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ヘッドスパサロン開業に資格は必要?開業の流れや必要な費用、成功させるためのポイントも解説

ヘッドスパサロン開業に資格は必要?開業の流れや必要な費用、成功させるためのポイントも解説

頭皮環境の改善やリラックス効果など、さまざまな効果が期待できるヘッドスパは、ニーズの高まりとともに専門店も増えつつあります。

ただヘッドスパサロンは内容によっては美容師の領域になるため、開業する際は注意が必要です。

本記事ではヘッドスパサロン開業のための資格や開業の流れ、必要な費用について解説します。開業を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

ヘッドスパとは?

ヘッドスパとは癒しや頭皮環境の改善を目的とした、リラクゼーションメニューのひとつです。

頭には約50個のツボがあるともいわれており、頭皮を刺激することで目の疲れやストレスケアの効果が期待できると考えられています。

リラクゼーションサロンや美容室のほか、最近では整骨院や整体院で提供されているのを見かけます。

ホットペッパービューティーアカデミーの調査によると、ヘッドスパの利用者数は男女ともに増加傾向です。

とくに男性での伸び率が顕著で、2024年にリラクゼーションサロンを利用した男性のうち、4人に1人がヘッドスパを利用しています。利用率の増加は他のリラクゼーションメニューの中で、もっとも高い結果となりました。

▼リラクゼーションサロンのヘッドスパ利用率(実数回答/男性)

 

割合

2022年

17.2%

2023年

17.9%

2024年

25.1%

※ホットペッパービューティーアカデミー 美容センサス2024 リラクゼーション編をもとに作表

上記の結果からもわかるように、ヘッドスパは今後益々ニーズが高まることが予測される、今注目のメニューです。

ドライヘッドスパの特徴

ドライヘッドスパはアロマリラクゼーションサロンやエステサロン、整体などで提供される、髪を濡らさないタイプのヘッドスパです。

頭皮を刺激し、目の疲れやストレスによる疲労、それらに伴う頭痛の軽減を目的としています。また頭皮は顔の皮膚とつながっているため、小顔やリフトアップ効果も期待できます。

髪を濡らさないため、気軽に利用できるのがドライヘッドスパのメリットです。15分から30分の短い時間でも高いリラックス効果を得られるため、隙間時間や他のメニューとセットで受ける方も多くいます。

ウェットヘッドスパの特徴

ウェットヘッドスパは、美容師免許をもつ人のみが提供できるヘッドスパです。

頭皮環境や髪質改善を目的に提供されるもので、ハリや艶の改善など美髪効果が期待できます。毛穴の汚れを除去し、潤いを与える効果もあるため、頭皮の臭いやかゆみが気になる人にも適したメニューです。

ウェットヘッドスパを入れることでカラーやパーマの仕上がり感も良くなるため、美容室のオプションメニューとして提供されています。

kakimoto armsが考えるヘッドスパはカラーやカットの延長線上にあります。髪や頭皮が健康的でなければ、美しいスタイルも髪色も実現できないと考えています。

引用:モアリジョブ|kakimoto arms 銀座二丁目店 セラピスト 井本志穂里さん

最近では専門サロンのニーズが高まっていることから、美髪ケアを目的としたウェットヘッドスパに注力するサロンも増えつつあります。

ヘッドスパサロンの開業に資格は必要?

ヘッドスパサロンを開業する際、ドライヘッドスパサロンであれば資格は不要です。ただし髪を濡らして行うウェットヘッドスパの場合、美容師免許が必要です。

2020年、株式会社mslash ホールディングスは美容室で働きながら美容師を目指す、通信制の学生が無資格でもシャンプーなどの補助業務に当たれるよう、厚生労働省に美容師国家資格の規制の緩和を求めましたが、却下されています。

一方、資格不要のドライヘッドスパ専門店であっても民間の専門的な資格を取得することで、顧客への技術や知識のアピールにつながり、他店との差別化を図れる可能性があります。

ドライヘッドスパサロン開業におすすめの資格

ヘッドスパは資格がなくても施術や開業は可能ですが、資格があることで他店との差別化を図れます。

「ヘッドスパ1本でやっていくなら、ディプロマを持っていたほうが強みになる」というオーナーの一言で資格取得のための勉強を始めました。

引用:モアリジョブ|tetedebebe headspa by unreve ヘッドスパニスト bebiさん

ここでは、ドライヘッドスパサロン開業におすすめの資格を紹介します。

ヘッドマイスター

ヘッドマイスターとは一般社団法人ドライヘッドスパ協会が認定する、民間のヘッドスパ関連の資格です。京都発祥のヘッドスパ専門店「悟空のきもち」が頭に特化した独自の理論をもとに考案しました。

最短7日間で取得可能で、無料宿泊施設も完備しています。受講料は試験料込みで約35万円です。スキルアップを目的とした無料補講など、アフターフォローも充実しています。

詳細はこちら

ヘッドマイスターとは|一般社団法人ドライヘッドスパ協会

JADP認定ヘッドリンパケアセラピスト®

JADP認定ヘッドリンパケアセラピスト🄬とは、一般財団法人 日本能力開発推進協会が認定する民間のヘッドスパ資格です。アロマ精油の効能なども含め、ヘッドスパに必要な知識や技術を学べます。

協会指定の教育訓練において全カリキュラムを修了した人のみ受験可能で、受講料は約8万円(期間限定のお得料金あり、別途受験料5,600円必要)で最短3カ月で取得可能です。

なお、同資格取得は在宅で受験可能です。

詳細はこちら

JADP認定ヘッドリンパケアセラピスト

myu快眠ドライヘッドスパ認定資格

myu快眠ドライヘッドスパ認定資格は、一般社団法人 日本快眠ドライヘッドスパ協会が認定する民間資格です。

不眠症や睡眠障害に特化しており、筋膜フィックス🄬という新しい概念を取り入れたヘッドスパを学べます。

カリキュラムは全6日間で構成されており、協会に加入すれば知識のレベルアップ、専門技術者マイスターの研修などのサポートも受けられます。

受講料や受験料など詳細はこちら

IZANAI 快眠ドライヘッドスパ

ヘッドセラピスト認定資格

ヘッドセラピスト認定資格は一般社団法人 日本ヘッドセラピスト認定協会による、民間のヘッドスパ資格です。

整体法を取り入れており、癒しだけでなく結果を追及したヘッドマッサージです。

2日間で取得できる「短期集中コース」と40時間かけて経営や集客まで学ぶ「ヘッド専門店開業コース」のほか、美容師や理容師を対象とした「スパニスト講座」があります。

受講料は短期集中コースで約14万円、試験料は約1万円です。

詳細はこちら

ヘッドセラピスト認定試験 - ヘッドマッサージ・ヘッドスパ資格講座

ヘッドスパサロン開業の流れ

ヘッドスパサロン開業のステップについて解説します。

開業準備には時間を要する行程もあるため、スケジュールを立てて滞りなく進めて行きましょう。

事業計画書を作成する

事業計画書とは事業戦略や収支計画を記載したもので、金融機関から資金を借入する際に必要となる書類です。

資金を借入しない場合でも、事業計画書は作成することをおすすめします。事業計画書の作成によって、事業の内容や収益までのスケジュールなどを具体的かつ客観的に確認できるためです。

日本政策金融公庫では事業計画書のフォーマットのほか、事業計画書の作成に役立つ参考資料を用意しています。初めて事業計画書を作成する方は参考にしてください。

各種書式ダウンロード|国民生活事業 

資金を調達する

事業計画書が作成できたら、開業に必要な資金を調達しましょう。

日本政策金融公庫の調査によると開業年に黒字と回答した企業は約半数に留まっており、多くの企業では業績が軌道に乗るまで一定の期間を要しています。

▼新規開業後の採算(2016年に開業した企業/n=888/単位:%)

1.新規開業後の採算

ヘッドスパサロン開業時には開業資金のほか、店舗運営が軌道に乗るまでの運転資金もあわせて用意しておく必要があります。

物件を確保する

ヘッドスパサロンはさまざまな形態での開業が可能です。

自宅サロンや間借りの場合、物件の確保は必要ありませんが、そうでない場合、物件の確保が必要です。

マンションの一室やテナントなど、事業形態にあった物件を確保しましょう。

理想の物件が決まるまでも時間を要しますが、決まったあとも審査や契約手続きなどで物件の引き渡しまで一定期間が必要です。

物件探しはヘッドスパサロンの開業を決めた時点で、早急に始めましょう。

店名を決める

ヘッドスパサロンの成功にはネーミングも重要です。

覚えにくい名前や読みにくい名前、イメージしにくい名前は集客機会を逃すきっかけになり兼ねません。

売れるサロンになるためにも、ネーミングの際は以下3つのポイントを意識しましょう。

  • コンセプトやイメージがわかる
  • 覚えやすい
  • 何のお店なのかわかる

また最終決定する前に、候補の名前が商標登録されていないか、近隣に類似する店名がないかの確認も忘れないようにしてください。

内・外装工事を依頼する

物件の引き渡しに合わせて、内・外装工事を依頼しましょう。

ヘッドスパサロンは疲れやストレスのケアを目的に来店する方が多いです。そのため防音や遮光を施したリラックスできる内装にする必要があります。

またテナントを借りる場合など、店舗外に看板を設置できるなら看板にヘッドスパを受けて気持ちよさそうにしている施術風景の写真を載せましょう。

流動客の多いエリアに店舗がある場合、看板による新規顧客獲得が見込めます。

看板製作については下記の記事で詳しく解説しています。

ウェットヘッドスパサロンを開業する方はこちらの記事もおすすめ

備品や消耗品を購入する

店舗工事の完了に合わせて、ヘッドスパの施術に必要な備品や消耗品を揃えましょう。

ヘッドスパの施術に必要な備品は主に以下のものです。

  • 施術用リクライニングチェア
  • 施術者用スツール
  • ワゴン
  • タオルやブランケットなどリネン類
  • アロマなど施術や空間に使うフレグランス
  • カウンセリングテーブル&チェア
  • 待合用ソファ
  • パソコンやタブレットなど

また客単価アップのためにオプションメニューを充実させたいと考えるなら、無資格でも使用可能なデンキバリブラシやホットストーンも用意しておくと良いでしょう。

人材採用・研修を進める

一般的な業界では求人をかけると約2週間程度で募集があるといわれていますが、美容・ヘルスケア業界では採用難易度が高い傾向です。

リジョブの調査によると、掲載から最初の応募が来るまでにかかった平均日数は37日でした。

2.掲載から最初の応募が来るまでにかかった平均日数

経験者を求める場合、より採用難易度が高くなることが見込まれるため、早急に採用活動を始めましょう。

なお先述したように、ヘッドスパの民間資格は短期間で認定可能なものも多くあるので、技術研修を外部に任せるのも良いでしょう。技術統一を図れる利点もあります。

初心者を採用し技術研修を一から行う場合、技術だけ学びすぐに辞められることのないよう、研修費に関する費用負担について入社時の契約書に条件を盛り込んでおきましょう。

SNSなどでオープン告知する

ヘッドスパの開業が決まったら、SNSなどでオープン告知をしましょう。

リラクゼーションを目的としたヘッドスパサロンの場合、実際に受けた人の口コミや癒しの雰囲気を伝えることが集客に不可欠な要素です。

プレオープンなどで体験してもらった人にSNSで投稿してもらったり、空間や施術風景を動画で配信するのも良いでしょう。知識や技術の高いスタッフを採用できれば、Youtubeチャンネルの開設を検討しても良いかもしれません。

税務署へ開業届を提出する

税務署への開業届は義務ではありませんが、開業届を提出することで補助金といった税制優遇を受けられるなどの利点があります。

遅れても罰則はありませんが、開業届の提出は原則開業から1カ月以内とされています。

なお、ウェットヘッドスパサロンの場合、美容室開設届を営業開始の10日前までに保健所へ提出しなくてはなりません。(美容師法 第11条、12条

こちらは美容師法で定められており、義務です。届け出をせずにウェットヘッドスパサロンを開業した場合、30万円以下の罰金に処されます。(美容師法第18条の2

開業に必要な費用

開業に必要な費用は、事業形態によって異なります。

今回は「自宅サロン」「賃貸物件」など、ヘッドスパサロン開業でよくある4つの事業形態で必要な開業にかかる費用をシミュレーションしました。

自宅サロンの場合

自宅でヘッドスパサロンを開業する場合に必要な資金は、約60万円です。

敷金や礼金、家賃など物件取得にかかる費用が不要のため、少ない資金で開業が可能です。

項目

費用

物件取得費

0円

内・外装費

約15万円

設備費(消耗品・備品費含む)

約30~40万円

その他(仕入れ費・販促費など)

約5万円

合計

約50~60万円

上記は、オールハンドを基本としたヘッドスパサロンを想定した試算です。開業時は店内の装飾や取り扱うメニューは最小限にし、初期費用を抑えます。

来店する客層や顧客のニーズに合わせて、装飾やオプションメニューを揃えましょう。

賃貸物件の場合

物件を借りてヘッドスパサロンを開業する場合の開業資金は、約450万円です。

物件取得費用に加え、床面積が広くなる分、内装費用が高くなります。またセラピストを採用する場合、求人掲載費や研修費などの費用もかかります。

項目

費用

物件取得費 ※1

約150万円

内・外装費 ※2

約200万円

設備費(消耗品・備品費含む)

約45~50万円

その他(仕入れ費・販促費など)

約5万円

求人掲載費 ※3

約30~45万円

合計

約430~450万円

※1 家賃15万円とし、保証金、礼金、前家賃などで約10カ月分

※2 10坪の物件を想定

※3 未経験者3名、ヘッドスパ施術経験者2名の採用を想定。リジョブの採用単価事例を参考に算出(採用単価の相場についての詳細はこちら

施術スペースは照明を落とすため、壁紙や床材は安価なものでコストダウンし、その分待合やカウンセリングスペースの家具などは、品質の良いものを選ぶ想定の試算です。

ヘッドスパは1時間ほどの長いコースもあるため、リクライニングチェアは座り心地の良いものを選びましょう。

フランチャイズ加盟の場合

フランチャイズに加盟してヘッドスパサロンを開業する場合の開業資金は、約650万円です。

加盟するフランチャイズによって加盟金やロイヤリティなどが大きく異なります。初期費用に含まれるサポート内容も異なるため、事前に資料を取り寄せるなどして確認を怠らないようにしましょう。

項目

費用

加盟初期費等 ※1

約150万円

物件取得費

140万円

内装費

300万円

設備費

40万円

求人掲載費 ※2

約25万円

合計

約655万円

※1 FC加盟店ライセンス料、研修費

※2 自費。未経験者2名、ヘッドスパ施術経験者1名の採用を想定。リジョブの採用単価事例を参考に算出(採用単価の相場についての詳細はこちら

上記は 瞑想ドライヘッドスパNEMULAのフランチャイズ実店舗モデル(15坪2席)を参考にした開業費用です。求人掲載費は自費のほか、設備費に消耗品費が含まれていない可能性もあるため、上記より少し多めに試算しておくほうが良いでしょう。また上記フランチャイズの場合、販促費や家賃など継続的な費用がひと月あたり約40万円かかります。

間借りの場合

間借りでヘッドスパサロンを開業する場合の開業資金は、約10万円です。

間借りしている店舗オーナーへの月々の支払いは、売上に応じて変わる変動制と毎月何万円といった固定制に分かれます。下記の開業資金シミュレーションには計上していません。

項目

費用

物件取得費

0円

内・外装費

0円

設備費(消耗品・備品費含む)

5~10万円

その他(仕入れ費・販促費など)

0円

合計

合計5~10万円

間借り開業は完全に独立開業した場合と比べると、営業時間や販促などさまざまな点において制限がかかるデメリットがあるものの、初期費用や月々にかかる費用を抑えられるのが利点です。

ヘッドスパサロン開業のメリット・デメリット

ヘッドスパサロンは低コスト、省スペースで開業可能な点から開業のハードルが低いといわれています。

しかしどれほどリスクが低いといわれる事業でも始める前に、メリットとデメリットの両面を理解しておくことが大切です。

ドライヘッドスパサロンの場合

ドライヘッドスパサロンの開業における、メリットとデメリットは以下のとおりです。

〈ドライヘッドスパサロン開業のメリット〉

  • フランチャイズなど、初心者にも開業しやすいシステムが整っている
  • 少ない初期費用と低コストで開業、運営できる

〈ドライヘッドスパ開業サロンのデメリット〉

  • 研修を正しく行わないとセラピストが指を傷めるリストがある
  • 専門店だけに高い技術が求められる

ホットペッパービューティーアカデミーの調査でも、「専門に特化した技術力が高い」という回答がドライヘッドスパ専門店を利用する理由のトップにあがっています。

3.ドライヘッドスパ専門店を利用する理由

つまり「専門に特化した高い技術力」が伴わなければ、集客は見込めないということです。ドライヘッドスパサロン専門店で成功するには、顧客のニーズに応えられるだけの技術力を提供する必要があります。

ウェットヘッドスパサロンの場合

ウェットヘッドスパサロンの開業における、メリットとデメリットは以下のとおりです。

〈ウェットヘッドスパサロン開業のメリット〉

  • 美容師免許を活かし、他店との差別化を図れる
  • カラーやパーマの溶剤より手荒れリスクが低い

〈ウェットヘッドスパサロン開業のデメリット〉

  • 採用ハードルが上がる
  • シャンプー台が必要なため、初期費用がドライヘッドスパの場合より高くなる

―ヘッドスパニストとしても活躍されていますが、力を入れようと思った理由は?

お客様にとってのプラスが多いと思ったからです。私はアシスタント時代から、どうすればお客様が気持ちよく過ごせるか、リラックスできるかを考えてきました。そんななかでヘッドスパと出合い、リラックス効果が期待できるほか、頭皮の環境を整えることができる魅力を知ったんです。

引用:モアリジョブ|Côte スタイリスト/ヘッドスパニスト 蒲牟田愛さん

ウェットヘッドスパは美容師免許保持者しか行えないため、他店との差別化を図れる一方で、有資格者しか雇えないのは採用ハードルが上がるデメリットにつながります。

優秀な有資格者の採用を成功させるためのポイントは、以下のホワイトペーパーで解説しています。(ダウンロード無料)

ヘッドスパサロン開業を成功させるためのポイント

ヘッドスパサロンを成功させられるかどうかは、開業後の運営次第で大きく変わります。

ヘッドスパサロンの運営において気を付けたい、3つのポイントを紹介します。

ヘッドスパ以外のメニューも取り入れる

ヘッドスパ専門サロンを開業する場合でも、ヘッドスパ以外のメニューも用意しておきましょう。

専門以外の美容サロンでケアする理由の1位に「他のメニューとまとめてできて手間や時間がかからない」があがっているように、忙しく時間がない方の多くは1カ所でまとめてケアをしたいと考えています。(ホットペッパービューティーアカデミー調べ

また、一般社団法人日本リカバリー協会が行った調査によると、女性の3大悩みは「首・肩こり」「目の疲れ」「腰の痛み」でした。

▼身体の不調・悩み(単位:万人)

4.身体の不調・悩み

ヘッドスパは首こりや肩こりケアの効果も期待できますが、直接しんどい箇所をほぐして欲しいと思う人は多いです。

ヘッドスパをメインメニューとしつつ、顧客ターゲット層にあったサブメニューを取り入れましょう。

ヘッドスパサロンがあるエリアに出店する

ヘッドスパサロンを新規出店する際は、既にヘッドスパサロンがあるエリアへの出店をおすすめします。理由はヘッドスパ利用のニーズが見込めるためです。

ヘッドスパサロンがないエリアでも、ヘッドスパのニーズがある可能性はあります。ただその場合、事前に出店予定地を綿密にリサーチし、集客が見込めるかの確認が必要です。

新たに開拓するのも良いですが、すでにニーズがあるとわかっているエリアに出店し、既存のヘッドスパ店との差別化を図った集客をするほうが成功への近道となるでしょう。

忙しい人でも利用できる短時間メニューも扱う

ヘッドスパサロンを成功させるには、忙しい人へ向けたメニューを充実させましょう。

ヘッドスパの中でもドライヘッドスパはリラクゼーションや目の疲れ、ストレスケアを目的としています。忙しい人ほど癒しや疲れのケアを求めているため、短時間メニューは重宝されます。

短時間メニューであれば研修もしやすく「ドライヘッドスパサロン開業のデメリット」であげた「専門店に求められる高い技術」への期待に応えることも可能です。

さらにセラピストの指への負担も少なくなるなど、短時間メニューの取り扱いは顧客だけでなく、サロン側にとってのメリットでもあります。

ヘッドスパサロン開業の成功には、美容職経験のある優秀な人材採用が不可欠!

美容職経験のある優秀な人材は、ヘッドスパサロンの開業を成功に導いてくれます。

先述したようにヘッドスパ専門のサロンであっても、ヘッドスパ以外の技術の提供が求められます。また人の顔や頭、肌に触れていた経験者のほうが強さなどの感覚を身に付けており、たとえヘッドスパが初めてであっても技術を習得しやすい傾向にあります。

なるべく早くサロン経営を軌道に乗せたいと考えているなら、開業時には優秀な美容職経験者の採用をおすすめします。

優秀な人材の獲得には、求職者が職場に求める条件を知ることが大切です。

まとめ

本記事を総括すると、次のとおりです。

  • ドライヘッドスパ専門サロンであれば、資格は不要
  • しかし、ヘッドスパ関連の資格を取得すれば他店との差別化につながる
  • 短時間メニューやヘッドスパ以外のメニューの導入など、ニーズに応じた対応を!

ヘッドスパの利用者は男女ともに増加傾向で、今後も増加が見込まれています。ヘッドスパを専門とするサロンも増えており、ヘッドスパサロン開業を成功させるには他店との差別化が欠かせません。

さらに顧客に継続して来店してもらうためには、顧客が求める専門店ならではの高い技術提供も求められます。

田中 久美(Tanaka Kumi) プロフィール画像
執筆者情報
田中 久美(Tanaka Kumi)
温泉施設や大手スポーツクラブのエステティックサロン、大型リラクゼーションサロンにて、エステティシャンやアロマセラピストとして勤務。エステティックサロン勤務時代は人材採用や育成、店舗管理なども担当。 その後独立し、現在は完全貸切のアロマリラクゼーションサロンを運営。約20年の知識や技術を活かし、集客や経営、接客などを自身で行う。約7~8割がリピート顧客で、30代から50代の女性を中心に指示を得ている。