美容師の採用活動を成功させるためには、求職者がどのような方法で仕事を探しているかを理解し、求人への応募が集まりやすい求人広告の媒体を選ぶことが重要です。また求人広告の内容や文章も、求職中の美容師に効果的にアピールできるよう工夫することが大切です。
本記事では、新卒採用と中途採用に分けて、美容師におすすめの求人広告の出稿先を11サイト紹介します。さらに、美容師採用に役立つ求人サイトの特徴や、応募が集まりやすい求人広告の書き方もみていきましょう。
美容師採用におすすめの求人広告(求人票)の出稿先
ここでは、美容師採用におすすめの求人広告(求人票)の出稿先について、新卒採用と中途採用に分けて解説します。
なお、次のページでは中途採用に特化したおすすめの求人媒体を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
新卒採用
新卒の美容師がはじめて仕事探しをする場合は、次のような方法を活用しています。
▼初職の探し方(美容師)
項目 |
美容師の割合 (%) |
---|---|
学校の求人情報 |
37.4% |
学校の講師・先生のコネクション |
24.7% |
学校の推薦枠など |
23.3% |
親や知人のコネクション |
22.2% |
ハローワーク |
13.5% |
働きたい美容サロンに直接問い合わせた |
13.0% |
各サロン(店・会社)のホームページ(求人欄) |
12.8% |
美容系専門の求人サイト |
12.7% |
美容サロン検索サイト(ホットペッパービューティーなど) |
11.7% |
雑誌(有料求人情報誌) |
11.0% |
フリーペーパー(無料求人情報誌) |
9.9% |
SNS(X、Facebook、Instagramなど) |
7.6% |
その他の求人サイト(美容系専門以外) |
6.9% |
その他 |
1.3% |
※「(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー 美容就業実態調査2023」の64ページにあるヘア(美容師)の項目を抜き出して多い順に掲載
「学校の求人情報」(37.4%)が最も高い割合を占め、次いで「学校の講師・先生のコネクション」(24.7%)、「学校の推薦枠など」(23.3%)が続いています。これらを合計すると、約85.4%となり、学校を通じた就職活動が主流であることがわかります。
以上より、新卒の美容師を採用したい場合は、専門学校へのアプローチが不可欠といえるでしょう。
中途採用
美容師が転職する場合、次のような方法で仕事探しをしています。
▼転職時の仕事の探し方(美容師)
項目 |
美容師の割合 (%) |
---|---|
ハローワーク |
31.6% |
親や知人からの紹介 |
30.6% |
美容サロン検索サイト(ホットペッパービューティーなど) |
25.0% |
各サロン(店・会社)のホームページ(求人欄) |
24.4% |
美容系専門の求人サイト |
24.1% |
フリーペーパー(無料求人情報誌) |
22.1% |
以前働いていた店からの紹介 |
19.0% |
働きたい美容サロンに直接問い合わせた |
18.5% |
その他の求人サイト(美容系専門以外) |
16.4% |
雑誌(有料求人情報誌) |
16.0% |
SNS(X、Facebook、Instagramなど) |
11.2% |
通っていた大学/専門学校からの紹介 |
6.0% |
その他 |
2.3% |
※「(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー 美容就業実態調査2023」の111ページにあるヘア(美容師)の項目を抜き出して多い順に掲載
中途採用を希望する美容師の場合、「ハローワーク」が情報源として最も高い割合を占めています。公的機関としての信頼性や安心感が、利用割合の高さにつながっていると考えられます。
オンライン上の活動も活発で、特にサロン系検索サイトや美容系専門の求人サイトなど、美容業界に特化したサイトの利用割合が高い傾向です。
中途採用を目指す場合、予算をなるべく抑えたいのであれば、まずはハローワークの利用を検討するとよいでしょう。一方で、ある程度コストをかけて自社にマッチした人材を効率よく集めたい場合は、美容業界に特化した求人サイトに広告を掲載するのもおすすめです。
美容師の採用におすすめの求人広告サイト11選
ここでは、美容師の採用におすすめの求人広告サイトを「特化型」と「総合型」に分けて、計11サイトをご紹介します。
特化型求人サイト
特化型求人サイトを紹介すると次の通りです。
▼美容師に特化した求人サイト
求人サイト名 |
サイトへの訪問数 |
美容師求人の掲載数 |
---|---|---|
リジョブ |
110万4000 |
約6400件 |
ホットペッパービューティーワーク |
31万3786 |
約1万件 |
美プロ |
7万5881 |
約800件 |
リクエストQJ |
7万2745 |
約1500件 |
キレイビズ |
6万5732 |
約2万3000件 |
ビューティーキャリア |
2万7501 |
約1000件 |
※2024年10月時点のデータ
サイトへの訪問数が多い順に紹介します。
リジョブ
引用元:リジョブ
リジョブは、美容業界に特化した求人サイトとして、多くの美容師やサロンオーナーから支持されています。約55万人の登録会員を持ち、求人掲載数は2万7000件以上にのぼります。また、月間訪問数は100万件を超え、その規模は他の求人サイトを大きく上回っています。
リジョブは美容師だけでなく、ネイリストやアイリストなど、幅広い美容関連職種の求人にも対応している点が特徴です。さらに、プランに応じてスカウト機能や求人掲載順位を調整でき、求職者と企業の双方にとって柔軟なニーズに応える仕組みを提供しています。
従来の求人広告とは異なり、安価な掲載料金と成果報酬の組み合わせによって、費用対効果が抜群です。また、都市部だけでなく地方の求人にも強みがあり、特に個人店の利用者が多いのも特徴のひとつです。
リジョブの利用料金や登録方法などの詳細については、次の資料をご覧ください。
関連リンク
ホットペッパービューティーワーク
引用元:ホットペッパービューティーワーク
ホットペッパービューティーワークの求人ページは、口コミやメニュー情報、スタッフ情報と連動しているため、求職者がサロンの詳細をイメージしやすくなっています。また、広告掲載費と成果報酬型の料金体系を採用しており、コストを管理しやすいことも魅力です。特別キャンペーンにより、初年度の月額費用が安価になるプランもあります。
求人情報は集客媒体とも連携しているため、多くの求職者の目に留まりやすく、効果的にリーチできるでしょう。利用者の口コミや評判を活用したプロモーションも可能で、サロンの魅力を多くの人に伝えられます。
美プロ
引用元:美プロ
求人サイト「美プロ」は、美容業界に特化した求人サイトで、美容師やエステティシャン、ネイリストなど幅広い職種をカバーしています。
月間利用者数35万人以上と高い集客力があり、専任担当者が求人原稿の作成や掲載手続きなどをサポートするため、採用活動にかかる負担を軽減できます。
また、採用ごとに課金される仕組みではなく、定額制が採用されており、一定の掲載費用のみで複数人の採用が可能です。掲載開始まで最短3営業日というスピード対応も魅力で、急に美容師が必要になったサロンのニーズにも対応できます。
さらに女性求職者が多いため、女性スタッフを集めたい場合にも適しています。「スカウト機能」や「気になる機能」を活用すると、採用ターゲットとコンタクトをとりやすくなる点も特徴で、自社にマッチした人材をピックアップする際にも便利です。
リクエストQJ
引用元:リクエストQJ
リクエストQJは、1991年にサービスを開始した美容業界の老舗求人サイトです。新卒・中途採用の両方に対応し、さまざまな採用ニーズに応えられる体制が整っています。
新卒向けには就職フェアを開催し、企業と求職者が直接コミュニケーションを取る機会を提供している点も特徴です。就職フェアでは、企業が求職者と直接コミュニケーションをとれるため、求職者が自社にマッチした人材かどうかを判断しやすくなります。一方で、求職者側も企業文化や風土、雰囲気をより深く理解でき、求職者側と企業側が互いに認識の相違を減らせる点がメリットです。
料金体系は月額広告掲載費のみで成果報酬が不要なため、採用コストを一定に保ちながら、安定した採用活動が可能です。
キレイビズ
引用元:キレイビズ
「キレイビズ」は美容業界に特化した求人サポートサービスです。完全成功報酬制のため、採用が決定するまで費用は一切かかりません。
登録料や広告掲載も無料で、キレイビズを通して採用した美容師が短期間で退職した場合には、返金保証制度もあります。専任スタッフが採用活動をサポートし、求人原稿の作成や広告費も負担。原稿作成にかかる期間は3週間~1カ月です。
求職者の希望条件を企業から丁寧にヒアリングし、マッチングを行いつつ、希望する人材が見つかった際には面接の日程調整などもサポートします。さらに、全国および海外への求人掲載も可能です。有料プランでは、求人原稿を優先的に作成したり、求人情報を上位に表示したりするサービスも提供されています。
ビューティーキャリア
引用元:ビューティーキャリア
ビューティーキャリアは、「スタッフとの共感」を重視した、美容業界で新しいコンセプトを取り入れた求人サイトです。
従来の求人媒体では「給与」や「年間休日」といった情報が中心でしたが、ビューティーキャリアではそれに加えて「誰と働くか」に焦点を当てています。出身学校や地元、趣味などの共通点を持つスタッフを見つけるための検索機能が充実しており、求職者が職場の人間関係を事前に理解しやすい点が特徴です。
採用された人材は、自分が共感できる人たちと働けるため、人間関係に悩むケースが少なく、早期離職のリスクが軽減します。美容師の企業に対する共感を大切にすることで、長期的に活躍できる環境づくりをサポートします。
総合型求人サイト
美容師の求人広告を出せる総合型求人サイトは次の通りです。
▼総合型求人サイト
求人サイト名 |
サイトへの訪問数 |
美容師求人の掲載数 |
---|---|---|
Indeed |
2,404万 |
約43万5000件 |
マイナビ転職 |
1,279万 |
約10件 |
求人ボックス |
896万7000 |
約43万5000件 |
スタンバイ |
666万8000 |
約50万件 |
リクナビNEXT |
496万2000 |
約2400件 |
※2024年10月時点のデータ
総合型の場合、美容師以外の職種もサイトを利用するため、サイトへの訪問数が業界特化型よりも大幅に多くなっています。特化型サイトと同様に、サイトへの訪問数順に紹介します。
Indeed
引用元:Indeed
求人検索エンジン「Indeed」は、世界No.1の求人サービスとして、毎月3億人以上が利用しています。国内でも月間3700万人が利用しており、幅広い雇用形態や業種に対応した求人を提供しています。
掲載中の求人件数は国内最多の620万件にのぼり、無料で求人を掲載することが可能です。また、有料オプションの「スポンサー求人」を利用すると、求人の表示頻度を向上できるため、求人への応募数を増やす効果が期待できます。
さらにIndeedには、Web面接機能や応募者管理機能など、採用活動に必要なツールがそろっており、企業の採用プロセスをスムーズかつ効率的にサポートするための要素が整っています。
マイナビ転職
引用元:マイナビ転職
マイナビ転職は、日本国内で832万人以上の会員を持つ転職サイトです。特に20〜30代の転職意欲が高い若手層に支持されています。
スカウトの対象となる登録者数は497万人を超え、企業が直接アプローチできる仕組みが魅力です。また、業種・職種ともに幅広い求人情報を取り扱い、職種については業界最多のカテゴリー数を誇ります。
さらに、地方やUIターン採用にも強く、各地域に根付いた情報提供が可能な点も魅力です。マイナビ転職フェアが開催されていたり、専用アプリで求人票を見られたりするために、若手の利用者が多い傾向にあります。若手社会人にアプローチしたい場合は、マイナビ転職を活用するとよいでしょう。
求人ボックス
引用元:求人ボックス
求人ボックスは、初期費用や掲載費用、成果報酬が一切かからず、無料で求人掲載から採用まで対応できる求人サイトです。
アカウント登録後、簡単な操作で求人票を作成し、最短で当日中に掲載できます。応募者管理や求人内容の編集も自由に行えるため、採用活動を効率的に進められます。幅広い雇用形態や職種・業種に対応し、日本全国での人材募集が可能です。
また、写真の掲載や自社評価グラフを活用すると、求職者に対して職場の雰囲気をより具体的に伝えられます。自社評価グラフとは、企業がラジオボタンを選択していくだけで職場や仕事の特徴をグラフ化できる機能です。応募者に対して職場の雰囲気や働きやすさを伝えるために役立ちます。
求人広告を掲載するだけであれば無料で利用できるため、無駄なコストを省きたい企業におすすめです。その一方でクリック課金型が採用されていることで、効率的に求職者にリーチできる仕組みも提供されています。運営元が東証プライム上場企業の株式会社カカクコムであるため、信頼性も高いです。
スタンバイ
引用元:スタンバイ
スタンバイは、国内最大級の求人検索エンジンとして、1000万人以上のユーザーが利用するサービスです。Yahoo! JAPANやLINEと提携しており、多くの求職者にリーチできます。
全国の幅広い世代や多様な雇用形態に対応し、企業が求める人材に効率的にアプローチできるようにサポートします。
クリック課金型の料金体系により、閲覧された分だけ費用が発生するため、無駄のない求人広告の運用が可能です。また、企業の採用サイトと連携し、求人票の作成や応募者管理を効率化できます。さらに、Yahoo! JAPANの検索結果上位に表示される広告枠を活用することで、他の媒体ではアプローチが難しい特定のターゲット層にも効果的にリーチできる点も特徴です。
リクナビNEXT
引用元:リクナビNEXT
リクナビNEXTは、Indeed PLUSと連携した国内主要の求人サイトのひとつで、多くの求職者に求人情報を届けられる魅力的なサービスです。ここではリクナビNEXTとIndeed PLUSを一緒に活用する魅力を紹介します。
まずIndeed PLUSを活用して求人を投稿すると、求人情報がリクナビNEXTを含む複数の求人サイトに自動連携され、国内求人サイト利用者の最大約7割にアプローチできます。
さらに、自動アプローチ機能を使えば、求人条件に合った候補者に求人情報を自動で送信でき、効率的に採用活動ができます。
クリック課金型の料金体系が採用されており、求人がクリックされた分だけ費用が発生するため、無駄なコストを抑えられる点も魅力です。また、Airワーク採用管理を通じて求人作成から応募者管理まで簡単に操作できるため、採用活動全体をスムーズに進められます。
求人広告を出しても美容師が来ない理由
求人広告を出しても美容師が集まらない理由には、業界全体に関する要因と美容室個別の要因が挙げられます。
まず、業界全体に関する要因として、美容師の有効求人倍率は約3倍と高く、1人の求職者を複数の企業が取り合う状況にある点です。一方、美容室個別の要因としては、次の点が挙げられます。
- 求職者が望む条件や働き方が明確に伝わっていないため、応募が少ない。
- 他の美容室との差別化ができておらず、魅力が伝わりきらない。
- ランニングコストが高い求人媒体を利用しても、結果が得られないことがある。
- 求人内容が「忙しい・大変」といった印象を与え、求職者に魅力的に映らない。
- 結婚や出産などライフイベントを境に離職する美容師への対応が不十分。
- DX推進が遅れ、ITシステムの導入による効率化が進んでいない。
- 給与や勤務条件の見直しが遅れ、他の美容室と比べて労働条件の魅力に欠ける。
以上の業界全体および個別の課題を解決することで、求職者にとって魅力的な環境づくりが進み、美容師の採用がスムーズになる可能性が高まります。次の記事では、美容師が集まらないときの対策方法についても詳しく解説しています。
美容師採用が成功する求人サイトの選び方
自社にマッチした美容師をなるべく多く確保したい場合は、次の点を意識して求人サイトを選ぶとよいでしょう。
- サイトの訪問者数が多い
- 求職者に直接アプローチできる
- 絞り込み検索が充実している
- 求人数が豊富
- 業界特化型である
各項目について詳しく解説します。
サイトの訪問数が多い
求人サイトの訪問数が多いと、そこに出向された求人広告が多くの求職者の目に触れるため、応募数の増加が期待できます。サイトの訪問数とは、特定のウェブサイトにユーザーが訪れた回数を示す指標で、「セッション数」と呼ばれることもあります。
他にもサイトがどれくらい見られているのかを示すPV数も、サイトのパフォーマンスを把握する際に参考になります。PV数は、サイト内のページがどれくらい見られているのかを示す指標です。1人の訪問者が3ページを見た場合、訪問数は1でPV数は3でカウントします。つまり訪問数よりもPV数の方が多くなります。
特定サイトの訪問数(セッション数)やPV数を確認する場合、Similarwebやラッコキーワードなどのツールが使われます。しかし両者とも会員登録や料金の支払いが必要なので、自社でWebマーケティングを内製化していなければ、活用する機会が限られるのかもしれません。
本記事では、主要サイトの訪問数をSimilarWebで調べて前の項目にて公開しているので、ぜひ参考にしてください。PV数については下記の記事にて紹介しています。
求職者に直接アプローチできる
求人サイトを使って求職者に直接アプローチする方法として、スカウトメールの活用が挙げられます。スカウトメールとは、企業が求人サイトに登録している求職者に対して、直接メッセージを送って求人への応募を促す機能です。
エン・ジャパン株式会社が『エン転職』ユーザー3800人に聞いたアンケート調査によると、前年代を通して8割以上の求職者がスカウトメールを受け取ったことがあると回答しています。
▼企業からスカウトメールを受け取った人の割合
以上の結果から、多くの企業がスカウトメールで求職者にアプローチしていると考えられます。そのため、求める人物像に適合する人材を見つけた場合、積極的にアプローチしなければ、なかなか採用には至らないかもしれません。
また、本アンケート調査によると、スカウトメールのデメリットとして「一斉送信のようなメールが多い」と回答した人が半数近くに上りました。
このことからもスカウトメールを効果的に活用するには、一斉送信のような形式ではなく、求職者一人ひとりに寄り添ったメッセージを送ることが重要であることがわかります。
美容師の採用にスカウトメールを活用したい場合は、「リジョブ」や「美プロ」などの求人サイトに登録するとよいでしょう。両者ともに、スカウトメール機能が実装されているため、求職中の美容師に個別のメッセージを送れます。
絞り込み検索が充実している
絞り込み検索機能が充実していると、求職者は自身の希望条件に合致する企業を効率的に見つけやすくなります。企業側は自社の労働条件に納得した人材を集めやすくなるため、ターゲットを絞った人材に対して効率的にアプローチできるのです。
美容師を採用する場合は、美容師に関する絞り込み検索が充実しているのかどうかを確認するとよいでしょう。リジョブの絞り込み検索を例に、美容師向けの条件を紹介すると「ヘアメイク」「スタイリスト」「アシスタント」などの美容師ならではの項目が挙げられます。
▼美容師に人気の条件(リジョブの求人検索)
美容師に人気の検索キーワードには、他にも「日払い」や「早期デビュー」などの給与や働き方に関する項目も挙げられます。
リジョブでは業種別に人気の検索キーワードを独自に調査して、ランキング形式でまとめました。詳細については、下記よりダウンロードできるので、ぜひご覧ください。
求人広告の数が豊富
求人広告の数が豊富な求職サイトには、自分に合った職場を求めて多くの求職者が集まります。そのため求人広告の数も求人票を選ぶ際には、ひとつの判断基準になるでしょう。
求人票の数が多いと求職者が集まりやすくなるメリットがある一方で、競合に埋もれやすくなるデメリットもあります。そのため企業側は、自社の求人広告を目立たせるために、ターゲットが魅力を感じるような求人票を作成する必要があります。そのためにも、まずは採用ターゲットを絞り込み、そのターゲットが興味を持つようなキーワードや文章を設定することが重要です。
リジョブでは、美容ヘルスケア業界の採用担当者向けに求人広告作成のコツをまとめました。求人広告を魅力的に見せるノウハウにもさまざまあるので、美容師を採用したい場合はぜひご覧ください。
業界特化型である
美容師をはじめとした高度なスキルや資格が求められるような職業の場合、業界特化型の求人サイトに求人広告を掲載した方が、採用活動を優位に進められます。その理由として、特定のスキルや資格を持った人材は、業界に特化した求人サイトで求職活動を行う傾向にあるからです。
リジョブでは美容・ヘルスケア業界の人材に対して、求人サービスの選択軸についてアンケート調査を行いました。最も活用頻度の高い求人サイトを選んだ理由として、「業界特化型である」点を挙げる求職者が最も高い割合を示しました。
▼一番使っている(使っていた)求人サイトを選んだ理由
回答したアンケートからは、具体的には「業界に特化していることでの信頼感が高いと思う」「業界に特化しているため条件が絞りやすい」といった意見があがっていました。美容師向けに求人広告を出す場合、美容業界特化型の求人サイトを検討するのもおすすめです。
リジョブでは他にも、「応募する企業の判断軸」と「面接以降の判断軸」について調査しました。資料にまとめましたので、下記よりダウンロードしてご覧ください。
美容師の求人広告への応募数を増やすためのコツ
美容師の採用活動で応募数を増やし、質の高い人材を確保することは、多くのサロンにとっての課題です。本項では、応募数を増やすための具体的なポイントをご紹介します。
美容師の採用に有利な求人サイトを活用する
求人広告の応募数を増やすためには、適切な求人サイトを選ぶことが重要です。美容師に特化した求人サイトや、業界内で評判の高いプラットフォームを活用しましょう。
ホットペッパービューティーアカデミーの調査でも、求人サイトのなかでは美容系専門のサイトを活用する美容師の割合が高いことがわかっています。さまざまな職種に対応した総合型求人サイトで美容師を求人しても人材が集まらない場合は、リジョブをはじめとした美容系特化型の求人サイトの活用も検討するとよいでしょう。
他にもSNSを通じた広告や、インスタグラムを利用して視覚的に魅力を伝えることも効果的です。次の記事では、採用媒体の選び方や特徴について詳しく解説しているので、参考にしてください。
美容師のニーズを把握する
応募数を増やすためには、美容師が求める条件や働き方を正確に理解することが不可欠です。たとえば、以下のようなポイントを考慮しましょう。
- 柔軟な勤務時間や休日の確保
- スキルアップやキャリアアップのための研修制度
- スタイリストとしての個性を尊重する環境
求人広告には、これらのニーズに応える内容を盛り込み、具体例を示すと効果的です。たとえば、美容師のニーズが高く反響が出やすい求人タイトルとして、次の3タイプが挙げられます。
タイトルのタイプ |
具体例 |
---|---|
具体化系 |
【社会保険完備】業界屈指の高待遇★住宅手当あり |
希少性系 |
スタッフがほとんど辞めない。だから2年振りの募集です |
安心系 |
よりサロンを知ってもらいたい。まずは見学へ |
以上を参考にして、まずは美容師のニーズに合った反響の出やすい求人広告のタイトルを考えてみましょう。他にも、サロンの雰囲気を重視する美容師が多いことから、求人広告には写真を活用し、サロンの魅力や特徴が伝わるよう工夫することが大切です。
リジョブでは美容・ヘルスケア業界の求職者が職場に求める条件をもとに、採用成功ガイドブックを作成しました。採用につながる求人広告のポイントがわかりますので、ぜひダウンロードしてご覧ください。
採用市場の動向を考慮する
採用市場の動向を考慮すると、採用戦略の幅が広がり、採用しやすくなります。たとえば採用ターゲットとする美容師に年齢制限を設けないのであれば、40~50代を採用するのもひとつの手段です。
インターネットの検索数を確認すると、20代や30代などの若年層よりも40代や50代が美容師の求人を探していることがわかります。
▼【年代別】「美容師 求人」の月間検索数
40代や50代を採用する場合は、求人広告に以下のようなメッセージを含めるとよいでしょう。
- 「これまでの経験を活かして、新しい挑戦をしませんか?」
- 「40代・50代も活躍中!年齢を問わず長く働ける職場です。」
また、年齢層が高い応募者に配慮し、体力面へのサポートや柔軟な働き方の提案を記載すると、さらに安心感を与えられます。
幹部候補生などを育成するために若年層を採用する必要がある場合は、20代から30代を中心に採用する必要があります。しかし採用の目的として人手不足解消や即戦力の確保などが目的の場合は、経験のある40代や50代に採用ターゲットを拡大するのも有効な戦略のひとつです。
【成功事例付き】美容師からの応募が集まる求人広告の書き方
美容師からの応募が集まる求人広告の書き方について、次のステップに沿って解説します。
- STEP1:勤務条件作成のコツ
- STEP2:求人画像選びのコツ
- STEP3:フリーテキスト欄作成のコツ
- STEP4:求人タイトルのつけ方のコツ
ここでは、それぞれについて要点をお伝えします。さらに詳細を知りたい場合は、次の資料を無料ダウンロードしてご覧になれますので、どうぞご活用ください。
STEP1:勤務条件作成のコツ
求職者にとって、勤務条件は応募を決める重要な要素です。次の項目について、明確に記載しましょう。
- 具体的な業務内容
- 給与
- 勤務時間
- 休日
- 福利厚生
特に、給与は「月給25万円~35万円(経験やスキルに応じて決定)」のように具体的な数字を提示すると、求職者に安心感を与えます。また残業時間や昇給制度についても詳細に記載し、入社後のギャップを防ぐことが重要です。
STEP2:求人画像選びのコツ
視覚的な情報は、求職者に企業の雰囲気や職場環境を伝えるうえで効果的です。職場の写真や従業員の働く様子を掲載すると、求職者が働くイメージを持ちやすくなります。特に、チームで協力しながら働いている様子や社内イベントの写真は、企業文化を伝えるのに有効です。
ただし、写真の選定には注意が必要で、実際の職場環境を正確に反映したものを使用しましょう。また求職者にネガティブな印象を与えるのを避けるためにも、次のような写真は避けるようにしてください。
- 背景が白で印象がぼやけている
- 全体的に暗い
- スタッフが笑っていない・表情がわからない
- 同じような写真が連続している
- トリミングが適切にされていない
STEP3:フリーテキスト欄作成のコツ
フリーテキスト欄は、企業の魅力や独自性をアピールする場です。次のポイントを意識して、求職者に共感を促しましょう。
- オーナーの価値観をきちんと伝える
- スタッフのコメントで、心理的ハードルを下げたり、魅力付けをしたりする
- 採用ターゲットが「自分のことだ!」と分かるように書く
他にも、求職者が面接の流れをイメージできるように、面接内容を具体的に書いたり、客層や施術メニューを詳しく記載してサロンの働き方をアピールしたりするのもおすすめです。
STEP4:求人タイトルのつけ方のコツ
求人タイトルは、求職者の目に最初に触れる重要な要素です。具体的で魅力的なタイトルをつけると、応募意欲を高めることができます。たとえば、次のようなタイトルをつけて求職者の関心を引きましょう。
「フルタイム難しい・ブランク有・年齢的に大丈夫?…美容師を諦めそうな方こそ大歓迎!」
「2年以上勤務のスタッフ8割★秘密は給与と待遇欄をチェック!高レベルな教育も自慢♪」
タイトルと実際の内容を一致させるためにも、求人広告を書いたあとにタイトルをつけることをおすすめします。そのようにすると、ターゲットに訴求すべきポイントを整理しやすくなります。
まとめ
本記事を総括すると次のとおりです。
- 新卒採用は学校の求人情報や講師・推薦を通じた就職が主流であり、効果を上げるためには専門学校との連携が不可欠
- 中途採用にはハローワークやサロン検索サイト、美容業界に特化した求人サイトの活用が効果的
- 特化型サイトを活用すると、美容業界に特化した求職者に直接リーチしやすく、効果的な採用活動が期待できる
- 求職者の興味を引くタイトルや、サロンの雰囲気を伝える画像の掲載が、応募意欲を高めるポイント
自社にマッチした美容師を採用するためには、求職者のニーズを把握し、ターゲットに合わせた求人媒体を選定したり、訴求力の高い求人広告を作成したりすることが重要です。美容業界に特化した媒体もうまく活用し、スカウト機能などを使って直接アプローチすると、求職者に自社で働く魅力を効果的にアピールできるでしょう。

- 執筆者情報
- Bizリジョブ編集部