶようになります。

このように、サロンの価値を高めるという視点を持って、顧客満足を戦略的に設計してください。

客単価アップを支えるマツエクサロンのスタッフ教育

マツエクサロンで安定した売上を確保するには、単にメニューや価格を見直すだけでなく、スタッフのスキルアップが必要です。

なかでも、以下の3つは、客単価を押し上げるための重要な柱となります。

  • 提案力
  • ヒアリング力
  • 技術力

こうしたスキルを育てるためには、日々の研修やフィードバックの仕組みづくりも重要です。

サロン全体で教育環境を整えておくと、スタッフ一人ひとりの成長が、結果的にサロンの売上と信頼を高める土台となります。

提案力を向上させる方法

顧客への提案力の高さは、客単価の向上に直接結びつきます。

単価アップを実現するには、顧客自身が「自分にとって必要だ」「試してみたい」と感じるような、価値ある提案ができるかどうかが重要です。そのためには、スタッフ一人ひとりの提案スキルの向上が欠かせません。

具体的には、以下の3つのポイントを意識してスキルアップを図りましょう。

  • 顧客のニーズを理解する:施術前のカウンセリングで、希望のデザインや悩みを丁寧にヒアリングし、ニーズに合った提案を行う。
  • トレンドを把握する:新しい技術や人気のデザインなど、業界の最新情報を常にインプットし、提案の幅を広げる。
  • オプションメニューを提案する:まつげ美容液やアイブロウメニューなど、追加で受けたいと思えるオプションを自然な流れで提案する。

これらのポイントを踏まえ、顧客一人ひとりの状況に合わせた提案を心がけましょう。

なぜなら、顧客が「イメージ通りの仕上がり」を強く求めていることが、データにも表れているからです。

株式会社 ROIが運営するファンくるでの、「美容師に求めるもの」に関してのアンケート調査では、約3人に1人の人が「イメージ通りの仕上がりにしてくれる」と答えていました。

3_サロンを使っているユーザーが「美容師に求めるもの」に関して聞いたアンケート調査

このように、顧客のニーズに基づいた根拠のある提案は、押しつけ感がなくなり、納得して選んでもらえます。

結果として、顧客満足度と客単価の両方を高めることにつながるでしょう。

ヒアリング力を高める方法

ヒアリング力は、マツエクサロンにおける接客品質の要とも言えるスキルです。顧客の声にしっかりと耳を傾けられると、ニーズに合った提案ができ、結果として客単価やリピート率の向上につながります。

まず取り組みたいのは、カウンセリングの質の見直しです。施術前にはチェックシートなどを活用し、顧客の要望や生活スタイル、過去の施術経験を具体的に聞き出しておきましょう。

株式会社アイラッシュガレージの「長く通えるサロンの条件」についてのアンケートでは、2人に1人以上の人が「カウンセリングが丁寧」であると答えていました。顧客はニーズに合った提案を欲しているのがわかります。

▼長く通えるサロンの条件のアンケート 

4_長く通えるサロンの条件について聞いたアンケート

言葉にしにくい悩みにも気づけるよう、観察力と共感力を意識しましょう。

また、施術後にも「アフターカウンセリング」の時間を設けることで、満足度の確認と次回の提案がスムーズに行えます。たとえば「仕上がりはいかがでしたか?」「次回は少しボリュームを増やしてみてもいいかもしれませんね」といった一言が、自然なリピート導線をつくるきっかけになります。

さらに、フィードバックを取り入れる習慣も重要です。LINEやアンケートなどで寄せられた意見を蓄積し、スタッフ全員で共有して改善につなげましょう。

このような小さな聞き取りの積み重ねが、客単価の向上に大きな差を生み出します。

技術力を高める方法

マツエクサロンの客単価を上げるうえで、スタッフの「技術力向上」は欠かせません。施術のクオリティが高ければ、顧客は価格に納得しやすくなり、リピートやオプションの利用も自然と増えていきます。

そのためには、まず定期的な技術研修の実施が効果的です。新しい技術やトレンドを学ぶ場を設けることで、スタッフのモチベーションも保ちやすくなります。一部の大手マツエクサロンでは、新人育成に注力するために研修センターを設けるなど、技術力向上の重要性を強く意識しています。

また、バインドロックやフラットラッシュなど、話題の技術を取り入れるのも忘れてはいけません。

さらに、実践を通じたスキル強化も行いましょう。日々の施術を通して経験を積み、先輩スタッフからのフィードバックを受けることで、より確実に技術が定着していきます。

技術力が高まれば、それに見合った価格でサービスを提供でき、無理のない単価アップが実現可能です。スタッフ一人ひとりの成長が、サロン全体の価値を押し上げていきます。

客単価アップに向けたスタッフ採用

マツエクサロンで客単価を安定して伸ばすためには、「売上につながる人材」を採用しましょう。技術力や接客力、販売力といったスキルはもちろん、提案力や育成力といったプラスαの要素を持つ人材は、サロンの成長に直結します。

採用時点でこれらの要素を見極めておくと、教育コストを抑えつつ、早期に戦力化できるのも大きなメリットです。単なる技術者ではなく、売上に貢献できる「戦略的なスタッフ採用」が、長期的な客単価アップを支える鍵になります。

なお、効率よく希望する人材を採用したいと思っている場合は、無料でダウンロードできる以下の資料を参考にしてください。

客単価に貢献できる技術・接客スキルのある人材の採用

客単価アップに貢献できる人材を採用するには、「技術力」だけでなく「接客力」や「提案力」も重視しましょう。

採用時の実技試験では、スピードや持ちの良さに加え、「施術後の声かけ」や「顧客への気持ちを引き出すヒアリング力」もチェックしてください。

接客力は、ロールプレイや過去のエピソードを通じて提案力を見ることが大切です。また、過去の指名率や店販実績、追加メニューの比率などを数値で確認すれば、採用後の売上貢献がイメージしやすくなるでしょう。

売れるスタッフを見極められると、教育コストを抑えつつ、客単価アップを実現しやすくなります。

スタッフ育成まで担える人材の採用

客単価アップを長期的に支えるには、技術力だけでなく「育成力のある人材」の採用も欠かせません。

重要なのは、「教えられる人」ではなく「教えたくなる人」です。面接では、後輩指導の経験や育成時に重視している内容を把握できると、育成に対してポジティブか判断しやすくなります。

さらに、技術を言語化して伝えられるか、チームで学びを広げる意識があるかもチェックしましょう。「どんな後輩を育てたいか」といった質問を通じて、「人を育てる覚悟」がある人かを見極めるのも重要です。

商品販売を取り入れて客単価アップを狙う

施術だけでなく、ホームケア商品の販売も売上アップの大きな柱になります。実際、まつげ美容液や専用クレンジングなどは、マツエクの仕上がりを長持ちさせるアイテムとしてニーズが高く、提案次第で自然に単価を高められるでしょう。

とはいえ、ただ商品を並べるだけでは意味がありません。顧客の悩みに寄り添った提案や、信頼性のあるアイテムの選定、スタッフの知識力などが鍵を握ります。

ここからは、売れやすいアイテムの一例や、成功につながる提案方法などを詳しく紹介するので、参考にしてください。

売れやすいアイテムの一例

物販は、客単価を効果的に引き上げる有力な手段です。成功の鍵は、顧客が「欲しい」と感じる、売れやすいアイテムを戦略的に導入することにあります。

どのような商品がマツエクサロンの物販に適しているのでしょうか? 基本は、顧客がサロンで得た「キレイ」を自宅でも維持・サポートできるアイテムです。

その代表格と言えるのがまつ毛美容液です。 実際に、ホットペッパービューティーアカデミーの調査では、まつ毛美容液が最も購入される商品だったとわかっています。

▼1年以内に購入した店販は?

5_1年以内に購入した店販は何か聞いたアンケート調査

施術効果を高め、まつ毛の健康をサポートする美容液は、顧客にとっても関心が高いアイテムといえるでしょう。

その他、同調査ではアイライナーやマスカラなどのアイメイク用品も比較的人気があります。サロンのコンセプトやターゲット層に合わせて、これらのアイテムの導入も検討してみましょう。

これらの商品を提案する際は、単に商品を説明するだけでなく、「サロンの美しい仕上がりが長持ちしますよ」「ご自宅でのケアで、より健康で魅力的なまつ毛を保てます」といった、具体的なメリットを伝えましょう。

顧客の「キレイが続く」体験をサポートできれば、物販は自然な形で客単価アップに貢献できます。

成功しやすい提案方法

「売り込み」ではなく「丁寧な提案」こそが、商品販売を通じて客単価アップを図る重要なポイントです。

特に、美容意識の高い顧客層に対しては、納得感のあるアプローチをしましょう。以下のような提案方法は、特に成功しやすいといわれています。

  • 顧客のニーズを理解する:まつげの悩みに合った商品を提案する。
  • 実際の使用感を伝える:スタッフや他の顧客の感想を共有する。
  • デモンストレーションを行う:商品をその場で試し、使用感を伝える。

これらの工夫により、商品販売が自然な接客の一部となり、顧客満足度を高めながら客単価アップにもつなげられます。

販売戦略の見直し

物販による客単価アップを図るには、扱う商品の質だけでなく、販売戦略の見直しも欠かせません。

例えば、オリジナル商品などのサロンでしか手に入らない専売品の導入は、その特別感から顧客の購買意欲を高める有効な戦略といえるでしょう。

ただし、単に商品を置くだけでなく、その価値を顧客にしっかりと伝え、納得して購入していただくための工夫が求められます。

実際に、確かな技術と丁寧な情報提供との組み合わせが、サロン独自の商品の購入につながっている事例も見られます。

『Le rond』では合理的生産性に基づいた技術で確実に効果を出し、お帰りになられた後の簡単なケア方法までお話するため、多くの方が必然的にオリジナル商品を購入してくださいます。 

引用:モアリジョブ|Le rond CEO 山本雄紀さん

このように、サロンの技術や専門知識に裏付けられた専売品は、適切なケア方法などの情報提供とセットで提案すれば、「ここでしか得られない価値」として顧客に認識されやすくなるはずです。

もちろん、季節のイベントに合わせたキャンペーンを実施し、「今だけ」という限定感を演出するのも、購入を後押しする有効なアプローチといえます。

そして、これらの戦略を成功させる上で根幹となるのが、スタッフ自身の商品知識と自信を持った提案力に他なりません。

顧客にとって価値ある情報と結びついた提案は、「押し売り」ではなく「納得感のある購入」体験を生み出し、自然な形で客単価の底上げと売上の安定化に貢献するでしょう。

リピート率を意識して長期的に客単価を高める方法

サロンの売上安定・向上のためには、リピート率アップが不可欠です。顧客がファンになれば信頼関係が深まり、高単価メニュー提案や店販購入にもつながりやすくなります。

結果として、長期的な客単価向上を実現できるでしょう。

では、どうすればリピート率と客単価を共に高められるのでしょうか?以下の3つの視点から、具体的な方法を詳しく解説します。

  • 予約管理の最適化
  • LINE活用のポイント
  • 再来店促進の工夫

顧客との絆を育みながら売上を伸ばすヒントを、ぜひ見つけてください。

予約管理で客単価の向上を狙う

予約管理は、顧客の利便性を高め、スムーズな再来店を促すための基本的な仕組みです。

これを単なるスケジュール管理に留めず、戦略的に活用できれば、顧客満足度を高め、長期的な客単価向上につなげられます。

具体的には、以下の点を工夫しましょう。

  • 顧客情報の管理・活用で満足度と単価を向上:履歴や好みを記録し個別提案。満足度と信頼を高め単価アップへ。
  • オンライン予約システムで利便性向上と機会損失防止:24時間予約で利便性向上。機会損失を防ぎ業務効率化にも。

このように、予約管理を戦略的に活用できれば、顧客との良好な関係を築き、リピート利用を促進する上で非常に有効です。

顧客情報の管理やオンライン予約などを効果的に運用し、顧客満足度と業務効率を高めることで、長期的な客単価の向上を目指しましょう。

自店の規模や客層に合った予約管理方法やシステム導入を検討してみてはいかがでしょうか。

LINEの配信で客単価の向上狙う

今や多くの人が日常的に利用しているLINEは、サロンと顧客をつなぐ強力なコミュニケーションツールです。

LINE公式アカウントなどを活用すれば、顧客との関係性を深め、リピート率を高めるだけでなく、客単価向上のための施策も展開しやすくなるでしょう。

以下では、LINEを活用してリピート率と客単価を高めるための具体的な方法を3つのポイントに絞って解説します。

  • 定期的なメッセージ配信:情報発信やフォローで関係維持。商品販売の促進で客単価アップも期待できる。
  • クーポンや特典の提供:来店促進や休眠掘り起こしに。条件付きで客単価UPも狙う。
  • 顧客からのフィードバックを活用:声を収集しサービス改善。信頼関係を深めファン化を促進。

これらの施策を効果的に実践するための、LINE公式アカウントの具体的な始め方や、成果につながる運用のコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

LINEは、顧客とのダイレクトなコミュニケーションを可能にし、関係性を深めるための強力なツールです。

定期的な情報発信、効果的なクーポン提供、そして顧客の声の活用を通じて、リピート率の向上と客単価アップの両方を実現しましょう。

継続的な運用と分析・改善が、LINE活用の効果を最大化する鍵となります。

再来店促進のために工夫する

顧客が再来店していただけるのは、一度目の施術や接客に満足し、少なからず信頼を寄せてくれている証拠です。

この貴重な信頼関係は、さらなる関係を深め、客単価を高める絶好のチャンスといえるでしょう。

以下では、顧客に「また来たい」と思っていただけるような再来店促進の工夫について解説しています。

  • アフターフォローの充実:施術後の丁寧なケア方法や、顧客に合った次回の提案が重要。
  • ポイントカードや会員制度の導入:お得感や特典で再来店を促進し、顧客のロイヤリティを高める。
  • 特別な体験の提供:雰囲気や接客で差別化。心地よい体験が来店意欲を高める。

顧客一人ひとりに寄り添ったアフターフォローや、リピートしたくなる仕組み、そして心地よいと感じる特別な体験を提供できれば、サロンのファンになっていきます。

このような顧客との強いつながりこそが、安定したリピート率と長期的な客単価向上を実現する基盤となるでしょう。

マツエクサロンで単価アップを目指す際の注意点

客単価アップは、マツエクサロンの収益向上や成長にとって重要な施策です。

しかし、そのメリットばかりに目を向けて安易に進めると、思わぬ落とし穴にはまる可能性もあります。値上げやサービス変更の仕方によっては、かえって顧客の信頼を損ない、長期的な経営に影響を与えかねません。

単価アップを目指す際に特に注意すべきポイントとして、以下の2つの大きなリスクに焦点を当てます。

  • 顧客離れ
  • 顧客満足度低下

それぞれの原因を理解し、適切な対策を講じることが、単価アップ施策を成功させるための鍵です。

リスクを賢く回避し、顧客との良好な関係を維持しながら収益性を高めるための注意点を見ていきましょう。

顧客離れのリスク

客単価アップを目指す施策は、売上向上につながる一方で、顧客離れのリスクも伴います。特に注意すべきは価格設定とサービス品質です。

顧客が価値を感じられない急な値上げや、価格に見合わないサービス品質の低下は、顧客が離れる大きな原因となります。魅力的な競合サロンへ流れてしまう可能性も考慮しなければなりません。

このリスクを最小限に抑えつつ単価アップを実現するには、顧客への丁寧な事前説明とコミュニケーションが不可欠です。

値上げする際は、価格以上の価値を感じていただけるよう、技術や接客、空間づくりといったサービス全体の質を向上させましょう。

リピート施策の強化や競合分析による差別化も同時に進めることが、顧客離れを防ぎながら単価アップを成功させる鍵となります。

顧客満足度低下のリスク

客単価アップをする際には、顧客満足度の低下を招くリスクもはらんでいます。

顧客が支払う金額が上がるほど、サービスへの期待値も高くなるものです。この期待に応えられない場合や、価格変更に関するコミュニケーションが不足していると、不満や不信感につながりかねません。

また、いつも同じメニューばかりで代わり映えしないといったマンネリ化も満足度低下の一因です。単価を上げつつ満足度を維持・向上させるには、まず価格に見合う価値を提供しましょう。

技術や接客の質を高めるのはもちろん、魅力的な新メニュー開発も重要となります。

価格変更時は丁寧な説明を心がけ、顧客の声をサービス改善に活かす姿勢も大切です。充実したアフターケアで安心感を提供できれば、満足度向上につながるでしょう。

まとめ

本記事では、マツエクサロン経営における重要課題「客単価アップ」について、平均単価の考え方から具体的な施策、スタッフ育成、注意点まで多角的に解説しました。

客単価アップは単なる値上げではなく、サロンの価値を高め、顧客との関係性を深める経営戦略そのものです。

以下は、成功の鍵となるポイントです。

  • 価値に基づいた価格設定: 強みを反映した価格で価値競争へ。相場に惑わされない。
  • 多角的な単価アップ施策: 高単価メニュー・物販・セット提案等を戦略的に組み合わせる。
  • リピート率向上との連動: 信頼関係を築きファン化を促進。長期的な単価向上へつなげる。
  • スタッフの育成と採用: 提案力・技術力向上の教育は必須。売上に貢献できる人材を。
  • リスク管理と対策: 顧客離れ・満足度低下に注意。丁寧な説明と価値提供で回避する。

客単価アップは、日々の改善と挑戦の先にあります。本記事を参考に強みや課題を見つめ直し、顧客に選ばれ、長く愛されるサロンを目指しましょう。

関 慎一郎(Seki Shinichiro) プロフィール画像
執筆者情報
関 慎一郎(Seki Shinichiro)
美容師として8年間サロンワークを経験。その後、現場の声を活かしながら、Webマーケティングによる集客戦略の立案、補助金制度を活用した資金繰りの改善などに取り組み、創業40年以上の老舗美容室の経営に携わる。Bizリジョブ編集部では、現場と経営の両方を経験した視点から、美容サロンが抱える採用や集客などの課題解決に貢献できるよう、リアルで実践的な情報を発信。