個人で整骨院を経営しているものの、集客に悩んでいる人もいるのではないでしょうか。整骨院の集客には、SNSの活用が効果的です。その理由とそれぞれのSNSでできることを理解すれば、すべきことが明確になるでしょう。
本記事では、整骨院の集客にSNSが必要な理由を各SNSの特徴とともに紹介します。SNS集客に取り組む注意点や集客につながる投稿内容にも触れています。自院でSNS活用を検討している方や、既に活用しているが思うような成果を得られていない方は、ぜひ参考にしてください。
整骨院の集客にSNSが必要な理由
整骨院の集客にSNSが必要な理由として、以下の5つがあげられます。
- 利用者が多い
- 無料で始められる
- 単純接触効果が大きい
- リアルタイムの情報を発信できる
- 資産性がある
ここでは、それぞれの理由を解説します。
利用者が多い
総務省の資料によると、SNSの利用率は増加傾向です。2027年には国内の利用者数が1億1300万人に達すると予測されています。
近年では、若年層を中心に検索エンジンではなくSNSで情報を探す人が増えており、今後もこの傾向は続くと考えられます。このことから、SNSの活用は自院を広く知ってもらえる有効な方法といえるでしょう。
無料で始められる
従来のチラシや広告は、制作と配布に費用と時間が必要ですが、SNSの発信は基本的に無料です。個人経営の整骨院では、広告宣伝費を潤沢に用意するのは簡単ではないでしょう。しかし、SNSは利用料がかからず、すぐに始められます。
そのため競合店も利用する可能性が高く、市場での遅れを取らないためにも導入および活用が推奨されるのです。
またSNSは事前に戦略を立てる必要はありますが、長い文章や凝ったビジュアルがなくても発信できるため、コストを抑えた集客が可能です。
単純接触効果が大きい
SNSは心理面による効果も得られます。特定の対象に繰り返し接すると、その対象への好感度が高まることを単純接触効果(ザイアンス効果)といいます。人や物事に接触する回数が増えるほど、対象への警戒心が薄れて好意をいだきやすくなる仕組みです。
SNSでよいイメージを与えるような投稿をすれば、自院や施術者に対して親近感を覚えてもらえるため、集客につなげられます。
リアルタイムの情報を発信できる
興味をもった層に即座にアプローチできる点もSNSの強みです。ストーリーズ機能やライブ配信を活用すれば、新しい施術メニューや期間限定のキャンペーンの情報をリアルタイムで伝えられます。
ホームページや口コミの文章だけでは伝わりにくい、院内の様子も発信できます。お客様と直接コミュニケーションを取れるのもメリットです。コメントやダイレクトメッセージを通じて質問に応えれば、より親近感を持ってもらいやすくなります。
たとえば、THE GARDEN TOKYOでは、ストーリーズが既存のお客様と交流するツールとなっており、リピーター獲得につながっています。
予約が増えたほかに、既存のお客様との交流を深めるツールとしてもメリットを感じました。
ストーリーズは、私の趣味をメインに載せていて。ランニングや友人との会食などの様子を発信しているのですが、来店時にその話題でお客様とお話が盛り上がることが多々あります。中には同じくランニングを始めてタイムを競い合っている方も(笑)。ストーリーズでの発信によって、お客様とも交流を深めるために最適なツールだと感じています。
引用:モアリジョブ|THE GARDEN TOKYO スタイリスト 荒井夏海さん
資産性がある
SNSアカウントは、長期的な資産としての価値も持っています。投稿内容が蓄積されていけば、お客様が施術効果や評判を簡単に確認できるようになるため、自院の信頼性向上につながります。
フォロワー数が増えると、投稿が見られる回数も増え、新規顧客の獲得や再来院の促進にもつながるでしょう。フォロワーが施術体験や院の情報を自らシェアすれば、自然な形で口コミも広がります。
HUEは、お客様に対しタグ付け投稿をお願いし、その投稿をシェアすることで投稿が拡散され、集客につながっています。
インスタ経由で予約をしてくださったお客さまには、来店していただいたあとにDMでお礼を送るのですが、このときに施術後の写真をお送りするようにしていました。そして「もしよければ、タグ付け投稿していただけたらうれしいです」と付け加えていたんです。そうすると投稿してくださる方がいるので、その投稿をシェアすることで、拡散していきました。
そうするとその方のフォロワーさんも見てくれますし、友達がやっているなら行ってみようかなという気持ちにもなりやすいと思うんです。そうやってじわじわと広がっていきました。
引用:モアリジョブ|HUE 代表取締役 朝岡佑介さん
整骨院の集客に活用できるSNS
整骨院の集客に活用できるSNSとしてあげられるのは、以下の5つです。
- X(旧Twitter)
- LINE
- YouTube
ここでは、それぞれのSNSの特徴について解説します。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は個人が匿名で利用でき、日々の出来事からニュース、商品・サービスへの本音などがリアルタイムで発信されているSNSです。総務省の調査によると、Xの全年代の利用率は42.1%でした。
利用者は10代・20代の若年層が中心です。写真や動画も投稿でき、初心者でも気軽に始めやすい点が特徴です。他の人の投稿を再投稿する「リポスト」機能は、まったく知らない人にまで情報を届けられます。
知らない人の投稿はリポストされにくい傾向があるため、フォロワーとの積極的なコミュニケーションが情報拡散のポイントです。拡散力が高いため、うまく活用すれば高い宣伝効果を発揮できるでしょう。
Instagramは、画像や動画などのビジュアルに特化したSNSです。「インスタ映え」という言葉が流行したことからもわかるように、ファッションや食べ物、化粧品、旅行のような見た目でアピールするサービスと相性がよいです。
総務省の調査によると、Instagramの全年代の利用率は52.6%でした。男性に比べて女性の利用率が高く、10代〜40代の女性が中心です。女性を集客したい整骨院なら、活用したいSNSといえるでしょう。
整骨院であれば、セルフケア情報やスタッフ紹介、院内風景などを画像や動画で発信できます。投稿のコメントやダイレクトメッセージでユーザーとコミュニケーションを取れるため、直接予約につながるケースも珍しくありません。
ただし、ビジネスに関する投稿ばかりになると、施術者の人柄が伝わりにくくなります。施術者のプライベートな話題や、スタッフのオフショットなども投稿しましょう。Instagramでは投稿内にリンクを直接貼れないため、プロフィールページにリンクを貼り、投稿内で誘導するのがポイントです。
整体師YouTuberの高橋さんは、ストーリーズ機能でプライベートな部分を出し、ファンの獲得につなげています。
Instagramはストーリーズという機能があるので、そこで僕のプライベートな部分を出しています。またDMを通して直接やりとりをすることも可能です。
そうすることで僕をより身近に感じてもらえて、ひとりの整体師というところから、もう少しファン度を高めることができます。それができると「この人から施術を受けたい」という気持ちが強くなり、実際の予約に繋がるんです。
引用:モアリジョブ|整体師YouTuber 高橋竜士さん
Shebelle代官山では、インフルエンサーを活用した集客に取り組んでいます。
インスタグラムに力を入れており、フォロワー数9万人や16万人など、インフルエンサーの方がご来店して体験談を発信してくださっています。これまでを振り返ると女性誌のモデルさんや読モの方の投稿に対する反響が、とくに大きいですね。
ちなみに、サロンでは発信してくださったらインフルエンサーさんに1ポイント、その方経由でお客さまがいらっしゃっても1ポイントを差し上げるポイント制を取り入れており、ポイントが貯まったら施術をサービスしているのでインフルエンサーの方にも考慮した体制が整っています
引用:モアリジョブ|Shebelle代官山 杉本さん
Facebookは実名制を前提としたSNSです。実名の登録が必要なため、信頼性のある口コミだけが共有される傾向があります。総務省の調査によると、Facebookの全年代の利用率は26.8%でした。20代~50代によく利用されており、整骨院のメインターゲットである中高年男性の利用率が高くなっています。
友人とつながるツールとして利用している人が多く、ビジネス利用のアカウントも少なくありません。ユニークさよりも信頼性の高さが重視されるため、有用な情報を的確に伝えることを意識しましょう。
Instagramとの連携機能を設定すれば、同じ投稿を両方のSNSに同時に配信できるため、より多くの人に情報を届けられます。
LINE
LINEは全年代での利用率の高さと、顧客に直接メッセージを届けられる点が特徴のSNSです。総務省の調査によると、LINEの全年代の利用率は91.1%でした。10代〜70代までの幅広いユーザーがいます。
東日本大震災の際に「災害時にも簡単に連絡できるアプリ」としてあらためて注目されました。日本では10人のうち9人がLINEを利用しており、世代を超えた生活インフラとして定着しつつあります。
LINE公式アカウントでは、ユーザーに対して一斉にメッセージを送信できます。お知らせやキャンペーンなどを気軽に発信でき、開封率も高いため多くの方に見てもらいやすい傾向があります。
クーポンの一斉発行も可能です。お客様と個別のやりとりもでき、LINE上で直接、来店予約の調整や問い合わせ対応ができます。既存顧客や休眠顧客のリピート来院を促すのに有効なSNSといえるでしょう。長い文章を送る必要がある際は、数回に分けてメッセージ送信すると読みやすくなります。
ただしLINEは個別のやり取りがメインで、拡散力はありません。そのため、集客を目的とする場合は他の媒体と併用して活用する必要があります。整骨院がLINEを活用する方法として、予約の受付媒体やポイントカードとして利用する方法があげられます。
「港北マッサージ 楽鎮接骨院」ではポイントカードをLINEに切り替えるだけでなく、LINE上で定期的なイベントを開催するなど、お客様とのコミュニケーションツールとして活用し、集客につなげています。
リザービア導入前からLINEは使っておりましたが、リザービアのLINE予約オプションを導入したタイミングで、よりLINEを注力することにしました。
ポイントカードをLINEに切り替えたことで、お客様側にLNEで友だち登録をするメリットがあるようになり、友だち数の増加に繋がりました。
現在は、LINE上で定期的なイベントを実施する等発信ができるようになり、お客様とのコミュニケーションが以前より取りやすくなった実感があります。
多くのお客様が公式LINEを友だち登録してくださり、友だち追加してくださったお客様の8割がリピート予約をしてくださっています。
引用:リザーピア|港北マッサージ 楽鎮接骨院 柴田 啓嗣さん 戸津川 弦さん
YouTube
YouTubeは動画をメインとしたSNSです。総務省の調査によると、YouTubeの全年代の利用率は80.8%でした。グーグル日本法人によると、18歳以上の月間視聴者数が2024年5月時点で7370万人を超えており、これは日本の18歳以上の人口の68%以上にあたります。
YouTubeの特徴は、長い動画で情報を発信できる点です。音声と動きを同時に伝えられるため、写真や文字だけでは伝えられない、リアルな施術者の人柄や雰囲気を伝えられます。
院内全体を撮影して、どのようなレイアウトなのか、どのような設備があるのかなどを紹介するのもよいでしょう。セルフケアのやり方について、動画で情報発信するのもひとつの方法です。スタッフや家族に協力してもらい、実際に施術を行っている風景を撮影して説明すると伝わりやすくなります。
さんちゃ整体院は、YouTubeで施術者の雰囲気を伝え、集客につなげています。
お客様に顔や声を知ってもらえるというのは、大きいんじゃないでしょうか。初めましてだと、どうしても探り合いになる部分があると思うんですけど、動画を見て何となくでも自分のことを知ってもらえているだけで、心理的なハードルが少し下がるというか。
動画を見て来院してくださったお客様には、人によっては、「会いたかったです!」とまで言ってもらえることもあります。まだ何もしていないのに(笑)。最初から信頼してもらえているわけですから、施術の効果も出しやすくなるんじゃないかと思います。
引用:モアリジョブ|さんちゃ整体院 代表 関野まさあきさん
ヨガインストラクターのHINACOさんは、ヨガ初心者向けの動画を投稿し、ヨガに興味を持ってくれる人を増やす取り組みをしています。
私のYouTubeのターゲットは、ヨガ初心者よりもまだ下、普段ほとんど運動をしない人を想定しています。ですから、動画の中ではヨガという言葉は使っていないんですよ。「ヨガ」という言葉だけでも、ハードルの高さを感じる人がいるので。
引用:モアリジョブ|ヨガインストラクター HINACOさん
整骨院がSNS集客に取り組む際の注意点
整骨院がSNS集客に取り組む際は、長期的に取り組むこととターゲットの明確化、予約システムと連動させることなどのポイントを押さえる必要があります。ここでは整骨院がSNS集客に取り組む注意点について、参考になる他業界の活用事例を交えて解説します。
1.長期的に取り組む
SNS運用を始めたばかりの頃は、投稿してもなかなか反応がありません。しかし、反応がないからといってすぐに止めては集客につながりません。諦めず、コツコツと投稿していく必要があります。
一定数以上のフォロワー数を獲得すれば、ターゲット層の目にとまりやすくなります。「単純接触効果」を得るためには、週に2回は投稿しましょう。ただし、投稿が負担になった場合、いつか面倒になって止めてしまう恐れがあります。
時間があるときに投稿を行い、少しでも長く継続して投稿することが大切です。SNS担当のスタッフを決めておくのもよいでしょう。美人バスト品川店・吉祥寺店は、サロンワーク中に投稿を作る時間を30分ほど設けて当番制で投稿を作っています。
無理なく続けることです。フォロワーを増やして維持するためには、投稿もストーリーズも毎日更新することがポイントとなります。ですが、毎日の更新分をサロンワーク後に作ると、仕事のパフォーマンスに影響を出しかねないので、サロンワーク中に投稿を作る時間を30分ほど設けて投稿を作っています。1人で毎日投稿を作ったり更新したりするのもハードになりますので、「何曜日はスタッフが更新する」ように当番制にして、日々のインスタ更新を続けていくことを意識しています。
引用:モアリジョブ|美人バスト品川店・吉祥寺店 上谷友里さん・近藤綾乃さん
フリーランススタイリストの西幅さんは、Instagramでの集客開始後、半年で来店数が安定したそうです。
デビュー時はゼロスタートだったので、Instagramもほぼつくり直しだったんですけど、ある程度投稿がきれいに整ってきたときにやっと来店が増え出した印象です。半年後にはInstagramからの来店数が安定していたと思います。
引用:モアリジョブ|フリーランススタイリスト 西幅誠さん
2.ターゲットを明確にする
SNSを活用しても、むやみに投稿を繰り返していては、集客にはつながらないでしょう。SNS集客を成功させるには、自院のターゲットを明確にし、そのターゲットが求めている情報を発信する必要があります。
どのような内容をどのような人に向けて配信するのかを、明確にすることが重要です。年齢層・性別・症状などを限定して投稿すれば、ターゲットとするユーザーが求めている情報を提供できるでしょう。
美人バスト品川店・吉祥寺店では、ペルソナを細かく設定し、その人に向けた投稿を意識しています。
ペルソナを決めることです。具体的には32歳の看護師さんで、バストアップケアをしているけど成果が出なくて悩んでいる方と決めて、その方に向けた投稿を意識して、一貫性を持たせるようにしています。サロンに複数のメニューがある場合は、1アカウントにつき1種類のメニューに関連した投稿のみをアップして、インスタ全体に統一感を持たすこともコツです。
引用:モアリジョブ|美人バスト品川店・吉祥寺店 上谷友里さん・近藤綾乃さん
3.予約システムと連動させる
SNSの投稿数を増やしても、来院してもらわなければ効果が出たとはいえません。来院までのハードルになるのが「予約」です。SNSで院に興味を持ったものの、予約方法がわからず来院を諦めるケースもありますが、SNSから予約への導線を作っておくで、来院につなげます。自院のホームページに予約システムを設置し、SNSから誘導するのがおすすめです。プロフィールに予約や問い合わせが可能なリンクを設置すれば、お客様は迷うことなく予約できるため、来院につなげられるでしょう。
4.整骨院の広告には制限がある
整骨院で広告を出す場合、自由な表現や内容を掲載できるわけではありません。各法律によって、広告に記載できる表現や内容が制限されています。過去に、誤解を招く広告や誇大な表現が報告されたため、利用者を保護する目的で広告の制限が設けられました。
広告に該当するものにあげられるのは、以下のとおりです。
- 新聞折込チラシ・ポスティング
- 雑誌に掲載する広告
- 看板や窓に貼るポスター
- インターネット広告(バナーやリスティングなど)
消費者庁の資料によると、ある整骨院が医学的根拠なく広告に「小顔矯正」と掲載した結果、景品表示法に基づき優良誤認を招くとして消費者庁から措置命令が下されました。
以下の条件をすべて満たす情報は「広告」と判断され、規制対象となります。
- 誘引性:利用者を誘引する目的で作成されるもの
- 特定性:整骨院の名称や施術する人物の氏名が特定できるもの
- 認知性:一般の方が認識できる状態にあるもの
対して以下のものは、通常広告には該当しません。
- 学術論文や学術発表
- 新聞や雑誌の記事
- 利用者自らが掲載する体験談や手記等
- 施術所内で掲示または配布しているパンフレットやリーフレット
- 利用者からの要望に応じて送付するパンフレットやメール
直接的な表現だけでなく、以下のように暗示的または間接的に「あはき・柔整に関する広告である」と認識し得るものは、広告に該当します。
- 病人が元気になる姿のイラスト
- 施術方法に関する新聞の特集記事を引用するもの
不特定多数の人の目に触れやすい媒体は、すべて広告制限の対象です。以前は、自院の公式ホームページや院内掲示物は広告制限の対象外とされていました。しかし、インターネットを通じた情報の発信・入手が一般的となった現在、オンラインの情報についてもガイドラインに定められました。
ホームページやSNS、ポップ、LINE配信なども、内容によっては広告とみなされます。そのため、これまで対象外とされていた媒体についても、改めてチェックが必要です。
整骨院の広告に関する詳しい規制は、以下の記事で詳しく解説しています。
5.フォロワー数を増やせばよいわけではない
フォロワー数が増えても、集客につながらないケースもあります。集客につながる導線を作ることがポイントです。以前はフォロワー数を増やす方法として「いいね周り」が効果的とされていました。
しかし、現在ではそのような行為は不適切な行動とみなされ、「外部露出比率」が低下するようになっています。「外部露出比率」が低下すると、フォロワー以外のユーザーに見つけてもらいにくくなってしまいます。
THE GARDEN TOKYOの荒井さんはフォロワー数は増加したものの、サロンに来る導線づくりができておらず、集客につながらなかった経験があるそうです。
周囲と比べても、フォロワーは多い方でしたが…そういう問題ではなかったようで。
私が投稿していたセルフヘアアレンジは、Instagramを見た人が1人で完結できてしまうため、投稿を見たからといって「じゃあサロンに来よう」と思われる導線づくりができていなかったんです。
引用:モアリジョブ|THE GARDEN TOKYO スタイリスト 荒井夏海さん
6.商圏内のフォロワー獲得を目指す
整骨院は地域密着型のビジネスです。そのため、来院見込みのあるエリアのフォロワーを獲得しなければ、集客にはつながりません。たとえば、地域名をプロフィールやハッシュタグに加えるだけでなく、地域のイベントや商圏内での活動に関する投稿をするとよいでしょう。
地元の影響力のあるアカウントやフォロワーと積極的に交流すれば、商圏内のユーザーの目に触れる機会が増えます。エリアを意識した投稿やコミュニケーションを積極的に行いましょう。
7.プロフィールを作りこむ
プロフィールは、第一印象を左右する重要な要素です。ユーザーは、プロフィールを見た上でフォローを判断するケースが多いとされています。プロフィール文には、以下の情報を記載しましょう。
- 院の強み
- 地域名
- 店舗の場所
- 営業時間
- 定休日
- 初回限定の特典情報
- ホームページのURL など
得意な施術や予約方法、院長やスタッフのコメントなどを記載しておくと、集客につながる可能性が高まります。予約リンクやLINEのURLを記載するのもよいでしょう。プロフェッショナルなプロフィール写真や背景画像も印象を左右する要素です。
grow秋葉原店のあおいさんは、投稿よりもプロフィールでの伝え方を重要視し、集客につなげています。
「この美容師は何をできるのか」「どんなスタイルが得意なのか」が一目瞭然で分かることだと思っています。投稿そのものよりも、プロフィールでシンプルにそれを伝えられるほうが大事だと僕は思っています。
引用:モアリジョブ|grow秋葉原店 美容師 あおいさん
8.キーワード検索を意識する
SNSでの発信力を高めるには、キーワード検索を意識するとよいでしょう。XやInstagramはキーワード検索に対応しており、関連する情報が含まれた投稿は、ユーザーの検索結果に表示されやすくなっています。
たとえば「腰痛 整体」「地域名 整骨院」などのキーワードを本文中に自然に入れるようにすれば、ユーザーの検索結果に表示されやすくなります。ハッシュタグの活用も欠かせません。ハッシュタグに施術所の所在地域名や施術内容を入れるとよいでしょう。
Instagramによると、最適なハッシュタグ数は3〜5個とされています。位置情報を活用するのもひとつの方法です。
MooNのMisaさんやCilon.の yunさんは、ターゲットの悩みを予測したり使用数を参考にしたりしながらハッシュタグを選んでいます。
投稿の種類によってハッシュタグを使い分けることです。例えば、男性に向けた投稿には「#メンズ美容」「#毛穴」など抱えた悩みから調べそうな検索キーワードを入れ、30代後半の女性に向けての投稿には「#シミ」「#シワ」と、ターゲット層が抱えるであろう悩みを予測して決めています。
また、サロンがあるエリアの「#立川」や近場の「#八王子」を入れて検索の幅を広げ、人気のアカウントの投稿を参考にハッシュタグのレパートリー自体を増やすことも行なっています。
引用:モアリジョブ|MooN エステティシャン Misaさん
ハッシュタグ検索で「まつげ」と調べて、使用数が多いハッシュタグ名を入れるようにもしています。変化をつけたいときに、「マツ」と検索して、多く表示されたハッシュタグ名を入れるようにしています。ひらがな表記かカタカナ表記かで、使用数が変わってきますので、お客様がよく使っている検索ワードはどれかを考えることもあります。
引用:モアリジョブ|Cilon. アイリスト yunさん
9.炎上リスクに備える
SNSは誰でも情報を発信しやすい反面、些細なミスや発言が予期せず炎上を招くリスクを抱えています。特に医療や健康分野では一般的な表現でも、受け手によっては誤解を招くケースが存在するからです。
施術結果の誇張表現や、他院との比較は、反発を招く可能性が高いでしょう。炎上により信頼が失われると、集客や口コミに悪影響が出るだけでなく、店舗の存続も困難になるかもしれません。
投稿内容は受け手や社会全体に与える影響を考慮し、正確な情報を発信するようにしましょう。お客様の写真を撮る際の伝え方も重要です。SALOWINのSOSHIさんは、ストーリーに掲載する写真を撮る際の伝え方で齟齬があった経験があるようです。
ストーリーに写真を載せたことでお叱りを受けたことも過去にあります。「写真を撮って良いとは言ったけど、SNSに載せて良いとは言っていない」と。なので、「Instagramにアップしても良いですか?」とまできちんと確認するようにしています。
引用:モアリジョブ|SALOWIN 池袋 SOSHIさん
10.試行錯誤する
SNS運用は、お客様の目を引く投稿や反響をもとに試行錯誤を重ねることがポイントです。SNS運用に答えはないため、実践しながら改善していくしかありません。内容はもちろん、ハッシュタグや使用する言葉、投稿する時間も分析しましょう。
知り合いから意見を聞いたり、ほかの人の投稿を真似したりするのもひとつの方法です。「Lits. アイラッシュ&アイブロウ 表参道本店」のyuyuさんは、フォロワーが多い同業者の投稿を真似して集客につなげました。
投稿内容にもこだわることが大事だなとは思うんですけど、最初はどういったものが需要があるのかわからなかったりすると思うんです。実際に私が実践していたのは、フォロワーが多い同業の方、眉毛サロンで働いているフォロワーの多い方の投稿を真似していました。そうすることによって、バズっている理由が見えてきたりするので、最初は自分のこだわりやプライドを全部捨てて、真似するのが一番だと思います。
引用:モアリジョブ|Lits. アイラッシュ&アイブロウ 表参道本店 アイブロウリスト yuyuさん
「Eyelash & Nail Salon Lapis新宿店」の齋藤さんは、アクセスが集中する曜日・時間を分析し、投稿を見てもらう機会を増やしました。
本人が打ち出すネイル写真や人柄がわかる投稿をすることと、お客様の目を引く投稿をすること、反響をもとに投稿に試行錯誤を重ねることが大事だと思います。
アップするデザイン以外にも、私の「Instagram」にアクセスが集中する曜日・時間を把握し、その時間にアップしてお客様に見てもらう機会を増やすことも大切です。
引用:モアリジョブ|Eyelash & Nail Salon Lapis新宿店 店長 齋藤麻香さん
別のジャンルの投稿を参考にするのもひとつです。「SALOWIN 池袋」のSOSHIさんは、暮らし系の投稿を参考にサムネイルを分析し、集客につなげています。
美容師さんの投稿を真似するのをやめて、「一年で○万円貯金した」「100均の便利グッズ」などの暮らし系の投稿を参考にするようにしたんです。暮らし系の投稿ってサムネづくりが上手いんですよ。「それってどういうこと? 」と思わせる言い回しを意識的に載せるようにしてから数字が伸びるようになりました。
引用:モアリジョブ|SALOWIN 池袋 SOSHIさん
整骨院の集客につながるSNSの投稿内容
整骨院の集客につながるSNSの投稿内容として、以下の6つがあげられます。
- 体の悩みを解決する情報
- 安心感を与える情報
- イベントやキャンペーンの告知
- 施術メニューに合わせた内容
- スタッフの紹介
- 地域貢献活動の様子
ここでは、それぞれの投稿内容について解説します。
体の悩みを解決する情報
整骨院のSNSアカウントを見る人は、体に何らかの不調を感じていることが多いはずです。以下のような痛みや症状への対処法を写真や動画で解説すれば、不調を感じている人にとって有益な情報になります。
- 肩や腰の痛みの原因を解説する投稿
- 痛みを起こしやすい姿勢や動作、姿勢改善のポイント
- 自宅で簡単にできるストレッチ
痛みや症状への対処法を投稿する際は、専門的な知識をわかりやすく説明するような投稿を意識しましょう。セルフケア方法や健康に関するアドバイスを発信すれば、フォロワーとの信頼関係構築にもつながります。
GRANDの平島さんは、お客様から聞いた悩みの解決法を投稿するように意識しているそうです。
あとは、悩みに根付いた投稿もおすすめです。実際に僕も意識していて、お客様から聞いた悩みの解決法などを投稿しています。同じ悩みを持つ方は必ずいらっしゃいますし、自分事として考えて視聴しやすいので、リーチにもつながりやすいのではないかと。
引用:モアリジョブ|GRAND スタイリスト 平島歩さん
安心感を与える情報
整骨院は、お客様にとっては「どのような人が対応してくれるのか」「どのような雰囲気なのか」といった不安があるもので、気軽に訪れる場所ではありません。そのため、集客においては以下のような安心感を与えられる情報も重要です。
- 施術中の様子
- カウンセリング風景
- スタッフ同士が笑い合っている様子
- お客様から寄せられた声や体験談
これらの情報を投稿すれば、初めてのお客様でも安心して来院できるきっかけになるでしょう。また、施術の様子を撮影する際は、必ず同意を得た上で、撮影するのがポイントです。スタッフに患者様の代わりになってもらい、イメージ写真を撮影するのもひとつの方法です。
フリーランス美容矯正師の雨盛さんは、お客様に撮影の了承を得て、施術前と後の写真を投稿しています。
従来の投稿に加え、ご来店いただいたお客様に撮影の了承を得て、施術前と後の写真を投稿するようにしました。1人でも多くのお客様に足を運んでいただくため、投稿に「ご来店いただいたらこのような仕上がりを叶えることができます。是非とも足を運んでくださいませ」というメッセージを添えるようにしています。
引用:モアリジョブ|フリーランス美容矯正師 雨盛詢さん
イベントやキャンペーンの告知
一定数以上のフォロワー数になり、認知度が上がったらイベントやキャンペーンの情報を積極的に告知しましょう。地域の健康フェアや院内のセミナーを告知すれば、地域に密着した信頼のある整骨院というイメージを持ってもらえます。
年に1度のイベントより、小さくても毎月のイベントのほうが効果的です。通常の投稿に加えて、開催の数週間前からこまめに情報発信することが大切です。過去にイベントを開催した経験がある場合は、そのときの写真や参加者の声も投稿内容に含めれば、お客様もイメージしやすくなるでしょう。
ただし「いいね! 」やフォローの報酬として金銭や金券を提供すると、Instagramのガイドラインに違反する可能性があるため、注意が必要です。
施術メニューに合わせた内容
初めてのお客様は、どのような施術をするのか不安です。施術メニューが気になるものの、「痛みがあるかもしれない」「改善できるかわからない」と来店を躊躇する人もいるでしょう。
各メニューの施術方法や具体的な効果を紹介すれば、お客様が自身の悩みに適した施術が見つけやすくなります。ビフォーアフターの写真や動画で投稿すれば、施術の変化や効果を直接的に伝えられます。
「AFLOAT GINZA」の藤田さんは、ビフォーアフターがわかる短時間のリール動画を投稿し、集客につなげています。
驚きのある投稿を意識しています。心が動くものは印象に残りますし、興味にもつながると思うんです。実際に投稿しているものでいうと、カット前とカット後のビフォーアフターがわかるリール動画は、短い時間でインパクトを感じられるので多く投稿していますね。
引用:モアリジョブ|AFLOAT GINZA スタイリスト 藤田圭介さん
スタッフの紹介
施術を担当するスタッフのプロフィールや得意な施術内容を投稿すれば、フォロワーに親近感と信頼感を与えられます。来院前に「どのようなスタッフがいるのか」を知ってもらえるため、初来院へのハードルを下げられます。施術中のコミュニケーションのきっかけにもつながるでしょう。
「AFLOAT GINZA」の藤田さんは、人柄を伝えることを意識し、ストーリーズではプライベートな投稿もしています。
お客さま目線になって自分がどんな投稿を見たら足を運びたくなるか考えたとき、得意なスタイルなどがわかるリール投稿にくわえて人柄が分かれば興味が湧くと思いました。だから、ストーリーズでは人柄がわかることを意識して仕事以外のプライベートな投稿もしているんです。
引用:モアリジョブ|AFLOAT GINZA スタイリスト 藤田圭介さん
地域貢献活動の様子
地域貢献活動の様子を発信するのもおすすめです。以下のような地域イベントやボランティア活動の参加報告は、地元に密着した整骨院であることをアピールできます。
- 地域の清掃活動
- 高齢者向けの健康関連イベント
- スポーツイベント など
何度も参加していれば、「よく見る整骨院だ」と地域住民からの認知度が向上し、来院につながる可能性があります。また、整骨院の利用を考えていなかった層が、地域イベントの情報を検索した際に目に留まり、興味を持ってもらえる可能性もあるでしょう。
スタッフを雇うのもひとつの方法
チラシの作成や配布には、時間や人手が必要です。ひとりでは限界があるかもしれません。そのような場合には、スタッフに施術を任せて自身はマーケティング活動に専念したり、ブログやSNSの運用経験があるスタッフを雇用して情報発信業務を任せたりするなど、役割分担が必要です。
複数名のスタッフがいる体制を整えれば、宣伝活動をはじめとした施術以外の業務に取り組む時間的な余裕も生まれます。
スタッフを採用する際は、院のコンセプトや雰囲気に合った人材を選ぶことが大切です。自院の社風や求めるスキルと合わない人材を採用した場合、早期離職につながり、再度採用活動を行うためのコストが発生します。
経験者を採用する場合には、自院で提供する施術メニューに対応できるスキルを保有しているかどうかも確認する必要があります。運営状況や予算に合わせて、雇用形態を検討することも大切です。
採用コストを抑える工夫も必要です。人材紹介サービスや総合型の求人サイトを利用する方法は、採用単価が高くなる傾向があります。自社の採用ページを充実させたり、SNSを活用して情報発信をしたりすれば、採用ブランディングにつながるため、長期的にみればコストを抑えた採用につながります。
助産師ヨガ講師のSAKIEさんは、チーム内のそれぞれが得意な分野を担当することで、オンラインヨガサロンを作り上げました。
そうですね。私はインストラクターやるね。じゃあ私はZOOMの入室管理。私は告知のサムネイルとチラシを作るねという感じで、それぞれが得意を生かしてオンラインヨガサロンを作り上げていきました。
引用:モアリジョブ|助産師ヨガ講師 SAKIEさん
自社で能力を発揮し、活躍できる人材を採用するためには、事前準備が重要です。リジョブでは、これから独立・開業をして将来的にスタッフの採用を検討している方に向けたノウハウを提供しています。手順を詳しく知りたい方は、無料でダウンロードできる下記の資料をご覧ください。
まとめ
利用者が多いSNSは、無料で始められ、多くの人に情報を届けられるなどのメリットがあり、整骨院の集客に欠かせないツールといえます。整骨院がSNS集客に取り組む際は、長期的な視点やプロフィールの作りこみ、炎上リスクに備えるなどのポイントを押さえましょう。
整骨院の集客につながるSNSの投稿内容は、以下のとおりです。
- 体の悩みを解決する情報
- 安心感を与える情報
- イベントやキャンペーンの告知
- 施術メニューに合わせた内容
- スタッフの紹介
- 地域貢献活動の様子
この記事で紹介したポイントを参考に、自院の状況に合ったSNSを選び、適切な内容を発信して集客につなげましょう。
- 執筆者情報
- 田仲ダイ(Tanaka Dai)