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求人広告の費用の相場とは?掲載料金の比較一覧表・費用対効果を高める活用方法も解説

求人広告の費用の相場とは?掲載料金の比較一覧表・費用対効果を高める活用方法も解説

求人広告は、自社が求める美容師を獲得するには欠かせないものです。しかし、求人広告を掲載するには費用がかかります。求人広告の掲載にあたり、以下のような悩みを抱えている企業がいるかもしれません。

「求人広告の費用相場を知りたい」
「採用活動に費用をかけたくない」
「効果的な求人媒体を選びたい」

この記事では、求人広告の概要や料金モデル、求人サイトを紹介するとともに、求人広告を選ぶポイントや求人広告を利用する際のポイントについて解説します。

求人広告とは?掲載するメリット・デメリット

求人広告とは、求人情報を掲載する媒体のことで、求職者から自社への応募を集めることを目的としています。求人広告として挙げられるものには、折込チラシやフリーペーパーなどの紙媒体のほか、近年ではWebサイトでの求人広告も一般的になってきました。

求人広告媒体には、無料のものと有料のものに分けられます。有料のものでも、採用決定後に費用を支払う「成果報酬型」や、掲載順位によって費用が変動するものなど、料金体系はさまざまです。

求人広告は、料金体系によってメリット・デメリットが異なるものの、多くの企業が求人広告を利用して求職者を募集しています。ここでは、求人広告の利用率と、求人広告に求人情報を掲載するメリット・デメリットについて解説します。

求人ニーズが出たら75%がすぐに求人媒体を利用

マイナビの中途採用状況調査によると、従業員数が50名以下の企業と美容業界が含まれるサービス業が有料の求人サービスを利用するタイミングは、以下の結果となりました。

回答

従業員数50名以下の企業

サービス業

求人ニーズが出たら、すぐに外部の有料サービスを利用する

19.5%

27.9%

職安など外部の無料サービスを利用後、応募・紹介がなければ外部の有料サービスを利用する

21.7%

18.6%

外部の無料サービスと自社内で運営するメディアを利用後、応募・紹介がなければ外部の有料サービスを利用する

13.1%

19.8%

自分が認知している無料サービスを全て利用後、候補者がいなければ有料サービスを利用する

12.7%

8.7%

SNSなど自社内で運営するメディアを利用後、応募がなければ外部の有料サービスを利用する

12.4%

12.2%

縁故等で紹介がなければ、外部の有料サービスを利用する

14.6%

8.7%

退職した人に声をかけたあと、採用が出来なければ有料サービスを利用する

4.1%

2.9%

その他

1.9%

1.2%

美容業界が含まれるサービス業では、有料・無料を含め、はじめから求人媒体を利用するのは合計75%となっています。無料媒体の使用後に有料媒体に移行するケースやはじめから有料媒体を利用するケースが考えられるものの、ほとんどの企業がはじめから何かしらの求人媒体を利用していることがわかります。

求人広告のメリット・デメリット

求人の有料サービスを利用する場合、求人広告と人材紹介の2種類が存在します。求人広告は企業が広告を掲載し応募を待つ形ですが、人材紹介の場合は、求職者に対し、第三者が直接アプローチしてマッチングする点が大きな違いです。。ただし、求人広告の中には、スカウト機能などがあり求職者にアプローチできる媒体も存在します。サービス内容を確認したうえで、利用するサービスを決めることが大切です。

例えば、有料の求人サイトに求人広告を掲載するメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット

デメリット

  • 数多くの求職者に求人情報を届けられる
  • 気軽に求人を閲覧でき、潜在層にもアピールできる
  • 大量に採用する場合は掲載課金型、掛け捨てを避けたい場合は採用成果報酬型など、ニーズに合う料金体系のサービスを選べる
  • オプションを付加した場合、費用が高騰する可能性がある
  • 掲載時期の選定や広告原稿の作成に手間がかかる
  • 採用に至らない場合でも、費用が発生する(掲載課金の場合)

有料の求人サイトの場合、無料媒体に比べてコスト面でのデメリットが存在します。採用予算や緊急度、重要度を考慮し、利用する媒体を検討しましょう。

求人広告の料金モデル

求人広告の料金モデルには、以下のタイプが存在します。

  • 完全無料型
  • 掲載課金型
  • クリック課金型
  • 応募課金型
  • 採用課金(採用成果報酬)型
  • 完全無料型
  • 掲載課金型
  • クリック課金型
  • 応募課金型
  • 採用課金(採用成果報酬)型

ここでは、それぞれの料金モデルについて解説します。

完全無料型

完全無料型は、登録から採用まですべて無料で利用できる料金モデルです。代表的なサービスとして挙げられるのは、ハローワークです。民間サービスにも完全無料型があり、例えばIndeedは、有料プランと無料プランを取り扱っています。

完全無料型の民間サービスを利用する場合、無料で運営できる理由の確認が必要です。コストをかけずに運営している場合、集客力が弱い可能性も考えられます。PV数や求人数など、その媒体の集客力を確認し、求人広告をだす効果があるものなのかを把握することが大切です。

掲載課金型

掲載課金型は、成果にかかわらず、媒体に求人情報を掲載するだけで費用が発生する料金モデルです。成果がでなければ掛け捨てになるリスクがあるものの、上位表示されれば応募率は高まります。

採用予算に余裕があり、先行投資により求人の成功確率を上げたい企業に適したモデルです。

クリック課金型

クリック課金型は、求人広告がクリックされるごとに費用が発生する料金モデルです。広告の表示回数ではなく、求職者のアクションに対して費用が発生します。

代表的なサービスとして挙げられるのは、Indeedです。Indeedは求人専門の検索エンジンサイトであるため、PV数を増やすことがサービスの質向上につながります。PV数を増やすためには、多くの求人広告が必要です。

クリック課金型は、採用にかかる費用を無駄がないようコントロールしながら求人広告を出したい企業に、適したモデルといえます。

応募課金型

応募課金型は、求職者からの応募があった時点で費用が発生する料金モデルです。採用に至らない場合でも応募があれば費用が発生します。条件に見合わない求職者からの応募でも費用が発生するため、採用成果報酬と比べると掛け捨てになるリスクがあるモデルです。

応募者を集めて母数を増やしたい企業に適したモデルといえます。

採用課金(採用成果報酬)型

採用課金型は、サイト利用には費用がかからないものの、採用が決定した時点で費用が発生する料金モデルです。求人広告の掲載は無料でできるため、気軽に利用できる点はメリットです。採用難易度が高く、長期間にわたって求人広告を掲載したい企業に適したモデルといえます。

求人広告サービスの一覧|掲載料金・費用対効果で比較

求人広告サービスには、求人サイトだけでなく、紙媒体も含まれます。マイナビの調査によると利用した転職サービスで転職サイトが最多となっており、多くの求職者が転職に求人サイトを利用していることが明らかになりました。

ここでは、それぞれの求人サイトの料金モデルと、各サイトの具体的なサービスについて解説します。

求人サイトの料金モデル・料金一覧表

求人広告サービスには、大きく分けて以下の種類に分けられます。

  • 中途採用向け・総合型求人サイト
  • 業種特化型求人サイト
  • 新卒採用向け求人サイト
  • アルバイト採用向け求人サイト

ここでは、求人サイトの料金モデルや料金一覧を紹介します。

総合型 中途採用向け求人サイト一覧表

サービス名

料金モデル

掲載費

成果報酬費

マイナビ転職

掲載課金型

20万円〜120万円

-

doda

掲載課金型

25万円〜150万円

-

リクナビNEXT

掲載課金型

18万円〜180万円

-

エン転職

掲載課金型

20万円〜120万円

-

女の転職Type

掲載課金型

20万円~(4週間)

-

業界特化型求人サイト一覧表

サービス名

料金モデル

掲載費

成果報酬費

リジョブ

掲載+採用課金型

1.35万円〜8.55万円

4万円〜24万円

美容師求人,com

採用課金型

-

月給×1.2ヵ月分~

ジョブメドレー

採用課金型

-

4万円〜

リクエストQJナビ

採用課金型

要問合せ

要問合せ

新卒採用向け求人サイト一覧表

サービス名

料金モデル

掲載費

成果報酬費

リクナビ新卒

掲載課金型

50万円〜(通年)

-

マイナビ新卒

掲載課金型

80万円〜(通年)

-

グッピー新卒

掲載課金型

10万円~

-

アルバイト向け求人サイト一覧表

サービス名

料金モデル

掲載費

成果報酬費

バイトルNEXT

掲載課金型

3.8万円~(東京都/4週間)

-

タウンワーク

掲載課金型

9,000円〜

-

フロムエーナビ

掲載課金型

2万円~(関東/1週間)

-

マイナビバイト

応募課金型

8,000円~(1応募あたり)

-

すべての雇用形態向け求人サイト一覧表

サービス名

料金モデル

掲載費

成果報酬費

ハローワーク

完全無料型

無料

-

げんきワーク

完全無料型

無料

-

Indeed

一部無料型

15円〜999円(1クリックあたり)

-

求人ボックス

一部無料型

5円〜1,000円(1クリックあたり)

-

ジモティー

一部無料型

0円〜

-

Wantedly

掲載課金型

30万円〜

-

はたらこねっと

掲載課金型

8.8万円~(首都圏/4週間)

-

求人ジャーナル

掲載課金型

4,000円~(1週間)

-

ワークゲート

応募課金型

3,300円~(1応募あたり)

-

中途採用向け・総合型求人サイト

「転職 サイト」で検索すると、以下の求人サイトが上位に表示されています。

  • マイナビ転職
  • doda
  • リクナビNEXT
  • エン転職
  • 女の転職Type

ここでは、それぞれのサイトについて解説します。

マイナビ転職

マイナビ転職は、認知度が高い求人サイトのひとつです。多くの企業が利用しており、新卒採用だけでなく、中途採用でも利用している企業が多いサービスです。「エリア版」「都道府県版」での募集もできるため、地方採用やUIターン採用を狙う企業に向いています。

利用者数の多さはメリットであるものの、掲載企業数も多いため、求人情報が埋もれてしまう可能性があります。そのため、バナー広告やメール広告といったオプションを追加することにより、求職者の目をひくような求人広告を出すことが必要です。

MTプランを利用すれば上位表示でき、MT-Sプランであれば表示順位を1位で掲載されるものの、120万円の費用が発生します。MT-Dプランであれば、オプション料金20万円で5位表示できるため、採用人数に合わせたオプションを利用することが大切です。

doda

dodaは、中途採用に強い求人サイトです。人材紹介サービスも提供しており、幅広い職種の求職者にアプローチできることがメリットです。登録者数の半数以上が20代の若手人材となっているため、若い人材を求めている企業に適した求人サイトといえます。

利用者数が多いため、オプションの利用で求職者の目をひくことが求められます。ただし、1位表示されるEプランを利用した場合の費用は150万円になり、5位表示できるAプランは、25万円となっています。マイナビ転職と同様に、採用人数に応じたオプションを利用することが必要です。

リクナビNEXT

リクナビNEXTは、登録者数1,000万人以上を誇る求人サイトです。20代~40代までの幅広い層の人材が登録しているため、年齢層にこだわらず求人を募集している企業に適したサイトです。

マイナビ転職やdodaと同様に、求人掲載数も多く、上位表示するには費用がかかります。1位表示されるN5Lプランを利用した場合、180万円かかり、マイナビ転職やdodaよりも高額となっています。

エン転職

エン転職は、顧客満足度No.1を4年連続で獲得している求人サイトです。登録者数の半数以上が20代の若手人材となっているため、若い人材を求めている企業に適した求人サイトです。

エン転職を利用すれば、エン・ジャパンとLINEの合同サービス「LINEキャリア」にも求人を掲載できます。専任の求人広告制作チームが、専属カメラマンの撮影つきで取材してくれるため、原稿作成や写真選定に悩む企業におすすめのサイトです。

1位表示されるSSプランの費用は、120万となっています。

女の転職Type

女の転職typeは、女性の採用に特化した求人サイトです。正社員・契約社員比率が高いため、女性の正社員や契約社員の人材を求めている企業に適したサイトです。「ブランド」「ファッションビル」といった他の総合求人サイトにはないカテゴリーでも登録できることも特徴といえます。

1位表示されるQ(クイーン)プランを利用した場合は80万万円の費用、4位表示のL(ライト)プランであれば20万円の費用が発生します。Q(クイーン)プランには、スカウトメールや自動マッチング機能もあるため、母集団を増やしたい企業であれば、利用する価値があるオプションです。

業種特化型求人サイト

業種特化型の求人サイトは特定の業界に特化した求人媒体であり、その業界に必要な経験・スキルがある求職者が集まりやすいのが特徴です。例えば「美容師 求人」で検索して10位以内にでてきたものの中で、業種に特化しているのは、以下のサイトです。

  • リジョブ
  • 美容師求人,com
  • ジョブメドレー
  • リクエストQJナビ

ここでは、それぞれのサイトについて解説します。

リジョブ

リジョブは、業界特化型メディア最⼤級の登録者数・案件数を誇る美容・ヘルスケア専門の求人サイトです。複数店舗展開の大企業だけではなく、個⼈店舗の掲載も多く、その数は23,000店舗を超えています。

毎⽇270名以上の求職者が新たに登録しており、美容・ヘルスケア業界に従事したい求職者の集客力を強みとしています。最小限のコストで採用を実現できるよう「掲載料金+成果報酬」をとっており、採用成果に課金ウエイトをおいた料金プランになっていることが特徴です。

施術の内容や客単価等、業界ならではの項目を用意した最大10ページの求人広告掲載や、求職者のスキルやPRを見て直接アプローチできるスカウト機能、最大30日までの早期退職時返金保証などのサービスがあります。

美容師求人,com

美容師求人,comは、日本最大級の美容師専門求人サイトです。動画掲載ができるため、サロンの内観や雰囲気を伝えやすいことが特徴です。完全成功報酬型のため、初期費用はかかりません。

最大3ヵ月の返金保証制度もあり、採用活動のリスクを最小限に抑えられる求人サイトです。

ジョブメドレー

jジョブメドレー

ジョブメドレーは、医療介護業界最大級 の求人サイトで、美容・ヘルスケア業界の求人も掲載可能です。160万人を超える求職者が登録しており、さまざまな採用条件に合う求職者を見つけられます。完全成功報酬型で、掲載期間も無制限のため、長期的に条件に合う人材を探せます。

ひとりあたりの成果報酬額は、4万円からと、安価な料金設定であることも特徴です。長期的な採用を計画している企業におすすめの求人サイトです。

リクエストQJナビ

リクエストQJナビ

リクエストQJナビは、美容師募集情報や、美容業界の最新トレンドやキャリアアップのためのコンテンツを提供する美容師専門の総合情報誌『re-quest/QJ』から生まれた、日本最大級の美容師求人サイトです。全国6,000店舗以上の美容室の募集情報を提供しており、幅広い地域で人材を募集できます。

リクエストQJの知名度により、毎月15万人以上の美容師に利用されています。応募者の70%以上が20代~30代前半と、若手人材の採用に優れた求人サイトです。

採用人数にかかわらず定額料金で求人を掲載できるため、採用人数が多い企業や若手人材を採用したい企業におすすめです。

新卒採用向け求人サイト

新卒向けの就活サイトを実際利用した人による満足度ランキングで上位1位・2位だったサイトは、以下のサイトです。

  • リクナビ2025
  • マイナビ2025

また、特定の業界の新卒向け求人サイトの例として「柔道整復師 新卒 求人」で検索して10位以内にでてきたものの中で、新卒採用に向いているサイトに「グッピー新卒」がありました。

ここでは、それぞれのサイトについて解説します。

リクナビ2025

リクナビは知名度が高い求人サイトです。掲載企業の半数以上が中小企業となっているため、中小企業向けの求人サイトといえます。ユーザーの行動履歴からマッチする企業をピックアップする機能があるため、知名度が低い企業でも、求職者の目にとまりやすいことが特徴です。

マイナビ2025

マイナビ2025

マイナビは、就職情報サイトNo.1の求人サイトです。掲載企業中、80%以上の企業が50名以上の企業となっており、大企業向けの求人サイトといえます。掲載企業が多いため、上記表示やバナー広告などのオプション追加を前提とした予算を設定する必要があります。

求人コスト及び新卒の教育コストを支払うだけの資金力がある企業に向いている求人サイトです。

グッピー新卒

グッピー新卒は、医療・介護・福祉の職種に特化した求人サイトです。1シーズン10万円で「就職サイト・就職情報誌・国家試験アプリ」の3メディアに掲載できることが特徴です。

5万円で学校に求人票を送付できるサービスがあり、学校への求人票発送の手間やコストWP削減できます。業界専門の求人サイトを利用することも、費用を抑える方法のひとつです。

アルバイト採用向け求人サイト

「アルバイト 求人」で検索して10位以内にでてきたものの中で、アルバイト専門の求人サイトは以下の4つです。

  • バイトル
  • タウンワークネット
  • フロム・エー ナビ
  • マイナビバイト

ここでは、それぞれのサイトについて解説します。

バイトル

バイトルは、アルバイト専門の求人サイトです。当日掲載が可能なため、急な人手不足の際でも迅速に募集できます。原稿の修正もできるため、応募状況をみながら条件を変更することも可能です。

面接コボットにより、応募者とのやりとりをチャットボットや自動返信で対応できるため、面接設定にかかる手間を削減できます。急な人手不足が発生する企業や、採用活動工数に余裕がない企業におすすめです。

タウンワーク

タウンワークは、全国のアルバイトやパート情報を網羅した日本最大級を誇る求人情報誌「タウンワーク」の求人サイトです。タウンワークに掲載された求人がタウンワークネットに無料転載される仕組みになっています。

紙媒体とWeb媒体の両方から求職者にアプローチをかけられることが特徴です。地域を限定した採用に適した求人サイトといえます。自分で求人原稿を作成するプランであれば、低価格でスピーディーに求人広告をだせます。地域を限定した募集や求人原稿作成が手間ではない企業におすすめの求人サイトです。

フロム・エーナビ

フロム・エー ナビは、20代までの若年層の利用率が約60%のアルバイト求人サイトです。タウンワークと同じく株式会社リクルートジョブズが運営しますが、タウンワークが幅広い年齢層を対象にしているのに対し、フロム・エー ナビは若年層を対象にしています。

フロム・エー ナビに求人情報を掲載すれば、タウンワークネットやフロム・エー 社員ナビにも無料で転載されます。若年層のアルバイトを募集したい企業におすすめの求人サイトです。

マイナビバイト

マイナビバイトは、株式会社マイナビが展開するアルバイト求人サイトで、若年層をターゲットにしています。求人広告掲載中でも無料で原稿修正ができるため、応募状況に合わせて条件を変更できます。

また「LINEバイト」と提携しており、マイナビバイトに掲載すれば、LINEバイトにも自動的に求人広告が掲載される仕組みです。マイナビバイトも、若年層のアルバイトを募集したい企業におすすめの求人サイトです。

失敗しない!求人広告を選ぶポイント

求人検索エンジンはPV数や求人数が多くみえるため、求人広告媒体として魅力的に感じます。しかし、求職者に自社を選んでもらうことを考えた場合、PV数や求人数の多さは自社の目立ちにくさにもつながります。

マイナビの調査によると、3〜50名規模の企業における採用活動が厳しいと感じた理由は以下の結果になりました。

  1. 求職者の質が低かった:62%
  2. 母集団が確保できなかった:27%
  3. マンパワーが不足していた:18%
  4. 採用費用を削減した:18%
  5. 辞退が増加した:6.2%

上位2つは採用活動の効果が不足していたことを指しており、3・4位は費用及び人的工数のコストが不足していたことを指しています。そのため、少ないコストで質の高い人材確保につなげられるかが求人広告を選ぶポイントになります。

採用ターゲットが多い

求人広告は、採用ターゲットが多い媒体を選ぶ必要があります。以下のポイントを押さえるとよいでしょう。

  • ターゲットにする求職者が検索しそうなワードで検索し、上位に表示されるか
  • サイト内でターゲットとする職種・エリアで検索し、求人数が多いか

会員数が公開されている場合は、ターゲットとする求職者の会員数が多いか

例えば、「美容師 東京都 アルバイト」の条件でサイト内の求人を検索した場合の結果、求人数は以下のとおりでした。

バイト向け求人サイト「バイトル」:451件
業種特化型求人サイト「リジョブ」:846件
求人検索エンジン:「Indeed」:7070件
※2023年11月13日時点

「エステティシャン 大阪府 正社員」の条件で検索した場合は以下のとおりです。

新卒採用向け求人サイト「マイナビ」:18件
業種特化型求人サイト「リジョブ」:285件
求人検索エンジン:「Indeed」:2,996件

このように、PV数が多いバイトルやマイナビよりも、リジョブの方が採用したい条件の求人数は多い結果となります。安易にPV数や求人数で決めるのではなく、調査により採用ターゲットが多い広告媒体を見つけることが大切です。

自社の求人が届きやすい機能や内容がある

採用ターゲットが多い媒体でも、自社の求人が届かなければ意味がありません。自社の求人が他の求人に埋もれず、検索結果に表示されやすいことが大切です。特に、求人数が多い場合、上位表示されるための費用がかかる媒体は少なくありません。

費用をかけるのではなく、細かい検索条件を設定できたり、スカウト機能があったりといった、求職者とのマッチングにつながりやすい機能がある媒体を選びましょう。

運用工数が適切・採用努力がしやすい

運用工数も考慮する必要があります。採用担当者が採用活動に専念できるのか、他業務と兼任なのかによって運用工数は異なります。運用工数が少ないのにもかかわらず、手間がかかる媒体を選んだ場合、求人広告をなかなか掲載できない可能性があるでしょう。

便利な機能やオプションがある媒体を選べば、少ない工数でも採用活動に取り組めます。費用を抑えることが優先されるのであれば、スカウトや求人広告の改善に力をいれる必要があります。

費用よりも成果を重視するのであれば、短期間での採用を目指すのではなく、人材が必要になる前から余裕をもって求人広告をだすことも大切です。費用をかけて上位表示するのではなく、少ない露出でも応募率が上がるように求人広告の質を改善したり、自社のターゲットに刺さるスカウト方法を模索したりすれば、採用単価が下がります。

運用工数に対し、サポートしてくれる機能や、努力しやすい操作性であるかどうかも媒体を選ぶポイントです。

採用ターゲットの採用費の相場を理解する

採用費の相場を理解することも大切です。例えば、マイナビの調査によると美容師に関係する各業界の採用単価は以下のようになっています。

 

2019年

2020年

2021年

2022年

美容・ブライダル・ホテル・交通

60.0万円

94.6万円

42.2万円

23.8万円

医療・福祉

53.2万円

25.5万円

35.3万円

30.5万円

専門技術が必要とされる業種は採用単価も高くなります。費用を低く抑えて採用活動を続けた結果、人材を獲得できず、売上も上がらないという状況になってしまっては費用を抑えた意味がありません。

媒体に費用をかけないのであれば、工数を増やすことが考えられます。しかし、工数が増えた結果、採用担当者の人件費が増えてしまっては費用を抑えた意味がありません。自社が求める人材を獲得するには、相場に合った投資が必要であることを理解しましょう。

費用対効果を高める!求人広告を利用する際のポイント

前述したように、採用にかかる費用は安いものではありませんが、投資しなければ求める人材は獲得できません。費用を無駄にしないためには、費用対効果を高めるポイントを理解することが大切です。

ここでは、求人広告を利用する際の費用対効果を高めるポイントについて解説します。

求人広告の改善

求人広告の費用対効果を高めるには、求人広告の質を上げることがポイントです。採用ターゲットが何を求めているのかを見極め、それを伝えなければ応募は増えません。例えば、「(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー美容就業実態調査2023によると、美容業界で働く人は以下のことを重視しています。

  • 通勤がしやすい:16.6%
  • サロンの雰囲気やテイストが合う:13.3%
  • 働いているスタッフの人柄:15.9%
  • 給与:14.5%
  • あこがれの人が働いている:2.9%
  • 勤務時間:3.8%
  • 休日日数:2.4%
  • 仕事とプライベートの両立:7.3%

一方、以下の項目を重視する人は少ないことも明らかになっています。

求人広告には上記の重視されている項目の情報を提供すれば、求職者の目を引ける確率が上がるでしょう。自社で働いているスタッフにインタビューしたり、原稿を見せて意見を言ってもらったりすることも、求人広告の質向上につながります。

また、リジョブでは、美容・ヘルスケア業界における求人広告の書き方の資料を提供しています。現場の意見や資料を参考に、応募数が上がる求人広告を作成しましょう。

スカウトメールの活用

求人媒体に求人情報を掲載するだけでなく、スカウトメールも活用しましょう。アントプロダクションの調査によると、スカウト型転職サービスの認知度は90%を超えており、利用経験者は約67%もいることが明らかになりました。

これまでのスカウトメールといえば、一括送信されたものや重視していない情報が掲載されているものが少なくありませんでした。しかし、近年はスカウトメールの印象も変化しています。

近年、利用者数を伸ばしているビジネスSNS「Wantedly」は、これまでのビジネスSNSとは異なり、報酬を掲載しない求人広告を掲載しているプラットフォームです。厚生労働省の調査レポートによると、Wantedlyは「共感」や「カジュアルさ」を重視することにより、アプローチできる人材プールを広げていることが評価されています。また、ダイレクトメールを一括送信できない仕組みにより、スカウトメールの価値向上につながっていることも評価されていました。

Wantedlyのほかにも、共感やカジュアルさを重視した求人サイトやプラットフォームがでてきています。スカウトメールに対する印象がこれまでとは異なってきたことが、認知度や利用度が上がる原因になっています。スカウトメールを活用する際は、共感やカジュアルさを意識しましょう。

応募後〜面接の対応

求人広告を改善する以外にも、費用対効果を高める方法が存在します。リジョブの調査によると、求職者の辞退理由ランキングは以下のとおりでした。

  1. 目指す方向の不一致:34.5%
  2. 給与等、条件面での不一致:26.6%
  3. 連絡が遅い:24.4%
  4. 求人と条件(給与・待遇)が違った:16.6%
  5. 求人と実際の雰囲気が違った:10.4%
  6. 面接対応が悪い:4.8%
  7. 電話対応が悪い:3.3%

辞退ランキングをみると、面接内容以外の理由で辞退につながっているケースがあることがわかります。特に「連絡が遅い」という辞退理由は、改善できるものです。

リジョブの調査では、24時間以内に連絡した場合の採用率は1.27倍、3時間以内に連絡した場合の採用率は、24時間以内に連絡した場合の1.39倍になることが明らかになりました。応募から面接までの対応を早くすることにより、応募を歓迎していることや誠実さが伝わります。

面接では、応募者の価値観を理解するとともに、それに合わせて自社の魅力を伝えることにより、応募者からの共感を得られるでしょう。リジョブでは、面接自体や早期離職を防ぐための資料を提供しています。求人広告だけではなく、応募から面接までの過程も改善することにより、採用率向上につなげましょう。

求人は改善しながら長期で継続する

採用活動は、一度求人広告を作成し、採用までたどり着いたら終了ではありません。求人ニーズは将来必ず発生します。自社の採用ターゲットに対し、どのような求人広告やスカウトがよいかはやってみなければわかりません。

そのため、低コストでも求人広告を掲載しながら、採用活動におけるPDCAサイクルを回すことが大切です。求人をかけ続け、試行錯誤することにより自社の採用ナレッジが蓄積されます。ただし、短期間しか掲載できない媒体では、PDCAサイクルを回せません。

長期的に求人広告を掲載できる媒体で、自社の採用ナレッジを蓄積することが、採用コストの削減につながります。

 

まとめ

有料の求人広告でも、採用決定後に費用を支払う「成果報酬型」や、掲載順位によって費用が変動するものなど、料金体系はさまざまです。

求人広告の料金モデルには、以下のタイプが存在します。

  • 完全無料型
  • 掲載課金型
  • クリック課金型
  • 応募課金型
  • 採用課金(採用成果報酬)型

求職者に自社を選んでもらうことを考えた場合、PV数や求人数の多さは自社の目立ちにくさにもつながります。まず採用ターゲットが利用している媒体か、他の求人に埋もれず自社の求人がターゲットに届くかを確認しましょう。少ないコストで質の高い人材確保につなげられるかが、求人広告を選ぶポイントです。

ただし、投資しなければ求める人材は獲得できません。費用を無駄にしないためには、費用対効果を高めるポイントを理解し、効果的な採用活動に取り組みましょう。

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Bizリジョブ編集部
Bizリジョブ編集部では、人材・採用、店舗運営、経営、美容・ヘルスケア業界などで経験があるメンバーで構成されています。 美容・ヘルスケア業界の経営者・オーナー様にとって、リジョブだからこそ集められる価値ある情報をわかりやすくお届けします。