美容師求人に苦戦している美容室は、これからの採用活動に注意が必要です。
厚生労働省によると、令和5年度の美容師の有効求人倍率は6.1倍にも上りました(令和5年度時点)。業界全体の平均は1.31倍なので、それと比較しても高いことがわかります(※1)。
有効求人倍率が高いと多くの企業が一人の人材を取り合っていることになります。そのため、他業種に比べて有効求人倍率が高い美容師は、比較的人手不足が発生しやすい職種と考えられます。
そのため求人票の書き方を工夫して、より多くの職を求める美容師に自社で働く魅力を伝えることが重要です。とくに仕事内容の書き方を工夫することは、求職者の関心を惹きつけるうえで有効です。
山形労働局のアンケート結果では、仕事内容を重要視する労働者が約半数を占めており、仕事内容の書き方によって採用に大きな影響が出ることが予想されます。
本記事では、人手不足に悩む美容室の採用担当の方のために、効果的な仕事内容の書き方について解説します。
※1 一般職業紹介状況(令和5年12月分及び令和5年分)について|厚生労働省
美容師の求人票に仕事内容の詳細が求められる理由
リクナビNEXT の「求人情報等、企業に開示してほしい情報」アンケートの中で、「配属される職場の具体的な仕事内容やミッション」が65.1%となっています。
求職者と企業との間で仕事内容に対する認識を一致させるためにも、企業側は仕事内容を求人票で具体的に示すことが重要です。
美容師業界でも同様で、仕事内容を明確に記載しないと離職の原因になり、美容師不足の解消には繋がりません。仕事内容がはっきり把握できていない状態で美容師が働くと、モチベーションが低下しやすいためです。
具体的な仕事内容を明記できれば、双方の仕事に対する期待度が一致し、離職しにくい良い人材が増えていくでしょう。
私も美容師アシスタントをしていたことがあります、自分の場合3ヶ月で辞めました。
私の行っていたところは何もさせて貰えずお茶出しや床を掃除したり挨拶したりそんなことしかさせてもらえず、周りの友達はカラーしてたりシャンプーしてたりでどんどん進んでいるのに自分は何も出来ない、この先ここに居続けても成長できないんだろうと思い辞める決意をしました。
引用:Yahoo!知恵袋
仕事内容を具体的に書く際は、入社後の不安を軽減するため、明確なカリキュラムやキャリアプランを提示することが大切です。
例えば、「入社後は専用のカリキュラムに基づき、段階的にスキルアップができる環境を提供しています」といった内容を記載すれば、仕事内容が増えていく過程がイメージしやすくなります。
また、研修やサポート体制といった内容を書き加えれば、入社後の業務に対する安心感を与えられるでしょう。
仕事内容を作成する時に注意すべき法的ポイント
仕事内容を作成する時には、注意するべきポイントがあります。それは以下の法律を意識し、違法とならない書き方をする点です。
- 労働基準法:労働条件の最低基準を定めた法律
- 職業安定法:仕事内容や給与などを明確に記載すること
- 男女雇用機会均等法:性別で応募を制限しないこと
以上は労働者の権利を守るための法律で、守らずに仕事内容を作成すると、採用した社員が入社後にトラブルを起こすリスクが高まります。さらに、美容師を募集する際に美容師法も意識してください。
とくに美容師と理容師の業務内容の違いをあいまいにした状態で、求人票に仕事内容を記すと、採用した人材が次のような不満を抱える可能性があります。
去年から美容室で働いてるのですが、退職したいと考えております。理由は、求人内容には美容師と書いてあったのですが、いざ入社してみると理・美容室でした。
私は、美容師免許しか持っておらず、入社するまで、理容・美容室とは知りませんでした。
美容師なのにお顔そりまでさせられます。美容師はカミソリをあつかって良いのでしょうか?
引用:Yahoo!知恵袋
美容師法は、美容師免許を持った労働者の仕事の範囲を定めた法律です。それ以外の仕事内容を業務として任せると、違法となる可能性が高くなるため注意しましょう。
美容師での求人を出した場合、美容師免許の有無の確認が必須です。無免許で美容師業務を任せた場合、これも違法となります。
虚偽の仕事内容で入社させると違法
自社の労働条件をよく見せようと、虚偽の内容を記載してはいけません。募集時に記載した仕事内容と、実際の仕事内容に違いがあると職業安定法違反となります。正確な情報を提供し、美容師との信頼を築こうとする意識が重要です。
実際に職業安定法では、求人票に虚偽の情報を掲載した場合の罰則について次のように定められています。
第六十五条 次の各号のいずれかに該当するときは、その違反行為をした者は、これを六月以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
虚偽の広告をなし、又は虚偽の条件を提示して、職業紹介、労働者の募集、募集情報等提供若しくは労働者の供給を行い、又はこれらに従事したとき。
例えば、求人で「カラー専門店での業務」と記載があった場合、実際に複数店舗を展開するサロンでは、カットを含む一般的な美容室を運営しているケースがよくあります。
しかし、入社後にカット業務がある店舗に配属されると、カラー専門店で働くことを期待した美容師は不満を感じるかもしれません。カラー専門店での業務に魅力を感じる美容師も多いため、仕事内容を記載する際に注意しましょう。
もともと美容師を目指していたのですが、卒業後に就職したサロンでカットに難しさを感じて退職しました。「CASA COLOR」はカットをしなくていいカラー専門店なので、免許も活かせて、カットに向き合わなくていいところに惹かれました。
引用:モアリジョブ|「CASA COLOR」松尾薫さん
求職者が安心して求職活動できる環境を整えるため、令和4年に職業安定法が改正されました。
虚偽の仕事内容を記載すれば、一時的に求職者の関心を引くかもしれませんが、将来的には採用後のトラブルや悪評につながる恐れがあります。最終的に何の利益にも繋がらず、損をする行動となってしまうでしょう。
求職者との話し合いで仕事内容を変更することは問題なし
求人に記載した仕事内容を、入社後に変更すること自体に問題ありません。しかし、最初から仕事内容を変更するつもりで求人を出し、その行為に悪意があると判断されれば、職業安定法違反となる可能性があります。
そのため、仕事内容の変更が必要な場合は、事前に求職者としっかり話し合い、双方の合意を得て進めてください。合意の上での変更であれば、違法にはなりません。下記の流れを把握しておけば、法的トラブルは起きにくくなります。
- 仕事内容に魅力を感じた美容師から連絡が来る
- 面接後に、仕事内容の変更があることを相談する
- 美容師と合意が取れれば、雇用契約が成立する
- 労働条件通知書を作成し、美容師が確認後にサイン
特に大事なポイントは、労働条件通知書の作成です。
求人内容と実際の労働条件が異なったとしても、労働条件通知書にサインがあるのなら、お互いに合意の上で雇用契約が結ばれた証明となります。労働条件通知書を作成し、必ず採用した美容師に確認してもらいましょう。
美容師が魅力的に感じる仕事内容の書き方
以下を求人票の仕事内容に取り入れると、美容師に魅力的な印象を与えます。
- 業務量
- 人間関係
- お店の雰囲気
これらの内容は、就職先を探す美容師へのアピールに繋がります。さらに、わかりやすい言葉遣いや読みやすさも意識し、内容が伝わりやすい書き方をしましょう。
より具体的な書き方を以下で解説しています。美容師にとって魅力的な書き方を知りたい人は、参考にしてください。
業務量
美容師にとって魅力的な募集要項に仕上げるには、仕事内容の中に業務量について書き加えておきましょう。
山形労働力の「求人票の仕事の内容欄に詳しく記載してほしい内容」に関してのアンケートによると、「1日の具体的な業務量」について詳しく知りたい人が1,670人中の886人と、約2人に1人の割合でいました。
業務量とは、業務に対するタスクの量だけでなく、種類や仕事の範囲も含みます。美容師の仕事内容で例えると、お客様1人に対するかかる時間や、1日の施術に関する種類の割合も詳しく記載しましょう。
また、1日のお客様の来店数も記載しておくと、より業務量を把握しやすくなります。さらに、人材が足りない理由も記載すれば、何を求めて募集しているのかイメージしやすくなるでしょう。
人間関係
ホットペッパービューティーアカデミーの「美容サロン従事者が働くにあたって最も重要なこと」のアンケートでは、給与に次いで「働いているスタッフの人柄」が14.9%と比較的多く、美容師の求職者に注目されるポイントとなっています。
美容師業界ではチームワークが非常に重要なため、人間関係が良好な美容室は魅力的です。
――就職先としてBEKKU hair salonを選んだ理由は?
カットの技術が高かったからです。また、丁寧で親切な接客スタイルにも魅力を感じました。他にも、スタッフ同士の人間関係が良好だと感じたことも「入社をしたい」と思ったポイントです。
引用:モアリジョブ|ROOKIE’S FILE 川上航平さん
美容師は多くの人と接するため、職場の人間関係が良好だと、その分ストレスが軽減されます。
仕事内容の項目に「人間関係が良好」とだけ書くのではなく、具体的な事例を示し、求職者に安心感を与えましょう。例えば、以下のような書き方を参考に、仕事内容を見直してください。
- 定期的なミーティングでスタッフ間も良好です。
- お互いをサポートし合う環境が整っており、一緒に成長できる仲間を求めています。
- 新入社員にはメンターをつけ、人間関係のサポートも意識しています。
このように具体的な施策を提示すれば、職場環境の良さが伝わりやすくなり、求職者も安心して応募できるでしょう。
お店の雰囲気
株式会社イーグラント・コーポレーションのアンケートでは、美容師が職場を決める際、給与に次いで重視している点が「お店の雰囲気」となっており、251回答となっています。
美容師に関しても同様で、仕事内容の項目内に、お店の雰囲気を把握できる内容を書き入れましょう。
例えば、美容室の社風についても盛り込んでください。「スタッフ全員で協力してお客様をおもてなしするお店」といった書き方をすれば美容室全体に一体感があり、人間関係が良好で良いイメージを与えられます。
また、美容室の写真も掲載すれば、お店の雰囲気を直感的に伝えられます。写真を掲載する余地があるなら活用しましょう。
【職種・雇用形態別】仕事内容の書き方
美容師の仕事内容の書き方は、職種ごとに異なります。
- アシスタント
- スタイリスト
- フリーランス美容師
この3つの職種に応じた具体的な書き方を工夫すれば、求職者に対するアピールを効果的に行えます。それぞれの職種ごとに、どのような書き方をすればよいのか、以下で具体的に紹介します。
アシスタント
ホットペッパービューティーアカデミーの就職先を決める重要ポイントに関するアンケートでは、「社内研修制度が整っていること」と答えた美容専門学生が55.0%と、半数以上が社内研修制度を重視しています。
社内研修制度といっても様々で、美容師の不満につながるような研修を実施しても効果はありません。
ホットペッパービューティーアカデミーの「サロンを転職した理由」についてのアンケートでは、「束縛時間に関して不満があるから」と答えた美容師が19.3%と、約5人に1人もいました。研修を実施する場合は、業務時間内に行うと美容師の不満につながりにくくなるでしょう。
そこで所定労働時間内に社内研修を行っている場合は、その点を仕事内容に記載して、束縛時間が短い美容室だとアピールするのもひとつの手段です。
また労働基準法では、内容によっては研修が労働とみなされるケースがあります。その場合、時間外労働手当てが発生し、人件費が大きな負担となってしまうケースがあります。
研修・教育訓練への不参加について、就業規則で減給処分の対象とされていたり、不参加によって業務を行うことができなかったりするなど、事実上参加を強制されている場合には、研修・教育訓練であっても労働時間に該当します。
しかし、株式会社アライド・システムの「技術練習は業務時間に含まれていますか?」というアンケートでは、約半数の49.3%が「いいえ」と回答しています。
アシスタント美容師を募集する際には、他のサロンとの差別化を図るために、「社内研修制度は労働時間内に行っている」といった具体的な内容を記載すると、求職者にとって非常に魅力的に感じてもらえるでしょう。
これは、研修に対する負担を軽減し、スキルアップに安心して取り組める環境であることをアピールできるポイントとなります。
書き方のポイント
アシスタント美容師にとって魅力的な美容室だと感じてもらうためには、仕事内容の項目に社内研修制度や練習時間など、スキルアップを支援するカリキュラムの内容を盛り込みましょう。
具体的な研修スケジュールや個別の指導体制があることを示せば、より強い安心感をアピールでき、将来のキャリア形成に役立つ美容室としての魅力度を高められます。
株式会社セイファートのアンケートによれば、「美容師としてのスキルや能力をみがいていきたい」と答えた美容師の割合が55.6%と、2人に1人がスキルアップを希望しています。
▼美容師が求める能力
経験の浅いアシスタント美容師は覚える仕事が多いため、スキルアップを希望するケースは少なくありません。そのため、具体的な研修内容を記載すれば、魅力を感じるアシスタント美容師は増えるでしょう。
成功事例
具体的なカリキュラムや練習内容を記載すると、技術に自信がない美容師が応募を躊躇し、採用に悪影響だと不安に感じる採用担当者もいるかもしれません。
万人受けする書き方ではないかもしれませんが、明確なスキルアップの機会を提示すれば、意欲的な美容師を惹きつけられます。実際に、理想とする美容師が集まり、成功した事例もあるため、適切な人材を集めるための良い方法といえるでしょう。
詳しいレッスンプランや、現在のスタッフがステップアップした過程をホームページに細かく記載しています。他にも『レベルは高く、チェックは厳しいです』という、私の考え方が伝わる一文を載せていることも特徴ですね。
詳しく書いている理由は、就職活動をしている美容師が『自分に合っているサロンかどうか』がわかりやすいからです。この文章を読んで『技術にうるさそうで嫌だな』と感じる美容師はおそらく来ないと思います
引用:モアリジョブ|『MELLOW』オーナー 高木ワタルさん
仕事内容の書き方次第で、スキルアップを目指す志が高い美容師が集まりやすくなり、逆にそれ以外の美容師は集まりにくくなります。
具体的なカリキュラムや研修内容を明記することで、理想のアシスタント美容師を集めやすくなるため、このような工夫は効果的です。自分が求める人材を集めるためには、仕事内容の記載が大きな役割を果たすことを理解しておきましょう。
スタイリスト
スタイリスト美容師採用のために求人を出すのなら、仕事内容欄に「給与」に関して具体的に記載することをおすすめします。
給与を重視するスタイリストは多いため、仕事内容欄に給与の具体を紹介すると関心を惹きつけられるでしょう。
株式会社リジョブによる給与の満足度に関するアンケートによれば、現在の給与に対して、「やや不満」と感じる人と「かなり不満」と感じる人の合計の割合が約62%となっています。
特に、美容師歴9年以上のベテラン美容師が給与に不満を感じる割合が高いという傾向が見られます。
前職で給与に不満を抱えているスタイリスト美容師であれば、次の転職先では給与を重視する傾向が強くなると考えられます。
それを裏付けるように、株式会社イーグラント・コーポレーションの職場を決める重要ポイントに関するアンケートでは、「給与」だと答えた美容師が500人中の266回答となっています。
リジョブでは美容師の給与と転職の関連性について調査した資料を準備しました。下記から無料でダウンロードできますので、ぜひご覧ください。
書き方のポイント
上記で紹介したように、仕事内容の書き方において給与は非常に重要なポイントです。
特にスタイリスト美容師は高い技術力を持っているため、給与アップの仕組みと仕事内容を一緒に解説することで、より魅力的にアピールできます。
- キャリアパスによる給与アップ(例:トップスタイリスト昇進後に基本給10,000円アップ)
- 昇進による歩合給アップ(例:指名料の20%を給与として付与)
- 昇進による店販の歩合給アップ(例:店販歩合給が10%から15%にアップ)
具体的な給与アップの仕組みについては給与欄で説明し、仕事内容の項目では、キャリアパスに基づいた仕事内容と昇進による給与アップが期待できる点を簡潔に解説しましょう。
昇進とともに給与が上がることが明確であれば、スタイリスト美容師にとって魅力的な職場として映るでしょう。
成功事例
スタイリスト美容師の仕事内容を、一般的な美容業務に限定せず、他の働き方を含めて副業としての給与アップを成功させた事例があります。
それは、美容師がWebデザインの業務を手伝うことで売上を高めたケースです。これにより、お客様の来店が少ない時期でも安定した収入を得ることができ、美容師の給与アップが見込めます。
特に近年は写真や動画の編集、イラレやフォトショでのデザインなど、高い個人スキルを持つ方が増えています。そういった各々のスキルを仕事として活かせる場を作り、サロンワーク以外に時間の切り売りではない新たな生産の場を作れないか? そうして作った会社では、自サロンのスタッフだけでなく、共感してくださる他サロンの美容師さんにも外注として仕事を受けていただいたりしています。
引用: モアリジョブ|es, Group代表 上村コウイチさん
この取り組みによって、店舗の経営も安定し、店舗数の拡大にもつながるという良好な結果が出ています。
このように、美容室自体の売上の柱を増やすことで、スタイリスト美容師の給与アップに貢献するだけでなく、経営の安定にも寄与します。美容師にとっても入社後の安心材料となるため、これらのメリットを仕事内容に記載するのも効果的です。
フリーランス美容師
ボブログのアンケートによると、業務委託サロンで働くきっかけとして、70.6%の美容師が「自由に働きたいから」と答えています。
フリーランス美容師は業務委託契約であり、雇用契約とは異なります。オーナーとの交渉が直接でき、働き方に自由度が高いところが魅力です。仕事内容を記載する際には、制約を感じさせないよう注意してください。
また、給与面も重要です。フリーランス美容師は売上の一部が全て自分の報酬となるため、働くほど収入が増える仕組みも強調しましょう。
これらのポイントを反映させることで、より魅力的な求人となります。
フリーランス美容師といえども、様々な働き方があります。詳しく知りたい人は、以下の美容師の働き方に関する記事を参考にしてください。フリーランス美容師の求人内容を見直す良いきっかけになります。
書き方のポイント
フリーランス美容師を募集する際は、求人票の仕事内容欄は具体性を意識して業務内容を詳しく書きましょう。業務委託契約では、記載されていない業務については、美容師が希望する仕事内容を行わなくても報酬が発生するためです。
しかし、求人を出す際にすべての仕事内容を詳細に記載しすぎると、ルールに縛られた自由度の低い美容室だと思われる可能性があります。
「カットやカラー、パーマ」といった基本的な美容師業務を記載し、必要最低限の情報を示せば働くイメージがつきやすくなります。
ただし、他の業務委託美容室との差別化のために、集客支援や働くメリットについても触れておきましょう。
仕事内容に加えて、「集客サポートあり」や「自由な働き方ができる」など、美容室で働くメリットを明確に伝えられれば、フリーランス美容師にとっての魅力的な求人に仕上がります。
ビーブレイクシステムズのフリーランスになって苦労した内容がわかるアンケートでは、383票と約30%の人が「仕事の獲得が難しい」と答えています。
美容師も同様にフリーランスでの独立を果たしたのなら、集客で困るケースも少なくありません。
新規が今は月10人、紹介10人です。openの月は来店人数は50人位でしたその頃に比べて徐々には増えてはいるんですが、単価が安い割には新規が全然来ませんし先行き不安です。
引用:Yahoo!知恵袋
フリーランス美容師として働くメリットは、自由に働ける点ですが、集客も含めて美容業務以外の仕事も全て1人で活動しないといけません。その不安を取り除ける美容室だと認識させられると、採用が増える可能性があります。
成功事例
フリーランス美容師を採用する際には、安心感のある美容室だと認識してもらいましょう。
例えば、以下のAgu.グループでは過去に1000店舗以上を出店しており、オーナーも37名以上も排出している大手美容室です。美容師の業務委託契約も可能で、集客の支援を充実させています。
材料費などの諸経費を引きますが、歩合率は約65%で設計しています。指名やフリーで差はあるものの、大体それくらいのパーセンテージです。「Agu.」はおかげさまで新規集客が多いこともあって、ほかのサロンで指名があまりなく不安を抱えてきたスタイリストも、心配や不安なくお客さまを担当できるチャンスがあります。
引用:ホットペッパービューティーアカデミー|株式会社AB&Company 代表取締役 市瀬一浩さん
フリーランス美容師の不安を取り除くためにも、美容室の実績を具体的に記載し、他の美容室との差別化をアピールできれば採用にも変化が出てくるはずです。
まとめ
美容師求人で成果を上げるためには、次の仕事内容の書き方がポイントとなります。
- 違法な表現は避ける
- 具体的な仕事内容(業務量や人間関係、お店の雰囲気)を記載すること
- 職種(アシスタントやスタイリスト、フリーランス美容師)ごとに仕事内容の書き方を変える
上記のポイントを意識して、ただ仕事内容を羅列しただけの内容で求人を出さず、美容室の魅力が伝わる内容も書き加えておきましょう。
もし求人に自信がないオーナー様は、美容師の採用に強い人事担当者を見つけてみてください。
- 執筆者情報
- Bizリジョブ編集部