採用広報とは?実施のメリットや手法・手順を徹底解説!
採用広報とは、企業が求職者に対して採用関連の情報を発信する活動です。
採用広報は人材確保のみに留まらず、自社のブランディングにも関わる重要な施策です。よって企業が優先的に取り組むべき業務の一つと言えるでしょう。
そこで本記事では、採用広報の基本情報に加え、具体的な方法やコツを詳しく解説します。
また採用広報は、最初の準備が成功のカギを握っています。そのため、これから採用広報に着手する場合や、再構築を検討している場合はぜひ参考にしてください。
採用広報とは
採用広報とは、企業が求職者に対して自社の魅力や採用情報を発信する活動を指します。これには、求職者の関心を引き付けるための採用マーケティング戦略なども含まれます。
採用広報の具体的な施策として以下が挙げられます。
- 求人広告や会社説明会
- SNSを活用した情報発信
- 企業サイトでのコンテンツ更新
こうした広報活動を行うことで、求職者は企業の理念や文化、職場環境を理解しやすくなり、自分に合った人材を見つけやすくなります。
採用広報の重要性
CareerMapの調査によると、2024年卒の新卒採用について、採用充足率80%未満の企業が65.5%にのぼり、多くの企業が採用目標を達成できなかったことがわかります。
採用広報の重要性は、こういった課題を解決できる点にあります。
たとえば、採用広報に力を入れると、候補者にリーチする機会が増えるため、本選考の応募数の増加が見込めます。また、適切な情報発信ができれば入社後のミスマッチも防げるため、内定辞退者を減らすことにもつながります。
しかし、こうした良い結果を得るためには、自社に合った手法を選び、正しい手順で採用広報を進める必要があります。以下にて詳しく解説しますので、採用に課題を感じている場合はぜひ参考にしてください。
採用広報のメリット
採用広報を実施するメリットは次のとおりです。
- 企業の認知度の向上
- 応募者の志望度の向上
- ミスマッチ防止
それぞれのメリットについて解説します。
企業の認知度の向上
採用広報には、企業の認知度を大きく向上させる効果が期待できます。採用広報を通じて、企業は自社の存在を広く知ってもらうことができ、求職者のみならず、一般消費者やビジネスパートナーに対しても認知度の向上・ブランドイメージの強化を図れます。
たとえば、SNSやWebサイト、プレスリリースを活用した情報発信により、多くの人々に企業の理念やビジョンを伝えることができ、結果として企業全体の認知度が向上します。
2024年においても、採用広報の要となる採用ホームページやコーポレートサイトの閲覧率は非常に高く、それぞれ96.4%、94.3%の学生が目を通していることがキャリタス就活の調査により分かっています。
そのため、どのようにして採用広報を進めようか迷っている場合は、採用ホームページとコーポレートサイトの作成からはじめましょう。
応募者の志望度の向上
採用広報は応募者の志望度を高める重要な役割を果たします。企業が自社の魅力や働きやすさ、成長機会などを明確に伝えることで、求職者はその企業で働くことへの期待感や意欲を高められます。その結果、応募者の志望度が向上するのです。
たとえば、採用ホームページで企業文化や従業員の声を伝えると、求職者は自分がその企業にマッチするかどうかを判断しやすくなるため、志望度の向上につながります。
キャリタス就活の調査によると、転職先を探す学生が有益な情報源と考えるメディアやイベントは次のとおりでした。
ミスマッチ防止
採用広報の最適化は、採用後のミスマッチを防ぐ効果もあります。企業が求職者に対して正確で具体的な情報を提供することで、求職者は自分のキャリアプランや価値観に合った企業を選びやすくなります。これにより、採用後の早期離職が防げるだけでなく、長期的な定着も期待できます。
多くの応募数を集めるためにはユーザーの興味を引くような求人票を作成することが大切です。しかし偽った情報はミスマッチを生み、かえってコストを圧迫する結果になるため注意しましょう。採用広報では正しい情報をいかに多くの人に届けられるかが重要です。
採用広報の手法7選
採用広報における主要なメディア戦略は大きく分けて、次の3パターンにわけられます。
- ペイドメディア:広告費を支払って掲載するメディア
- オウンドメディア:企業が自ら所有し、運営するメディア
- アーンドメディア:第三者からの評価や口コミによって得られるメディア
主要な手法をそれぞれにに分けて示すと、以下の通りです。
以下では、それぞれの手法について詳しく解説します。
1.コーポレートサイト
採用広報の基本となるのがコーポレートサイトです。企業の理念やビジョン、働きやすさや福利厚生などを詳しく掲載し、求職者が必要な情報を容易に取得できるようにします。
リクルートの調査によると「採用広報としてホームページを利用している」と回答した企業は90.5%と、あらゆる手段のなかで最も高くなっています。
採用ページ
コーポレートサイトとは別に採用ページを作成して、広報に役立てるケースもあります。
採用ページには、社員インタビューや職場風景の写真、動画コンテンツを通じて、企業文化や職場の雰囲気を伝えます。こうしたコンテンツを発信すると、候補者が「入社したときの自分」を想像しやすくなるのです。
SEO対策を施したページを作成をすれば、検索エンジンからの流入も増えるため、広く認知度を向上させられるでしょう。
2.イベント
採用イベントの開催も、効果的な採用広報の一つです。キャリアフェアや会社説明会、インターンシップなどのイベントを開催することで、求職者と直接コミュニケーションを取ることができます。これにより、企業の実際の雰囲気や担当者の人柄を知ってもらえるため、候補者の応募意欲を高めることが可能です。
2023年にリクルートが行った調査では、各種団体が運営するセミナーや説明会などを採用広報として活用している企業が多いことが分かっています。各主催者が開催するイベントに参加する企業の割合は次のとおりです。
▼各主催者が開催する合同企業説明会・セミナーに参加する企業の割合
主催者 |
割合(複数回答可) |
学校 |
54.8% |
就職情報会社 |
44.2% |
政府や自治体など行政が主催する合同企業説明会・セミナー |
35.5% |
また、オンラインイベントやウェビナーを活用すると、地方に住んでいる求職者へのアプローチも可能です。幅広く応募者を募集したい企業はオンラインでのイベントを開催するとよいでしょう。
3.Web広告
Web広告を活用した採用広報も効果的です。Google広告やSNS広告を通じて、ターゲット層に直接アプローチし、企業の認知度を高めることもできます。
また、求人広告の掲載を専門とするWebサイトや雑誌に掲載することで、より多くの求職者に情報を届けられます。美容師やエンジニアといった専門性の高い人材に広報活動を行いたい場合は、専門メディアの活用を検討しましょう。
専門メディアに求人情報を掲載することで、専門性の高い人材であっても効率的にリーチできるため、コストや時間といったリソースを削減しやすくなります。
4.SNS
SNSは、採用広報に欠かせないツールです。X(旧Twitter)、LinkedIn、InstagramなどのSNSを活用すると、企業の最新情報や魅力的な職場環境を手軽に発信できます。社員の声や日常の風景、イベントの様子をリアルタイムで共有することで、求職者に企業の文化や雰囲気を伝えることも可能です。
リクルートの調査によるとSNSを採用広報に活用する企業の割合は、2023年と2024年のそれぞれで次の通りでした。
- 2023年:18.5%
- 2024年:23.5%
2023年から2024年にかけて5ポイントアップしており、今後も採用広報へのSNS活用が進むと考えられます。
たとえば美容業界では、SNSを次のように採用広報に活かすケースが見られました。
▼イベントの共有で集客を促す美容室の例
Hair Salon Agu.【re-quest/QJ転職・復職フェア】✌️
— AguHairSalon (@aguhairsalon) February 27, 2018
六本木ハリウッドビューティ専門学校5Fにて、現在出展中です!現職のFCオーナーもおります😎少しでも興味がある方は是非足を運んでみてください!ピンクのブースが目印です💟皆さまのご来場を楽しみにお待ちしております😍😍 pic.twitter.com/KzN9WejVKp
5.口コミサイト
口コミサイトの管理も採用広報には欠かせない取り組みの1つです。たとえば、GlassdoorやIndeedのようなサイトでは、現役の社員や元社員が企業についての評価や口コミを投稿できます。
これらの口コミ情報は求職者が企業を選ぶ際の重要な参考資料です。そのため、企業は自社のページを積極的に管理することが大切です。
たとえば悪質な口コミを発見した場合は、サイトの管理者に削除を依頼する必要があります。
口コミサイトを放置すると悪い口コミが残り続け、求職者にネガティブな印象を与える可能性があるため注意が必要です。
6.自社のブログ
自社のブログも採用広報に効果的なツールです。ブログを通じて、企業の最新ニュースやインターンシップ情報、社員の声などを発信することで、求職者に企業の理解を深めてもらえます。
また社員のバックグラウンドや仲間うちでのやり取りをブログで公開することで、親しみやすさを印象付けられるため、応募数の増加が見込めます。
キャリタスの調査では、62.4%の就活生が志望企業の研究に有益な情報源として「個別企業のホームページ」を挙げています。つまり、自社ブログの運用は求職者に与える影響が大きいと言えるのです。
たとえば美容業界でも、ブログが採用につながったケースがあります。
——入社1年目の金森麻央さんを採用した際のエピソードを教えてください。
彼女は17歳の時に、インスタグラムやブログを見てサロンに興味を持ってくれました。その後、私が登壇した飛騨高山美術館で開催された「美」をテーマにしたイベントに足を運んでくれて、Terme Feliceにより一層興味を持ったそうです。
引用:モアリジョブ|オーガニックエステサロンTerme Feliceブランドプロデューサー兼オーナー 東福由香理さん
7.就職情報サイト(求人サイト)
就職情報サイト(求人サイト)は求職者との接点を増やすための重要なプラットフォームです。リクナビの調査では、学生のエントリー経路として就職情報サイトが最も多いことが分かっています。依頼予定
リクナビやマイナビなどの大手就職情報サイトに自社の求人情報を掲載すると、多くの求職者にアプローチできます。就職情報サイト内の企業ページ内に写真や動画を掲載して、コンテンツの充実を図ると視覚的な訴求が可能です。
採用広報をはじめるまでの準備
採用広報は次の手順で進めることをおすすめします。
- 採用広報の目的を明確化
- 伝えたい人・伝えたいことの明確化
- コンテンツの作成
- 発信方法の選定
- KPIの設定
以下ではステップごとに詳しく解説します。
1.採用広報の目的を明確化
最初に、採用広報の目的を明確にします。たとえば、企業の知名度向上、特定のスキルを持つ人材の獲得、若年層の採用強化など、具体的な目的を定めます。
目的が明確になることで戦略や施策の方向性が定まり、効果的な広報活動を展開しやすくなります。
2.伝えたい人・伝えたいことの明確化
次に、ターゲットとなる求職者のペルソナを設定し、伝えたいメッセージを明確にします。ペルソナとは、ターゲットの年齢、性別、職歴、価値観などを具体的に設定した一人の人物像です。
ペルソナが明確になったら、求職者に伝えたいことを明確化します。これにより、求職者に対して効果的にアプローチできます。
なお、採用に用いるペルソナは「こういう人を雇いたい」という観点で作成しないことが重要です。ペルソナについては、次の記事で詳しく開設しています。
3.コンテンツの作成
次に、設定したペルソナやメッセージをもとにコンテンツを作成します。
「まだなにもコンテンツを作っていない」という場合は採用ホームページの作成から着手するとよいでしょう。これは前述の通り、キャリタス就活の調査にて、96.4%の学生が就活で情報を集める手段として採用ホームページを活用していることがわかっているからです。
採用ホームページには次のコンテンツを掲載するとよいでしょう。
- 企業の魅力や働きやすさを伝えるコンテンツ
- 成長機会などを伝える文章や動画、画像
- 社員インタビュー
- 職場風景の紹介
- キャリアパスの事例
多様なコンテンツを用意することで、求職者に企業の実像を伝えられるでしょう。
さらに同調査によると、求職者がエントリーや本選考に応募するかどうか判断するときに閲覧するコンテンツは以下の通りでした。
なお、採用ホームページは、スマートフォンで閲覧する人(30.4%)とPCで閲覧する人(45.3%)がいるため、どちらの媒体で閲覧しても見やすい状態にしましょう。
4.発信方法の選定
作成したコンテンツをどのメディアで発信するかを選定します。ペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディアのそれぞれの特性を考慮し、最適な媒体を選ぶことが大切です。
たとえば、SNSでの拡散や短期で応募者の獲得を狙う場合はSNS広告を、長期的な情報発信にはSNS投稿やブログの活用が向いています。
どの施策を実施するかによって必要な予算も変わるため、経営陣を交えてしっかりと話し合いましょう。
5.KPIの設定
最後に、採用広報活動の効果を測定するためのKPI(重要業績評価指標)を設定します。KPIを設定すると、追うべき数値が明確になるだけでなく、PDCAを効率的に回せます。
たとえば、自社サイトの場合はサイト訪問者数、応募画面への移行率、応募者数などをKPIとして設定し、定期的に効果を評価・分析するとよいです。
採用広報を成功させるコツ
採用広報は下記を意識すると成功しやすくなります。
- 中長期的な目標の設定
- 一貫性のある情報発信
- 現場のスタッフを巻き込んだ情報発信
以下にて詳しく見てみましょう。
中長期的な目標の設定
採用広報を成功させるためには、中長期的な目標を設定することが重要です。それにより、日々の広報活動に一貫性と方向性が生まれ、継続的な改善と成長が可能です。
たとえば、1年、3年、5年のスパンで達成したい採用人数を明確にします。また採用には多くのコストがかかるため、採用目標を設定する際は経営計画書を参照しながら作成し、予算との整合性を保つことが大切です。
一貫性のある情報発信
一貫性のある情報発信は、企業の信頼性やブランド力を高めるために重要です。求職者に対して、企業の理念やビジョン、社風をブレずに伝えることで、企業の魅力をしっかりと印象付けられます。
そのため、企業は公式サイト、SNS、求人広告など、あらゆるメディアで統一されたメッセージを発信することが大切です。採用ペルソナをチーム内で共有し、発信する内容に一貫性を持たせましょう。
現場のスタッフを巻き込んだ情報発信
現場のスタッフを巻き込むことで、よりリアルで説得力のある情報発信ができます。
たとえば、社員インタビューや日常の業務風景を紹介するコンテンツは、求職者にとっても企業の実情を知る貴重な手掛かりです。
社員が自発的に情報を発信することで、企業全体の一体感も生まれるため、求職者に対して魅力的な職場環境であることをアピールできるでしょう。
たとえば美容サロンを全国に展開する株式会社Londの場合、Instagramを積極的に採用広報に活用しています。
Londの場合、いろいろな採用媒体にも登録はしていますが、申し込みの比率は僕が運用しているInstagramが大きいです。とくに新卒採用に関しては、外部の採用媒体には掲載しておらず、Instagramと美容学校からの紹介からしか取っていません。
引用:モアリジョブ|株式会社Lond ゼネラルマネージャー/リクルーター 関根孝文さん
同社では、SNSの発信について学べるカリキュラムも準備されており、現場のスタッフを巻き込んで情報発信をできる体制も整えられています。
【2024年】採用広報のトレンド
2024年は、動画コンテンツと音声メディアを活用した採用広報がトレンドです。
企業の雰囲気は写真や文章だけでは伝わりにくいですが、動画を活用することで視覚的に分かりやすく伝えられます。この先、求職者に企業の魅力をより理解してもらうために動画コンテンツを活用する企業はさらに増えるでしょう。
以下では動画や音声をうまく活用している企業が利用しているSNSを紹介します。
採用広報が活用しているSNSのトレンド
近年では、オフィス環境を紹介する動画や現役社員の座談会の様子を収めたコンテンツ、アニメーションを取り入れた動画など、さまざまな形式で自社をアピールする企業が増えています。
また音声メディアの活用も増加しており、ビデオリサーチの調査によると、音声サービスの利用率は33.2%で、約3人に1人が利用しています。実際、デジタル音声広告の市場規模は拡大しており、音声を用いた採用広報への注目が高まっています。
たとえば、デジタル配信ラジオや「Podcast」「Voicy」などの音声配信サービスを活用して、自社の魅力を発信する企業が増えています。
「Voicy」の公式採用チャンネル「採用なう」では、テキストでは伝えきれない企業文化やメンバーの魅力を音声で訴求しています。新入社員のインタビューや「声の求人票」など、独自のコンテンツを提供している企業も多いです。
音声メディア最大のメリットは「何かをしながら聴ける」点にあります。通勤途中や家事をしながらでも聴けるため、Webサイト等ではリーチできない層にもリーチできます。
また、録音した音声を流すだけなので、動画と比べて制作コストが低く、手間もかかりません。
【おすすめ】採用広報の具体的な手法
採用広報のおすすめ手法は下記です。
- SNS
- オウンドメディア
- 転職サイト
以下ではそれぞれの手法について具体的に解説します。
SNS
SNSは採用広報に有効活用できるツールです。
Twitter、LinkedIn、InstagramなどのSNSを活用することで、企業の最新情報や魅力的な職場環境を広く発信できます。
社員の日常やオフィスの風景を共有すれば、企業の文化や雰囲気をリアルに伝えられるでしょう。
たとえば、低い離職率を誇る美容室の採用担当を任されている関根孝文さんは、Instagramでの採用活動を得意としており、多くのコンテンツを発信しています。SNSの情報を採用判断の材料にもしているようです。
サロン見学の申し込みなどは、ほとんどがInstagramのDMでのやり取りなので、文章構成や伝え方、連絡をする時間帯などが常識の範囲内で考えられているかは、やっぱり気になります。また見学前にアカウントは確認するので、投稿から好きなものやセンスなども把握はします。実際に会ったときにどうかが一番大事ですが、SNSでのやり取りも判断材料のひとつにはなっていますね。
引用:モアリジョブ|株式会社Lond ゼネラルマネージャー/リクルーター 関根孝文さん
採用ホームページ
採用ホームページを活用した採用広報も有効です。
採用ホームページでは、社員インタビューやキャリアパスの紹介、働き方の特徴など、企業で働く魅力を詳しく伝えるコンテンツを掲載します。これにより、求職者の志望度の向上や応募数の増加などが期待できます。
たとえば、美容ヘルスケア業界の「りらくる」の採用ホームページでは、セラピストとしてデビューした人材の詳細なストーリーを紹介して、求職者の志望度向上につなげています。
▼りらくるの採用ホームページ
具体的には、セラピストとして働く前の心情と、働きながら感じた心情などが細かく記載されています。こうした心情の描写などが読み手の共感につながり、志望度を向上させます。
また採用ホームページにキャリアパスを掲載するケースもみられます。次のようにキャリアパスと一緒に給与も掲載すると、求職者の興味を惹けるでしょう。。
- 新人(給与:20万3,000円)
- 一般社員(給与:23万2,000円)
- 副院長(給与:25万2,000円)
- 院長(給与:30万+歩合)
- エリアマネージャー(給与:40万+歩合)
- 統括グループマネージャー(給与:50万+歩合)
- 経営陣(給与:80万+歩合)
さらに、それぞれの職種に至るまでの条件や必要なスキル、目安となる勤務期間なども掲載すると、キャリアアップを目指すモチベーションの高い人材からの応募が期待できます。
転職サイト
転職サイトは、多くの求職者に効率よく、かつ迅速にリーチできる便利なプラットフォームです。
特定のスキルを持った人材を募集したいときに特におすすめなのは、特化型の転職サイトです。特化型の転職サイトを活用すると、特定のユーザー層に限定してリーチできるため、採用活動を効率化できます。
たとえば美容やヘルスケア関連職のスキルや資格を持った人材を採用したい場合は、特化型の転職サイト「リジョブ」がおすすめです。
「リジョブ」は、美容ヘルスケア業界に特化しており、転職満足度98%を実現し、多くのユーザーがリピートしています。またリジョブは「美容師 転職」「セラピスト 転職」といった美容ヘルスケア業界で転職を考えている層にリーチできる検索ワードで上位表示を獲得しているため、採用活動の効果を最大化できます。
加えて、美容ヘルスケア業界で転職を検討するユーザーに対し、自分にマッチした求人を見つけやすくしている点も特徴です。
以下のように業界に特化した絞り込み検索が実装されているため、美容ヘルスケアの職域に関する条件面を細かく絞り込めるのです。
▼リジョブに実装されている絞り込み検索
総会員数も55万人を超えるため、美容ヘルスケア業界で採用活動を行いたい企業や店舗はぜひ活用してみてください。
採用広報の成功事例
ここでは株式会社ディスコが1,002名の学生を対象に実施した調査をもとに、ソニーグループやニトリといった大手企業の採用ホームページに対するポジティブな感想を紹介します。
ソニーグループやニトリの採用ホームページは、同調査のなかでも特に高評価だったので、ぜひ参考にしてください。
ソニーグループ
ソニーグループ社の採用ホームページに寄せられたコメントをまとめました。
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ソニーグループの採用ホームページは、情報の網羅性やサイトデザインに高い評価が集まっています。特に掲載されている情報に満足感をもつ学生が多い印象です。画像や動画も随所で使われており、サイトの見やすさを格段に向上させています。
ニトリ
ニトリ社の採用ホームページに寄せられたコメントをまとめました。
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ニトリの採用ホームページもソニーグループと同様に「見る側にとって親切なサイト」という印象が強いです。サイトを見る人がどんな情報を欲しているか、どうすれば見やすいのかといった点が徹底して考えられたサイトと言えるでしょう。
美容ヘルスケア業界の事例
リジョブが行った調査では、78.4%の美容師がInstagramを利用していることが分かっています。そのため、美容ヘルスケア業界で採用広報を成功させるためには、いかにSNSを活用できるかが重要です。
たとえば、美容室EARTHでは、採用に特化したアカウントを運営しており、多くのフォロワーを獲得しています。
▼美容室EARTHのInstagramアカウント
同アカウントでは、美容室の魅力や選考の流れなどがオシャレな画像付きで紹介されています。目を引くようなデザインが多く、思わずクリックして見たくなるようなコンテンツが並んでいます。
また説明会の状況やエリア別の給与といった美容師なら誰もが興味をもつコンテンツを発信することで、幅広いユーザーにリーチしている点も特徴です。「#就職」「 #新卒」「#美容師求人」といったハッシュタグを活用している点もマネしたいポイントの一つです。
まとめ
本記事では、採用広報の重要性や手法を紹介しました。
採用広報は、単に人材を確保する手段ではなく、企業の発展に欠かせない要素の一つです。これは、採用広報で獲得した人材が企業の未来を切り拓く存在になり得るためです。
これから採用広報に力を入れていきたい企業は、ぜひ本記事を参考にしてください。ただし、中には中長期的な視点をもって取り組む必要のある施策があるため、焦らずに少しずつ地盤を固めていきましょう。
- 執筆者情報
- Bizリジョブ編集部