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サロンオーナー向け|セラピストの離職率が高い理由と軽減のための対策法を解説

サロンオーナー向け|セラピストの離職率が高い理由と軽減のための対策法を解説

サロン経営者を悩ませる課題のひとつが「人手不足」です。セラピストは採用してもすぐ辞めてしまうため、離職率の高さも問題となっています。

ここではセラピストの離職率が高い理由と離職率を軽減させるための対策法、そして早期離職をしないセラピストを採用するポイントについても解説します。

セラピストの離職率で悩んでいるサロンオーナーや、採用担当者はぜひ参考にしてください。

〈厚生労働省のデータ解説についての補足事項〉

アロマセラピストは職業分類では「他に分類されないサービスの職業」に、産業では「生活関連サービス業,娯楽業,医療,福祉」に属します(厚生労働省のjobtag参照)。当記事で厚生労働省のデータをもとにセラピストの離職率を紹介する場合は、職業分類や産業分類のデータをもとに示しています。

セラピストの離職率

ホットペッパービューティーアカデミーの調査をもとに、離職を経験したリラクゼーションセラピストの割合を紹介すると、2022年で29.6%、2023年は31.7%でした。約3人に1人は離職を経験していることになります。

またセラピストが含まれる「生活関連サービス業、娯楽業」の離職率は18.7%で、他の産業より高い離職率です(厚生労働省|「令和4年(2022年)雇用動向調査結果の概況」)。

産業別入職率・離職率(令和4年)

以上のようにセラピストは離職率が高い一方で、別の店舗に転職したり、復職したりするケースが多い点も特徴です。

離職後もセラピストを続けるケースが多い

離職したセラピストの多くは、セラピスト自体を辞めたのではなく、別の店舗に転職したり、一時的に休職求職して復職したりします。

実際に離職経験のあるセラピストの約5〜6割は、3年未満でセラピスト業に復職していました。

セラピストの復職までの期間

※ホットペッパービューティーアカデミーの調査をもとに作図

半数以上がセラピストに復職することを考えると、セラピストの離職者の多くは仕事そのものに嫌気が指して辞めたのではないことがわかります。

そのため離職率を軽減するには、まず辞めていくセラピストの離職理由と本音を詳しく知ることが大切です。

セラピストの離職・転職理由

離職理由がネガティブなものであるほど、離職者は会社や上司に離職の本当の理由を言わずに辞めていきます。

ホットペッパービューティーアカデミーが離職者に離職・転職理由を聞いたアンケートをもとに離職理由を紐解いていきましょう。

2022年と2023年にセラピストを辞めた人の離職理由と各割合は下記の通りでした。

離職理由

2022年

2023年

収入面の不安や不満

19.8%

20.6%

体力面の不安

17.4%

16.0%

上司との考え方の不一致

11.3%

15.2%

人間関係のトラブル

11.3%

11.3%

拘束時間・労働時間への不満

7.7%

12.8%

※ホットペッパービューティーアカデミーが行った調査をもとに作表

それぞれの離職理由について詳しく解説します。

第1位:収入面の不安や不満

セラピストが離職もしくは転職する最も高い理由は、収入面の不安や不満によるものでした。

リジョブの調査によると、現在の月収は16〜20万円と回答した人が最も多く、経験が9年を超えるセラピストでも26〜30万円が最も多い結果です。

仮に毎月の給与に年2回のボーナス支給(各2カ月分の給与)があったとして、年収256〜320万円です。

現在の月収

国税庁の令和4年分民間給与実態統計調査によると、令和4年の給与所得者の平均給与は458万円となっており、100万円以上も少ない年収であるということがわかります。

さらに同調査によると、リラクゼーション業界に従事する6割以上のセラピストが給与に対して不満を抱いていることがわかりました。さらに給与を上げるために「もっと実力を評価してくれる店にいきたい」と、給与を上げるための転職を考えている人は全体の半数近い結果です。

以上はリラクゼーションセラピストの給与の実態に関するデータの一部を紹介しました。さらに詳しいデータを知りたい場合は、下記の資料を無料でダウンロードしてご覧ください。

セラピストの約70%は自営業もしくはフリーランス、約26%はパートタイマーとして働いており、正規の職員や従業員として雇用されているのは約17%に留まります。平均より年収が低いうえ、雇用や収入が保証されていないというのも不安材料と言えるでしょう。

(参考:アロマセラピスト - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)|令和5年時点のデータ)

優秀な人材を確保するには求職者が魅力的に感じる給与設定が不可欠です。給与平均相場を大きく下回った給与設定ではいくら募集をかけても人は集まりません。

まずは業種やエリアの給与相場を知ることから始めましょう。

第2位:体力面の不安

体力面の不安を感じて離職するセラピストも多く見られます。

セラピストは体力を必要とする仕事のため、年齢とともに体力の低下による不安を抱くようになります。

厚生労働省のデータによるとセラピストの就業者の平均年齢は41.2歳となっており、ちょうど体力の低下を感じ始める年齢です。

アロマトリートメントやマッサージは帰宅時間帯以降のニーズが高く、サロンの営業時間によっては就業時間が深夜に及ぶ場合もあります。

また腰や手に負担がかかる仕事柄、腰痛や腱鞘炎になりやすい点も不安要素のひとつです。手や腰の痛みが悪化し、ドクターストップにより離職せざるを得ない人もいます。

将来を見越して体力のあるうちに転職をするために離職する人も少なくありません。

第3位:上司との考え方の不一致

離職理由の3番目に多かったのが、上司との考え方や意見の不一致によるものでした。

オーナーや店長は経営目線でサロン運営を考えますが、セラピストはお客様目線での考えになりがちです。

また生活もかかっているため、自分の収入に不利になる決定事項に対しては不満が生まれます。営業時間や指名システムの変更、新メニューの導入など、セラピストが影響を受ける決定事項は多々あります。

セラピストの意見を無視したサロン運営はセラピストの反感を買うきっかけになり、ひいては離職につながってしまいます。

第4位:人間関係のトラブル

セラピストは女性比率が高く、従業員間のトラブルも少なくありません。

目立ったトラブルまで発展しなくても、協調性のないスタッフがいるだけで疲弊して辞めたいと思ってしまう人もいるでしょう。

セラピストの仕事は個人ワークですが、掃除や整理整頓、準備、片付けなど、分担して行う仕事もたくさんあるため、協調性は必要です。

売上金額で報酬が決まる業務委託の場合、施術に入る順番や指名に関連するトラブルも起きがちです。

なお人間関係のトラブルはあらゆる業種で、離職理由の上位に上がっています。つまりどんなに好きな仕事でも、人間関係に問題があると離職につながる可能性があるということです。

第5位:拘束時間・労働時間への不満

長い拘束時間や労働時間もセラピストが離職してしまう理由のひとつです。

業務委託の場合、報酬が発生するのは施術のみでビラ配りや開店作業、閉店作業は無報酬というサロンもあり、セラピストの不満につながるケースもあります。

また正社員の場合は施術に加え、売上管理や店舗管理、セラピストのシフト・報酬管理など過剰な業務を抱え、長時間労働になっている場合も少なくありません。

他の業種で働き方改革が進んでいる影響からセラピスト界も変わりつつありますが、まだまだ遅れており早急に改善が求められる課題と言えるでしょう。

ライフステージの変化で働きづらくなる人材が多い職種であるため、短時間正社員制度の導入を検討するのもひとつの手段です。

週30時間の勤務でも正社員になれる、短時間正社員制度を導入しています。福利厚生がまだまだ整っていない会社が多いなか、短い勤務時間でも正社員になれるのはメリットがとても大きいのではないかと思いますね。子育て中の方などにとても好評です。

引用:モアリジョブ|3arrows株式会社 代表取締役 今井 基成さん

セラピストの離職率を低減するための5つの対策

離職率が高いセラピスト職ですが、低い離職率を維持しているサロンや離職率の低減に成功したサロンも数多くあります。

離職率を低減するための主な対策を5つ紹介するので、再現可能なものから実行してみてください。

その1.さまざまな雇用形態を取り入れる

セラピストが雇用形態を選択できる環境を整備することは、多様性社会において必要不可欠です。

厚生労働省運営のjobtagによると、セラピストの就業形態は正社員よりもフリーランスやパートタイマーが多く、働き方が多様な点が特徴です(2024年10月時点の状況)。

たしかに正社員は給与や雇用が保証されるため、正社員雇用や登用制度があるサロンを選ぶ人がいるのは確かです。一方で保証とともに増える責任や長くなる労働時間を好まない人もいます。

厚生労働省がまとめた「令和3年パートタイム・有期雇用労働者総合実態調査の概況」によると、現在パートタイムや有期雇用の就業形態を選んだ理由でもっとも多かったのは「自分の都合の良い時間(日)に働きたいから」でした。2番目には「勤務時間・日数が短いから」という理由が上がっています。

パートタイムを選んだ理由

また正社員で入ったものの、介護や育児などのライフステージの変化、そして家庭の事情によりフルタイム勤務の正社員としての働き方ができなくなる場合もあります。

セラピストは経験や技術が必要な職種のため、なるべくブランクを作らない環境作りも大切です。望まない離職を防ぐためにも、個々のセラピストが希望通りの働き方ができる環境を整えておきましょう。

出勤時間の前倒しや早上がりOKのフレキシブルな働き方ができること、自分のお客様を任せられるスタイリストが何人かいること。それが、無理せず働けることにつながります。PATIONNでは本当に自由な仕事体制で働かせてもらっているので、ありがたいです。

引用:モアリジョブ|PATIONN トップスタイリスト 佐野侑子さん

その2.採用面接時にサロンの在り方やオーナーの考え方を伝える

採用面接時にサロンの在り方やオーナーの考え方を伝えると、離職率の抑制や内定辞退を防げます。

株式会社マイナビの調査によると、早期離職の理由は職場の雰囲気の悪さや人間関係の不一致、そして仕事内容に対する認識の相違という意見が上位に位置しています。

またリジョブが行った調査によると、求職者の辞退理由ランキングは次のとおりでした。

求職者の辞退理由ランキング

以上のような内定辞退理由を放置した状態で、採用を進めると、仮に求職者が内定を辞退せずに入社した場合、早期離職につながる恐れがあります。

とくに「目指す方向の不一致」や「給与・条件面での不一致」などの考え方や認識のミスマッチによる内定辞退が多いことは、採用においては注目すべき点です。求職者にサロンの在り方やオーナーの考え方を伝えて、ミスマッチが起こらないように対策しましょう。

内定辞退や早期離職を防ぐために、リジョブでは次の3ステップに分けて対策を行うことを推奨しています。

  1. 第一段階「応募から面接」で面接率アップ
  2. 第二段階「面接から採用」で採用率アップ
  3. 第三段階「早期離職防止」で定着率のアップ

詳しくは下記のホワイトペーパーで解説しています。採用や早期離職で悩むオーナーや担当者はぜひ参考にしてください。

その3.年齢やライフステージに合わせた労働環境を用意する

年齢を積み重ねライフステージが変わっても、働き続けられる労働環境を用意しましょう。

セラピスト歴が長くなると「いつまでセラピストを続けられるのか」と将来について不安を抱くようになります。年齢による体力的な不安に加え、妊娠や出産のステージに入ったときに収入が途絶えるかもという不安を抱く人もいます。

トレーナーやサロン運営管理業務など、ステージに合わせた選択肢があるとセラピストは将来を心配せず今の仕事に専念できるでしょう。

下記の事例は、オンラインビデオを活用したカット指導を取り入れて、子育てスタッフの在宅勤務を実現した美容室の事例です。

働き方でいうと、美容師の在宅化を可能にする取り組みを行っています。具体的には、zoomを使用し、後輩のカットをチェックしてもらうような。子どもがいる美容師を例にすると、育休中は子どもを軸に動くのでどうしても現場に立つことが難しいんですね。それならばと、育休中の稼働できる限られた時間に注目しました。

引用:リジョブ|iii代表 寺村優太さん

美容サロンやリラクゼーションサロンでも、このように育休中のスタッフが働けるようにするように職場環境を整えると、離職率の抑制につながります。

その4.定期的な面談を行う

定期的な面談は離職率の低減に有効です。

一見トラブルや問題がないようでも、個々に問題や不満、悩みを抱えている場合があります。表向きは、にこやかに仕事をしているセラピストも、チームの輪を乱すトラブルメーカーやモンスターカスタマーに悩んでいたり、給与に不満を抱いていたりするかもしれません。

ホットペッパービューティーアカデミーが美容サロン従事者に行った調査によると「働くにあたり最も重要だと思うこと」の1位は給与、2位は「働いているスタッフの人柄」でした。

働くにあたり最も重要だと思うこと

ただ給与や同僚に対しての悩みや不満は自ら発言しにくいと感じる人もおり、どのように感じているのか、聞き出してあげるのが大切です。

問題や悩みが深刻なものとなり、離職を決意してからでは取返しがつきません。従業員ひとりひとりと定期的に面談を行い、悩みや不安を抱えていないか聞き取りを行いましょう。

オーナーや店長はセラピストと普段からコミュニケーションを取るように心がけ、悩みを打ち明けやすい関係性を作っておくようにしましょう。

その5.福利厚生や労働環境を見直す

優秀なセラピストを確保するためには、福利厚生や労働環境の見直しが不可欠です。

働き方改革や多様性社会の浸透とともに美容業界でも、福利厚生の充実や労働環境の見直しが始まっています。

週休二日制の導入や法に則った休憩時間の確保、深夜手当など、これまでおざなりにされてきたセラピストの労働環境が整えられつつあります。

さらに資格手当やセラピスト自身のメンテナンス費用の補助といった、福利厚生の充実は従業員満足度アップにつながります。

セラピストは体が資本です。過酷なシフトや労働環境でセラピストが心身に不調をきたさないように、適切なサロン運営を心がけましょう。

早期に離職しないセラピストを採用するためのポイント

早期離職しないセラピストを採用するためには、次のポイントを意識して人材を選考するとよいでしょう。

  • コミュニケーション力
  • 気遣いやマナーの基礎力
  • 心身の強さ
  • 向上心

本項では、以上に詳しく解説します。なお「自社に合うセラピストの採用ができずに悩んでいる」採用担当者にはこちらの記事もおすすめです。

コミュニケーション力

セラピストは接客力が必要ですが、コミュニケーション力も大切です。

セラピストの仕事はお客様のお出迎え、カウンセリング、そして施術、見送りと基本的に1対1で行います。

とはいえ、プライベートサロンを除いては、同僚や上司との人間関係が存在します。関係性を良好に保ったり、業務を遂行したりする上でコミュニケーション力が必要です。

面接の際にはきちんと目を見て話ができるか、会話のキャッチボールができるかなど、コミュニケーション力の有無を確認しましょう。

気遣いやマナーの基礎力

セラピストには接客力と合わせて、気遣いやマナーも求められます。

セラピストは体や心が疲れた人を癒す仕事です。そのため、接客が好きで接客業に向いているというだけではセラピスト向きとは言えません。

施術中もお客様の様子を観察しながら、力加減や室温の確認など細やかな気遣いが必要で、癒しを提供するセラピストとしての振舞いや声のトーンがあります。

気遣いやマナーは一朝一夕で身につけられるものではないため、基礎力として持ち合わせている人の採用をおすすめします。

ポテンシャルがあると感じたら採用し、研修期間でしっかり成長させるのも良いでしょう。店舗研修については下記の記事を参考にしてください。

心身の強さ

セラピストは優しく穏やかな性格の人が向いていますが、心身の強さも必要です。

疲れた人を相手にするため、セラピスト自身は心も身体もある程度の強さを兼ね備えておかなくてはなりません。

陰の雰囲気を強く感じ取ってしまい、心が病んでしまう人はセラピストとして長く働き続けるのは難しいでしょう。施術は力任せにするものではないですが、繁忙期は施術が続きハードワークになる場合もあります。

心の強さを面接で確認するのは少し難しいですが、気持ちの切り替えをどのように行っているかなど、自身の心身のケアができるタイプかをチェックしましょう。

向上心

向上心がある人はセラピストとして成長できるため、サロンの売上にも貢献できるセラピストになるでしょう。

技術の向上や新しい技術の取得に前向きで、お客様をより満足させられる施術の提供ができるようになります。

顧客満足度にもつながり、顧客の定着や後輩セラピストへの良い影響を与えます。

向上心の有無は、将来のビジョンやなりたいセラピスト像などの聞き取りを行うことでわかります。

また成長したいという向上心ある人材に応募してもらうためには、募集要項に「成長できそう! 」と感じてもらえる研修制度の充実を載せると良いでしょう。

リラクゼーションや治療などのセラピスト関連職の求人に成功した求人の事例をまとめました。詳細については、下記の資料をダウンロードしてご覧ください。

セラピストの離職率を低減させたサロンの事例

セラピストの離職率を低減させたサロンの事例を2つ紹介します。

事例1:大量採用と低い離職率を実現させたリラクゼーションサロン

大量採用と低い定着率を実現させたのがリラクゼーションスペース「Raffine(ラフィネ)」を展開する「株式会社ボディワーク」です。

応募者全員をとりあえず採用することが離職率を上げる原因のひとつになっていたため、まず採用できない人を明確にしました。また面接官のスキルもバラバラだったため、スキルの共有やロールプレイングで面接スキルレベルを統一。

さらに福利厚生やキャリア形成、働く環境概要を公式ページで公表し、長く働きつづけられるサロンであることを可視化しました。

2024年は採用者102名に対して離職者は10名と、10%未満の低い離職率を実現しています。

参考:大量採用と高い定着率の両立を、あたり前にできる組織をめざそう。 | 事例紹介 | 採用コンサルティングのジャンプ株式会社 (jumpers.jp)

事例2:離職率が3年で80%以上と言われる美容業界で7%未満を実現した美容サロン

離職率が3年で80%と言われる美容業界で、離職率7%未満を実現しているのが「頭皮と肌の専門店〜希翠(きっすい)~」を運営するフェリコ株式会社です。美容業界では珍しい「健康経営優良法人(中小企業部門2020)」を取得しています。

代表取締役の赤羽さんは美容と健康のアドバイスを行うスタッフが不健康だと説得力がないという思いから「健康経営」の取り組みを始めました。

とくに忙しくなるとおざなりになりがちな食事面に着目し、管理栄養士監修の国産無農薬のお弁当を複利厚生で導入。さらに食事のリテラシーを上げるためのセミナーも実施しました。

その他にも「働く人が働きやすい環境作り」のため、雇用形態の自由な選択も取り入れています。

参考:離職率が3年で80%以上と言われる美容業界で、7%未満を実現している美容サロンの働き方改革とは!?|フェリコ株式会社のストーリー|PR TIMES STORY

将来独立したいセラピストへのサポート体制を整えておこう

独立支援サポート体制の整備は、優良人材の獲得につながります。

独立願望のある人は向上心も高く、技術習得やサロン運営に積極的に関わってくれる可能性が高いためです。

株式会社シーシーティー協会の調査によると、リラクゼーション業界で働く女性セラピスト・整体師エステティシャンのうち約半数が独立を希望していることがわかりました。

参加しているスキルアップセミナー

そして約20%の人が独立に向けて必要な「経営や独立について」のセミナーに参加している(参加したい)と回答しています。

サロンで働くセラピストにとって独立願望はなんとなく後ろめたく、言いにくい部分があります。しかしサロンに独立支援制度があると将来の目標を公言しやすく、独立に向けて前向きに頑張れるはずです。

経営を学びながら在籍してもらえれば経営者目線で動いてくれる可能性もあり、いずれ辞めてしまうにしても多くの貢献をしてくれるでしょう。

まとめ

本文を総括すると次のとおりです。

  • セラピストの離職経験者は2022年で29.6%、2023年は31.7%
  • セラピストの離職理由は収入面や体力面の不安、人間関係など
  • 離職率の低減には「選べる雇用形態」や「労働環境の見直し」など5つの対策を取り入れる
  • 自社に合うセラピストを採用すると、離職率の抑制につながる

約3人に1人のセラピストが離職を経験していることからも、人材不足を防ぐためには離職率を抑えるための対策が欠かせません。まずは、自社の労働環境が「セラピストの離職理由」に当てはまっていないかをチェックし、該当する点があれば改善しましょう。さらに自社の方針や労働条件に納得したセラピストを採用すると、離職率を抑制できます。

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Bizリジョブ編集部
Bizリジョブ編集部では、人材・採用、店舗運営、経営、美容・ヘルスケア業界などで経験があるメンバーで構成されています。 美容・ヘルスケア業界の経営者・オーナー様にとって、リジョブだからこそ集められる価値ある情報をわかりやすくお届けします。